板野友美が台北でソロコンサート ファン1000人が熱狂
元AKB48の板野友美が22日、台北市内でソロコンサートを開催し、集まった1000人のファンを熱狂させた。台湾の複数メディアが伝えている。
AKB卒業後、台湾で初のソロコンサートとなったこの日、板野はセクシーな衣装に身を包んで登場。「Dear J」「愛にピアス」「Girls Do」など19曲を熱唱するなど観客を魅了した。
板野はステージ上からキャンディーを投げ入れたり、中国語で「楽しんでいってね」と語りかけるなど積極的にファンと交流を図ったほか、くじ引きで選ばれた8人と写真撮影するイベントも行われた。
21日の訪台時には日本での仕事の都合上、台湾への到着が3時間遅れるハプニングに見舞われたが、空港には50人のファンが待ち構え、人気の高さをうかがわせた。
甲子園に台湾人観光客が急増…映画の大ヒットで
夏の全国高校野球大会が開催されている甲子園球場(兵庫県西宮市)に台湾からの観光客が急増している。
戦前、日本統治下の台湾から夏の甲子園に初出場し、準優勝した学校の快進撃を描いた映画の大ヒットが影響したとみられ、ツアーを組む現地の旅行会社も相次いでいる。
台湾映画「KANO」は、台湾が日本に統治されていた1931年夏、同大会の前身・全国中等学校優勝野球大会に出場した嘉義(かぎ)農林学校野球部の実話を基にした作品。日本人、漢族、先住民族の球児が一丸となってプレーし、決勝まで勝ち進むストーリーで、タイトルは同校の略称「嘉農(かのう)」に由来する。今年2月に台湾で公開され、大ヒットした。
甲子園球場に併設する甲子園歴史館によると、台湾からの団体客は昨年1年間で数団体だったが、今年は夏の甲子園開幕を控えた7月から急増。同月末までに50団体以上、個人を含め約2500人が訪れ、10月末までに約30団体から予約が入っている。
明石海峡大橋や「あべのハルカス」(大阪市)、京都などに甲子園球場を組み入れた約1週間のツアーが人気で、主催する旅行会社は4月頃の2〜3社が現在は10社程度まで増えたという。
21日には、台北市にある鳳凰国際旅行社の団体客約20人が同歴史館を訪れ、嘉農野球部ユニホームのレプリカや当時のエース・呉明捷投手の銅像を見学。その後、球児たちの熱戦を外野席から観戦した。
台南市の教師李珮さん(45)は「KANOで日本の高校野球と台湾との歴史を知り、甲子園を訪れたくなった。球児たちのひたむきなプレーに感動した」と興奮気味に話した。
馬総統、広島へ改めてお見舞いの言葉 新任駐台代表との会談で
馬英九総統は22日、日本の対台湾窓口機関、交流協会台北事務所の沼田幹男・新任代表の訪問を受け、広島の土砂災害の被災者に対するお見舞いの言葉を述べたほか、日台の経済、貿易、観光交流などについて話し合った。
馬総統は、会談の中で多数の死者・行方不明者を出している広島市の大規模な土砂災害について、犠牲者と遺族に対して心からの哀悼の意を表すとともに、台湾に大きな被害をもたらした2009年の台風8号被害(88水害)に触れ、台日の災害に関する連携を強め、双方の生命と財産の安全を守ろうと呼びかけた。
また、今年上半期の観光客数について、台湾から日本を訪れた観光客が約146万人であるのに対し、日本からが約78万人であったことを指摘し、今後の訪台日本人客の増加に期待を示した。
沼田代表は7月22日に着任した。これまで香港総領事館領事、外務省領事局長、在ミャンマー大使などを歴任している。
台湾の政府、業務用モバイル端末など発展推進へ
行政院(内閣)は21日、業務用モバイル端末、ウエアラブル端末産業の発展を推進する方針を固めた。スマートフォンやタブレット端末といった一般ユーザー向けモバイル端末市場が飽和しつつあることを考慮し、また中国や韓国との競争を避けるため、「隙間市場」ともいえる業務用モバイル端末に着目した。
人気作家ギデンズ・コーさん原作の台湾映画、興行収入3億円突破
映画「あの頃、君を追いかけた」の原作者として知られる、ギデンズ・コー(九把刀)さんの同名小説を原作とした最新映画「Cafe・Waiting・Love」(等一個人[ロ加][ロ非]/江金霖監督)の興行収入が、公開6日目で1億台湾元(約3億4700万円)を突破したことが分かった。
今月15日に公開された「Cafe・Waiting・Love」は、日本でも昨年上映された「あの頃、君を追いかけた」に続く“ラブストーリー3部作”の2作目。根強いファンの支持を受け、連日多くの観客を動員している。
公開6日目までの興行収入としては、今年2月に公開された野球映画「KANO」(マー・ジーシアン監督)の8000万元(約2億7700万円)を超えており、それ以上のヒットも期待される。9月末に台湾でアンコール上映が予定されている「KANO」の興行収入は3億2000万元(約11億1000万円)。
