聯発科、インドに新たなR&D拠点[IT]
携帯電話向けIC設計大手の聯発科技(メディアテック)はこのほど、インドに2カ所目となる研究開発(R&D)センターを開設すると発表した。世界2位の12億人超の人口を有する同国を、さらなる成長に向けた重要拠点と位置付ける。海外の情報通信大手は、インドでのR&Dとマーケティング活動をすでに強化しているが、聯発科は同国の人材を発掘・育成し、米クアルコムなど世界大手との競争で優位に立つ戦略だ。
聯発科は現在、インド北部ニューデリー南東部のノイダにR&D拠点を設置している。今回R&Dセンターを構えるのは、南部カルナータカ州のベンガルール(旧バンガロール)。世界の情報通信大手各社が拠点を置く、インドを代表するIT都市として知られる。発表内容によると、今後数年をかけて延べ2億米ドル(約207億円)を投資する計画。年末までに現地で100人を採用し、今後数年間でスタッフの数を500人規模とする予定。高速通信のロング・ターム・エボリューション(LTE)対応チップなどの開発を進め、スマートフォンなどの通信や、ゲーム機などホーム・エンターテイメント分野向けの開発を進めるとしている。
R&Dセンターの設置に当たり、聯発科の謝清江総経理は「当社の技術を前進させるすばらしい機会を得た。10億人超の消費者にソリューションを提供したい」とコメントした。謝総経理は4月に行ったブランド戦略発表会で、スマホなど情報通信機器市場について「ミドルレンジ部分が拡大しており、既にスーパーミドルレンジ市場と呼んでいい」と発言していた。同社はこれまで、オクタコア(8コア)や64ビットのプロセッサーなど、高い技術力を生かしたハイエンド向け製品を開発してきたが、急拡大するミドルレンジ市場を自社の成長に取り込むためにも、インド2カ所目の拠点作りはこれまでの戦略の延長線上にある動きといえる。
■着々と布石
聯発科は、シンガポールにイノベーションセンターを新たに設置する計画を7月に発表している。2004年にシンガポール子会社を設立しているが、新センターではミドルレンジ市場向けCPU(中央演算処理装置)やGPU(画像処理プロセッサー)の開発を強化する。同社は世界最大の情報通信市場である中国をはじめ、日本や韓国、米国、英国、さらに中東ではアラブ首長国連邦(UAE)のドバイなど世界10カ国・地域に拠点を展開している。着々と布石を打ってきた同社がインドから発信する新技術に同業他社の視線が集まることになりそうだ。
行天宮、26日から焼香・供物廃止
台北市にある有名な関帝廟・行天宮で、線香を供える香炉と供物置き場があす(26日)から撤廃される。行天宮が25日に通知を貼り出し、周囲を驚かせた。年間1000万人近い参拝者が訪れる行天宮の担当者は、焼香の煙による参拝者の健康への影響や、寺に残され、処分されてしまう供物(もち米でできた団子や果物)を考慮しての決定であり、心を込めて祈れば、供物や焼香は必要ないとしている。同じく台北市にある龍山寺や霞海城隍廟でも、今後徐々に焼香を減らしていく考えだという。
可愛らしい田んぼアートに行楽客にっこり
美しい花畑で知られる雲林県シ桐郷にある稲田に、ユニークな田んぼアートが浮かび上がり、訪れた行楽客の目を楽しませている。(シ=草かんむりに刺)
同郷の農会(農協)総幹事の張ギョク萱さんによれば、この田んぼアートは、今年7月に開催されたイベントに参加した小学生らが緑、紫、白色の苗を植えて作ったもので、可愛らしいキャラクターが台湾で自転車旅行を楽しむ様子が描かれている。(ギョク=金へんに玉)
見頃は今月いっぱいまでで、同農会は市民にこの景色を楽しんでもらおうと展望台を設置している。また、この稲田で栽培された米は収穫後チャリティーに出され、その収益金は同郷の小学校に寄付されるという。
張さんは24日、会員制交流サイトで県内の中学生が撮影した稲田の写真を紹介し、「あと一週間は見頃です、皆さんも早く見に来てください」と呼びかけた。
外交部:インドネシアと更なる関係強化目指す
インドネシアの次期大統領、ジョコ・ウィドド氏は22日、台湾の大手通信社、中央通信社の独占取材を受けた。ウィドド氏は中華民国台湾とインドネシアは経済、貿易面で今度も継続して協力関係を続けていなければいけないと強調、また台湾のインドネシアへの投資が増えることを期待した。
台湾の大手通信社、中央通信社は22日、インドネシアの次期大統領、ジョコ・ウィドド氏の独占取材を行った。ウィドド氏は、台湾の製造業の能力は高い、インドネシアと中華民国台湾は継続して協力を続けなければならないとして、台湾のインドネシアへの投資が、今後も継続して増加していくことを期待した。
また、ウィドド氏は、10月に行われる自身の大統領就任式に、インドネシア・ジャカルタへの投資計画をもつ、世界最大のEMS(電子機器の受託生産メーカー)、ホンハイ精密工業の郭台銘・董事長を、招待したことを明らかにした。
ウィドド氏は、ホンハイ精密工業がもたらす製造業の能力向上、就業機会、産業モデルの転換に期待していると述べ、インドネシア政府は、ホンハイ精密工業のために、投資許可や土地所得などの問題の解決をサポートするとして、投資を歓迎した。
