台湾:2014年7月税収6.3%増加
2014年8月12日、台湾財政部が2014年1月―7月の税収状況を報告した。
台湾2014年7月の税収額は、2013年同期と比較して6.3%増加し、1041億台湾ドル(約3548億円)に達した。
1月―7月税収総額は、前年同期比5.6%増の1兆1919億台湾ドル(約4兆626億円)となる。
鴻海(フォックスコン)7月の営業収入が13.3%減少
2014年8月12日、台湾EMS企業、鴻海科技集団(富士康、フォックスコン)が、2014年7月の経営報告を発表した。
報告によると、鴻海2014年7月の営業収入は、2013年同期と比較して13.3%減少し、2602億台湾ドル(約8864億5500万円)にとどまった。
1月―7月営業収入は、前年同期比0.8%増の、2兆226億台湾ドル(約6兆8902億円)となっている。
中国新興スマホ・シャオミ、ユーザー情報を無断で収集―仏メディア
仏ラジオ・フランス・アンテルナショナル(RFI)中国語サイトによると、価格に比して性能やデザインが良いことで中国本土や香港、台湾などで評判の中国の新興スマートフォンメーカー・小米科技(シャオミ)が、ユーザーの個人情報を許可なく収集していたことが明らかになった。
台湾のIT専門ニュースサイト「iThome」はITコンサルタント会社・Fセキュアに小米科技製スマートフォン「小米S」と「紅米1S」の2機種の調査を依頼。すると、SIMカードを差し込んでネットワークに接続するだけで、利用者に何のメッセージも出さないまま、自動的に電話番号やIMEI(端末識別番号)、IMSI(加入者識別番号)などの個人情報を北京の自社サーバーへ自動的に送信させていた。
さらに調査を進めると、通信したショートメールや通話の内容、やりとりした相手の個人情報までもがサーバーに送信されており、情報を収集する機能を中断させる方法が用意されていないことも明らかになった。
小米科技は10日、個人情報を自動的に収集する機能を搭載させていたことを認め、利用者に謝罪し、この機能を中止させるパッチを公開。ところが、このパッチを当てると端末の他の機能まで利用できなくなるとの報告がネット上に次々に書き込まれ、中には端末がフリーズしてまったく操作できなくなってしまうという報告も出ている。
香港個人資料私隱専員公署は、小米科技が個人情報を無許可で収集していた件についてまだ全面的には把握していないが、ハイテク分野でのプライバシー侵害に関わることから対応には常に注目しているとしている。
EMS大手5社の7月売上高、広達除き前月比減[IT]
ノートパソコン(PC)を主に手掛けるEMS(電子機器の受託製造サービス)大手5社の7月の連結売上高が出そろった。製品の新旧世代の交代期に入ったことから、前月比では広達電脳(クアンタ)を除きそろって減少となった。
7月の売上高は広達が前年同月比8.6%増の779億2,800万台湾元(約2,656億円)でトップ。中央社によるとノートPCの出荷量は約420万台で前月比10万台減ったが、ハイエンド製品の比重の高まりや、ノートPC以外の製品の出荷増などが全体を支えた。
仁宝電脳工業(コンパル)の売上高は696億300万元。前月比では9.2%減ったが、前年同月比での伸び幅は36.8%と5社で最大となった。ノートPCの出荷量は約360万台で前月比18.2%減ったが、同社は「8月から再び増加に転じ、9〜11月まで高い水準で推移する」と予測している。
和碩聯合科技(ペガトロン)の7月の売上高は前月比6.7%減。前年同月比でも1.7%減った。ただ証券筋の間では、米アップルのスマートフォン「iPhone(アイフォーン)」の次世代機種発表を機に「業績が下半期に急成長する」との見方も強いようだ。
緯創資通(ウィストロン)の売上高は、ノートPCのほかデスクトップPC、液晶ディスプレー、サーバーなどの出荷量が軒並み伸び悩んだため前月比5.7%減。英業達(インベンテック)の売上高は前月比3.7%減の332億6,300万元。前年同月比では10.3%減った。ノートPCの出荷量が伸び悩んだほか、事業多角化の一環として手掛けている太陽電池事業の売上高が、米国の反ダンピング措置の影響で減ったことも響いた。
