セブン―イレブン、店舗数が5,000店に[商業]
統一超商(ユニプレジデント・チェーンストア)が展開するコンビニエンスストア、「セブン―イレブン」は11日、台湾5,000店目の店舗を高雄市内門区に出店した。
統一超商が域内でセブン―イレブンの1号店を開業したのは1980年。34年かけて5,000店に到達した。中央社によると、統一超商の羅智先董事長は、5,000店目の開業に当たり「台湾のコンビニの形態は海外とは違う。店舗数にとらわれることなく出店の可能性と難しさとを考えながら店を出したい」と述べた。同業の全家便利商店(台湾ファミリーマート)と莱爾富(ハイライフ)、OK超商を合わせた台湾でのコンビニ店舗数は1万を突破している。
統一超商が10日に発表した6月の連結売上高は、前年同月比4.3%増の173億7,300万台湾元(約588億円)だった。主力事業のセブン―イレブンで、気温の上昇に伴い冷蔵飲料などが伸び、北海道産の原料を使ったソフトクリームも好調だった。今年上半期の累計売上高は、前年同期比3.6%増の1,014億4,000万元だった。
北部の予想最高気温36度 全台湾で暑さや紫外線に警戒
中央気象局は13日、全国的に厳しい暑さとなり、北部の最高気温は36度に達する見込みだと発表した。また、環境保護署は新竹以南と花蓮、台東で紫外線指数が11以上の危険レベルになる可能性があるとして、警戒を呼びかけている。
きょうの台湾の予想最高気温は中部で35度、東部で34〜35度、南東部でも36度で、午後には北部と東部で局地的な雷雨の恐れがあるとしている。基隆では午前11時21分に最高気温36.6度、台北でも同10時55分に36.4度を観測した。
環境保護署では午前10時から午後2時までの外出を控え、帽子や日傘、サングラスを使用し、日焼けや熱中症に注意するよう注意を促している
台南市が夏休みの行楽に最適な「納涼バス」運行
台南市政府交通局は12日から、同市内の沿海部を走る青20番バスなどで「納涼バス」の運行を開始した。乗車証明を沿線の観光施設で提示すると入場料の割引きや“おいしいプレゼント”などがもらえるサービスが夏休み限定で受けられる。
台南市佳里区から七股区、将軍区などを結ぶ青20番バスの沿線には、塩のソフトクリームやソルトミルクティースムージーなどのオリジナルスイーツが注目を集めている台塩実業の「塩の博物館」や「七股塩山」、夕刻には台湾海峡に沈む夕日を鑑賞する人でにぎわう「馬沙溝遊憩区」などが点在している。
納涼バスでは乗車時に運転手から乗車証明を受け取るだけで、これらの観光施設への入場料が割引きになるほか、毎日お昼前までに利用した50人には塩のアイスクリームなどがプレゼントされる。張政源・交通局長は、バスへの乗車で省エネ、交通渋滞の解消効果が期待できるほか、地方産業にも刺激が与えられるとして、広く利用を呼びかけている。
アジア唯一 台湾・台北市が「大都市気候リーダーシップ賞」にノミネート
台北市政府環境保護局は13日、C40(世界大都市気候先導グループ)と独シーメンス社が主催する2014年の「大都市気候リーダーシップ賞」に、台北市がアジア唯一の都市としてノミネートしたことを明らかにした。受賞自治体の発表は9月に米ニューヨークで行われる。
この賞は気候変動に関する分野で優れた取り組みを実施している都市を表彰するもの。今年は自転車シェアリング事業の展開や、粒子状物質の排出を抑えたディーゼル車の認証制度などに取り組む台北市が、ロンドン市やメキシコ市などと共に、大気環境の政策でノミネートした。
環境保護局では、自動車がもたらす汚染を減少させることは、大気や市民の健康、生活環境改善への長期的な挑戦だと話している。同市が運営している自転車シェアリング事業は2014年5月末現在、160カ所の専用駐輪場に自転車5265台が配備されており、1日1台当たり延べ11.1人が使用しているという。
警察官に暴行の日本人 公務執行妨害で起訴
台北市内の百貨店で先月中旬、日本人の男が警察官を暴行した事件で、台北地方法院(裁判所)検察署は、この男を公務執行妨害の罪で起訴したことを明らかにした。
この事件は先月17日、サッカー日本代表のユニフォームを着た日本人の男が突然暴れ出し、外を通りかかった車を叩いたほか、現場に駆けつけた警察官に暴行を振るったもの。男はその後身柄を取り押さえられた。
暴行された警察官は、暴れていた男に対して何か手伝えることはないか訪ねたところ、大声を上げられたとしており、百貨店側の関係者に事情を聞こうとした際にも、日本語などで怒鳴ってきた男に、殴られたり両手をつかまれたりして、業務を妨害されたという。
男は取り調べに対して「東京特捜部」に勤務し台湾に出張に来ていた、「台湾焼きそばが食べたい」などと供述をしている。
中韓FTAに台湾警戒 「4分の1の産業が悪影響受ける」
中国と韓国は早ければ年内にも自由貿易協定(FTA)を締結する見込みだが、台湾経済部は9日、中韓FTAが台湾産業に与える影響を初めて公表し、鉄鋼、工作機械、自動車、パネルなど4分の1の工業製品が韓国製品の脅威にさらされ、損失額は32〜84億米ドルになると指摘した。7月10日、中国台湾網が伝えた。
日本貿易振興会(JETRO)も日本について同様の試算を出しており、53億ドル分が韓国に奪われるとしている。
台湾工業局の連錦ショウ副局長は「工作機械については日本も中低価格製品の市場を韓国に奪われることを心配している」と述べた。
