フジ医療器、督洋とマッサージチェアODM契約[製造]
マッサージチェア製造大手のフジ医療器(大阪市)が、台湾の同業大手、督洋生技科技(TOKUYO)とODM(デザイン・仕様の決定権が受託側にある委託生産)契約を交わしたことが分かった。督洋は、フジ医療器が開発・製造した製品を自社の「TOKUYO」ブランドで台湾で販売する。両社の提携は初めて。
督洋は9日、フジ医療器が開発・製造したマッサージチェア「TC―900」を台湾で発表した。フジ医療器によると、TC―900は同社の「極メカ4D」と呼ばれる独自の技術を採用したハイスペック製品。極メカ4Dは、背もたれ部分に内蔵したもみ玉に、上下・左右・前後の「3D(3次元)」の動きに加えて「動作時間のコントロール」機能を取り入れたことで、人の手による施術により近い感覚を再現できるのが特徴という。
フジ医療器はこれまでも台湾で自社の製品を代理店を通じて販売していたが、督洋とのODM契約を通じて台湾での売上高の押し上げを図る。督洋はTC―900の台湾での販売台数について年間5,000台を見込んでいる。製品のプロモーションには、人気歌手の蕭敬騰(ジャム・シャオ)さんを起用した。
このほか工商時報など台湾各紙は、督洋が生産したフットマッサージ器などの製品を、フジ医療器が自社のブランドで11月に日本で発売する計画だと報じた。ただフジ医療器は「決定事項ではない」としてコメントを控えた。
海外駐在員にとって“物価が高い都市”ランキング 台湾・台北は61位
2014年の世界生計費調査でアフリカ南西部・アンゴラの首都ルアンダが連続2年、世界で生活コストが最も高い都市となった。台北は昨年より順位を1つ上げ今年は61位となった。
この調査は米コンサルティング会社のマーサーが世界211都市を対象に住居費、交通費、食料、衣料、家庭用品、娯楽費用など200項目以上についてニューヨークを基準に比較を行っているもので、海外駐在員の給与の目安となる。
調査によると1位ルアンダ(アンゴラ)、2位ンジャメナ(チャド)、5位・6位・8位はそれぞれチューリッヒ、ジュネーブ、ベルン(スイス)、9位モスクワ、12位ロンドン、16位ニューヨーク、27位パリ。
アジア勢は、香港3位、シンガポール4位、東京7位、上海10位、北京11位、ソウル14位、深セン17位、広州24位、南京47位、青島48位、天津50位、瀋陽54位。これに台北61位が続いた。
一方、世界で生活コストの最も安い都市はパキスタンのカラチだった。
台湾鉄路 台東線電化記念プユマ号弁当箱、16日より販売
台湾鉄路管理局は、東部の花蓮−台東間を結ぶ台東線が電化され6月28日に営業運転が開始されたのを記念して、今月16日より記念弁当箱セットを数量限定で発売すると12日発表した。
弁当箱は円形2層のステンレス製。全線電化で可能となった“特急プユマ号の台東駅までの運行”をデザインとして取り入れている。防水加工が施され、持ち運びに便利な手提げバッグはプユマ号列車の色にちなむと同時に台湾ではおめでたい色でもある鮮やかな赤。また、弁当箱の材質について台鉄では食器類の安全基準に沿っており、安心して使ってほしいとしている。
記念弁当箱セットの価格は250台湾元(約850円)。台鉄夢工場旗艦店、台北・台中・高雄の各鉄道レストラン、車勤服務部花蓮支部の5カ所のほか、インターネットでも購入できる。
舌で楽しむ台北101 台湾でパイナップルケーキコンテスト
「台北 パイナップルケーキ文化フェスティバル」が11日、開幕初日を迎え、パイナップルケーキコンテストが開催された。審査の結果、餡にチョコレートとブンタンを使用し、表面に「台北101」をあしらったもの(写真)など工夫を凝らした作品が受賞した。
コンテストの伝統部門は餡にミカンを加えた商品が、アイデア部門では材料にマンゴーや烏龍茶を使ったものがそれぞれ1位を獲得した。
