李元総統、9月に訪日計画=5年ぶり、北海道は初
台湾の李登輝元総統(91)が9月中旬に訪日を計画していることが分かった。約1週間の日程で、大阪、東京、北海道を訪れる予定だ。関係者が6日明らかにした。李氏の訪日は2009年9月以来、5年ぶりとなる。
詳細なスケジュールは調整中だが、李氏は関西空港から入国し、大阪、東京、北海道と順に滞在する。大阪、東京では国際関係などをテーマとした講演を行い、北海道では観光が中心となる。李氏の北海道訪問は初めて。
台湾旅行者の好きな旅行先、一位は東京
宿泊施設の大手オンライン予約サイト、「ホテルズドットコム」が6日、今年上半期、台湾の旅行者が最も訪れたい海外の都市のランキングを発表した。「ホテルズドットコム」の調査では、台湾の旅行者が最も訪れたい都市の一位は日本の東京、二位は大阪、三位は韓国のソウル。
東京と大阪は、昨年も台湾の旅行者が最も好きな海外の旅行先に選ばれた。台湾で高い人気を呼んでいる、韓国のテレビドラマの影響で、韓国のソウルは今年、初めて上位三位に入った。日本の札幌は今年初めて上位20位に入った。
蒸気機関車CT273、8/7復活運転
「貴婦人」と呼ばれる、在来線・台湾鉄道の蒸気機関車、CT273が7日から観光列車の列に加わる。CT273は、7日から9日まで、電化が完成したばかりの花東線の花蓮玉里から台東までの区間を初めて走行する。
台湾の蒸気機関車の中で、引退した時間が最も遅かった、CT273は数年にわたって修復工事が施され、今年の鉄道の日である6月9日に再デビュー、台湾中南部の彰化と二水の区間を走行した。今後、CT273は花東線だけを走行し、クルーズトレインに転身する。
CT273は、日本占領時代の台湾における「スピードの王様」と呼ばれる急行列車で、時速が100キロメートルに達していた。1943年、川崎車両が製造したCT273は、車体が美しいほか、スピードも非常に速かった。当時は台湾の西部幹線の最もすばらしい客車として知られていた。
鉄道の電化工事完成後、CT273は1979年に走行を停止し、1984年2月に正式に引退した。CT273は「貴婦人」と言う美名のほか、「機関車の女王」とも呼ばれている。
行政院:高雄爆発事故特別予算編成せず
行政院では、特別予算を編成して高雄市の爆発事故の賠償に協力することを討論したことはないとしている。7月31日深夜から8月1日早朝にかけて台湾南部の港湾都市、高雄市の市街地で発生した大規模な爆発事故は死者30人、負傷者309人の大惨事となった。この事故の賠償問題について、高雄市政府は、金額が大き過ぎて高雄市政府の能力を上回っているとして、中央政府が特別予算を編成するよう、中央政府に協力を求めた。
しかし、行政院の報道官である、孫立群・スポークスマンは6日、高雄市には「道路掘削管理自治条例」がある。高雄爆発事故は、国家賠償の請求条件に合致している。国家賠償法第3条と第9条の規定によれば、被災者は高雄市政府を通して賠償を請求することができると重ねて強調した。
孫立群・スポークスマンによると、行政院は5日、高雄市政府が中央政府に対して道路の修復費用、台湾元19億元を補助するよう求める公文書を受け取った。この費用は、内政部、高雄市政府、行政院主計総処が相談してから法律に則って分担する。足りない部分については、行政院はそれをまかない、高雄市政府にそれを問題として残すことはないという。
孫立群・スポークスマンは、特別条例を定め、特別予算を編成する必要はなく、現在の法令と予算だけで、現時点の苦境と問題を乗り越えることができると重ねて強調した。
一方、高雄市の陳菊・市長は、爆発事故が発生した道路の地下に埋設され、爆発事故でひどく破損したるパイプラインについて、再度埋設しない方針を明らかにした。これについて、経済部の張家祝・部長は6日、「業者は高雄市政府と、ほかの適切な埋設路線について相談すべきだとし、地下にパイプラインを埋設せず、タンクローリーで気体を輸送するなら、危険性がさらに高くなるため、それに賛成しないという立場を示した。
台湾機墜落、生還した最年少の女の子が無事退院
澎湖・馬公空港付近で7月23日に起きた航空機墜落事故の最年少の生存者、李緯トウさん(10)が6日、台北の馬偕紀念病院を退院した。(トウ=杉の木へんを丹に)
李さんは事故発生の翌日に同病院に転院、2週間近い治療を経ての退院となった。同月25日には馬英九総統も慰問に訪れている。
李さんの母親は、事故が起きた当初は突然のことになかなか現実を受け入れることができなかったと当時を振り返ったほか、我が子が退院できたように、墜落事故と高雄の爆発事故による負傷者の方々が元気を取り戻すことを願っていると語った。