昨年の台湾の対中工業製品輸出額は1563億ドルだった。連錦ショウ副局長によると、中国市場において鉄鋼やパネル、紡績のシェアは韓国の方が高いが、工作機械だけは台湾が9.5%のシェアを持ち、5.75%の韓国に比べて優位を保っているという。
韓国がかつてEUとFTAを締結したときも、台湾産業は打撃を受けけた。「2025年までに韓国の貿易量は台湾の3倍になる」との試算もある。
台湾外貿協会の王志剛董事長は「台湾の輸出品の約7割は競合品があり、関税で不利になると競争には勝てない。中韓FTAは台湾にとって災難だ」と警戒を強めている。
台湾中部で最大のナイトマーケットがオープン
台湾中部で最大規模とされるナイトマーケット(夜市)、「水ナン経貿文創観光夜市」が11日にオープンした。台中市内の約6000坪の土地に700店が軒を連ね、大勢の買い物客で盛況となっている。(ナン=さんずいに南)
中清路と経貿五路の交差点付近に位置するこの夜市には、700台分の駐車場やクーラー完備の公衆トイレなどが設けられている。オープン当日には総額20万台湾元(約68万円)分の割引券などが配布され、周辺道路では渋滞も発生した。
話題性十分の夜市ということもあり、出店を希望する業者が殺到、申し込み受付開始からわずか3日で全てのブースが埋まった。また、輔大花園夜市(新北市)のイカ焼き、凱旋夜市(高雄市)の三星ねぎロール、草屯(南投県)の阿里山鉄道紅茶、彰化県の高北パパイヤミルクなど、台湾各地の業者が一堂に会した。
夜市にはグルメエリア以外にファッションエリアやゲームエリア、マッサージエリアも併設。毎週水曜日から日曜日まで、午後5時から午前0時まで開かれている。
CHIPSIP社がインテリジェントグラス「SiME」を出展
CHIPSIP社の「SiME」はComputex2014で注目を集めた製品のひとつ。台湾ベンダーが開発したインテリジェントグラスだ。CHIPSIP社はこれまでデジタルカメラ用のカメラモジュールやチップセットの開発で手がけてきた。インテリジェントグラスは完全にオリジナル技術で開発にとりかかった。単眼式のスケルトンタイプで、グラスの右側にコントロール部があり、トランスパレントタイプのディスプレイ(1280×720)、OSはアンドロイド4.2、Wifi,、ブルートゥース4.0、GPSモジュール内蔵。構造や操作方法はITRIグラスによく似ている。
話を聞かせてくれたのは總経理のGeorge Tai氏。「インテリジェントグラスは先端的な医療の分野ではすでに実用化が進められている。しかし、システムで数千万円から数億円もするような高度な医療機器の分野ではなく、もっと業務の現場で使える端末の開発を目指している」という。現場で使う(人が使う)IOTにこだわり、インテリジェントグラスの開発に着手した。
製品名である「SiME」とはSee me(私を見て)を意味する。「グラスで見たものがそのままモニターに映像として映し出される。モニターを通じて現場の状況を共有でき、まずは情報収集端末としてさまざまな用途が考えられる。建物や橋の検査、水道や電気など公共設備の点検、地質の調査など、専門家が現場に行かなくても現場の状況がリアルタイムで確認し、分析ができる。遠隔地からの指示や注意喚起も可能。防災の分野でも需要があるはず」と熱い思いを語る。さまざまな人に使ってもらいたいという思いがひしひしと伝わってくる。
また、開発担当者は「両手が自由になることでどんなアクティブなことができるようになるか、可能性にチャレンジしたい」とのコメント。具体的な可能性を追い求めていきたい分野として8つのキーワードを話してくれた。「子育て、教育、介護、医療、流通支援、在庫管理支援、接客対応、建設」の8つ。
「基本的にはこの8つだが、他にもさまざまな分野での応用が可能であるはず」、「例えば、建設現場ではヘルメットが必要だ。このヘルメットにスマートグラスを装備できたら、工事の手順指示、安全確認、現場実況、作業の記録、情報の共有など作業の効率化と安全対策のために役立つ。建設現場だけでなく、他にも消防士や警察官、展示会やイベントの会場設営(施工)、空港や港湾施設の作業員などヘルメットを着用して仕事をする人はたくさんいる」という。
さらに会場ではAR技術(Augmented Reality/拡張現実)によりグラスにさまざまな情報を映し出すデモをおこなっていた。例えば、美術館で「SiME」をかけて展示してある絵を見ると、作者のプロフィールや解説がディスプレイの中に映し出される。3D画像や動画を映し出すこともできる。クラウド環境を通じて詳細なデータや関連資料などを探し出して映し出すこともできるのだ。
CHIPSIP社 は端末(ハードウエア)を提供するが、アプリケーションの開発者向けに「SiME Smart Glass」のSDK(Software Development Kit)を2014年内目標にリリースする予定。この開発キットではゼスチャー入力のAPIやARアプリを提供してアプリベンダーとの協業を目指す。端末は最終価格として500米ドル以下を目指す。
「ウェアラブルの可能性はまだまだ未知数。言葉だけのブームで終わってしまわないように、業務の現場で必要とされているアプリケーションに目を向け、端末の開発とアプリの開発を一歩ずつやっていきたい」と話してくれた。CHIPSIP社が提供するSDKに注目していきたい。