ギデンズさんは「コーヒーを飲みながら、これからも台湾映画をひいきにしてください」と呼びかけている。
カヌーを改造した帆船で航海 台湾の若者らが沖縄へ向け出発目前
台湾の若者ら17人が、カヌー2艘をつなげて作った帆船で花蓮から沖縄までの約150キロメートルを航海する。出発予定日から10日前の22日に花蓮県塩寮で船の「進水式」が行われた。
これは、元大学教員の蘇達貞さん(62)が3年前から取り組んできたプロジェクト「手作り帆船で世界一周」の第1弾として実施されるもの。蘇さんの呼びかけで、大学生やプログラマー、放射線技師など21〜33歳の16人が応募し、蘇さんと沖縄への航海に挑むことになった。
「サンダル1号」と名付けられた船は、ポリネシア人がかつて用いた双胴船を参考に作られた。構造は簡単だが、太平洋の風や波にも耐えられる設計だという。蘇さんは、燃料や電力を必要とせず、自然の力だけで操作できるエコで低価格の船だと胸を張る。
処女航海となる沖縄への旅は、9月1日に出発。約33時間の航海中、途中の島には接岸せず、補給も行わないことから、過酷な挑戦になるとみられているが、メンバーらはすでに3カ月の特訓を受け、船出を待ち望んでいるという。
群創、7月のノートPCパネルで首位=Wビュー[IT]
市場調査会社、集邦科技(トレンドフォース)傘下のウイッツビューがまとめた7月のノートPC向け液晶パネル出荷量シェアで、群創光電(イノラックス)が27%で首位となったことが分かった。
7月の大型パネル全体の出荷量は6,821万枚で、前月比約5%減少した。うち、タブレット端末向けは8.4%減の1,928万枚、テレビ向けは0.4%減の2,086万枚だった。ノートPC向けは5.8%減の1,535万枚で、このほかモニター向けも5.6%減った。
ウイッツビューは、ノートPC向けパネルシェアで群創が首位に立った要因について、▽第5.5世代ラインで14インチのパネル製造能力が高く、コスト改善が進んだ▽サムスン電子とLGディスプレイの韓国メーカーが、ノートPCよりスマートフォン向けを優先した――と分析。結果的にノートPCブランドメーカーからの受注が集まったとみている。台湾メーカーでは、群創の27%に加え、友達光電(AUO)が20%のシェアを獲得した。
第2四半期のノートPC向けパネルシェアでは、台湾メーカーが46%、韓国メーカーが45%だった。昨年第4四半期の時点では韓国勢のシェアは48%で、台湾勢を3ポイント上回っていたが、今年第1四半期に台湾勢が48%に上昇し、逆転した。
ウイッツビューは、8月の大型パネルの出荷量について、7月とほぼ横ばいになると予測している。
中国大陸との「八二三砲戦」開戦56年で黙とう
中国大陸南東のアモイからおよそ10キロメートルしか離れていない金門島で23日、「八二三砲戦」(金門砲戦)の開戦56年を記念したイベントが行われた。
式典では、李沃士金門県長による献花、追悼文朗読の後、台湾各地から集まった元兵士らが戦没者に黙とうを捧げた。
李県長は、砲撃戦で戦った軍関係者など先人の努力がなければ、「今日の金門の繁栄も台湾の経済成長もなかった」と感謝の言葉を述べた。
【 八二三砲戦 】 1958年8月23日、中国大陸の金門への砲撃で戦いの火ぶたが切られた。同年10月5日までの44日間で面積148平方キロメートルの金門諸島に47万発を超える砲弾が落ちたという。
823戦役から56年、金防部「頼れる戦力を整備」
「823戦役」から56年となり、陸軍金門防衛指揮部(金防部)が23日、「頼れる戦力を整える」と強調した。1958年8月23日夕方、中共は340門の各種大砲で、離島・金門の島々に猛烈な砲撃を開始、中華民国国軍はたたぢに反撃し、44日間にわたる攻防が繰り広げられた。その間、中共が金門諸島に向けて撃った砲弾は47万発に達し、現地の軍事施設の多くが損傷を受けた。国軍兵士は456人が戦死、1972人が負傷。地元住民も162人死亡した。しかし、国軍の奮闘、金門の自衛団の協力、台湾のすべての人たちが団結して対抗したことで、中共は結局金門島の攻略に失敗した。台湾ではこの戦いを「823戦役」(823炮戦とも)と呼ぶ。
「823戦役」の始まった日から23日で56年となり、金防部の湯家伸・中将指揮官、金門県の李沃士・県長は金門県の太武山にある忠烈祠などで戦死した兵士たちの慰霊祭を行った。