外交部の高安・スポークスマンは24日、ウィドド氏のこれらの発言に対して、中華民国台湾とインドネシアの双方の関係及び経済貿易の協力、交流は密接であると指摘、中華民国台湾にとってインドネシアは台湾の10番目の貿易パートナーであり、年度貿易総額は123億米ドルに達していると述べた。また、中華民国台湾はインドネシアにとって九番目の投資国であり、投資額は153億米ドルに達している。民間と企業の交流も非常に密接だ、と強調した。
高・スポークスマンは、中華民国台湾とインドネシアでは二重課税の回避と脱税防止の協定、投資保証協定、農業技術協力協定を結んでいる。今後、台湾は、インドネシアと既存の基礎の下、さらに双方の関係を強化していくと述べた。
また、高・スポークスマンは、ウィドド氏が、ホンハイ精密工業の郭・董事長を10月に行われる大統領就任式に招待している事について、楽観視していると述べた。
また、ホンハイ精密工業は招待について「光栄だ」と述べ、郭台銘・董事長の出席できるかどうかについては情況を見て判断すると述べた。
台湾機墜落 航空会社が1人当たり約5200万円の賠償金提示
先月23日、高雄発澎湖馬公行きのトランスアジア(復興)航空GE222便が、馬公空港近くの住宅地に墜落し、48人が死亡、10人が負傷した事故で、航空会社側は25日、遺族らと賠償金に関する話し合いの席上、犠牲者1人当たり1490万台湾元(約5200万円)を支払う考えを提示した。
トランスアジア航空側は、事故の原因は現在も調査中だとしながらも、遺族の立場を思い、誠意をもって対応するとし、すでに家族側に渡された20万元(約70万円)の慰問金と120万元(約420万円)の補助金のほかに、1350万元(約4700万円)の和解金を支払うとしている。
午前11時から澎湖県のホテルで始まった話し合いには53人の遺族らが出席したが合意には至らず、後日改めて協議の場が持たれることになった。
交通ICカードの硬貨入金が好評 財布の“ダイエット”に一役
北メトロ(MRT)は25日、交通ICカード「イージーカード」(悠遊カード)の硬貨によるチャージ(入金)が可能になった新型自動券売機の利用状況を発表し、供用が開始された先月11日から8月11日までに63万枚の小銭が使用されたことを明らかにした。
台北メトロによると、63万枚の硬貨を積み重ねた場合、高さは約800メートルに達し、509メートルの台北101ビルの約1.5倍に相当するという。同社では「1台湾元硬貨からチャージできる」として利用を呼びかけている。
(1台湾元=約3.47円)
商業営業額11ヶ月連続成長が濃厚
経済部は明日25日、7月の商業営業額の統計を公表する。7月が中元節シーズンにあたること、そして夏休みの旅行シーズンであることなど、様々な有利な要素により、7月の営業額は、11ヶ月連続でプラス成長となるとみられる。
卸売業にとって7月は、衣料は秋冬物の出荷時期に入るほか、中元節の前には食品の仕入れ量が増加する。また、ノートブックパソコンや、パソコン、携帯電話、電子部品などのニーズが回復しつつあり、こうした点から、卸売業の収益は上昇すると予測される。
小売店と飲食業は、夏休みの旅行シーズン、そして中元節シーズンであること、また大型の展示会開催の恩恵を受け、レストラン、食品業及び大衆消費電子製品などの業績が成長するほか、各自動車メーカーは、台湾で、家や車を買うことなど様々なタブーがある旧暦の7月「鬼月」(旧暦7月1日は新暦では7月27日)に入る前に飛び込みセールスを行う。こうした点から、7月の営業額は6月よりも増加するとみられる。
経済部が各企業に対して行った7月の運営に関する調査によれば、7月の営業額が6月より増えると答えた企業は8.7%、6月並と答えた企業が86.0%、減ると答えた企業は5.3%だった。また、企業ベースの動向指数は51.7、営業額ベースの動向指数は53.8であった。
基隆で“出張展示”の巨大木馬、10万人を魅了し公開終える
宜蘭県三星郷役所などが製作し、先月から基隆市の海洋広場で出張展示されていた巨大木馬が24日、約40日間の公開を終え解体された。
午年にちなんで作られたこの巨大木馬は高さ6.5メートル、長さ8.3メートル、幅3.1メートル、重量およそ4.5トン。期間中には約10万人が訪れ、鮮やかな黄色に塗られた木馬を楽しんだ。
関係者は、昨年末から今年初めにかけて同地で展示された巨大なアヒルのオブジェ「ラバーダック」ブームに続き、巨大木馬も大勢の行楽客を集めることに成功したことから、今後は市が中心となり、さらにたくさんのパブリックアートを公開できればと期待を示している。
この日は新北市土城区などから自転車で2時間かけてやってきたという10人組のグループもおり、多くの市民が別れを惜しんだ。
黄・国際ロータリー会長が比を訪問
世界各地のロータリークラブを会員とする連合組織、国際ロータリーの華人初の会長で台湾出身の黄其光・会長が、国際ロータリー第3810地区(フィリピン・マニラ)の呉祥平・ガバナーの招きを受け、22日、フィリピンで、「フィリピンロータリーデー」の関連活動に参加した。黄・会長は、より多くのフィリピン人がロータリークラブに参加するよう呼びかけた。