同院外科部の董光義主任によれば、李さんは入院中、墜落事故のニュースを見る度に泣いており、心の傷の長期的なケアが必要になるという。通常であればソーシャルワーカーが付き添うが、特殊なケースであるため、精神科の医師の協力が必要との考えを示した。
同氏は、心的外傷後ストレス障害(PTSD)は3カ月前後で症状が出るため、李さんの心理状態の変化については、今後も定期的な観察が必要としている。外傷は1カ月以内に回復し、学校に行くこともできるだろうと話している。
事故では乗客・乗員58人のうち、48人が死亡、李さんを含めた10人が負傷している。
APPU年次総会、6日に閉会
アジア太平洋国会議員聨合(APPU)の第44回年次総会が6日、台北市で閉幕した。会議に参加した10ヶ国は共同コミュニケを発表した。今年の大会のテーマは、「地域協力による自然災害の防止および軽減」であるため、大会の主席を務める、立法院の王金平・院長は、会議に参加した各国の代表に対して、帰国後、国会議員の職務を全うし、自然災害の防止に関する関連法案の立法を進め、政府機関が具体的な対策を採るよう監督するよう呼びかけた。
なお、今年の年次総会では、共同コミュニケが発表されたほか、3日間の会議で9項目の決議案が採択された。最後の一項目は、アジア太平洋国会議員聨合の会員国は、すべてがTPP・環太平洋パートナーシップ協定、およびRCEP・東アジア地域包括的経済連携に参加できるよう支持すること。
父の日のプレゼント 人気はお茶とお酒、携帯電話
ネットリサーチの「OpView社群口碑資料庫」は5日、父の日の人気プレゼントランキングを発表し、1位はお茶やお酒、2位は携帯電話だったことがわかった。
台湾では中国語の「88」と「父親」の音が似ているため毎年8月8日が父の日とされている。
3位はネクタイ、腕時計、サングラスなどの装飾品、4位はノートパソコン、タブレット端末、5位は保険。以下、カメラ、カバン・財布、自転車、家具、オーディオと続いた。
この調査は最近2カ月間にソーシャル・ネットワーキング・システム(SNS)やネット掲示板、ブログなどで取り上げられた父の日に関連する話題の内容を元に行われた。
台湾で大学入試合格者発表 少子化で「全入」「定員割れ」進む
台湾全土で7月初めに行われた2014年度の大学指定科目試験(指考)の合格者が6日発表された。合格率は95.73%と過去4年で最高を記録、「大学全入時代」の様相を示している。
台湾では大学試験分配入学(大學考試分發入學)制度のもと、指定科目試験の終了後、出願者が自分が希望する学校・学科に優先順位をつけて最大100項目登録できる。大学考試入学分発委員会(分発会)はこの志望校リストと試験結果を合わせて出願者を各大学に割り振る。
今年度の受験出願枠は6万497人、実際に手続きをしたのは5万4955人で、このうち5万2608人が合格となった。受験者数と定員数はどちらも例年より減少したものの、合格率はやや高くなったという。
台湾の大学入試では、文系を「一類」、理系を「二類」(医学部などは「三類」)などとする便宜上の呼び方がある。今年は一類の「国語(中国語)、英語、数学乙」3科目の組み合わせでいずれかの大学に合格できる総点の最低ラインは57点、「国語、英語、数学乙、歴史、地理」5科目では最低123点だったという。二類は「国語、英語、数学甲、物理、化学」で最低94点、三類は「国語、英語、数学甲、物理、化学、生物」で最低118点だった。
台湾のトップ校とされる国立台湾大学で最多合格者数を出したのは今年も建国高校で、これに台北第一女子、師範大学附属、中山女子、台中第一高校などが続く。同大学の医学部など人気学科に合格するには6科目で500点以上が必要だ。
一方、進む少子化の影響で、今年は11大学28学科で計301名と過去3年間で最大となる定員割れが起こった。このうち最も深刻だったのが台南と彰化の私立大学で、それぞれ196人と83人の欠員があったという。
半導体2強、廉価な技術求めUMCと交渉か[IT]
6日付電子時報は、ファブレスIC設計世界大手の米クアルコムと聯発科技(メディアテック)の2社が28ナノメートル製造プロセスでの製造委託をめぐり、ファウンドリー(半導体の受託製造)台湾2位の聯華電子(UMC)と交渉に入ったと伝えた。28ナノ市場で大きなシェアを占めるファウンドリー世界最大手の台湾積体電路製造(TSMC)の生産能力が不足する中、廉価なプロセスを求めてUMCへの発注を検討しているという。
TSMCの28ナノプロセスはフル稼働が続き、需給がひっ迫している。一方、IC設計大手の間では、クアルコムがモバイル端末向けの第4世代移動通信システム(4G)対応チップの値下げを実施するなど価格競争が加速。クアルコムと聯発科は生産能力を確保するためにファウンドリーの米グローバルファウンドリーズ(GF)への委託を検討したが、GFは28ナノの展開をハイエンドの「高誘電率膜・金属ゲート(HKMG)」プロセスに集中する方針とされている。このためクアルコムと聯発科は現在、UMCが持つ廉価なPoly/SiON(ポリシリコン/シリコンオキシナイトライド)プロセスの生産能力を得るために交渉を進めているという。