湯家伸・指揮官は、「823戦役」での勝利は台湾本島、離島の澎湖、金門、馬祖を守り、中華民国の発展に非常に大きな意義があると強調した。その上で、湯・指揮官は、堅固な国防力と全国民で国を守るという理念に対する支持こそ、国家を安定して発展させるための安全保障のガードだとして、台湾海峡両岸関係の緊張は緩和されたとはいえ、国軍は引き続き戦力を強化し、「頼れる戦力」を整備すると述べた。
台湾、日台証券市場の「相互上場」目指す 出来高増に期待
台日証券市場の提携に関するフォーラムが22日、台北市内で開かれ、これに出席した金融監督管理委員会の曽銘宗主任委員は会合終了後、記者団に対し、台湾・日本両市場間の株式相互流通早期実現への期待を述べた。
曽主任委員は台日の投資家が双方の市場で直接株式を取引できるよう、この秋にも確立する香港・上海の株式市場の「相互乗り入れ」制度を取り入れたい考えを示したほか、台日企業が互いの市場に上場できる仕組みへの検討も、すでに台湾証券取引所に指示したと述べた。
両証券市場提携のメリットとして曽氏は、取引効率性の向上、コストの削減、情報取得のさらなる透明化などを挙げており、これらは双方の市場交流の深化や投資商品の多様化につながるとしている。具体的な日程については双方の協議がまとまり次第、決定可能だと述べるにとどまった。
台北株式市場での外国系資金は1900億米ドル(約19兆7000億円)を超えているが、日本が占める割合はわずか1.4%にとどまるため、日台相互上場による日本資金流入が台湾の市場活性化に寄与すると見込まれている。
江・菊会談、石化パイプライン精査で合意
江宜樺・行政院長と台湾南部・高雄市の陳菊・市長が会談し、高雄市に埋設される石油化学原料のパイプラインの精査と、化学物質による災害の防止能力強化で合意した。
高雄市では7月31日深夜、市街地に埋設されていた石油化学原料を輸送するパイプラインからもれ出たプロピレンが原因と見られる広範囲な爆発が発生、30人死亡、300人以上が怪我をする大事故となった。高雄市が当初、中央政府に責任を求める動きをしたため、一時は地方と中央の関係が悪化した。陳・高雄市長は最大野党・民進党所属で、同党立法委員に立法院で罵倒された張家祝・経済部長(当時)は憤慨して辞任。
陳・高雄市長は8日、与党・国民党籍の江宜樺・行政院長に電話し、台湾の石油化学工業の未来の発展について意見交換を求め、22日に会談が実現した。
陳・高雄市長は副市長をはじめとする同市の幹部を率い、災害救助に対する中央政府の協力に感謝、重工業を産業の中心として発展した高雄市の問題を指摘し、中央政府と協力してこの事故を産業の変革への転機とできるよう希望した。
江・行政院長は事故発生後、高雄市政府の職員が不眠不休で対応したことを評価、見舞金の支給や道路の陥没現場での「山留め」作業などの高い効率をたたえた。
行政院が会談後に明らかにしたところによると、高雄市の工業用パイプラインの精査に経済部が協力し、9月には図面データを提供すると約束。パイプラインのデータについても、国防やエネルギー関連のものまで原則的にすべて提供することにした。内容を公開するかどうかは、高雄市の決定にゆだねる。
また、高雄市が事故現場のパイプライン3本はの原状回復は認めないとしていることについて、行政院はこれを尊重するた立場を示した。パイプラインの安全管理を強化するための基準作りについても行政院は同意した。
EUの政府関係者が28人、台湾で中国語研修
教育部は今月、EU欧州連合の政策執行機関、欧州委員会の高官28人を台湾での中国語研修に招いている。教育部では2007年からEU関係者の中国語研修を受け入れており、中国語の基礎的な能力を持つ者を対象に二週間のカリキュラムを実施、2008年からはさらに台湾の発展状況を理解させる台湾研究シンポジウムも加えて好評を博している。
教育部によると今年選ばれたのは14ヶ国の28人。貿易、文教、農業などの部門に携わる人たちだという。教育部はまた、これらEUの高官の外交部や経済部などへの訪問をアレンジする。
警察:大麻使用の柯震東、帰台なら出頭命令へ
台湾の俳優、柯震東(クー・チェンドン)が先週、中国大陸の北京で麻薬使用のため逮捕された。中共公安が公開した映像で、柯震東は大麻の使用を認め、社会の悪い手本になってしまったと涙ながらに悔いた。
中国大陸の北京で、大麻を使用して逮捕された台湾の俳優、柯震東は中国大陸での行政勾留期間が満了すれば台湾に戻ることになると見られている。台北市警察局は22日、台湾に戻ってきた場合、現行犯ではないため空港で手錠をかけることはないが、出頭させる可能性があると明らかにした。
大麻は台湾では「二級麻薬」とされており、その使用は刑事犯罪となる。警察では、検察官に取り調べや出頭についての判断を委ねることになるとしている。台北地方検察署はさきごろ、法務部などを通して、中国大側に証拠や捜査資料の提供を求めている。