アジア・太平洋国会議員連合総会が8月に台北で
立法院秘書処は13日、アジア・太平洋国会議員連合(Asian Pacific Parliamentarians’Union, APPU)の年次総会が8月4日から6日まで、台北市内のホテルで開かれると明らかにした。今年の総会は44回目。現時点では6ヶ国の国会議長が出席する予定となっており、立法院と外交部が準備作業を進めている。今年のテーマは、「地域協力による自然災害の減少と防止」。
APPUの年次総会が台北で行われるのは2009年に続いて2度目。前回は「人類の安全保障」がテーマだった。
6000坪700店、台湾最大規模の夜市が台中にオープン
台湾最大をうたう夜市(ナイトマーケット)「水湳経貿文創観光夜市」が11日、台中市にオープンした。台中の新興開発区として2500万元を投じて建設され、敷地面積は6000坪。3000坪の大型駐車場、200坪の児童遊園、冷房完備のトイレなどの施設も備えている。大小合計700店が入居し、台湾各地の夜市グルメが6割を占めるほか、衣料品やゲームなどもある。業者は、夜市全体の売上は月2000万元を超えると予測している。
アジア唯一 台湾・台北市が「大都市気候リーダーシップ賞」にノミネート
台北市政府環境保護局は13日、C40(世界大都市気候先導グループ)と独シーメンス社が主催する2014年の「大都市気候リーダーシップ賞」に、台北市がアジア唯一の都市としてノミネートしたことを明らかにした。受賞自治体の発表は9月に米ニューヨークで行われる。
この賞は気候変動に関する分野で優れた取り組みを実施している都市を表彰するもの。今年は自転車シェアリング事業の展開や、粒子状物質の排出を抑えたディーゼル車の認証制度などに取り組む台北市が、ロンドン市やメキシコ市などと共に、大気環境の政策でノミネートした。
環境保護局では、自動車がもたらす汚染を減少させることは、大気や市民の健康、生活環境改善への長期的な挑戦だと話している。同市が運営している自転車シェアリング事業は2014年5月末現在、160カ所の専用駐輪場に自転車5265台が配備されており、1日1台当たり延べ11.1人が使用しているという。
台湾個人旅行可能な中国大陸住民拡大か
台湾海峡両岸観光円卓会議が今月18日、中国大陸の長春で開催されるのを控え、台湾の経済紙「工商時報」が13日に報じたところによると、北京当局が台湾への個人旅行を認める対象がさらに拡大される。現在、北京当局は中国大陸における特定の都市に居住する人を対象に、台湾への個人旅行を認めている。報道では、今回の円卓会議で両岸の関係者は共同で、この都市の拡大を発表するとしている。
報道では消息筋の話を引用して、台湾が新たに15都市の開放を求めているのに対し、中国大陸側はそのうち10都市の開放に同意。この10都市は、ハルビン、大連、煙台、南昌、貴陽、仏山、常州、無錫、徐州、中山と予想されている。
内政部出入境及び移民署の統計によると、昨年、台湾を個人旅行で訪れた中国大陸の旅行者は延べ52万人。今年1月から6月までではすでに延べ50万1000人と大幅に増えている。
台湾中部で最大のナイトマーケットがオープン 大勢の客でにぎわう
台湾中部で最大規模とされるナイトマーケット(夜市)、「水ナン経貿文創観光夜市」が11日にオープンした。台中市内の約6000坪の土地に700店が軒を連ね、大勢の買い物客で盛況となっている。(ナン=さんずいに南)
中清路と経貿五路の交差点付近に位置するこの夜市には、700台分の駐車場やクーラー完備の公衆トイレなどが設けられている。オープン当日には総額20万台湾元(約68万円)分の割引券などが配布され、周辺道路では渋滞も発生した。
話題性十分の夜市ということもあり、出店を希望する業者が殺到、申し込み受付開始からわずか3日で全てのブースが埋まった。また、輔大花園夜市(新北市)のイカ焼き、凱旋夜市(高雄市)の三星ねぎロール、草屯(南投県)の阿里山鉄道紅茶、彰化県の高北パパイヤミルクなど、台湾各地の業者が一堂に会した。
夜市にはグルメエリア以外にファッションエリアやゲームエリア、マッサージエリアも併設。毎週水曜日から日曜日まで、午後5時から午前0時まで開かれている。
周美青・女史が台北フィルとエストニアへ
馬英九・総統の夫人、周美青・女史が13日、台北フィルハーモニーオーケストラの名誉団長としてエストニアなど欧州歴訪に出発した。同オーケストラが今回公演するのは、エストニア、ラトビア、フィンランドの3ヶ国。オーケストラの団員は14日に出発する。
台北フィルハーモニーオーケストラは来年が1985年に創設されており、来年で30周年。創設当初はHenry Mazer氏の指導の下、細やかで完璧な音楽性を演奏で表現するようになり、「Mazerの音」から台湾のクラシック音楽界を代表する地位を確立した。Mazer氏が2002年に死去して以降も、同氏の精神を受け継ぎながら絶えず前進してきた。今年はエストニア、ラトビアでの音楽祭に参加、フィンランドのヘルシンキの聖ヨハネ教会で演奏する。
