「牛角」のコロワイド、高雄企業とFC契約[商業]
外食大手、コロワイドグループのレインズインターナショナルは18日、高雄市の企業と台湾南部のエリアFC(フランチャイズ・チェーン)契約を締結したと発表した。台湾では既に現地法人が焼肉の「牛角」としゃぶしゃぶの「温野菜」の直営店を開いているが、FC契約の締結を機に出店を加速する。今後7年間でFC店約10店のオープンを目指す。
レインズインターナショナルの台湾現地法人である東京牛角と、五互実業グループの捷利国際投資が契約を結んだ。五互実業グループは南部を中心にホテルや飲食チェーンを手掛けており、今後は高雄市と屏東県で牛角や温野菜のFC店を展開する。FC1号店は来年3月に高雄市内にオープンする予定。
東京牛角は2002年の設立で、同年に牛角の台湾1号店を出した。現在、台北市と新北市に牛角を計6店、台北市に温野菜を1店それぞれ出店しており、今後5年間ではFC店と合わせて計60店程度に増やす計画だ。
台湾モバイル通信利用者、1300万人突破
台湾のモバイル通信利用者数が1300万人を超えたことが、ヤフー奇摩(台湾)が4―6月期に行った調査で分かった。このうち64%がスマートフォン、32%がモバイル端末による利用という。同社の謝美芬・メディア事業グループシニアディレクターは、台湾のインターネット広告の特徴について?消費者はシンプルな広告よりコンテンツの豊富さを求める、?広告主が新たな広告表示方法を求める傾向が強い―と分析している。
難病患者支援の水浴び、台湾でも広まる ホンハイ会長も挑戦
筋萎縮性側索硬化症(ALS)の認知度向上や患者支援のために氷水を頭から浴び、その映像をインターネット上に投稿する「アイス・バケット・チャレンジ」が台湾でも広がりを見せている。19日には鴻海(ホンハイ)グループの郭台銘(テリー・ゴウ)会長(=写真右)が挑戦し、女優のリン・チーリン(林志玲)さんや、ソフトバンクの孫正義社長など3人を次の挑戦者として指名した。
郭会長は、18日にこの取り組みに挑戦した中国大陸のスマートフォン・メーカー小米科技(シャオミ)の雷軍・会長兼最高経営責任者(CEO)の指名に応じたもので、19日午前11時30分に鴻海の本社(新北市土城区)で水をかぶった。
サプライズゲストとして駆けつけた郭会長の妻、曽馨瑩さんが2メートル以上の高さに設置されたバケツにつながれた縄を引くと、大量の氷水が郭会長めがけて落下。会場からは大きな拍手がわき起こった。
また、次の挑戦者として指名したソフトバンクの孫正義社長、リン・チーリンさん、米国科学アカデミー会員の謝暁亮さんらとはすでに連絡を取り、挑戦を呼びかけているという。
一方、総統府の報道官は、馬英九総統も長期間にわたってALS患者を支援する取り組みを行っており、中華民国運動神経元疾病病友協会へ寄付をする予定だとしている。
台湾、2022年にも人口減少へ 少子化問題が依然深刻
晩婚・少子化の影響で、台湾の総人口は2022年にも減少に転じることが、国家発展委員会の人口中位推計(2014〜2061年)で分かった。ピークを迎える時期は前回(2012年)に公表したものより4年早まり、人口問題が深刻化していることがうかがえる。
これによると、台湾の2014年と2061年の出生数は19万3000人と9万人、同時期の死亡数は15万9000人と33万5000人で、2020年には出生数と死亡数ともに約17万6000人となり、自然増加数はゼロに近づく。(いずれも推計値)
また、生産年齢人口は2015年の1736万9000人をピークに減少に転じ、総人口に占める割合は2014年の74.1%から2061年には日本や韓国とほぼ同水準の50.4%にまで下がると見られている。