黄其光・会長は、22日夜に行われたパーティーで、フィリピンの10の地区のガバナーの配偶者をロータリークラブに入会させることに成功、地区ガバナーの夫婦が全て、ロータリークラブ入会者という、初の快挙を成し遂げた。また当日のパーティー参加者1500名のうち、500人あまりがその場でロータリークラブに入会を決めたという。
黄・会長は、任期内の目標の一つとして、国際ロータリーの会員数を現在の120万人から130万人に増やすことをあげている。
かつて大手保険会社に勤務した黄・会長は、当時からフィリピンのロータリークラブと密な交流を行ってきた。黄・会長はスピーチの中で、フィリピンには多くの華僑の会員がいる、皆で中華文化の推進に務め、標準中国語を国際ロータリーの公用語にしようではないかと呼びかけた。
黄・会長はまた、中華民国台湾とフィリピンは共に、台風、地震、土石流など天災の脅威に晒されているとして、両国のロータリークラブは必要なときに、互いに支援をするべきだと提言した。黄・会長はまた、ロータリークラブの交流を通じ、台湾とフィリピンの経済成長の経験を分かちあうことを希望した。
台湾証券取引所、企業の“給与”を基準とした新指数の提供開始
台湾証券取引所は25日、米リサーチ・アフィリエイツ社と共同で作成した、上場企業各社の給与水準を指数化した「台湾高薪100指数」の情報提供を開始した。
同指数の上位10社は1位からTSMC(台積電)、ホンハイ(鴻海)、中華電信、富邦ホールディングス(HD)、中国信託HD、台新HD、兆豊HD、南亜プラスチック、中国鋼鉄、クアンタ(広達)となっている。
台証によると「台湾高薪100指数」は、今年の初めに金融監督管理委員会(金管会)が、企業の賃上げを奨励する政策を打ち出したのに合わせて企画されたもの。高い報酬を出している上場企業を選出・公表することで、投資を呼び込むとともに、企業に賃上げや社員への利益還元、社会的責任を果たすことを促したいとしている。
金管会の曽銘宗主委は、台湾の株式市場は出来高と取引量の増加に加えて、“質”の改善も追求していかなければならないと述べ、「台湾高薪100指数」に続いて、来年6月には「コーポレート・ガバナンス」に関する指数を公表すると語っている。
阿里山鉄道、9/10からクルーズ列車運行
台湾の在来線、台湾鉄道は23日、台湾中南部嘉義県を走る登山鉄道、阿里山森林鉄道で、9月10日からクルーズ列車を、毎週水曜日に運行することを明らかにした。
特殊な工法で建設され、世界文化遺産への申請も十分に可能だとされる阿里山森林鉄道は、現在、台湾鉄道が、行政院農業委員会林務局から委託され運営が行われている。
現在、阿里山森林鉄道は一日一往復しか運行しておらず、そのため、団体客の予約がとれないという不満の声があがっていた。台湾鉄道では、こうした情況を解消するために、9月10日から毎週水曜日、嘉義駅、奮起湖駅の区間を一往復するクルーズ列車「森林鉄道と一緒に旅に出よう」の運行を決めた。
このクルーズ列車は、嘉義駅から奮起湖駅間の各駅に10分から40分停車し、利用者は各駅付近の名所に立ち寄ることが可能となっている。
列車は嘉義駅を午前8時30分に出発、途中、竹崎駅、樟脳寮駅、独立山駅、交力坪駅に停車し、午後12時5分に奮起湖駅に到着する。
竹崎駅では木造駅舎、樟脳寮駅では緑のトンネルの散策、独立山駅ではループ線鑑賞、交力坪駅では昔ながらの雑貨屋への立ち寄り、奮起湖駅では車庫、木造駅舎の見学、遊歩道で散策が可能となっている。
そして、列車は午後2時30分、嘉義駅に向けて奮起湖駅を出発、途中、水社寮駅、鹿満駅、北門駅に停車し、午後5時30分に嘉義駅に到着する。途中、水社寮駅では台湾唯一のコウモリ生態教育館、鹿満駅では木造駅舎及び今年4月に修復、公開されたかつての煙草工場、北門駅では木造駅舎が見学できる。
台湾鉄道によると、往復の運賃は台湾元480元(日本円約1664円)。予約は10人以上の団体客と、一般客で別となっており、団体客は乗車日の29日前から、一般客は乗車日の15日前から電話予約が可能。なお、一般客の予約枚数には上限があり、一回の電話で4枚、最大で20枚までとなっている。予約受付は阿里山森林鉄道(05-2229010)。
行天宮、26日から線香を廃止
行天宮は24日、自然環境に優しく、かつ万物に対し慈しみの心をもつという教えをもとに、26日からお供えを廃止する事を決定した。線香をお供えするための香炉と、供物台が撤去されるという。写真は5月、中学3年生を対象にした共通試験「国中教育会考」での好成績を祈願し、行天宮で参拝する中学生たち。
商売の神様として知られ、台湾北部の廟宇の中で、最も多くの参拝者が訪れる台北市の関羽廟、行天宮で、お参りの際の線香や果物、菓子類などのお供えが廃止されることとなった。
行天宮は24日、近年自然環境の変化は大きく、地球の温暖化も日増しに深刻となっているとして、環境に優しく、かつ万物に対し慈しみの心をもつという教えをもとに、26日から、線香をお供えするための香炉と、供物台を設置しないことを決定した。