李登輝・元総統、9月19日に日本訪問
李登輝・元総統のオフィス「李登輝弁公室」によると、李登輝氏は日本李登輝友の会の招きを受け、9月19日から25日までの日程で日本を訪問する予定。今回の訪問は李登輝氏にとって6度目の訪日となる。今回は東京、大阪、北海道などを訪れる。李登輝氏は東京、大阪で講演を行うほか、再生エネルギー産業、農牧業関連の視察を希望している。李登輝弁公室の王燕軍・主任の話では、日程の詳細については調整中。また日本の政界関係者との会見について王・主任は「今のところ予定はない」と話している。
高雄でタンクローリーとバスが衝突 1人死亡18人負傷
高雄市南部の工業地域で11日深夜、危険物を輸送するタンクローリーが石油大手「台湾中油」の社員用送迎バスと衝突する事故が発生し、1人が死亡、18人が負傷した。
警察では、タンクローリーの運転手が過労運転かスピードの出しすぎによる急ブレーキで対向車線にはみ出したのが、事故を起こした主な原因と見て調べを進めている。
送迎バスは退社した社員を乗せて工場を出たばかりで、タンクローリーは化学物質のクロロエチレンを積載するため、工場近くに向かう途中だった。現場は事故当時、大雨で視界が悪かったという。
この事故で、タンクローリーの運転手は病院に搬送されたが死亡が確認されたほか、バスの運転手を含む18人がけがをし、このうち3人が重傷を負った。
高雄市では地下パイプラインの爆発事故後、配管の再埋設などが禁止されていることから、タンクローリー運転手の過労運転による事故の発生が懸念されている。
100年で39番目の大きさ 台湾でも「スーパームーン」観測
台湾で11日未明、月が地球に最接近した状態で満月となり、ふだんより大きく見える「スーパームーン」と呼ばれる現象が観測された。
中央気象局によると、月は台湾時間の11日午前1時43分に地球に最接近、26分後の同2時9分に満月となり、「スーパームーン」となった。今回の満月は今年最大で、過去100年では39番目の大きさだったという。
また、月は地球の周りを楕円を描きながら公転しているため、ここ数十年間の地球との距離は、最も近づいた時は約35万6000キロ、最も遠ざかった時には約40万6000キロと、約5万キロの差があるという。
この約5万キロの距離が月の見かけ上の大きさに影響し、今回観測された満月は、地球から最も離れた位置にあった今年1月のものと比べて、直径が約14%大きく見えた。
「スーパームーン」は413日から414日に1度観測される。
旅客機墜落と爆発事故の犠牲者に祈り 馬総統らが式典参加
高雄アリーナで12日、各宗教団体などが澎湖の旅客機墜落と高雄の爆発事故の犠牲者や負傷者に祈りを捧げる式典が行われ、馬英九総統や呉敦義副総統などが出席した。
式典にはキリスト教、イスラム教、仏教など30以上の宗教団体とその代表者らが出席し祈りを捧げた。会場では故人をふり返る映像が流され、涙を拭う親族や市民の姿が見られた。
馬総統は、事故の犠牲者や負傷者のために祈るとともに、現場で救助にあたった軍人や消防隊員を称えた上で、政府が援助を行い、高雄市民が1日でも早く元の生活を取り戻せるようにすると述べた。
また、澎湖と高雄で起きた2つの痛ましい事故を教訓にし、その原因を明らかにするため調査を行うよう関係省庁に求めたと話したほか、同様の災害が再発しないよう、各地方自治体にパイプラインを点検するよう指示を出したと語った。
クアンタ(広達電脳)7月パソコン出荷台数420万台
2014年8月12日、台湾大手パソコンメーカー、クアンタ・コンピュータ(広達電脳)が、2014年7月の経営報告書を発表した。
クアンタ2014年7月のパソコン出荷台数は420万台であった。
2014年7月の営業収入は、2013年同期と比較して8.6%増加し、779億2800万台湾ドル(約2657億円)に達した。