台中BRT藍線主要区間、本格運行初日は大混雑
台湾で初の本格導入となるBRT(バス高速輸送システム)の「台中快捷巴士」(台中BRT)藍線の主要区間(台鉄・台中駅〜静宜大学17.2キロメートル)で17日、全線専用レーンによる本格運行が開始された。最初の1年は無料で乗車できる。7月末の一般道路も利用した営業開始以来の3週間ですでに利用者は1日4万人以上を数えている。
台中BRTは全長18メートル、最大120人乗りの2台を連ねた連節バスが専用レーンを走行する。道路にはシロイルカをイメージした流線型のプラットホーム型のバス乗り場が設けられ、料金支払いにはチャージ式プリペイドカードを使用。現在、「悠遊(イージー)カード」「Iパスカード」「台湾通」「ETCカード」が使える。乗降時は同一カードを使用し、車内ではなく各バス停の改札機にかざす。
BRTは全てのバス停に停車するため、市バスのように手を挙げて合図をしたり、下車のベルを鳴らす必要はない。地下鉄と同様、車内での飲食は禁じられており、ペットはケージに入れる。車内には優先席がありバリアフリー仕様。折畳み自転車が2台収納できる。
今回開業した区間は、台鉄台中駅、自然科学博物館、台中市政府、新光・遠東百貨、秋紅谷、栄総病院・東海大学、静宜大学など仁愛病院を除く藍線の20カ所を結ぶもので、市街から台湾大道(旧・中港路など)を西へと走る。片道の所要時間は45分程度で、始発は台中駅が朝6時〜夜11時、静宜大学が朝5時〜夜10時30分。6分に1本の間隔で運行される。
17日は車内が特にひどく込み合い、バス停では乗客が長時間待たされて長蛇の列ができ、利用者から不満の声が上がった。胡志強・台中市長は市民の批判や意見を受け止め、輸送力の強化などBRT運行の改善に努めたいとしている。
台湾のイケメン俳優、麻薬使用で拘束 所属事務所が謝罪
人気若手俳優のクー・チェンドン(柯震東)容疑者とジャッキー・チェン(成龍)さんの息子でジェイシー・チャン(房祖名)容疑者らが中国大陸・北京市内で今月14日、違法な薬物を使用したなどの疑いで公安当局に身柄を拘束されたことがわかった。18日夜にはクー容疑者の所属事務所が、声明文を発表し謝罪した。
声明文によると、16日にマネージャーからクー容疑者と連絡が取れなくなったと事務所に報告があり、捜索を続けていたが、18日午後6時半に公安当局からの電話を受け、現地の「治安管理処罰法」違反で拘束されていることが明らかになったという。
また、日ごろからクー容疑者に違法薬物を使用しないよう強く求めていたという事務所スタッフと家族は、心を痛めているとしながらも、クー容疑者は犯した罪の責任を負うべきだとしたほか、若気の至りでは済まされない行為だとして謝罪した。
拘束期間は14日間とされている。クー容疑者は青春映画「あの頃、君を追いかけた」(ギデンズ・コー監督)に主演し人気を集めたほか、過去には法務部や教育部などが製作した薬物乱用防止キャンペーンのイメージキャラクターを務めたことがある。
日台の中学生が野球の国際親善試合 交流深める
静岡県浜松市の中学校35校から選抜された選手42人とその家族が、第24回国際親善中学野球台湾大会に参加するために嘉義市を訪れている。18、19日両日に2チームに分かれ、台湾の4つの中学校のチームと親善試合を行っている。
大会初日の18日は、日本側が2チームともに2連勝を飾り、台湾側に11点差をつける試合もあった。試合後、選手らは嘉義市政府を訪問し、同市の教育処長から「方塊酥」と呼ばれる地元名産の焼き菓子を贈られるなど歓迎を受けた。
薬物乱用の容疑・・・ジャッキー・チェンの息子ら、「他人を勧誘」と見なされれば最高で懲役7年