行天宮では信徒に対して、「お参りに来た際には、両手を合わせ、こころをこめてお祈りをすれば、線香の代わりになる。敬虔な気持ちでお祈りをすれば、その祈りは天に届く。心があればお供えはいらない」と説明した。
行天宮は台北市中山区にある本宮のほか、台北市北投区に北投分宮、新北市三峡区に三峡分宮があり、2つの分宮でもお供えは廃止となる。
高鉄ラッピング列車、9/9で運行終了
台湾の新幹線、台湾高速鉄道(高鉄)が、「カートゥーンネットワーク」のキャラクターをラッピングした車両をつかった列車、アニメラッピング列車の運行を、9月9日をもって終了することを明らかにした。
台湾高速鉄道では、アメリカのアニメ専門チャンネル「カートゥーンネットワーク」と提携し、昨年7月21日から、同チャンネルで放映されているアニメ『アドベンチャー・タイム』のキャラクター、フィンやジェイクが車体や車内の一部に描がれた、アニメラッピング列車を運行してきた。
台湾高速鉄道の統計によると、アニメラッピング列車は、約1400回運行し、のべ130万人あまりが利用した。また、アニメラッピング列車の情報は、世界の様々なソーシャル・ネットワーキング・サービスで10万回以上シェアされ、台湾及び台湾高速鉄道の国際的知名度向上に大きな貢献したという。
台湾高速鉄道では9月9日をもって、アニメラッピング列車の最終を終了することを決めたが、利用者の思い出づくりのために、「カートゥーンネットワーク」と提携して「記念絵はがき」を作成した。この絵はがきは23日から、アニメラッピング列車、7号車に設置されているポスト「幸福伝達ステーション」の脇に置かれている。
台湾・国税局で外国語サービス提供 日本語にも対応
財政部北区国税局は管轄エリア内に居住する外国人への便宜を図るため、今年からボランティアスタッフによる外国語サービスの提供を開始している。
北区国税局によると、給与所得控除や申告に関する外国人からの問い合わせが増加していることから、毎週金曜日の午前9から午後0時まで、英語、日本語、タガログ語などでの相談に応じているという。
2013年現在、台湾には72万5000人の外国人が滞在しており、国税局では引き続きタイ語、ベトナム語、インドネシア語のスタッフを募集中だとしている。
風化する「女王の頭」を救え! 特殊薬剤の塗布試験実施へ
風雨による侵食によって形成された独特な奇岩が人気の野柳地質公園(新北市万里区)で、岩石を補強する特殊薬剤の塗布試験が今月28日にも行われることがわかった。同園では“目玉”とされる「女王の頭」が崩壊の危機にあり、対応が急がれていた。
2006年の時点で「首」の部分が約144センチあった「女王の頭」は、現在126センチと“激痩せ”しており、交通部観光局北海岸及び観音山国家風景区管理処では、永久保存に向け、台湾大学の研究グループが開発した特殊薬剤を塗布して補強する計画を打ち出している。
薬剤は岩が完全に乾いた状態にならないと最良の効果が得られないことから、これまでにも何度か作業が延期されていたが、今後1週間は晴れになるとの予報が出たため、実施が決まった。「女王の頭」の延命に注目が寄せられている。
アオウミガメに追跡機器装着で生態調査
多くのアオウミガメが生息する屏東県の離島、小琉球で24日、地元の琉球郷役場や国立台湾海洋大学(基隆市)などが、アオウミガメのメス1匹に衛星追跡装置を取り付けた。得られるデータは今後の研究や保護に役立てられる。
今回衛星追跡装置が取り付けられたメスのアオウミガメは産卵を終えたばかり。海洋大学の程一駿教授によると、昨年の調査では、活動範囲が北は日本の沖縄、南はベトナム付近にまで及んでいることが分かったという。
小琉球周辺にはサンゴ礁があることから、少なくとも100匹以上のアオウミガメが長期的に生息し、海岸に産卵にやってくることもある。蔡天裕・琉球郷長は、アオウミガメは毎年5〜10月が産卵期で、2011年から2014年にかけては12匹が約60カ所にそれぞれ100〜130個の卵を産んだと話している。
近年小琉球では海底の魚網の撤去やゴミ拾いが積極的に行われ、海洋動物の生息や繁殖に適した環境に変わりつつある。
台湾映画「KANO」の監督ら訪日、甲子園で当時のボールなど展示へ
台湾で今年2月に公開され、興行収入3億2000万台湾元(約11億1000万円)の大ヒットとなった映画「KANO」のマー・ジーシアン(馬志翔)監督らが24日、甲子園歴史館(兵庫県西宮市)を訪れ、嘉義農林学校(嘉農)野球部のエース呉明捷選手が実際に使用したボールなどの関連資料を同館に手渡した。台湾の複数メディアが伝えている。
嘉農は日本統治時代の1931(昭和6)年に甲子園野球大会に出場し、台湾勢として初めて準優勝に輝いた。歴史館では現在、嘉農ユニフォームの複製品、呉選手の小型銅像などが展示されている。
「KANO」のヒットで同館を訪れる台湾からの参観者が増加しているほか、来年1月24日からは日本での公開も決定しており、台湾球児の活躍が再び脚光を浴びている。
