嘉義市、8月21日を「野球の日」に
黄敏恵・嘉義市長(前列右から4番め)、嘉義農林OB会の蔡武璋・会長(前列右から5番め)、嘉義農林OBの蔡清輝さんらは、20日、嘉義市立球場前のホールで、8月21日を嘉義市の「野球の日」と定める事を宣言した。
8月21日は、1931年、全国中等学校優勝野球大会、現在のいわゆる「夏の甲子園大会」に初出場した「嘉義農林学校」が準優勝した日。
嘉義市の黄敏恵・市長は、この嘉義農林学校の不撓不屈の精神を伝承するため、8月21日を嘉義市の「野球の日」と定めると説明した。
20日、嘉義市立球場で記念のセレモニーが行われ、黄敏恵・嘉義市長、嘉義農林OB会の蔡武璋・会長をはじめ、嘉義農林のOBや嘉義市出身の往年の名選手が参加した。
嘉義農林の野球チームの実話をもとにした映画、『KANO』は今年2月に台湾で公開され、94日間で台湾元3億2000万元の興行成績を上げた。ファンの要望に答え、9月25日に台湾でアンコール上映、香港でも同時に上映される。日本での公開は来年1月25日。
群創、7月のノートPCパネルで首位=Wビュー[IT]
市場調査会社、集邦科技(トレンドフォース)傘下のウイッツビューがまとめた7月のノートPC向け液晶パネル出荷量シェアで、群創光電(イノラックス)が27%で首位となったことが分かった。
7月の大型パネル全体の出荷量は6,821万枚で、前月比約5%減少した。うち、タブレット端末向けは8.4%減の1,928万枚、テレビ向けは0.4%減の2,086万枚だった。ノートPC向けは5.8%減の1,535万枚で、このほかモニター向けも5.6%減った。
ウイッツビューは、ノートPC向けパネルシェアで群創が首位に立った要因について、▽第5.5世代ラインで14インチのパネル製造能力が高く、コスト改善が進んだ▽サムスン電子とLGディスプレイの韓国メーカーが、ノートPCよりスマートフォン向けを優先した――と分析。結果的にノートPCブランドメーカーからの受注が集まったとみている。台湾メーカーでは、群創の27%に加え、友達光電(AUO)が20%のシェアを獲得した。
第2四半期のノートPC向けパネルシェアでは、台湾メーカーが46%、韓国メーカーが45%だった。昨年第4四半期の時点では韓国勢のシェアは48%で、台湾勢を3ポイント上回っていたが、今年第1四半期に台湾勢が48%に上昇し、逆転した。
ウイッツビューは、8月の大型パネルの出荷量について、7月とほぼ横ばいになると予測している。
台湾の政府、業務用モバイル端末など発展推進へ
行政院(内閣)は21日、業務用モバイル端末、ウエアラブル端末産業の発展を推進する方針を固めた。スマートフォンやタブレット端末といった一般ユーザー向けモバイル端末市場が飽和しつつあることを考慮し、また中国や韓国との競争を避けるため、「隙間市場」ともいえる業務用モバイル端末に着目した。
2015年度の政府歳出予算6.8兆円 前年度から2.3%増加
2015年度の政府総予算案が21日、行政院院会(閣議)で決定された。歳入は1兆7993億台湾元(約6兆2000億円)で前年比5.4%増、歳出は1兆9597億元(約6兆8000億円)で2.3%増となった。
歳入のうち、税収は1兆3194億元で全体の73.3%を占め、前年比で481億元、3.8%増加した。増えた主な項目は営業税、関税、証券取引税及び所得税など。
歳出は、社会福祉費が4416億元(22.5%)で最も多く、教育科学文化費は3856億元(19.7%)、国防費は3123億元(15.9%)、経済発展費は2709億元(13.8%)となっている。
財政部の張盛和部長は2015年度の政府総予算案は、前年度に比べて、収入が増加、支出や負債は減少しており、財政健全化の成果だと語った。
同予算案は8月末までに立法院(国会)に送られ審議が行われる。
台湾の主婦が暇つぶしに見た痴話ニュース・・「主人公」が夫だった
中国メディア・中国新聞網は22日、台湾の主婦が暇つぶしに閲覧したネット上の痴話ニュースの当事者が自分の夫であることを発見、夫とその浮気相手を告訴したとする台湾メディア・聯合報の報道を伝えた。
新北市に住む子持ちの主婦女性が先日、空いた時間にインターネットでニュースを閲覧していたところ、男女のトラブルにかんするニュースの「主人公」が夫であることに気付いた。その後帰宅した夫を問い詰めると浮気を告白したという。
