台湾鉄路で人身事故 4400人に影響 連休の足乱れる
3連休の中日となった7日、台湾鉄路の双渓駅(新北市)付近で特急列車が線路内に進入した男性と衝突する事故があった。この事故により列車14本に影響が出たほか、帰省客や行楽客など乗客約4400人の足が乱れた。
台鉄によると、午後4時13分ごろ、台東発樹林行きのプユマ421号が双渓駅を通過しようとしたところ、線路上にいた男性と衝突した。男性は現場で死亡が確認されたという。警察では現在原因を調べている。
両岸商品貿易、台湾は液晶パネル等減税要求へ
台湾海峡両岸商品貿易協定締結に向けた第9回目の交渉が10日から3日間台湾で行われる。同交渉は昨年10月以来で、先ごろ新たに就任した経済部国際貿易局の楊珍妮・局長が中共商務部台湾・香港・マカオ司の陳星・司長と談判する。
産業の関連性の大きさ、就業人口の多さ、輸出金額の多さなどの要素を考慮し、台湾は液晶パネル、工作機械、石油化学産業、自動車の4産業を関税引き下げリストに加えられるよう求めていく方針。しかし、両岸の経済貿易交渉は「深水区」(交渉難度の高い領域)に向かっていること、また、中国大陸側にも守るべき産業利益があることから、交渉の難度は徐々に高まっている。
工作機械や自動車産業は関連範囲が広い。特に自動車の関連部品の川中、川下のサプライチェーンは中小企業100社以上に及ぶため、関税引き下げは台湾の中小企業を大きく助けることになる。一方、中国大陸側は、工作機械を「民族工業」とみなし、一定の程度まで発展すれば国防力の強化にもつながるとして強く保護しているため、難しい交渉が予想される。
自動車は中国大陸側が国際的なブランドに対抗する動きに乗じ、割り当て額の方式で関税引き下げ品目に加えられる可能性が高い。中国大陸での自動車市場は年間1300万台と大きく、一部の市場を得られるだけで、台湾の川中、川下の中小企業の大きな発展につながるという。
また、台湾における石油化学産業の川中、川下の企業の多くが中国大陸に投資しており、こうした企業は台湾の石油化学原料を使うことに慣れているため、同原料が関税引き下げの対象となった場合、中国大陸で展開する台湾企業の競争力を向上させられる。五大汎用プラスチック(ポリエチレン、ポリ塩化ビニル、ポリスチレン、ポリプロピレン、ABS樹脂)と四大合成繊維原料の対中国大陸輸出は全体の5割を超えているため、台湾が関税引き下げを要求していく重点項目だと見られている。
また、台湾の中国大陸向け液晶パネルは台湾の対中国大陸輸出全体の1割近くを占めて金額が膨大。現在の関税率約5%だが、同産業は中国大陸における重点的な育成対象で、中国大陸企業の生産力も高まってきつつあるため、関税引き下げを受け入れされるのはかなり難しいと考えられる。
衛福部、8日より廃油ラードに罰則実施
衛生福利部は、7日引き続き使用済み食用油や廃油が混入されたラードを使用した業者を調査している。7日午後2時時点では、これらいわゆる「廃油ラード」を使用した川下業者はこれまでの933社から971社に、問題のある製品もこれまでの110項目から136項目に増加した。
衛生福利部食品薬物管理署の姜郁美・副署長は8日零時から、これらの廃油ラードを使用したり、廃油ラードの使用が摘発された136項目を販売したりする場合、台湾元6万元から5000万元の罰金が科される。
これらの廃油ラードの行方を理解するため、関係機関は、延べ1361人を動員して台湾各地の食品工場、ナイトマーケット、露天商、飲食業者合わせて5797軒を取り調べた。調査の結果、廃油ラードを製造した不法の業者はまず、生産した782トンの廃油ラードを川中の業者235社に販売、これらの業者はまたそれを川下の業者に販売したことが分かった。現時点では、密封保存され、または回収されたラードは142トン、製品は216トンだ。
なお、台湾の廃油ラードはマカオにも輸出されている。マカオ民政総署食品安全センターの統計では、7日午前時点では、台湾の廃油ラードの影響を受けた業者は20社を上回ったという。
ゆるキャラグランプリ 台湾・高雄市農業局のキャラクターが参戦
高雄市政府農業局のイメージキャラクター「高通通」(ガオトントン)が、「ゆるキャラグランプリ2014」に参戦している。高雄市では特設サイトを開設し市民らに投票を呼びかけている。
大地の妖精の高通通は、甘いフルーツが大好きで、特にライチ、パイナップル、バナナ、インドナツメなどのトロピカルフルーツが大好物だという。