携帯電話向けIC設計大手の聯発科技(メディアテック)はこのほど、インドに2カ所目となる研究開発(R&D)センターを開設すると発表した。世界2位の12億人超の人口を有する同国を、さらなる成長に向けた重要拠点と位置付ける。海外の情報通信大手は、インドでのR&Dとマーケティング活動をすでに強化しているが、聯発科は同国の人材を発掘・育成し、米クアルコムなど世界大手との競争で優位に立つ戦略だ。
聯発科は現在、インド北部ニューデリー南東部のノイダにR&D拠点を設置している。今回R&Dセンターを構えるのは、南部カルナータカ州のベンガルール(旧バンガロール)。世界の情報通信大手各社が拠点を置く、インドを代表するIT都市として知られる。発表内容によると、今後数年をかけて延べ2億米ドル(約207億円)を投資する計画。年末までに現地で100人を採用し、今後数年間でスタッフの数を500人規模とする予定。高速通信のロング・ターム・エボリューション(LTE)対応チップなどの開発を進め、スマートフォンなどの通信や、ゲーム機などホーム・エンターテイメント分野向けの開発を進めるとしている。
R&Dセンターの設置に当たり、聯発科の謝清江総経理は「当社の技術を前進させるすばらしい機会を得た。10億人超の消費者にソリューションを提供したい」とコメントした。謝総経理は4月に行ったブランド戦略発表会で、スマホなど情報通信機器市場について「ミドルレンジ部分が拡大しており、既にスーパーミドルレンジ市場と呼んでいい」と発言していた。同社はこれまで、オクタコア(8コア)や64ビットのプロセッサーなど、高い技術力を生かしたハイエンド向け製品を開発してきたが、急拡大するミドルレンジ市場を自社の成長に取り込むためにも、インド2カ所目の拠点作りはこれまでの戦略の延長線上にある動きといえる。
■着々と布石
聯発科は、シンガポールにイノベーションセンターを新たに設置する計画を7月に発表している。2004年にシンガポール子会社を設立しているが、新センターではミドルレンジ市場向けCPU(中央演算処理装置)やGPU(画像処理プロセッサー)の開発を強化する。同社は世界最大の情報通信市場である中国をはじめ、日本や韓国、米国、英国、さらに中東ではアラブ首長国連邦(UAE)のドバイなど世界10カ国・地域に拠点を展開している。着々と布石を打ってきた同社がインドから発信する新技術に同業他社の視線が集まることになりそうだ。
行天宮、26日から焼香・供物廃止
台北市にある有名な関帝廟・行天宮で、線香を供える香炉と供物置き場があす(26日)から撤廃される。行天宮が25日に通知を貼り出し、周囲を驚かせた。年間1000万人近い参拝者が訪れる行天宮の担当者は、焼香の煙による参拝者の健康への影響や、寺に残され、処分されてしまう供物(もち米でできた団子や果物)を考慮しての決定であり、心を込めて祈れば、供物や焼香は必要ないとしている。同じく台北市にある龍山寺や霞海城隍廟でも、今後徐々に焼香を減らしていく考えだという。
可愛らしい田んぼアートに行楽客にっこり
美しい花畑で知られる雲林県シ桐郷にある稲田に、ユニークな田んぼアートが浮かび上がり、訪れた行楽客の目を楽しませている。(シ=草かんむりに刺)
同郷の農会(農協)総幹事の張ギョク萱さんによれば、この田んぼアートは、今年7月に開催されたイベントに参加した小学生らが緑、紫、白色の苗を植えて作ったもので、可愛らしいキャラクターが台湾で自転車旅行を楽しむ様子が描かれている。(ギョク=金へんに玉)
見頃は今月いっぱいまでで、同農会は市民にこの景色を楽しんでもらおうと展望台を設置している。また、この稲田で栽培された米は収穫後チャリティーに出され、その収益金は同郷の小学校に寄付されるという。
張さんは24日、会員制交流サイトで県内の中学生が撮影した稲田の写真を紹介し、「あと一週間は見頃です、皆さんも早く見に来てください」と呼びかけた。
外交部:インドネシアと更なる関係強化目指す
インドネシアの次期大統領、ジョコ・ウィドド氏は22日、台湾の大手通信社、中央通信社の独占取材を受けた。ウィドド氏は中華民国台湾とインドネシアは経済、貿易面で今度も継続して協力関係を続けていなければいけないと強調、また台湾のインドネシアへの投資が増えることを期待した。
台湾の大手通信社、中央通信社は22日、インドネシアの次期大統領、ジョコ・ウィドド氏の独占取材を行った。ウィドド氏は、台湾の製造業の能力は高い、インドネシアと中華民国台湾は継続して協力を続けなければならないとして、台湾のインドネシアへの投資が、今後も継続して増加していくことを期待した。
また、ウィドド氏は、10月に行われる自身の大統領就任式に、インドネシア・ジャカルタへの投資計画をもつ、世界最大のEMS(電子機器の受託生産メーカー)、ホンハイ精密工業の郭台銘・董事長を、招待したことを明らかにした。
ウィドド氏は、ホンハイ精密工業がもたらす製造業の能力向上、就業機会、産業モデルの転換に期待していると述べ、インドネシア政府は、ホンハイ精密工業のために、投資許可や土地所得などの問題の解決をサポートするとして、投資を歓迎した。