夫は一昨年より別の女性と浮気をしており、昨年初めごろまで「愛の巣」を構えていた。その後、女性が別れを要求したが夫は拒否。別れたら女性との情事を撮影した映像をばら撒くと何度も脅していた。女性は夫を警察に告発するとともに民事告訴を行い、夫は恐喝罪で拘留30日と損害賠償の支払いを命じられていた。このニュースが主婦の目に留まったわけは、近ごろ夫が「同業者とのトラブル」と称して裁判所関連の書類を多く持っていたことだったという。
主婦の訴えを受けた新北地方検察署は夫と女性を婚姻妨害罪の容疑で起訴。女性が起こした裁判の判決が動かぬ証拠となり、2人は男女関係にあったことを認めた。
いまおすすめは台湾留学 “多様な文化に触れ就職に有利”
学術環境が整い多様な奨学金制度があり、本場の中国語が学べ、治安もよく交通や食事など生活も便利だとして、教育部・国際及両岸教育司が海外・域外からの学生に向けて台湾留学を積極的にアピールしている。
教育部によると、2013年の留学生は前年比約2割増の7万8000人余りを数える。今年5月に行われたアンケート調査では92.96%に上る留学生が台湾留学の経験は自分の将来にとってプラスになると回答し、93.5%が友人にも台湾への留学を薦めたいとしているという。
調査では、台湾留学のきっかけや情報入手は友人などの推薦が26.2%と最も多く、教育部では口コミによる宣伝は無視できないと考えている。このほかインターネット(24.4%)、本国の学校など(15.5%)、留学説明会(10.6%)が挙がった。
また、留学生の9割が中国語(華語)学習の場として台湾を薦めたいとしており、正統な中華文化や正体字(繁体字)を用いる中国語の勉強に台湾が最適だと認識されていることがうかがえるという。一方で、近年台湾の大学ではグローバル教育の一環として一部授業の英語化が進められており、8割以上の留学生が授業を全て英語で行うカリキュラムは自分たちに必要なものと捉えている。
留学生活には勉強だけでなく息抜きも大切。台湾グルメや台湾観光は留学生にとって大きな魅力で、アンケートの結果、最も人気の食べ物はショーロンポー、牛肉麺、行きたい観光スポットは人気の順に日月潭、墾丁、台北101ビル、九フン(=にんべんに分)、タロコ渓谷だった。
卒業後の進路に関しては、92.96%が台湾留学が自分の将来に役立つと答え、86.65%が台湾に残って仕事をしてもよいと答えた。労動部ではこの7月より外国人卒業生の就労規制を緩和する新制度を実施しており、1年目は2000名の枠が用意されている。
教育部では今後もインターネットや海外拠点を活用して台湾留学のPRに力を入れるとともに、東南アジア諸国の人材の台湾での学位取得を支援し、教育の国際化を目指す。
LCCタイガーエア台湾、9月下旬にも運航開始 シンガポールに就航
シンガポールと台湾の合弁による格安航空会社(LCC)、タイガーエア台湾(台湾虎航)は21日、9月下旬の運航開始を目指すと発表、初の就航路線となる台北−シンガポール1日1往復便の予約受付を来週より開始する。
交通部民用航空局は現在審査手続きが進行中で、タイガーエア台湾の就航は9月下旬が目安だが具体的な期日は未定だとしている。また、同社では乗組員の訓練が全て終了したとしている。
タイガーエア台湾によると手荷物の機内持ち込みは最大10キログラム2個まで無料となる。受託手荷物、機内食、座席指定などは有料。
なお、トランスアジア航空(復興航空)が設立した台湾初のLCC、Vエア(威航)は今年10月以降の運航開始が予定されており、日本に就航する見込み。
馬英九総統、広島の土砂災害に哀悼の意
馬英九総統は21日、多数の死者・行方不明者を出した広島市の大規模な土砂災害を受け、犠牲者と遺族に哀悼の意を表するとともに、迅速な救援活動により、被災者が一日も早く元の生活に戻れるよう祈ると述べた。
この日、総統府で広島選出の河井克行衆院議員ら一行の表敬訪問を受けた馬総統は、日本との経済関係強化を目指し、二重課税の回避を含む協定の締結を提案したほか、自然災害が多発する台日間で協力できる分野は多く、双方が共同で防災支援に取り組むことを希望すると語った。
文化交流の面では、現在東京国立博物館で開催中で多くの至宝を鑑賞できる故宮特別展が、10月には九州国立博物館に場所を移して催されることや、交換展として両博物館の美術の名品が2016年に故宮の嘉義分館・南院で展示されることに触れ、これらは台日史上空前の交流だと喜んだ。
元中日・チェン、自己最多の13勝目/大リーグ
大リーグ、オリオールズのチェンが20日(台湾時間21日)、敵地シカゴでのホワイトソックス戦に先発し、7回3分の1を6安打3失点で13勝目(4敗)を挙げた。
