大陸資本が規制をかいくぐって不動産投資、台湾人を激怒させる
米華字メディア・万維読者網は、「大陸資本が規制をかいくぐって不動産投資、台湾人を激怒させる」と題した記事を掲載した。
ロイター通信によると、中国本土の投資家が世界各地で不動産に資金を投じ、不動産価格をつり上げている。言葉や文化が似ている台湾も例外ではなく、台湾政府の規制をかいくぐって投資を進めるため、防ぎようがない状態となっており、台湾の消費者を激怒させている。
特に台湾社会は中国本土資本に対して敏感になっており、今年3月には学生らが立法院を占拠して両岸(中台)間のサービス貿易協定に反対を唱えた。台湾では政府の中国本土資本に対する規制の甘さを批判する声が多く上がっている。
J・チェンさん息子、麻薬で拘束
中国メディアによると、北京の警察当局は18日、麻薬を使用したなどとして、香港のアクションスター、ジャッキー・チェンさんの息子で俳優のジェイシー・チャン容疑者(31)と台湾の俳優クー・チェンドン容疑者(23)らを14日に拘束したことを明らかにした。
チャン容疑者の住居からは約100グラムの大麻を押収しており、容疑事実を認めているという。チャン容疑者はチェンさんと台湾の女優との間に生まれ、歌手や俳優として活動している。
和碩聯合、今年の「iPhone 6」生産5000万台の可能性
電子機器受託生産大手の和碩聯合科技(Pegatron)が今年受託生産する米アップルの次世代スマートフォン「iPhone 6」台数は3000万〜4000万台、多ければ5000万台に達する見通しだ。アップルはリスク分散のため「iPhone 5C」から和碩聯合科技を生産委託先に加え、同社は「6」では「5C」を大きく超える台数を生産する予定。アップルのウエアラブル端末「iWatch」は広達電脳(Quanta)が受託生産するとみられている。
「牛角」のコロワイド、高雄企業とFC契約[商業]
外食大手、コロワイドグループのレインズインターナショナルは18日、高雄市の企業と台湾南部のエリアFC(フランチャイズ・チェーン)契約を締結したと発表した。台湾では既に現地法人が焼肉の「牛角」としゃぶしゃぶの「温野菜」の直営店を開いているが、FC契約の締結を機に出店を加速する。今後7年間でFC店約10店のオープンを目指す。
レインズインターナショナルの台湾現地法人である東京牛角と、五互実業グループの捷利国際投資が契約を結んだ。五互実業グループは南部を中心にホテルや飲食チェーンを手掛けており、今後は高雄市と屏東県で牛角や温野菜のFC店を展開する。FC1号店は来年3月に高雄市内にオープンする予定。
東京牛角は2002年の設立で、同年に牛角の台湾1号店を出した。現在、台北市と新北市に牛角を計6店、台北市に温野菜を1店それぞれ出店しており、今後5年間ではFC店と合わせて計60店程度に増やす計画だ。
台湾鉄道・基隆駅、ホームレス対策で「やむなく」座席撤去
台湾鉄路(台鉄)の基隆駅では先頃、多数のホームレスが駅構内の座席に居座っているとして同駅ロビーの座席を撤去したが、利用客から座る場所がなく不便だとの声が上がっている。これについて同駅の許文賢副駅長が17日取材に応じ、問題が解決されないためやむを得ず取った措置だと述べた。
基隆駅では以前、多くのホームレスが構内にやって来ては座席に寝そべり、酒を飲んだり座席に小便をかけるなどして管理上深刻な問題となっていた。このため、台鉄では今年5月に駅ロビーの座席を撤去した。
許副駅長は、台鉄のサービスの質の低下が心配され、駅のイメージと構内動線の調整に配慮した結果で、ホームレスの人たちに退去を迫っても代わるがわるやって来ては占拠し、いたちごっことなっていたためにやむを得ず取った措置で、市民の理解を求めたいとしている。また、乗車券購入の有無に関わらず必要な場合は駅員に知らせて待合室を利用することも可能だという。