中国・北京の警察当局は18日、薬物乱用の疑いでー、ジャッキー・チェンさんの息子で俳優のジェイシー・チャン(房祖名)容疑者(31歳)や台湾の俳優クー・チェンドン(柯震東))容疑者(23歳)の身柄を14日に拘束したことを明らかにした。中国の法律は「薬物乱用者」と「密売」や「他者を勧誘」した者を厳格に区別している。乱用だけなら刑事処罰の対象にはならないが、「勧誘」したとみなされれば、最高で懲役7年の刑が言い渡される場合がある。
中国では麻薬、覚醒剤(かくせいざい)、大麻などを「毒品(ドゥーピン)」と呼んでいる。法律上では「違法薬物」として同じ扱いだ。関連する法規としては、「中華人民共和国禁毒法」と刑法中の「毒品密輸、密売、運輸、製造罪」がある。
「禁毒法」は薬物乱用を防止する宣伝・教育活動や乱用をやめさせる措置について定めた法律で、中毒者に対する措置は処罰でなく治療・教育・救済との立場だ。
薬物を乱用していた者は、警察や居住地区の監視対象となる。警察などにより発覚した場合だけでなく、自主的に申し出た者に対する措置を定めているのが特徴だ。実際には、家族などが警察に通報する場合も多いとされる。
薬物使用をやめさせる治療については、必ずしも施設に収容されるわけではない。しかし、「居住区当局の勧めを拒否する場合」、「治療期間中に薬物使用をした者」、「治療開始にあたって作成した合意書に違反し、悪質だった場合」などについては、施設に収容することが定められている。
14日に身柄を拘束されたジェイシー・チャン、クー・チェンドン両容疑者はジャッキー・チェン(成龍)が所有する北京市内の家で、大麻を吸引していたとされる。
2人については中国大陸籍ではないため、「薬物乱用をしたが、売買をしたり他人に勧めたりはしていない」と認められれば、「追放処分」になる可能性が高いと言える。ただし、中国大陸部入境が困難になるなどで、今後の活動に影響が出ることは必至だ。また、籍を置く香港当局、台湾当局にそれぞれ責任を追及される可能性もある。
中国政府は、密輸や密売、製造など「営利目的」で薬物に関与した者に対しては、厳罰主義で臨んでいる。刑法第347条では、「アヘン1000グラム以上、ヘロインまたはメタンフェタミン50グラム、その他の違法薬物を大量に密輸、密売、運輸、製造した場合には最高で死刑が科せられることが明記されている。
これまでに、大量の違法薬物の密輸を図ったとして、日本人を含む外国人が死刑になった例もある。
また、同じ量の基準で所持していただけでも懲役3年以上7年以下の懲役刑が言い渡される場合もある。違法薬物を扱うものをかくまったり、原料を違法に製造した場合、原料植物を栽培した場合などについても、それぞれ刑罰が定められている。
ジェイシー・チャン、クー・チェンドン両容疑者にとって、関係してくる可能性があるのが「勧誘、教唆、だます、強制するなどで他人に違法薬物を使用させた」と見なされることだ。
勧誘・教唆・だますなどして違法薬物を使用された場合には3年以下の懲役刑が科せられるだが、悪質と見なされれば、最高で7年の懲役刑が言い渡される。他人を強制した場合には、最高で10年の刑が言い渡される。
北京の警察当局が2人を厳しく取り調べるのは確実だ。ジェイシー・チャン、クー・チェンドン両容疑者が刑事責任を問われる可能性は、否定できない。
ジェイシー・チャンは1982年生まれ。ロサンゼルス出生のため米国国籍を有していたが、米国籍を放棄して中国国籍(香港籍)を取得した。俳優およびミュージシャンとして活動している。
柯震東は台湾澎湖県出身の俳優、歌手。2012年に第12回中国映画メディア大賞と第48回台湾金馬奨で最優秀新俳優賞を受賞した映画「あの頃、君を追いかけた(原題:那些年,我們一起追的女孩)」に出演。同作品の大ヒットで柯震東は一躍、大人気スターになった。