チェンは中日でプレーした2010年にも13勝(10敗)をマークしているが、2012年のメジャーデビュー以来は初めて。
また、この勝利により最多勝争いのハーラーダービーで9位タイに上昇、アジア出身の投手では、共に12勝だったマリナーズの岩隈久志とヤンキースの田中将大を抜いて韓国の柳賢振(ドジャース)とトップに並んだ。
試合はオリオールズが4−3で勝ち、4連勝となった。
北京ダック、実は「南京」生まれ? 老舗の展示館オープン
「北京ダック発祥の地はどこ? 」──中国の首都、北京(Beijing)の名を冠するこの料理は、実は南に数百キロ離れた南京(Nanjing)生まれだ。
飲茶がもっとおいしくなる!作法を知ろう
北京に本店を置く北京ダックの老舗チェーン「全聚徳(ぜんしゅとく、Quanjude)」は創業150周年を記念して、7月に展示館を開設した。発祥地や正餐(せいさん)の写真、100年前のメニューなど北京ダックにまつわる事柄を知ることができる。
展示館では秘伝の材料は一切、明かされていないが、北京ダックがテーブルに並ぶまでの仕込みから調理の工程が、約20の模型を使って詳しく説明されている。アヒルが3キロ前後に成長したら食用に処理。皮と身が離れやすくなるよう、アヒルの体内に空気を送り込んでパンパンに膨らませる。内臓を取り、水飴を染み込ませるために沸騰したお湯をかけ乾燥させた後、水飴をかけながら皮がぱりっと仕上がるように炉で焼く。
アヒルを焼く手法は南京の宮廷の厨房で生み出され、北京には15世紀に明朝の永楽帝(Yongle Emperor)が南京から遷都した際に伝わった。
中国の食文化に詳しい英国人フードライター、フクシャ・ダンロップ(Fuchsia Dunlop)さんによると、全聚徳は1864年の創業の際、元宮廷料理人を雇い入れ、アヒルを炉の中に吊して焼く調理方法を取り入れたという。
全聚徳本店で食事をしていた客のへ・ユーファンさんは「シェフが北京ダックを切る様はまさに芸術で、これを食べるのは格別」と話した。へさんの友人は、北京ダック発祥の地がどこであるかには関心がないようで「北京こそが世界で唯一、本物の北京ダックがある街。他では味わえない」と話した。
■北京ダック外交の歴史
これまでに世界で1億9600万羽の北京ダックを提供してきたと誇る全聚徳によると、この料理は中国の外交史の中で重要な役割を果たしてきた。
全聚徳の料理人はよく中国の外交使節団に同行する。展示館には、1972年に世界史に残る中国訪問を果たした米国のリチャード・ニクソン(Richard Nixon)大統領とヘンリー・キッシンジャー(Henry Kissinger)大統領補佐官が北京ダックを食べている写真もある。「ピンポン外交(卓球)、マオタイ外交(中国特産の白酒)、北京ダック外交は時の首相、周恩来(Zhou Enlai)の3大外交戦術と呼ばれていた」とパネル展示では説明している。
周首相は、共産主義への傾倒を疑われ米国からスイスへ亡命していた喜劇王、チャーリー・チャップリン(Charlie Chaplin)とも1954年にジュネーブ(Geneva)で会食したことがある。チャップリンは周首相に「私はアヒルに特別な思いを持っている。私が生み出した歩き方が滑稽なキャラクターは、アヒルがモデルとなっている。だからアヒルは食べないことにしているが、今日だけはそのルールを破ろうと思う」と話したとされている。
中国は2015年に中華料理をユネスコの無形文化遺産に登録申請するといわれている。現在、登録されている食に関する無形文化遺産は、フランス料理や和食などごくわずかだ。ダンロップ氏は、全聚徳の展示館は自国の食文化を宣伝しようとする、最近の全国的な傾向の表れだと話した。
台湾、日本の証券取引所との相互上場認可を検討へ
8月22日、台湾の金融監督管理委員会の曽銘宗主任委員は、台湾と日本の企業が相互の株式市場に上場できる制度を検討すると明らかにした。台北の証券会社で2011年3月撮影(2014年 ロイター/Pichi Chuang)
台湾の金融監督管理委員会(FSC)の曽銘宗主任委員は22日、台湾と日本の企業が相互の株式市場に上場できる制度を検討すると明らかにした。
曽銘宗主任委員は記者団に対して「台湾と日本の業界は長期にわたり良好な関係がある」と述べた。
さらに、台湾と日本の投資家が双方の市場で直接株式を取引できる仕組みを検討するとし「初期段階だが、台湾の証券取引所に日本の証券取引所と協議するよう伝えた。協議がまとまり次第日程を決定できる」と語った。