基隆市政府社会処では、人権的な配慮からホームレスの人々の強制保護は難しいものの、帰宅や就職を促したり短期収容施設の設置を考えたいと話している。
台湾・高雄爆発 被災地の一部道路、21日にも通行可能に
高雄市政府は17日、7月31日深夜から8月1日未明にかけて発生した爆発事故で被害を受けた道路の一部が、21日にも通行可能となる予定だと発表した。
陳菊・高雄市長は同日復旧工事の視察に訪れ、同市政府は現在、被災地の8つの地点で鋼矢板を打ち込む作業を進めており、完成すれば80%の安全性の向上が望めると述べた。
同市政府の発表によると、17日午後6時現在、鋼矢板の打設作業は約60%が完了、復旧工事全体の進捗率は約4%で、約200台の重機を使って工事が進められている。
また、高雄では18日から約1週間、雨の降りやすい天気になるとの予報が出ており、豪雨による冠水などを防ぐため、工事が行われている各道路に臨時の排水ポイントなどを設置する計画もあるという。
「外国人」は見られている? 台北、防犯カメラ1万4000台
台湾の人は外国人に優しい。旅行者にだけでなく、住んでいてもそう感じる。他の客にはいつも仏頂面の弁当屋の女性店主が笑顔で応対してくれると、「日本人だと分かるんだな」と気づかされる。裏を返せば、外国人を意識する人がそれだけ多いということだろう。
先日、ある「外国人」男性がバスに乗車中、停車ボタンを押したのに止まらなかったという理由で、運転手を英語で怒鳴り上げる“事件”があった。暴力をふるったわけではないが、その様子を撮影した映像がネットに出回ると、テレビや新聞が次々と取り上げ、男性は公開の場での謝罪に追い込まれた。男性は米国生まれの華僑だったが、西洋人風の外見だったことが関心に火を付けたようだ。
防犯カメラが普及していることも、こうした映像が出回る背景にある。台北市の警察局が設置している防犯カメラは約1万4千台。単純な比較はできないが、警視庁が東京都内に設置する約200台と比べると格段に多い。タクシーやバスだけでなく一般車にもドライブレコーダーが普及しており、その映像もニュースにたびたび登場する。
おやつに「浮草」、台北動物園人気のマレーバク親子に注目
台北市立動物園(文山区)では、最近、同園「アジア熱帯雨林エリア」のマレーバク(馬来獏)の親子が池で育ったウキクサ(浮草)を“おやつ代わり”に食べる様子が見られ、大変興味深いと話している。
マレーバクはサイと同じくウマ目(奇蹄目)の草食動物でマレー半島周辺に分布する。体長は成獣で2メートル前後で体色は脚と頭から肩にかけてが黒、胴体中央部が白。河川や沼地など水辺を好むため、動物園側ではマレーバクの家族のために池を設けた。
赤ちゃんマレーバクの「モシュ」(貘樹)は今年5月30日に生まれたばかり。成長するにつれて最近は幼獣特有の白いシマ模様が消えつつあり、茶色から白と黒の大人の色に近づいている。池の中を泳いでいるとカバに間違えられ、陸を歩けばその突き出た鼻でアリクイと間違えられてしまうこともある。
マレーバクは池の中で排便するため、この養分を吸収し、さらに強い夏の日差しを受けたウキクサがあっという間に繁殖。動物園側によると池の水質浄化を助ける一方、マレーバクの“おやつ”にもなっているが、夏はウキクサの成長が速くて食べる量が追いつかずに池一面が緑色になる。そんな中をマレーバクが口を開いたまま泳いでウキクサをほおばる様子はなかなか満足げに見えるという。