2日から始まった投票期間は10月20日まで。グランプリのウェブサイトは日本語版しかないため、農業局では投票手順を中国語で解説した特設サイトを通じて台湾からの票の獲得を狙う。
今年は米、豪、イスラエルなど海外から8種類のゆるキャラが参戦しており、台湾からは高通通のほか、世界宗教博物館(新北市)のキャラクター「ミラクル」(米洛可)もエントリー。7日午後4時45分現在、高通通の順位は第233位ながら、海外勢としては第2位と健闘している。
日本のファイターズが9日に「陽岱鋼の夜」
日本プロ野球の北海道日本ハムファイターズは9日に日本の東京ドームで行われる対福岡ソフトバンクホークス戦で、ファイターズの陽岱鋼・選手の「陽岱鋼の夜」イベントを実施する。
陽岱鋼・選手は現在19本塁打でパシフィックリーグ5位。打率は.280でチームトップ。ファイターズでは陽・選手のチームに対する貢献と陽・選手を育てた台東県に感謝するため、このイベントを行い、同県の黄健庭・県長が出席して始球式を行う。東京ドームで台湾の県・市長が始球式を行うのは初めて。台東県の観光PR映像も会場で放映される。
入場者のうち先着1万人に番号札を配り、抽選で1人に2泊3日の台東県旅行をプレゼントする。チャイナエアラインの往復航空チケット、マンダリン航空の国内航空チケット、高級ホテルの宿泊券、熱気球搭乗券などが含まれる。
ケーブルテレビチャンネルのFOXスポーツチャンネルでは当日午後5時半から台東県政府文化処芸文広場に大スクリーンを設けてこのイベントをパブリックビューイングで中継する。
日本時代に供用の鉄道橋が遊歩道にリニューアル
日本統治時代の1914(大正3)年に供用を開始し、1992年まで使用された台湾鉄路の下淡水渓鉄橋(現・高屏旧鉄橋)が6日、遊歩道「天空歩道」としてリニューアルされた。橋の上からは約120ヘクタールの広大な高屏湿地の美しい風景を眺めることができる。
この日は陳菊高雄市長が参加した記念式典が行われ、鉄橋を設計した飯田豊二氏の子孫に記念レンガが贈呈された。陳市長は天空歩道を生態教育や観光の促進などに役立てたいと述べ、周辺にある竹寮取水場や九曲堂旧鉄道宿舎などと合わせて、行楽客に大樹地区の文化や歴史に親しんでもらえればと語った。
全長1526メートルのこの橋は、竣工当時台湾最長、アジア最長の橋とされ、「東洋一の橋」の異名を持つ。1987年の電化で新しい橋に切り換えられた後、取り壊される
予定だったが、地元住民や有識者などが保存を訴え、1997年に国家2級古跡に指定されている。
金門「博餅」、総状元は女子大生
300年の歴史のある、離島金門の「中秋博状元餅」の決勝が7日、金門県政府に認定された古跡、「清金門鎮総兵署」で行われ、金門出身で現在台湾南部・屏東県の屏東科技大学に学ぶ女子学生、周佳麗さんが年間チャンピオンとなり、小型乗用車を一台獲得した。(写真:CNA)
300年の歴史のある、離島金門の「中秋博状元餅」の決勝が7日、金門県政府に認定された古跡、「清金門鎮総兵署」で行われ、金門出身で現在台湾南部・屏東県の屏東科技大学に学ぶ女子学生、周佳麗さんが年間チャンピオンとなり、小型乗用車を一台獲得した。
「中秋博状元餅」は、6個のサイコロを使って勝負を競うゲームだ。明の鄭成功は、金門、アモイの二つの島を清朝を倒す基地とし、その部下は兵士の郷愁を解消し、士気を高めるために、「博状元餅」という遊びを考え出した。この遊びは、古くから中国大陸の福建省泉州、漳州、潮州一帯で流行し、現在、台湾の金門、彰化、台南でも流行っており、金門が特に盛んで中秋の風物詩という存在になっている。
浙江省の女子学生が台湾で売春か、省内の複数の学校は関連を否定―中国メディア
浙江在線は、台湾の移民当局が売春容疑で大量摘発した中国本土出身女性に、浙江省の芸術学校に通う20歳の学生が含まれているとする台湾メディアの報道に対し、省内の複数の学校が関連を否定していると報じた。
2014年9月5日、浙江在線は、台湾の移民当局が売春容疑で大量摘発した中国本土出身女性に、浙江省の芸術学校に通う20歳の学生が含まれているとする台湾メディアの報道に対し、省内の複数の学校が関連を否定していると報じた。
台湾メディアは、女子学生について、「浙江省の某芸術学校の2年生で、ダンスを学んだ経験がある」とした上で、「2年間たびたび台湾を訪れ、売春を行っていた」と報じていた。