外交部の高安・スポークスマンは24日、ウィドド氏のこれらの発言に対して、中華民国台湾とインドネシアの双方の関係及び経済貿易の協力、交流は密接であると指摘、中華民国台湾にとってインドネシアは台湾の10番目の貿易パートナーであり、年度貿易総額は123億米ドルに達していると述べた。また、中華民国台湾はインドネシアにとって九番目の投資国であり、投資額は153億米ドルに達している。民間と企業の交流も非常に密接だ、と強調した。
高・スポークスマンは、中華民国台湾とインドネシアでは二重課税の回避と脱税防止の協定、投資保証協定、農業技術協力協定を結んでいる。今後、台湾は、インドネシアと既存の基礎の下、さらに双方の関係を強化していくと述べた。
また、高・スポークスマンは、ウィドド氏が、ホンハイ精密工業の郭・董事長を10月に行われる大統領就任式に招待している事について、楽観視していると述べた。
また、ホンハイ精密工業は招待について「光栄だ」と述べ、郭台銘・董事長の出席できるかどうかについては情況を見て判断すると述べた。
台湾機墜落 航空会社が1人当たり約5200万円の賠償金提示
先月23日、高雄発澎湖馬公行きのトランスアジア(復興)航空GE222便が、馬公空港近くの住宅地に墜落し、48人が死亡、10人が負傷した事故で、航空会社側は25日、遺族らと賠償金に関する話し合いの席上、犠牲者1人当たり1490万台湾元(約5200万円)を支払う考えを提示した。
トランスアジア航空側は、事故の原因は現在も調査中だとしながらも、遺族の立場を思い、誠意をもって対応するとし、すでに家族側に渡された20万元(約70万円)の慰問金と120万元(約420万円)の補助金のほかに、1350万元(約4700万円)の和解金を支払うとしている。
午前11時から澎湖県のホテルで始まった話し合いには53人の遺族らが出席したが合意には至らず、後日改めて協議の場が持たれることになった。
交通ICカードの硬貨入金が好評 財布の“ダイエット”に一役
北メトロ(MRT)は25日、交通ICカード「イージーカード」(悠遊カード)の硬貨によるチャージ(入金)が可能になった新型自動券売機の利用状況を発表し、供用が開始された先月11日から8月11日までに63万枚の小銭が使用されたことを明らかにした。
台北メトロによると、63万枚の硬貨を積み重ねた場合、高さは約800メートルに達し、509メートルの台北101ビルの約1.5倍に相当するという。同社では「1台湾元硬貨からチャージできる」として利用を呼びかけている。
(1台湾元=約3.47円)
商業営業額11ヶ月連続成長が濃厚
経済部は明日25日、7月の商業営業額の統計を公表する。7月が中元節シーズンにあたること、そして夏休みの旅行シーズンであることなど、様々な有利な要素により、7月の営業額は、11ヶ月連続でプラス成長となるとみられる。
卸売業にとって7月は、衣料は秋冬物の出荷時期に入るほか、中元節の前には食品の仕入れ量が増加する。また、ノートブックパソコンや、パソコン、携帯電話、電子部品などのニーズが回復しつつあり、こうした点から、卸売業の収益は上昇すると予測される。
小売店と飲食業は、夏休みの旅行シーズン、そして中元節シーズンであること、また大型の展示会開催の恩恵を受け、レストラン、食品業及び大衆消費電子製品などの業績が成長するほか、各自動車メーカーは、台湾で、家や車を買うことなど様々なタブーがある旧暦の7月「鬼月」(旧暦7月1日は新暦では7月27日)に入る前に飛び込みセールスを行う。こうした点から、7月の営業額は6月よりも増加するとみられる。
経済部が各企業に対して行った7月の運営に関する調査によれば、7月の営業額が6月より増えると答えた企業は8.7%、6月並と答えた企業が86.0%、減ると答えた企業は5.3%だった。また、企業ベースの動向指数は51.7、営業額ベースの動向指数は53.8であった。
基隆で“出張展示”の巨大木馬、10万人を魅了し公開終える
宜蘭県三星郷役所などが製作し、先月から基隆市の海洋広場で出張展示されていた巨大木馬が24日、約40日間の公開を終え解体された。
午年にちなんで作られたこの巨大木馬は高さ6.5メートル、長さ8.3メートル、幅3.1メートル、重量およそ4.5トン。期間中には約10万人が訪れ、鮮やかな黄色に塗られた木馬を楽しんだ。
関係者は、昨年末から今年初めにかけて同地で展示された巨大なアヒルのオブジェ「ラバーダック」ブームに続き、巨大木馬も大勢の行楽客を集めることに成功したことから、今後は市が中心となり、さらにたくさんのパブリックアートを公開できればと期待を示している。
この日は新北市土城区などから自転車で2時間かけてやってきたという10人組のグループもおり、多くの市民が別れを惜しんだ。
黄・国際ロータリー会長が比を訪問
世界各地のロータリークラブを会員とする連合組織、国際ロータリーの華人初の会長で台湾出身の黄其光・会長が、国際ロータリー第3810地区(フィリピン・マニラ)の呉祥平・ガバナーの招きを受け、22日、フィリピンで、「フィリピンロータリーデー」の関連活動に参加した。黄・会長は、より多くのフィリピン人がロータリークラブに参加するよう呼びかけた。