「台北 パイナップルケーキ文化フェスティバル」は2006年に始まり、今年で9年目。毎年パイナップルケーキコンテストが開催されており、今回初めてヌガー(牛軋糖)コンテストも行われた。イベントは11日から13日の3日間、台北市の台北世界貿易センター3号館(世貿三館)で行われている。
元中日のチェン、前半戦で自己最速の9勝目
大リーグ、オリオールズのチェン・ウェイン(陳偉殷)が10日のナショナルズ戦に先発し、5回3分の2を3失点で9勝目を挙げた。
メジャー3年目のチェンは、オールスター戦(今年は日本時間16日)を境にしたシーズンの前半で9勝目を達成したのが初めてで、ルーキーイヤーの2012年は7勝、故障に悩まされた2013年は4勝止まりだった。
チェンは自身の快記録について「後半戦もこの調子でいけばいいですね」と笑顔でコメントした。過去2年に比べ、今年は本塁打を打たれる頻度が高くなっているが、これまでと同じペースで白星を重ねていけば、自己最多記録(2012年12勝)の更新も夢ではないようだ。
試合はオリオールズが4−3で勝利した。
高さ86cmの大型プラモデルも! 台湾でガンプラEXPOが開催
テレビアニメ「機動戦士ガンダム」が今年で35周年を迎えるのに合わせて、台北市内でガンダムのプラモデルをテーマにしたイベント「ガンプラエキスポ台湾(GUNPLA EXPO TAIWAN)」が開催されている。初日の11日には数百人のガンダムファンが会場前に列を作った。複数の台湾メディアが報じている。
展示では歴代作品を紹介し、ジオラマで名シーンを再現。限定プラモデルが販売されるほか、全高86センチの大型プラモデル「HGUC ネオ・ジオング」も展示されている。
同イベントは20日まで台北市松山文創園区2号倉庫で行われる。参観無料。
江・行政院長:選挙違反など取締りは公平に
江宜樺・行政院長が、年末の選挙に向けて検察や警察は選挙違反や暴力の取締りでは公平で行き届いた執行を心がけるよう求めた。今年11月末には、台湾の自治史上最大規模となる、九つの選挙が一度に行われる統一地方選が実施される。
行政院の江宜樺・院長は11日午前、年末の選挙の監督管理に関する座談会に出席、選挙でもっとも多く見られる問題は買収工作と暴力の介入だと指摘。江・行政院長は、2004年の総統選挙での候補者銃撃事件、2012年の立法委員選挙での応援演説者銃撃事件を例に、台湾全体に衝撃を与えた事件で、社会の治安や調和、民主政治の素養に挑戦したものだと強く批判した。その上で江・行政院長は、だからこそ、選挙秩序の維持は検察、警察、調査当局が大きな責任を負うと強調。
江・行政院長は、関連の政府機関は選挙での買収工作や暴力の介入を取り締まる際、法律に則って進めることが肝要で、証拠の収集、捜査、事情聴取などすべての部分でミスがあってはいけないと慎重な執行を求めた。
江・行政院長は、「民主政治を維持するという意味で、党派、社会的地位や身分にかかわらず、犯罪や法律違反行為は一律厳格に捜査する。しかし、その過程においては、末端の人員まで公平無私でなければならない。有権者に、特定の事件を選んで捜査しているといった印象を与えることは許されない」と話した。
そして江・行政院長は、今年の選挙は最大で、検察、警察、調査にあたる人々にとっての負担は大変重いものになるとした上で、台湾の民主制度に対する人々の信頼をいっそう高められるよう全力で当たるよう檄を飛ばした。
馬・総統、海軍陸戦隊廃止重ねて否定
馬英九・総統が、海軍陸戦隊の廃止を重ねて否定した。馬・総統は11日午前、台湾南部・高雄市左営にある海軍の基地を訪れ、海軍陸戦隊の訓練を視察した。馬・総統は正午、陸戦隊の隊員らと昼食をともにしてあいさつした。
馬・総統は、自身の兵役時代、海軍陸戦隊で一時期訓練を受けたことに触れ、このことを一生の誇りとしており、海外に出かけてジョギングするときには、「陸戦隊を一日勤めた者は一生陸戦隊である」と書かれたTシャツを愛用していると明らかにした。