記者が取材したところ、中国美術学院、浙江伝媒学院、浙江芸術職業学院はいずれも、「ダンス専攻はない」「報道された名字の学生は存在しない」「本校は芸術学校ではない」などと関連を否定している
中秋節連休最終日で台湾各地、Uターンラッシュ ピークへ
中秋節(今年は9月8日)の連休最終日を迎えたきょうの台湾はUターンラッシュに入り、台湾全土の高速道路の推定交通量は240万台に上るとみられている。
交通部高速公路局の調べによると、連休初日の6日は265万台、2日目の7日は240万〜250万台、最終日の8日は220万台〜240万台。8日、上り(北上)は前日より10万台増加し、午後1時から夜8時にかけてピークを迎えると予想されている。
8日午後に混雑が予想されているのはいずれも上り(北上)で、中山高速道路(国道1号)の虎尾〜彰化、大雅〜豊原、頭屋〜湖口、フォルモサ高速道路(国道3号)の竹山〜名間、中興JCT〜霧峰、中港JCT〜大甲、後龍〜西浜、関西〜三鴬、蒋渭水高速道路(国道5号)の頭城〜坪林(雪山トンネル)の各区間。
国道5号では午後3時〜夜8時に蘇澳、羅東、宜蘭、頭城の各IC北上方向入口で3人以上乗車の車両のみ通行可とする「高乗載」措置が実施され、高速公路局では混雑が深夜まで続く可能性を指摘している。
2015年のアジア地域の昇給率はインフレ圧力を受けて2014年より低下する見込み
インフレ調整後の実質的な昇給率は、調査の対象であるアジア太平洋地域20カ国・地域のうち、12カ国で低下が予想される。
コンサルティングサービスを展開するタワーズワトソンが実施した調査によると、2015年アジア太平洋地域の昇給率平均は、中国およびベトナムが主に牽引し、2014年より若干高い7%になることが分かった。しかし、地域全体でインフレ率が上昇することから、インフレ調整後の実質的な昇給率は2014年より低下する見込みだ。
中国(5.2%)、ベトナム(4.1%)が東アジアの2015年インフレ調整後昇給率を牽引する一方で、日本(0.6%)の昇給率は最も低い見通し。地域全体では、工場などの現場労働者から上級管理職にいたるすべての従業員レベルにおいて、2014年並かそれ以上の昇給率となっているが、台湾のみ2.8%から1.7%と低下の予想を示している。しかし、インフレ調整後の実質的な昇給率は、調査の対象であるアジア太平洋地域20カ国・地域のうち、12カ国で低下が予想される。
この調査は、企業の2015年度予算の策定時期に合わせて行われ、幅広い産業と、工場などの現場労働者から役員レベルまで様々な階層を対象にしている。調査では、アジア太平洋地域の企業が、スキルを持つ社員の獲得、つなぎ留めに十分な給与の提供を続ける一方で、インフレ率上昇の影響と経営コストのバランスを取ろうと模索する中での課題を浮き彫りにした。
タワーズワトソン・アジア太平洋地域・データサービス部門リーダーのSambhav Rakyan氏は今回の調査結果について、以下のようにコメントしている。
「2015年のアジア太平洋地域は、失業率が低下する中で景気回復が見られるため、インフレ圧力が高まることが考えられます。企業にとっては、社員をつなぎ留め、離職率を減らす一方で、給与の上昇スパイラルに陥らないようにすることが課題になります。スキルの高い社員を採用し、つなぎ留めるためには、給与が一番の牽引役となることが我々の調査で明らかになっており、社内および市場両面での適正なバランスが求められます」
2015年のアジア太平洋地域の経済成長率は4.8%と、2014年の4.7%から上昇し、失業率は4.7%から4.5%に低下することが予想されている。また、地域全体のインフレ率は2014年の3.9%に対し、2015年は4.3%への上昇が見込まれている。2015年のインフレ調整前の全体的な昇給率では、インドとミャンマーの昇給率も目立っている。ベトナムの昇給率が11%と最も高く、次にインドの10.8%、ミャンマーの10%が続いた。インフレ調整後のこれらの国々の昇給率はそれぞれ4.1%、3.5%、3.3%となる。中国のインフレ調整前の昇給率は8.3%だが、これは比較的低いインフレ率予想(3.1%)に支えられている。香港とシンガポールのインフレ調整前の昇給率は2015年にともに4.5%となり2014年から変わらないと見込まれる。しかし、インフレ調整後はシンガポールの昇給率のほうが高くなり、香港が0.9%、シンガポールが2.2%と予想される。
