ホットマネーが続々撤退、不動産バブルの危険ありと中国メディア
中国メディアからホットマネーの撤退が不動産バブル破裂の契機になると危惧する声が上がっている。写真は2013年4月、南京市の住宅販売会。モデルの背中に部屋の間取りを描く演出。
2013年6月、中国メディアからホットマネーの撤退が不動産バブル破裂の契機になると危惧する声が上がっている。15日、台湾紙・旺報が伝えた。
最近、新興国市場ではホットマネーの撤退に由来する株式、債券の急落が目立っている。中国はというと、すでに下がりきっているA株市場にリスクはないが、不動産価格の急落につながる危険性があるとの懸念が広がっている。
世界のホットマネーにとって中国は最優先の候補地。中国は資本規制をしいており自由な投資はできないはずだが、ホットマネーはさまざまなルートを通じて中国国内に侵入している。
新興国の高成長は、新興国自身の過剰なマネーサプライと国際資本の両者によって演出されたもの。その副作用として資産バブルとインフレが生み出されてしまった。過剰なマネーサプライとホットマネーが作り上げた繁栄は長続きするものではない。いつかは破綻するものだが、ホットマネーの撤退は往々にしてその導火線となる。
ビームス、台湾1号店をオープン
衣料や雑貨のセレクトショップ大手、ビームス(東京都新宿区)は15日、直営の台湾1号店を台北市の富錦街でオープンした。海外では香港、中国・北京市、上海市に続く4都市8店目となる。
富錦街は台北・松山空港の南側にあり、カフェや雑貨店などが並ぶ若者に人気の町として知られる。グループ企業で店舗開発などを担うビームス クリエイティブ(東京都渋谷区)の広報担当者はNNAに対し「日本のセレクトショップが台湾に進出するのは初めての上、百貨店ではなく路面店を出したことでも注目が集まっている。富錦街や市場を一緒に盛り上げていきたい」と述べた。
売り場面積は約40坪。メンズカジュアルの旗艦レーベルである「ビームス」や「ビームス プラス」「ビームスT」、レディースの「レイビームス」「ビームスボーイ」、子ども向けの「こどもビームス」、雑貨の「bprビームス」などを取り扱う。うち、ビームス プラスやこどもビームスの他、ZINE(ジン)と呼ばれるアートブックなどを販売するのは海外店舗として初めて。同担当者は「ジンの展示イベントを今年4月に台北で開いた時、日本よりも反響が大きかった」と語り、台湾での展開に期待感を示した。
今後の台湾での具体的な出店計画は未定だが、百貨店内への出店なども検討するという。ビームスは2005年に香港、12年に北京と上海にそれぞれ進出している。
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可愛い女子大生がよく見ると馬英九氏にそっくり!ネット上で大盛り上がり
台湾・聯合新聞網は、馬英九氏にうりふたつの女子大生がネット上で時の人になっていると報じた。14日付で中国新聞網が伝えた。
女子大生の写真がネット上で公開され、一躍人気者に。台湾ネットユーザーが「台北科技大学電機学部の研究室に可愛い子がいる!人気アイドルのレイニー・ヤン(楊丞琳)にそっくりでしょ!」と紹介したのだが、ユーザーたちの反応は「馬英九氏にそっくり!」。
その後、ネット上では「合成写真みたい。超そっくり」「笑いすぎて眠れなくなった・・・」「可愛い子なのにこんな風に笑われることになるなんて」などと様々な感想が寄せられている。
中国とは似て非なる台湾文化―中国
13日、中国最大の民間教育機関・信孚教育集団の創設者である信力建氏は「台湾文化を見て分かった中国との『似て非なる』部分」と題した記事をブログサイトに掲載した。写真は台北。
2013年6月13日、中国最大の民間教育機関・信孚教育集団の創設者、信力建(シン・リージエン)氏は「台湾文化を見て分かった中国との『似て非なる』部分」と題した記事を中国のブログサイトに掲載した。以下はその内容。
唐代の中国を見たければ日本へ行けばいい。日本には唐代の建築や歌舞が残っている。明代の中国なら韓国へ。そこには明代の礼楽制度が保存されている。中華民国時代の中国が知りたければ、台湾だ。台湾には伝統的な「仁義礼智信」がある。中国はハード面では欧米に「追い付き追い越せ」を実現してきたが、こうした伝統的な文化を見掛けることはなくなった。
1949年に台湾と中国が分かれて以来、国学は中国で「旧思想、旧文化」とみなされ、徹底排除の対象になった。台湾に逃れた国民党はこれとは逆に中国伝統文化の復興に力を入れた。中国が文化大革命を行っていた時、台湾の蒋介石は中華文化復興運動を推し進めていた。
台湾の学校では子供たちに数千年にもわたって使用されてきた繁体字の漢字を教え、伝統文化の思想教育を重視している。中華民国は中国に200万人の知識分子を残してきたが、「革命」や「運動」によって、これらの人々は消滅してしまった。文革期間中、中華民族の始祖とされる炎帝と黄帝の陵は完膚なきまでに破壊された。1966年11月には孔子の墓が暴かれ、その遺体と副葬品は燃やされている。
台湾を旅行した中国の観光客は「台湾は中国よりも礼節の国だ」という感想を抱く。こちらが言うよりも早く「ありがとうございます」と言う店員。バス停ではきちんと並び、降りる人が全員降りるまで乗り込もうとしない。バスの車内には高齢者や体の不自由な人たちのための「博愛シート」があり、若者はそこには座らない。レストランで食事をする際は、自分のテーブルとその周りを汚さないように注意を払う。粗暴な態度を常日頃から経験している中国人は、その違いに目を見張ることになるのだ。
【信力建(シン・リージエン)】
中国の教育家。信孚教育集団理事長。広東省広州市生まれ。中山大学中国文学部卒。工場、銀行、政府機関などで働いた後、英国へ留学。軍人、農民、労働者など30以上の職に就いた経歴を持つ。幼稚園や小中学校など20校以上を建設、学生数は1万人を超える。