もしも米国が台湾関係法を発動したら・・・日本の海外出兵 「台湾市民の約6割は支持」の調査結果
米華字メディア・多維新聞網は15日、終戦記念日にあたる同日に台湾のシンクタンク「新台湾国策智庫」が発表した世論調査で、将来台湾が外国から攻撃を受けて米国が台湾関係法(米国の法律で、事実上のアメリカ合衆国と台湾との間の軍事同盟)を発動したばあい、日本が集団的自衛権を行使して出兵することに対して約60%が「支持する」と回答したと報じた。
記事は、アンケートで台湾有事のさいの自衛隊出兵について「支持する」が59.4%と「支持しない」の28.4%を大きく上回ったと紹介。その一方で、日本で集団的自衛権の行使容認が閣議決定したことについて62.8%の市民が「知らない」と答えており、多くの市民が国際問題への関心が低いことも浮き彫りになったと伝えた。
世論調査は、同シンクタンクが定期的に実施しているもの。今回の調査は8月7日から9日に1207件の有効サンプルを抽出して統計をとった。
調査ではまた、63.9%の市民が「台湾の現状は主権独立国家」との認識を持っており、今年1月の調査に比べて3.8ポイント上昇したことも明らかになった。
台湾の独立問題については、現状維持を望む声が58.8%と最も多くなり、独立派が25.4%、統一派が6.8%となった。現状を維持できなかったばあいについては、独立への支持が66.5%と、統一の20.5%を大きく引き離した。さらに、台湾と中国は「兄弟国」となればよいと認識する市民が52%にのぼった。
少年野球のジュニアリーグ、台湾が世界一
アメリカのミシガン州Taylor市で行われた、少年野球リトルリーグ(LLB)のジュニアリーグ(13歳〜15歳)の部ワールドシリーズで、中華民国(台湾)が優勝した。
台湾中部・台中市の中山国民中学の生徒で構成された中華民国チームは7日、アジア太平洋ゾーンの代表として同大会に参加、国際グループでの5連勝を経て、台湾時間17日午前2時に、アメリカグループトップのテキサスチームと対戦、9対1で快勝して世界チャンピオンとなった。中山国民中学のチームとしては20年ぶりの優勝。
台中市のBRT、8/17より全区間開業
台湾初のBRT(バス・ラピッド・トランジット、バス高速輸送システム)、台湾中部台中市のBRTが三週間のテスト運行を経て17日より全区間開業している。台湾の在来線、台湾鉄道の台中駅から沙鹿区の静宜大学まで、全長17.2キロの台中BRTには21の駅があるが、17日は「仁愛医院駅」を除いてすべて供用を開始した。最初の一年間、乗車は無料だが、乗車する際と下車する際、いずれもIC乗車券(悠遊卡、一卡通、台湾通、ETCの四種類が使用可)を電子端末のセンサにかざす必要がある。
台中駅から毎日午前6時に発車、夜の11時まで、静宜大学駅は午前5時に発車、夜の10時30分まで。運行間隔は6分間に一本。台中BRTは各駅停車であるため、ほかの市内バスのように、乗車する際、手を上げる必要はなく、下車する際、車内のベルを鳴らす必要はない。車内での飲食が禁止されているが、箱に入れられている小さなペットの同行ができる。どのBRTも折りたたみ式の自転車を二台置く場所が設けられている。
貧富の格差、4年連続で縮小 1世帯当たりの平均年収322万円
行政院主計総処が15日発表した2013年の家庭収支調査で、世帯別の可処分所得格差は6.08倍となり、経済的不平等(貧富の差)が4年連続で縮小したことが分かった。
主計総処の石素梅処長は、景気の回復により、台湾における全世帯の年間所得総額は9兆7936億台湾元(約33兆4482億円)で、前年比3.0%増加。1世帯あたりの平均年間可処分所得は94.2万元(約321万7000円)で、前年より2.0%増加したと話す。