黄其光・会長は、22日夜に行われたパーティーで、フィリピンの10の地区のガバナーの配偶者をロータリークラブに入会させることに成功、地区ガバナーの夫婦が全て、ロータリークラブ入会者という、初の快挙を成し遂げた。また当日のパーティー参加者1500名のうち、500人あまりがその場でロータリークラブに入会を決めたという。
黄・会長は、任期内の目標の一つとして、国際ロータリーの会員数を現在の120万人から130万人に増やすことをあげている。
かつて大手保険会社に勤務した黄・会長は、当時からフィリピンのロータリークラブと密な交流を行ってきた。黄・会長はスピーチの中で、フィリピンには多くの華僑の会員がいる、皆で中華文化の推進に務め、標準中国語を国際ロータリーの公用語にしようではないかと呼びかけた。
黄・会長はまた、中華民国台湾とフィリピンは共に、台風、地震、土石流など天災の脅威に晒されているとして、両国のロータリークラブは必要なときに、互いに支援をするべきだと提言した。黄・会長はまた、ロータリークラブの交流を通じ、台湾とフィリピンの経済成長の経験を分かちあうことを希望した。
台湾証券取引所、企業の“給与”を基準とした新指数の提供開始
台湾証券取引所は25日、米リサーチ・アフィリエイツ社と共同で作成した、上場企業各社の給与水準を指数化した「台湾高薪100指数」の情報提供を開始した。
同指数の上位10社は1位からTSMC(台積電)、ホンハイ(鴻海)、中華電信、富邦ホールディングス(HD)、中国信託HD、台新HD、兆豊HD、南亜プラスチック、中国鋼鉄、クアンタ(広達)となっている。
台証によると「台湾高薪100指数」は、今年の初めに金融監督管理委員会(金管会)が、企業の賃上げを奨励する政策を打ち出したのに合わせて企画されたもの。高い報酬を出している上場企業を選出・公表することで、投資を呼び込むとともに、企業に賃上げや社員への利益還元、社会的責任を果たすことを促したいとしている。
金管会の曽銘宗主委は、台湾の株式市場は出来高と取引量の増加に加えて、“質”の改善も追求していかなければならないと述べ、「台湾高薪100指数」に続いて、来年6月には「コーポレート・ガバナンス」に関する指数を公表すると語っている。
阿里山鉄道、9/10からクルーズ列車運行
台湾の在来線、台湾鉄道は23日、台湾中南部嘉義県を走る登山鉄道、阿里山森林鉄道で、9月10日からクルーズ列車を、毎週水曜日に運行することを明らかにした。
特殊な工法で建設され、世界文化遺産への申請も十分に可能だとされる阿里山森林鉄道は、現在、台湾鉄道が、行政院農業委員会林務局から委託され運営が行われている。
現在、阿里山森林鉄道は一日一往復しか運行しておらず、そのため、団体客の予約がとれないという不満の声があがっていた。台湾鉄道では、こうした情況を解消するために、9月10日から毎週水曜日、嘉義駅、奮起湖駅の区間を一往復するクルーズ列車「森林鉄道と一緒に旅に出よう」の運行を決めた。
このクルーズ列車は、嘉義駅から奮起湖駅間の各駅に10分から40分停車し、利用者は各駅付近の名所に立ち寄ることが可能となっている。
列車は嘉義駅を午前8時30分に出発、途中、竹崎駅、樟脳寮駅、独立山駅、交力坪駅に停車し、午後12時5分に奮起湖駅に到着する。
竹崎駅では木造駅舎、樟脳寮駅では緑のトンネルの散策、独立山駅ではループ線鑑賞、交力坪駅では昔ながらの雑貨屋への立ち寄り、奮起湖駅では車庫、木造駅舎の見学、遊歩道で散策が可能となっている。
そして、列車は午後2時30分、嘉義駅に向けて奮起湖駅を出発、途中、水社寮駅、鹿満駅、北門駅に停車し、午後5時30分に嘉義駅に到着する。途中、水社寮駅では台湾唯一のコウモリ生態教育館、鹿満駅では木造駅舎及び今年4月に修復、公開されたかつての煙草工場、北門駅では木造駅舎が見学できる。
台湾鉄道によると、往復の運賃は台湾元480元(日本円約1664円)。予約は10人以上の団体客と、一般客で別となっており、団体客は乗車日の29日前から、一般客は乗車日の15日前から電話予約が可能。なお、一般客の予約枚数には上限があり、一回の電話で4枚、最大で20枚までとなっている。予約受付は阿里山森林鉄道(05-2229010)。
行天宮、26日から線香を廃止
行天宮は24日、自然環境に優しく、かつ万物に対し慈しみの心をもつという教えをもとに、26日からお供えを廃止する事を決定した。線香をお供えするための香炉と、供物台が撤去されるという。写真は5月、中学3年生を対象にした共通試験「国中教育会考」での好成績を祈願し、行天宮で参拝する中学生たち。
商売の神様として知られ、台湾北部の廟宇の中で、最も多くの参拝者が訪れる台北市の関羽廟、行天宮で、お参りの際の線香や果物、菓子類などのお供えが廃止されることとなった。
行天宮は24日、近年自然環境の変化は大きく、地球の温暖化も日増しに深刻となっているとして、環境に優しく、かつ万物に対し慈しみの心をもつという教えをもとに、26日から、線香をお供えするための香炉と、供物台を設置しないことを決定した。