台北市立動物園では、午前はお父さんバクの「モカ」、午後2時からは「モシュ」とお母さんバクの「マヤ」が登場する。園側では市民にぜひマレーバク一家を見に来てほしいと呼びかけている。
台湾、新たに中国大陸10都市から個人旅行受け入れ 計36都市が対象に
台湾は18日より、新たに中国大陸のハルビン、太原、南昌、貴陽、大連、無錫、温州、中山、煙台、ショウ州の10都市からの個人旅行を受け入れる。これにより計36都市が解禁対象となった。(ショウ=さんずいに章)
台湾はこれまで、2011年に北京、上海、厦門(アモイ)の3都市、2012年に天津、重慶、南京などの10都市、2013年には瀋陽、鄭州、武漢などの13都市と、段階的に中国大陸からの個人旅行を受け入れている。
交通部観光局によれば、受け入れを開始した2011年6月末からの約3年間に、中国大陸から台湾を訪れた個人旅行者は累計124万7000人を上回っている。また、今年上半期はすでに50万人を超えており、年間で100万人を突破する可能性もあるという。
台湾バンド、メイデイ・ソニックなどがサマーソニックで熱唱
メイデイ(五月天)、ソニック(閃霊)、マジックパワー(MP魔幻力量)など台湾バンド6組が、16、17日に東京と大阪で開催された音楽イベント「サマーソニック2014」に出演し、会場を沸かせた。
ソニックは8月15日の終戦記念日に合わせ、「高砂義勇隊」をテーマにしたアルバム「高砂軍」から「玉砕」、「皇軍」を披露。「皇軍」演奏時にはファンらが台湾語で大合唱する場面も見られた。
また、ソニックのボーカル、フレディは観客に「戦争は絶対に無くさなければならない。でも、それは戦うことを恐れるということじゃない。音楽は僕たちに個人の自由、社会の正義と平等のために戦う勇気をくれる」と語りかけた。
すでに日本で正式デビューを果たしているメイデイは、日本語曲「抱きしめて」、「Dancin' Dancin'」、「Do You Ever Shine」の3曲のほか、「僕は僕に嘘をつかない」、「出陣の歌」、「瞬間少年ジャンプ」などを熱唱。ファンに対して流暢な日本語で呼びかけた。途中、雨が降り始めたが演奏は続けられ、より一層の盛り上がりを見せた。
今回、日本に初上陸したマジックパワーも、東京会場で「戦神」、「吼」などの持ち歌を全力で歌いきった。日本のファンの中には手作りの応援タオルを持参した人たちもおり、メンバーらを驚かせた。
嘉義大学育成の胡蝶蘭、相次ぐ受賞で台湾首位の座に輝く
国立嘉義大学で品種開発された胡蝶蘭の美しい花が台湾の内外で高い評価を受け、各種の賞を受賞している。大学側はランの育成に取り組んできたメンバーらにとって励みになると話している。
ランの新品種を育てるには親株の選り分けや人工授粉、成熟した莢の採取など組織培養の方法を用いることが必要で、無菌状態で3〜6カ月間栽培し、開花するまで3年ほどかかる。嘉義大学の胡蝶蘭研究開発チームは2000年の設立から現在に至るまで2500以上の組み合わせでランの交配を行い、このうち224が英国王立園芸協会に新種として登録されているという。
同大学で育成栽培された胡蝶蘭は株の形が美しく、成長ぶりも開花の習性も申し分なく、花の形、色、質感、香りのいずれもが斬新だとして、台湾蘭花産銷協会「2013年度傑出育種賞」胡蝶蘭部門の1位に輝いた。また、2013年の台湾国際蘭展では第2位、第3位および銅賞を、米国蘭協会の審査では功労賞を受賞している。
経済部、高雄港沖に「石化専用区」検討
高雄市内で発生した爆発事故を受け、経済部は石化各社が高雄地域に設置している工場を高雄港沖に移転・集約する「石化専用区」の本格的な検討に入った。市街地の地下に埋設された石化原料の輸送配管が爆発事故の原因となったことから、石化施設を海側に移す構想。一方、石化施設の建設計画に対しては環境影響評価の審査が厳しいことから、構想が具体化した後も高いハードルが待ち構えている。15日付聯合報などが伝えた。