そして、陸戦隊は1947年に結成されて以来、これまで輝かしい功績をあげ、台湾海峡防衛のために果たした貢献は埋もれることがないと強調、さらに2009年8月の台風による災害時の救難作業での活躍も広く評価されたとたたえた。馬・総統はそして、国軍は近年少数精鋭化を進めており、兵力を20万人程度に減らしていく計画ながら、陸戦隊は水陸両用の作戦、反テロリズム、救難などの機能と任務を持っており、任務が達成されないうちは廃止しないと改めて宣言した。
「翠玉白菜」が台北での展示を再開
日本の東京国立博物館での「神品至宝」展で展示されていた、国立故宮博物院の著名な収蔵品、「翠玉白菜」が台北の展示室に戻り、11日に展示が再開された。この「翠玉白菜」が海外に出るのは初めてだった。今回、国立故宮博物院では戻ってきた「翠玉白菜」を細かくチェック、異状は見られず無事だった。
「翠玉白菜」は7日に日本での展示を終え、台湾に戻る時間は秘密とされていたが、9日夕方に台湾に運ばれた。24時間をかけて台湾の湿度に適応させた上で、10日夜に国立故宮博物院の本館、302号展示室に再びセットされ、11日に展示が再開された。
日本の大阪から来た入場者は、「東京の展示会には行けなかったが、台湾にやってきたらもう戻ってきていた」と喜び、想像していた以上に美しいと感心していた。
なお、翠玉白菜と並ぶ国立故宮博物院のスター、「肉形石」は10月7日から日本の九州国立博物館で始まる「神品至宝」展で二週間展示される。
台湾・嘉義で37度 観測史上最高を更新
猛暑が続く台湾南西部の嘉義で12日昼12時30分頃、37度を観測。1969年、地元に観測所が設置されて以来の最高を記録した。
嘉義地方のきょうの天気は快晴で、日射が強い上に熱気を含む南風が吹くという条件が重なって気温が更に上昇。特に道路のアスファルトの熱反射でうだるような暑さとなり、バイクを運転している人などは耐えられずに冷房の効いた商店やコンビニに駆け込んでいた。
また、いつもは行楽客で海岸がにぎわう嘉義県の観光地・東石漁人埠頭も、きょうは水遊びは避けて木陰で涼もうとする人が多かった。
中央気象局の発表によると、きょう日中の各地の最高気温は嘉義37.0度、台東・大武36.3度、台北36.0度を記録したほか、板橋35.7度、台中35.7度、宜蘭34.9度、新竹34.7度、台南34.4度だった。
民間の第四原発国民投票案、中選会に署名提出
台湾北部・新北市の第四原子力発電所に関する国民投票に向けて、民間団体が集めた12万人分の署名が中央選挙委員会(中選会)に送られた。建設が最終段階に入っていた第四原発については、昨年、政府が、国民投票でその建設を中止するかどうかを問う方針を打ち出しましたが、野党の反対などで実現しなかった。そして今年、建設・稼動反対の声が高まったことを受け、政府は施設の密封保存を決定した。政府は安全検査を徹底的に行った上で、将来国民が稼動させると決めた場合にそれが可能になるようにしておくとしている。
民間団体の台湾環境保護連盟ではこのほど独自の国民投票案を提出し、11日に12万人分の署名を中央選挙委員会に提出、今年11月末に行われる統一地方選との同日実施を希望した。
同団体によると、この国民投票案は民間から提出された初めての国民投票案で、主文は、「新北市における台湾電力の第四原発が燃料棒を装填して試運転することに同意するかどうか」というもの。
公民投票法の規定により、提案の第一段階として、前回の総統選挙の有権者数の1000分の5にあたる人(9万400人)の署名が必要。今回これを上回る署名が提出されたことになる。第二段階のハードルは有権者の5%以上。これは90万4000人あまり。この二つの段階をいずれもクリアした場合、中央選挙委員会は国民投票を実施することになる。