ただ電子時報は「関連企業から受発注に関する裏付けはまだ取れていない」としている。
高雄市、LCYケミカルの資産仮差押え申し立て
高雄市は6日午後、7月31日に発生した大規模なガス爆発事故の原因に大きく関わったとみられている石化大手、李長栄化学工業(LCYケミカル)の資産に対する仮差押えの申立書を高雄地方法院(地裁)へ提出した。陳菊・高雄市長は6日午前、今回の爆発事故で被災地の市民は生命、財産の危機に直面し、また負傷して医療費を支払う必要が生じた人もおり、死傷した消防員らを含む被災者への賠償責任能力が低下するのを避けるため、高雄市はLCYケミカルの財産、資産およそ19億元の仮差押えを申し立てると述べた。
馬・総統、相次ぐ事故の犠牲者を悼む
馬英九・総統が6日、高雄爆発事故の犠牲者を悼む談話を発表した。最近、台湾では事故が相次いで発生。7月23日、離島の澎湖で航空機の墜落事故が、7月31日深夜には台湾南部の大都市、高雄市で大規模な爆発事故が起きた。与党・国民党の党首を兼務する、馬英九・総統は、数回にわたって公の場でその哀悼の意を表したが、6日午後、さらに県と市の首長選挙に立候補する与党の公認候補の決起集会を取りやめた。馬・総統は、6日午後の与党の中央常務委員会ですべての幹部を率いて1分間黙祷してこの二つの事故の犠牲者の冥福を祈った。
馬・総統によると、7月23日の航空機墜落事故で死者が48人、負傷者が15人出た。7月31日の爆発事故で30人が死亡、309人が負傷、8万人あまりが避難生活を余儀なくされている。行政院は5日からの三日間、全国の政府機関で半旗を掲げ、犠牲者を悼んだ。馬・総統は、これは、台湾の歴史において非常に痛ましい事件だったとし、最も痛ましく、最も厳粛で、最も遺憾な気持ちで犠牲者に対して深い哀悼の意を表したいと述べた。
馬・総統は、いくら大きい風と雨もいつかやむだろう。いくら深い傷もいつか治るだろう。みなは助け合って共にこれらの痛ましいことを乗り越えるべきだとし、
呉思華氏、教育部長に就任
教育部の新旧部長の引継ぎ式典が6日に行われた。行政院の蒋丙煌・政務委員立会いの下、国立政治大学の呉思華・学長は新たな教育部長に就任した。呉思華・新教育部長は、現段階の教育は、経済のグローバル化、学校での勉強と職場でのニーズの落差、青年の就職難などの問題に直面している。これらはいずれも社会で関心度の高い議題だ。いかにしてさらに創意工夫を生かして、限られた資源をフルに活用するかが急務だと話した。
呉思華・部長は、「今日の社会は民主社会だ。われわれは多元的な価値、および多元的な声にさらに耳を傾けるべきだ。今後、各学校の校長、保護者、学生、若者の意見にさらに耳を傾けると共に、その中から最適な解決策を見出すよう努力する」と抱負を語った。
日本で大人気のスマホマンガアプリComico、台湾に進出
台湾メディア・自由時報は6日、日本のスマートデバイス向けマンガアプリComico(コミコ)が海外進出第1段として台湾市場に参入すると報じた。
オリジナル作品の発表を特徴として成長してきたComicoが台湾市場に進出する。アプリでは日本の新鋭漫画家約100人の作品が網羅されており、台湾進出第1段として約40作品の中国語版がリリースされる。
また、台湾現地のマンガ育成も積極的に進めており、5日に始まった「台湾ウイーク」では7日間毎日1人ずつ台湾人漫画家による連載作品の新作が発表される。
Comicoは、実際のコミック本を移植した一般の電子マンガ書籍と異なる点として、モバイルデバイスにおいて最も読みやすくなるように制作されていることをアピールしている。日本市場では昨年11月から現在までにすでに350万回の累計ダウンロード数を記録しているとのことだ。
台湾の女性に無罪 覚せい剤事件で千葉地裁
覚せい剤をスーツケースに隠し密輸したとして覚せい剤取締法違反(営利目的輸入)などの罪に問われた台湾籍の女性被告(45)の裁判員裁判で、千葉地裁は6日、「故意に持ち込んだと判断するのはちゅうちょせざるを得ない」として無罪(求刑懲役10年、罰金400万円)の判決を言い渡した。
西野吾一裁判長は判決理由で、女性が知人からドレスなどが入ったスーツケースを日本に運ぶよう依頼され、中国国内で南アフリカ人と称する人物から受け取ったなどと供述していることを挙げ「違法薬物が隠されているとは深く考えなかった可能性がある」と指摘した。
女性は昨年12月、覚せい剤約1・5キロをスーツケースに隠し、香港から成田空港に持ち込んだとして同月に起訴された。