周美青・女史は海外を訪問しては文化交流に努めている。先日は国立故宮博物院の収蔵品の日本での展示会、「神品至宝」展の開幕レセプションに出席する予定だったが、直前に日本側の不手際があり、急遽取りやめた。
台北の交通ICカード、硬貨での入金が可能に
台北メトロ(MRT)は11日から、一部の駅で新型自動券売機の使用を開始した。交通ICカード「イージーカード」(悠遊カード)の硬貨による入金(チャージ)が可能となり、利便性が向上した。
新型の自動券売機が設置されたのは、淡水新店線、中和新蘆線、文湖線の一部の駅。台湾で流通している1元、5元、10元、20元、50元硬貨を使って入金できるようになった。一度に20枚まで投入可能。100元、200元、500元、1000元、2000元札にも対応している。
台北メトロによると13日午前11時までに2万7802枚、総額約23万台湾元(約78万円)の硬貨による入金があったという。現在機械が設置されている駅以外でも、信義線や今年中に開通予定の松山線を除き、年末までにサービスを開始したいとしている。
台湾でも科学論文不正投稿、余波で教育相が辞任 架空130人で“いいね”
台湾の蒋偉寧教育部長(文部科学相に相当)は14日、元大学准教授が英国の物理学系の科学雑誌に投稿した論文に不正があったとして、辞任した。蒋氏は大学教授時代に、この元准教授と連名で論文を発表したことがあった。
米紙ニューヨーク・タイムズ(電子版)などによると、屏東教育大の元准教授は過去4年間わたり、研究者によるネット上の審査で、架空に作成したアカウント130個を通じ、自身の論文に高評価を与えていた。同誌が8日、論文60本を削除。台湾でも11日に報じられたが、蒋氏が記者会見で「面識がない」と発言したことなどから辞任を求める声が高まっていた。
「くまのがっこう」主人公が案内役 ローカル線旅行キャンペーン開幕
台湾鉄路のローカル線、集集線とその沿線地域で開催される旅行キャンペーン「火車好多節」のオープニングが13日、集集駅で南投県の関係者などを招いて行われた。この日、同駅では日本の人気絵本「くまのがっこう」の世界が再現され、そのキャラクターが乗客たちを出迎えて大勢の人出でにぎわった。
南投県政府が観光誘致を目的に行っている「火車好多節」は今回が8回目。今年は「くまのがっこう」のキャラクターが“ガイド”となり、観光客を迎え入れる。
期間中は蒸気機関車CK124が運行されるほか、テレビドラマの出演者を招いての体験乗車会、沿線観光スポット10カ所を選ぶ投票イベント、1日観光コースの企画や割安チケットの販売などが行われる。
日本統治時代の1921年に開通した集集線では、古い駅舎や昔そのままの懐かしい風景が楽しめる。「火車好多節」は8月17日まで開催。
セブン―イレブン、店舗数が5,000店に[商業]
統一超商(ユニプレジデント・チェーンストア)が展開するコンビニエンスストア、「セブン―イレブン」は11日、台湾5,000店目の店舗を高雄市内門区に出店した。
統一超商が域内でセブン―イレブンの1号店を開業したのは1980年。34年かけて5,000店に到達した。中央社によると、統一超商の羅智先董事長は、5,000店目の開業に当たり「台湾のコンビニの形態は海外とは違う。店舗数にとらわれることなく出店の可能性と難しさとを考えながら店を出したい」と述べた。同業の全家便利商店(台湾ファミリーマート)と莱爾富(ハイライフ)、OK超商を合わせた台湾でのコンビニ店舗数は1万を突破している。
統一超商が10日に発表した6月の連結売上高は、前年同月比4.3%増の173億7,300万台湾元(約588億円)だった。主力事業のセブン―イレブンで、気温の上昇に伴い冷蔵飲料などが伸び、北海道産の原料を使ったソフトクリームも好調だった。今年上半期の累計売上高は、前年同期比3.6%増の1,014億4,000万元だった
金城武さんのCMが人気、宜蘭で心配広がる
金城武さんはこのほど、中華電信のコマーシャルに出演。ロケ地には台湾北東部・宜蘭県の宜蘭文学館と合盛太平珈琲館が使用された。コマーシャルはまだオンエアされたいないにもかかわらず、これらの場所に大勢の人が訪れ、交通渋滞などが心配されている。
金城武さんは前回、エバー航空のコマーシャルでロケした南東部・台東県の伯朗大道がその後、観光スポット化して地元住民を困惑させた「前科」がある。このため、年末の統一地方選の宜蘭市長選挙に出馬する、野党・民進党の江聡淵氏や無党派の頼瑞鼎氏などは、道路の幅や駐車場の大きさなど、交通面での施設不足を指摘して宜蘭県政府及び警察に対応を求めている。宜蘭県警察局は、周辺の施設の改善は検討段階で、まず週末に警察官を増員するなどして円滑な交通を確保するとしている。
宜蘭文学館と合盛太平珈琲館は独特の建築様式である他、金城武さんの魅力が加わってネット上で話題となっている。