1月―7月の営業収入は、前年同期比10.5%増の5082億6600万元(約1兆7329億円)となる。
台湾の流通大手、ダスキンと永久ライセンス契約締結
台湾でドーナツチェーンの「ミスタードーナツ」を展開する統一多拿滋が、日本で「クリーンケア」や「ミスタードーナツ」などの基幹事業を持つダスキンと永久ライセンス契約を締結したことが11日発表された。聯合報が同日付けで伝えた。
統一多拿滋は台湾の流通小売大手、統一超商(セブンイレブン)の傘下事業で、今回の永久ライセンス取得は統一企業グループにとって5つ目。統一多拿滋側は「長期的な視点で顧客が満足するようなサービスを企画し提供できるようになった」と、その意義を強調している。
台湾に進出して今年で10周年を迎えた「ミスタードーナツ」。飲食業を取り巻く経営環境の変化に合わせて、今年4月から従来の商品に加えてラーメンなどを販売する新型店を展開しており、1店舗あたりの売上は前年比で約3割増加したという。
現在55店舗を有する「ミスタードーナツ」は年末を目途に60店舗での展開を目指している。
「台北101」展望台で台湾全土の魅力をPR 観光客誘致ねらう
交通部観光局は12日から、台北101の展望台で22の県・市をテーマにした展示を行い、台湾全土の魅力を内外にアピールしている。
この展示は映像やQRコードを使って台湾各地の特色を紹介するもの。9月30日までの期間中、展望台には約40万人の来場が見込まれており、観光局ではこれを機に地方の知名度や認識度を高めて観光客誘致につなげたい考え。
この日行われた記者会見には観光局のイメージキャラクターで、特別ミッションチーム「超級任務組」のトップ「Oh! Bear」(台湾[口屋]熊)も参加し、会場を盛り上げた。8月16日と9月13日には展望台で特別イベントが実施される予定で、簡単なクイズに答えるだけでプレゼントがもらえるチャンスがあるという。
「漫画博」で台湾のファン熱狂 梶裕貴さんらサイン会開催
7日から台北世界貿易センター1号館で開催されているアニメとコミックの総合イベント「漫画博覧会」がきょう12日で終了する。9日〜10日は週末だったことも手伝い、入場者は両日で26万7000人、5日間では計55万1000人を数えた。
10日はアニメ「進撃の巨人」の主人公、エレン・イェーガー役の声優、梶裕貴さんが自身にとっては海外初となるサイン会を行い、会場には開始前から熱心なファンが押し寄せた。
梶さんは台湾に来てショーロンポー(小籠包)を試したがとてもおいしく、今度は観光地の九フンに行ったり、チョウドウフ(臭豆腐)を食べたりしたいと語った。エレンの名ゼリフを披露したり、中国語で“我愛台灣”(台湾を愛してる)と叫ぶと会場はファンの歓声で沸いた。(=にんべんに分)
この日はこのほか、アニメ「Free!」で竜ヶ崎怜の声を担当する平川大輔さんのサイン会も開かれ、平川さんを一目見ようと大勢のファンが詰めかけた。
11日にはライトノベル「俺の脳内選択肢が、学園ラブコメを全力で邪魔している」の作者、春日部タケルさんのサイン会が催された。
イベントで行われたゲームでは、サイン入りポスターを手に入れようと男性ファンがバラの花を口にくわえてひざまずき、“愛の告白”。「初めて男性に告白されたんで、ちょっとドキドキしてます」と春日部さん。今回は初来台なので自分の作品が売られている書店をのぞいてみたいと言うと、春日部さんを台北の街に案内したいと志願し興奮するファンが続出した。
アジアの青年、最も“幸せ”なのは台湾 日本は第3位
香港の青年会議所がこのほど発表した「アジア10カ国・地域の幸福度指数」調査で、台湾と中国大陸・寧夏が1位になったことが分かった。日本は第3位。
これは今年5〜8月に台湾、日本、香港、マカオ、中国大陸(寧夏と広東省・中山)、シンガポールなどの18〜40歳の男女を対象に行ったアンケート調査をまとめたもの。10点満点で幸せの度合いを評価した。