行天宮では信徒に対して、「お参りに来た際には、両手を合わせ、こころをこめてお祈りをすれば、線香の代わりになる。敬虔な気持ちでお祈りをすれば、その祈りは天に届く。心があればお供えはいらない」と説明した。
行天宮は台北市中山区にある本宮のほか、台北市北投区に北投分宮、新北市三峡区に三峡分宮があり、2つの分宮でもお供えは廃止となる。
高鉄ラッピング列車、9/9で運行終了
台湾の新幹線、台湾高速鉄道(高鉄)が、「カートゥーンネットワーク」のキャラクターをラッピングした車両をつかった列車、アニメラッピング列車の運行を、9月9日をもって終了することを明らかにした。
台湾高速鉄道では、アメリカのアニメ専門チャンネル「カートゥーンネットワーク」と提携し、昨年7月21日から、同チャンネルで放映されているアニメ『アドベンチャー・タイム』のキャラクター、フィンやジェイクが車体や車内の一部に描がれた、アニメラッピング列車を運行してきた。
台湾高速鉄道の統計によると、アニメラッピング列車は、約1400回運行し、のべ130万人あまりが利用した。また、アニメラッピング列車の情報は、世界の様々なソーシャル・ネットワーキング・サービスで10万回以上シェアされ、台湾及び台湾高速鉄道の国際的知名度向上に大きな貢献したという。
台湾高速鉄道では9月9日をもって、アニメラッピング列車の最終を終了することを決めたが、利用者の思い出づくりのために、「カートゥーンネットワーク」と提携して「記念絵はがき」を作成した。この絵はがきは23日から、アニメラッピング列車、7号車に設置されているポスト「幸福伝達ステーション」の脇に置かれている。
台湾・国税局で外国語サービス提供 日本語にも対応
財政部北区国税局は管轄エリア内に居住する外国人への便宜を図るため、今年からボランティアスタッフによる外国語サービスの提供を開始している。
北区国税局によると、給与所得控除や申告に関する外国人からの問い合わせが増加していることから、毎週金曜日の午前9から午後0時まで、英語、日本語、タガログ語などでの相談に応じているという。
2013年現在、台湾には72万5000人の外国人が滞在しており、国税局では引き続きタイ語、ベトナム語、インドネシア語のスタッフを募集中だとしている。
風化する「女王の頭」を救え! 特殊薬剤の塗布試験実施へ
風雨による侵食によって形成された独特な奇岩が人気の野柳地質公園(新北市万里区)で、岩石を補強する特殊薬剤の塗布試験が今月28日にも行われることがわかった。同園では“目玉”とされる「女王の頭」が崩壊の危機にあり、対応が急がれていた。
2006年の時点で「首」の部分が約144センチあった「女王の頭」は、現在126センチと“激痩せ”しており、交通部観光局北海岸及び観音山国家風景区管理処では、永久保存に向け、台湾大学の研究グループが開発した特殊薬剤を塗布して補強する計画を打ち出している。
薬剤は岩が完全に乾いた状態にならないと最良の効果が得られないことから、これまでにも何度か作業が延期されていたが、今後1週間は晴れになるとの予報が出たため、実施が決まった。「女王の頭」の延命に注目が寄せられている。
アオウミガメに追跡機器装着で生態調査
多くのアオウミガメが生息する屏東県の離島、小琉球で24日、地元の琉球郷役場や国立台湾海洋大学(基隆市)などが、アオウミガメのメス1匹に衛星追跡装置を取り付けた。得られるデータは今後の研究や保護に役立てられる。
今回衛星追跡装置が取り付けられたメスのアオウミガメは産卵を終えたばかり。海洋大学の程一駿教授によると、昨年の調査では、活動範囲が北は日本の沖縄、南はベトナム付近にまで及んでいることが分かったという。
小琉球周辺にはサンゴ礁があることから、少なくとも100匹以上のアオウミガメが長期的に生息し、海岸に産卵にやってくることもある。蔡天裕・琉球郷長は、アオウミガメは毎年5〜10月が産卵期で、2011年から2014年にかけては12匹が約60カ所にそれぞれ100〜130個の卵を産んだと話している。
近年小琉球では海底の魚網の撤去やゴミ拾いが積極的に行われ、海洋動物の生息や繁殖に適した環境に変わりつつある。
台湾映画「KANO」の監督ら訪日、甲子園で当時のボールなど展示へ
台湾で今年2月に公開され、興行収入3億2000万台湾元(約11億1000万円)の大ヒットとなった映画「KANO」のマー・ジーシアン(馬志翔)監督らが24日、甲子園歴史館(兵庫県西宮市)を訪れ、嘉義農林学校(嘉農)野球部のエース呉明捷選手が実際に使用したボールなどの関連資料を同館に手渡した。台湾の複数メディアが伝えている。
嘉農は日本統治時代の1931(昭和6)年に甲子園野球大会に出場し、台湾勢として初めて準優勝に輝いた。歴史館では現在、嘉農ユニフォームの複製品、呉選手の小型銅像などが展示されている。
「KANO」のヒットで同館を訪れる台湾からの参観者が増加しているほか、来年1月24日からは日本での公開も決定しており、台湾球児の活躍が再び脚光を浴びている。