台湾、国連総会での発言力の強化図る
国連総会に向けて、台湾が発言力の強化を図る。第69回国連総会は9月下旬に開かれる。中華民国の駐ニューヨーク経済文化弁事処の国連業務工作チームはこのため、友好国の国連常駐代表を訪ね、中華民国台湾が国連気候変動枠組み条約(UNFCCC)や国際民間航空機関(ICAO)への有意義な参与を希望していることを、これら友好国が引き続き支持してくれるよう要請。
台湾は2009年9月、国連専門機関への有意義な参与を求めていくと対外的に正式に宣言、同時に、ICAOとUNFCCCを優先目標に設定した。昨年9月、台湾はICAOの理事会議長の招きに応じ、「チャイニーズタイペイ」名義で、カナダで行われた第38回ICAO総会に参加。これは、6年前に台湾が初めてオブザーバーとして世界保健機関(WHO)の年次総会に参加したのに続く、国連専門機関の会議への参加だった。
UNFCCCへの参与についても台湾は国際社会の支持を積極的に求めている。UNFCCCの第34回補助機関(SBI)会合で、オブザーバー組織のシンポジウム参与強化を話し合った際にも、「チャイニーズタイペイ機構」の名義で台湾を参加させることが話題になったということ。
中共の偵察機が防空識別圏に、空軍が追い払う
空軍作戦指揮部の熊厚基・参謀長は26日、国防部の定例記者会見で、中共の偵察機、「運八電偵機」が25日、二度にわたって中華民国台湾の防空識別圏に侵入したと明らかにし、空軍のミラージュ、IDF戦闘機が追い払ったと説明した。(写真:CNA)
空軍が、中華民国台湾の防空識別圏に侵入した中国大陸の偵察機を圏外に追い払った。空軍作戦指揮部の熊厚基・参謀長は26日、中国大陸の偵察機、「運8電偵機」が25日の午前8時33分と午後2時31分の二度、中華民国台湾の防空識別圏に侵入したため、空軍のミラージュ戦闘機およびIDF戦闘機が緊急発進して、この偵察機を駆逐したと明らかにした。
偵察機は高度約2万2000フィートで、侵入していた時間は約10分間だった。午前にはミラージュ、午後にはIDF戦闘機がこの偵察機を圏外に追い出した。熊・参謀長は、防空識別圏は国家主権の象徴であり、中国大陸であろうが他の国のものであろうが、軍用機が侵入した場合は必ず対抗措置をとると強調した。
ITRIと小森、タッチパネル新印刷技術を発表[IT]
工業技術研究院(ITRI、工研院)と、オフセット印刷大手の小森コーポレーション(東京都墨田区)の100%子会社である小森マシナリー(山形県高畠町)は26日、配線をタッチパネルのフィルム上にメッシュ状に配置する「メタルメッシュ」を一度に印刷する技術を発表した。
メタルメッシュは、タッチパネルや有機ELパネルなどで使われる現行のITOフィルムに代わり大量生産やコスト削減が期待されている。今回、ITRIと小森マシナリーは、5マイクロメートルのメタルメッシュを1回のグラビアオフセット方式で印刷することが可能になったと発表。同時に、同技術で印刷したフィルムを使った11.6インチのタブレット端末を開発した。メタルメッシュによるフィルム印刷の量産と高速化につなげたとしている。
発表した印刷技術とタブレット端末は、きょう27日から開催されるタッチパネルなどの技術や製品の見本市「タッチ・タイワン」に出展するITRIのブース内で展示される。
ITRIと小森マシナリーは昨年8月、グラビアオフセット方式で20マイクロメートル以下のタッチパネル用配線を印刷する技術を共同で開発している。
落とした100万円が帰ってきた! 通行人の善意に持ち主感激
花蓮県に住む女性が現金30万4000台湾元(約105万2000円)が入った財布を落としたところ、これを見つけた男性が派出所に届け、手元に戻ってくるという心温まるエピソードがあった。
警察側の発表によると、24日午前、県内の廟に参拝に来た男性が路上に財布が落ちているのを見つけ、中身を確認すると、1000元札数十枚が入っていたことから派出所に届けたという。
財布には現金のほかに身分証明書などもあり、そこから持ち主の女性が判明した。女性は土地の取り引きなどで多額の現金を所持していたが、落としたことには気づいておらず、警察から連絡が来た時には驚いたと話している。
男性は名前を語らずに立ち去っており、女性はこの善意に感謝の意を表している。
台湾と中国大陸の「物品貿易取り決め」交渉、来月にも再開か
杜紫軍経済部長(経済相)は25日、4月から途絶えている中国大陸との「物品貿易取り決め」の締結をめぐる話し合いが9月中旬にも再開されるとの見通しを示した。