調査では、6.69点でトップに輝いた台湾の若者は収入や人間関係、日本(6.56点)は人間関係や病気、第8位だった香港(6.4点)では負債や減給にプレッシャーやストレスを感じやすい傾向があることが分かった。また、香港では「将来に不安を感じる」と回答した人も多かったという。最下位の第10位はマカオ(6.01点)だった。
台湾南部で大雨続く 高雄と台南では企業や学校が休みに
湿った南西の風の影響を受けて数日前から大雨が続く台湾南部の台南市と高雄市で12日、企業や学校が休みになる休業休校措置が実施された。爆発事故のあった高雄市内の被災地でも道路が冠水し、現場を視察に訪れた江宜樺行政院長(首相)に市民が涙ながらに迅速な対応を求める一幕もあった。
大雨は11日午後に一度弱まったものの、12日になって豊富な水蒸気を含んだ南西の風が強まり、台南市中西区では午前7時〜8時の1時間に90ミリの雨が降った。中央気象局の観測では、12日午後3時30分までの24時間降水量は台南市西港区、安定区、屏東県琉球郷でいずれも300ミリを超えた。一部では浸水被害も発生している。
一方、江院長は同日午前、陳菊高雄市長らと共に爆発事故現場を視察。復旧作業が遅々として進まない状況に市民からは改善を求める切実な声が聞かれ、陳市長は「できる限りを尽くしている」と答えたほか、江院長も「関係省庁に救援を依頼している」と語った。
気象局では大雨は少なくとも午後まで降り続くと予報している。
映画「KANO」 9月末からアンコール公開 前売り券販売好調
興行収入3億2000万台湾元(約10億9100万円)の大ヒットとなった台湾映画「KANO」が、9月25日からアンコール上映されるのを前に11日、マー・ジーシアン(馬志翔)監督、ウェイ・ダーション(魏徳聖)プロデューサーらが出席した記者会見が行われた。
この日は童顔巨乳アイドルのヤオヤオ(瑤瑤)こと郭書瑤が“応援大使”として登場。出演者らと“愛の抱擁”を交わすと高校球児役で出演したツァオ・ヨウニン(曹佑寧)らが照れ笑いで応じる一方、マー監督は交際中の女性が怒るからと苦笑いを浮かべた。
日本統治時代に甲子園に出場した嘉義農林学校野球部の活躍を描く映画で、学生を中心にもっと多くの人に見てもらいたいとアンコール公開が決定した。ウェイ・プロデューサーは、スポーツマンシップは一般の人にも理解してもらえると思うと自信をのぞかせた。
すでに前売り券は8万5000枚販売され、KANOブームの再燃が予想されている。アンコール公開は香港でも行われる予定。また、9月20日にはアジアフォーカス・福岡国際映画祭の「特別試写会」で上映されることが決まっている。
機能的に美しく 台北市が新型バス停発表
台北市政府交通局と文化局は4日、新型バス停のデザインを発表した。市では便利で芸術的要素を兼ね備えた都市を目指したい考え。
劉維公文化局長はバス停の特徴を、狭い場所にも設置でき、歩道の支障にならないデザインだと話す。停留所に利用者がいることをバスの運転手に知らせるライトのボタンも設置されるほか、運行状況を表示するLED案内板も新型のものが導入される。
また、台北メトロ(MRT)信義線の沿線にあるバス停では、台北当代芸術館や台北国際芸術村などとの協力の下、アート作品などを展示し、「都市の中の美術館」を演出する。
このほか、建設中の松山線沿線の停留所では、バスの進行方向を方角に合わせて4色で区分し、市外からの旅行者などに対して便宜を図る。新型のバス停は今年9月にも台北の街角にお目見えする予定。
台湾でも“お盆” 12匹のワニをお供え物に先祖供養
台中市梧棲区の斗美宮で10日、12匹の巨大なワニがお供え物として捧げられ、多くの市民の注目を集めた。
この日は先祖の霊を供養する中元節(旧暦7月15日)に当たり、斗美宮によると、口にリンゴをくわえたこれらのワニは機械業に携わる男性がレストラン経営の友人と持ち寄ったもので、いずれも体長は150センチメートル前後だという。
台湾ではブタなどがお供え物として捧げられることが一般的だが、珍しいワニがテーブルの上に並べられると写真撮影に興じる市民などでにぎわった。