■製薬、金融サービスおよびハイテク業界の昇給率が際立つ
製薬業界の昇給率は引き続き地域で最も高く、平均で6.7%上昇する見込み。製薬業界ではベトナム(12%)、インド(11.5%)および中国(8.9%)の昇給率が最も高いと見られている。
「アジアの製薬企業は、高齢化、特許切れ、需要増および遺伝分野への取り組みを背景に、特に薬事、臨床開発戦略、プロジェクト管理といった分野の人材や能力のある研究者を採用し、つなぎ留めるための圧力に引き続き直面しています」(Sambhav Rakyan氏)
こうした状況を受け、地域の2大金融センターである香港とシンガポールでは、2014年よりも昇給率が高くなる見込みだ。香港は2014年の4.5%に対し2015年は5%、シンガポールは同4.2%から同4.5%に上昇すると見られる。中国本土の金融セクターでは、7.9%から8.5%に上昇すると予想されている。
「近年の世界金融危機の結果、金融機関の報酬は政府や国民の重要な関心事となっています。銀行の報酬規制が議論となっており、特に銀行の財政状態に大きな影響を与える可能性のある、日々の業務がリスクテーキング関連の社員に対する規制が議論の対象になっています」(Sambhav Rakyan氏)
アジア太平洋地域のハイテク業界の平均昇給率は6.6%と、2014年の6.3%から上昇すると予想され、昇給はすべての階層にわたって見込まれる。
「次世代技術を持つ企業が高い給与と柔軟で“クール”な職場環境で優秀な人材を獲得しようとしていることを見ると、ハイテク業界が過去のコスト圧力から抜け出しつつあることを示しています。市場で競争優位を維持するためには革新的な技術がカギとなるという意味で、適切な人材を社内に引き留めることは一層重要になっています」(Sambhav Rakyan氏)
「ここで注目すべきなのは、中国の昇給率が2014年の8.3%に対し2015年に8%となり、中国だけが今年を下回る点で、これはこの業界で人材が供給過多になっているか、または近年の大幅な上昇が落ち着いてきていることを示しています。製造や研究開発拠点を、東部湾岸地域より給与水準の低い成都や鄭州などの中国内陸部の都市に移転させるという企業の取り組みを反映しています」(Sambhav Rakyan氏)
Sambhav Rakyan氏は、調査全体について、こう分析する。
「昇給の予算が落ち着くに伴い、企業は限られた資源をどこに使うのか慎重に検討する必要があります。予算を有効に使うためには、極めて重要なスキルを持った人材、ポテンシャルの高い人材、平均的な人材をそれぞれ見極めることが、これまでになく重要になっています。我々は、コスト圧力や人材不足がより深刻になるに伴い、明確に定義されたEVP(Employee Value Proposition)がより重要になっていると考えています。EVPにより、企業がどのような独自性や優れた職場環境を持ち、なぜ優秀な人材を採用し、引き留めることができているかが明確になるでしょう」
お湯を注ぐと金魚が泳ぎだす。優雅な台湾茶
あたたかいお茶が恋しい季節、いつものティータイムに華を添える「あるもの」が台湾で話題になっています。
それは、台北市にある「子村莊園(CHARM VILLA)」で販売中のティーバッグ。カップに入れてお湯を注ぐと、あらあら。金魚が優雅に泳ぎだします。バラの花びらが金魚の色を表しており、ゆらゆらと浮かぶ景色はとても風流。さすが、茶文化の発達する台湾ならではの風情ある愉しみかたです。
ティーバッグの中身はいずれも台湾茶で、阿里山金萱茶、蜜香紅茶、玫瑰蜜香紅茶の三種類。阿里山金萱茶は、名峰阿里山で育てられた、バニラの香りと上品な甘みのある台湾茶の代表格。蜜香紅茶は、若葉をウンカという虫にわざと噛ませて、香気と甘みをさらに高めた紅茶。玫瑰蜜香紅茶は、蜜香紅茶にオーガニック栽培のバラの花弁をたっぷり入れた、気品のある香りが魅力的。
自分だけのお楽しみにも、バラマキ用にも重宝しそうなこのティーバッグ、残念ながら現在は台湾のみでの発売ですが、店舗は台北市内にあるので、台湾旅行ついでに出向くとよいかも。ただし、ひとつひとつ手作りで製造していることと、最近ではドイツの「レッドドット・デザイン賞」も受賞したりと話題沸騰中のため、確実に入手するなら予約がおすすめ。