杜氏によれば、大陸に輸出される台湾の主力製品はパネル、石油化学、工作機械、自動車産業に集中していることから、政府では交渉再開後、この4分野製品の関税引き下げを求めていく方針。一方、台湾はアパレルや農産物など弱い産業の品目の関税引き下げが要求されており、慎重な対応が必要だとしている。
台湾・大陸間の物品貿易取り決めの締結が、現在協議が進められている大陸・韓国間の自由貿易協定(FTA)より遅れた場合、市場での予想損失額は最大で80億米ドル(約8310億円)にも上るとされている。
物品貿易取り決めは台湾の国際競争力強化を目指す両岸経済協力枠組みについての取り決め(=ECFA、2010年)の後続協議の1つ。今年3月には大陸との「サービス貿易取り決め」(2013年)に反対する学生らの立法院(国会)占拠事件が発生し、8月には対大陸政策担当の元高官による機密漏洩疑惑などがあり、交渉は棚上げされてきた。
台湾の新卒者平均初任給、景気回復傾向で月「25k」超えの8万6500円
台湾で7割以上の雇用主が新卒者の採用に意欲を示すとともに、2万5000台湾元(約8万6500円)以上の月給を出してもよいとしており、台湾で最低月収の代名詞となっている「22k」(2万2000元、約7万6200円)を上回っていることが、このほど行われた調査でわかった。
この調査は米人材派遣大手、マンパワーグループの台湾支社によるもので、今年7月に台湾の雇用主1000人を対象にして行われた。
それによると、台湾の雇用主の75%が新卒者の採用に前向きで、76%以上が2万5000元以上の給与を支払うとした。このうち54%が2万5000元〜3万元(約10万3900円)、15%が2万5000元以下、その他はまだ決まっていないと回答した。
学校の新年度開始が9月の台湾では、6月の卒業シーズンの後から就職活動が始まる。マンパワーグループ台湾支社では景気の回復傾向にともない、各業界で求人需要が高まっているため、今年の新卒者には比較的有利になっていると話している。
台湾最大級の食品安全検査センターが起工
大手食品会社でセブン‐イレブンなどを傘下に置く統一企業は25日、台南市永康区で食品安全検査センタービルの起工式を行った。メーカーや原材料、製造過程、商品安全などの管理を徹底させることで、さらなる安全性の向上を目指す。
約600坪の敷地に建設される4階建てのビルは2015年に完成の見込み。総工費は約10億台湾元(約35億円)。
統一企業ではすでに全ての工場で国際標準化機構(ISO)の9001及び22000認証を取得しているほか、19品目が健康食品認証を受けている。ビルの供用開始後は毎年3000〜5000万元(約1億〜1億7000万円)の予算を投入して設備と人員の充実化を図り、消費者に安全で安心な食品を届けるとしている。
薬物で拘束された台湾の人気俳優、29日に保釈予定=北京と台北で謝罪会見―中国メディア
25日、違法薬物使用の疑いで身柄を拘束された台湾の人気俳優コー・チェントンが29日に保釈される予定。北京と台北で謝罪記者会見を行うという。写真は映画「小時代」のコー・チェントン。
2014年8月25日、違法薬物使用の疑いで身柄を拘束された台湾の人気俳優コー・チェントン(柯震東)が29日に保釈される予定。北京と台北で謝罪記者会見を行うという。新浪が伝えた。
コー・チェントンとジャッキー・チェンの息子で俳優のジェイシー・チャン(房祖名)は14日、違法薬物使用の疑いで北京公安局に身柄を拘束された。2人とも使用を認め、チェントンは使用歴を「2年」と自供している。
拘束期間は14日間のため、チェントンは29日に保釈される予定。所属事務所社長で著名プロデューサーのアンジー・チャイ(柴智屏)氏によると、北京と台北で謝罪記者会見を開くという。台湾メディアは、台湾到着後すぐ警察に身柄を拘束され、取り調べを受けた上で、薬物更生施設に送られるとも報じている。
チェントンが出演する中国の人気シリーズ映画の最新作「小時代4」では、ネット上の作品紹介にあるキャスト名から名前が消され、出演シーン削除は必至と報じられてきた。「小時代」の制作会社の一つ、華策影視公司がインタビューに答えたところでは、キャスト変更などについて、「まだ指示を受けていない」とのこと。チェントンを抹消するかどうかは、中国のメディアを統括する国家広播電影電視総局(広電総局)の決定次第ということになる。
今後の芸能活動についてチャイ氏は、「もし世間が機会を与えてくれるなら。だが反対されたら、彼にとっては受け入れるべき懲罰だ」と語っている。