所得世帯を所得額に応じて5等分した場合、最高グループと最低グループの差は6.08倍で、2012年の6.13倍より0.05倍減少した。一方、平均29.4万元(約94万円)だった1人当たりの年間可処分所得の差は4.08倍で2000年以来最低を記録し、前年の4.14倍から0.06倍減少した。
主計総処では政府が実施している低所得家庭の支援政策を継続することが、所得の上昇に効果があるとしている。
台湾の寺廟数1万超、最多は道教=内政部調査
内政部が16日発表した統計調査で、2013年末現在台湾で登記されている寺廟(じびょう)の数は1万2083となり、そのうち道教寺廟が78.2%を占めていることが分かった。教会は3323カ所あった。
寺廟の数は最近5年間で352カ所(3%)増加したほか、仏教寺廟は19.6%で2番目に多かった。また、教会のうち、プロテスタント教会が76.7%で最多となり、次いでカトリック教会の21.9%となった。
地域別で見ると、台南市、高雄市、屏東県の寺廟がそれぞれ1000カ所を越え、台湾全体の約35%を占めたほか、教会は台北市、高雄市、花蓮県で多かった。
人口1万人当たりの寺廟や教会の平均数は6.6カ所。連江県や台東県、澎湖県ではいずれも20カ所を超えている。
台湾日本学生会議が開催 原発や女性問題など討論
第9回台湾日本学生会議が16日から台湾大学(台北市)などで開催されている。台日双方から多数の大学生が参加し、環境、貿易、教育、女性問題などをテーマに討論が行われるほか、台湾ならではの伝統文化を体験する。
この会議は、文化の違いなどに対する理解を深めながら自国を見つめなおし、将来の台日関係を促進・発展させるために開催されている。9回目となる今年は台湾大学、政治大学、東京外国語大学など23大学から80人以上の学生が参加した。
今月22日までの会期中、学生らは台湾で整備が進められている「自由経済モデル区」や原発問題などの議題について討論し、宜蘭・国立伝統芸術センターや新北市客家文化園区などで文化交流を行う。
主催者側は、今回の会議に参加した経験が、将来の台日関係やアジアの発展につながればと期待を示している。
山の避難小屋が荒らされる 空腹のクマが侵入か
台東県海端郷の登山道、嘉明湖歩道にある向陽避難小屋で、缶詰や生ゴミを保管する大型容器が何者かに荒らされているのが見つかった。林務局の担当者は腹を空かせたタイワンツキノワグマ(台湾黒熊)がエサを求めて物色したとみている。
現場周辺は先月台湾を直撃した台風10号の影響で登山道が損傷し、半月近くにわたって登山者の入山が禁止されていたことから、動物の動きが活発になっていたとみられる。
向陽派出所の張能為所長は、クマによる犯行に間違いないとした上で、登山客に小屋の中の食料品は片付け、夜間はきちんと扉を閉めるよう呼びかけている。また、クマは通常人を避ける習性があり、万が一遭遇した場合は、大きな音を立てて驚かせるのが効果的だと話す。
避難小屋の管理人は、小屋を荒らしたのは最近目撃情報の多かった母親グマと子グマの親子ではないかとみている。
台湾を一周可能なサイクリングロード、2015年にも完成へ
馬英九総統は16日、教育部体育署が主催した自転車関連のイベントに参加し、2015年末までに台湾を一周できる自転車専用道を整備し、サイクリングを楽しむ人々の“聖地”にしたい考えを示した。
馬総統は、7年前に台湾最南端の屏東県鵝鑾鼻(ガランピ)から新北市富貴角までの675キロメートルを自転車で走破したことに触れ、普段とは異なる速度、違った角度から台湾を知ることができ、感動したと振り返り、サイクリングの魅力を伝えた。
また、総統就任前は全国で720キロメートルだったサイクリングロードが、現在は約5.7倍の4106キロメートルになったことに言及し、今後もさらに充実させたいと語った。
教育部では若者らに台湾の素晴らしさを知り、健康な体を作ってもらうために、毎年自転車による台湾一周の旅を奨励しており、この日は各地から集まった180人が表彰を受けた。