経済部が石化専用区域の候補地として検討しているのは、高雄港の第二港口につながる地点に計画されている「高雄港州際貨櫃中心第二期」エリア。石油製品の貯蔵基地として開発し、2019年の完成を予定している。このエリアの海側を埋め立て、400ヘクタール規模の石化専用区とする構想だ。高雄市内には大社区や仁武区、楠梓区などに石化関連施設が点在しており、専門区の設置で各工場の移転を見込む。経済部関係者によると、跡地は将来軽工業区にするなど、さまざまな用途が考えられるという。杜紫軍・経済部長は「現在、沿海地区への石化施設の移設について評価を行っているところだ。また、高雄市政府とも話し合っていきたい」と述べた。
■安全と発展
江宜樺・行政院長は14日、高雄爆発事故の取り組みについて経済部などから報告を聴取。その席で「石化産業は高雄の経済発展と市民の就業機会の創出につながっている。安全と産業の発展、雇用の均衡がとれた施策を進めるべきだ」と経済部に指示した。海上を埋め立てる石化専用区は、住宅地から離れることで市民の懸念払しょくにつながるほか、専用区内に輸送配管が設置されることから石化各社による効率的な運用が期待される。就任直後の杜経済部長にとって、大きな政策テーマとなりそうだ。
■長期化への懸念
一方、石化専用区構想が計画として正式決定したとしても完成には時間がかかる。経済部関係者は、埋め立て工事の開始から完工まで5〜10年程度かかるとの認識を示した。また、石化施設の建設には環境影響評価の審査の壁が立ちはだかる。石化業界の団体、台湾区石油化学工業同業公会の陳武雄理事長は、国光石化科技が雲林県の海側に計画した生産施設が厳しい審査によりとん挫した点を指摘。国光石化のケースは業界に影響を与えたと述べた。
最近では、台湾プラスチック(台プラ)グループが雲林県に計画していた、第6ナフサプラントの拡張計画の撤回を明らかにしている。同計画は約5年にわたる環境影響評価で審査を通過せず、計画の継続が難しいと判断した。
構想の推進には地元自治体の理解も必要となる。中央社によると、高雄市の陳菊市長は15日、石化専門区構想について「現在は安全問題を優先させる。専用区の設置の是非については市民と話し合う必要がある」と述べるにとどまった。
百年前の“和風”を再現、台湾東部の酒造工場跡に新しい観光スポットオープン
日本統治時代の酒造工場跡地で、先月中旬完成した13軒の和風木造建築と昨年冬に開幕したレストランなどが提携した宿泊施設「アンダンテ」が、このほど台湾東部・花蓮市の文化パーク「a-zone花蓮文化創意産業園区」にオープンした。
同園区は1913(大正2)年に設立された花蓮酒廠の跡地。第二次世界大戦中、建物はほとんど破壊されたが、修復工事を経て2011年に一般公開され、文化部により古跡指定を受けた。
今回新しくオープンした木造建築エリアは、日本時代には酒造工場幹部職員寮があった場所。広さ1600坪(約5290平方メートル)で建物は当時の様子を再現。最も大きな1軒の「月棠」以外は、「松」「梅」「桜」「藤」「菖蒲」など日本の1年12か月を代表する植物で名づけられている。屋内は畳敷きにふすまと障子で部屋中ヒノキの香りがあふれ、建物の周囲を竹で作った垣根が1軒1軒隔てており、静かで優雅な雰囲気を醸し出している。
この和風建築とレストラン、花蓮文創産業園区が提携・企画した「文化クリエイティブ体験観光プラン」では、文化芸術、グルメ、DIY教室、サイクリングなどをを盛り込んだ1泊2日の小旅行プランを提供する。キャンペーンは9月30日まで続く。