台湾で国軍化学兵が出動・・・デング熱感染者5000人突破の恐れ、蚊の駆除に全力
台湾では南部の高雄市を中心にデング熱の感染が拡大している。全土における感染者は通年で5000人を超える恐れが出てきたとして、蚊の駆除作業のため国軍化学兵部隊も出動した。
台湾の衛星福利部・疾病管制署によると、2014年1月1日から10月5日までの全土におけるデング熱感染者は3978人に達した。うち高雄市が3725人で突出して多い。続いて多いのは高雄市東南にある屏東県の61人、北部にある台北市の39人、高雄市の東にある台南市の37人などだ。1日時点で死者は7人に達した。
疾病管制署の周志浩署長は「これまでのさまざまな研究により、気温が高いとデング熱を媒介する蚊の繁殖が早く、しかも早熟となり、ウイルスの伝播を促進する。今年は4月から高温多湿の状態が続き、9月になっても気温が下がらなかった」などと、デング熱流行の理由を説明した。
疾病管制署は、今年(14年)の流行では10月になっても1週間当たりの感染者が1000人を上回り、通年では5000人を突破し、通年で5336人が感染した2002年以上の流行になる可能性が排除できないとみている。02年以上の流行となる可能性が排除できないとみている。
高雄市では市環境保護局が人員を動員して蚊の駆除を行っているが、3日には国軍化学兵部隊も応援に出動し、殺虫剤の「絨毯(じゅうたん)式」噴霧を実施した。
桃園空港、新しい駐機場供用開始
滑走路や誘導路などの大規模改修工事を行っている桃園国際空港で、第二ターミナル南西側に新しいエプロン(駐機場)が完成し、供用が開始された。航空機の運用効率向上が図られる。
新しいエプロンは面積7万7350平方メートル。ボーイング747型機など旅客機8機が駐機可能。今年2月から2億台湾元(約7億円)余りかけて整備工事が進められていた。
桃園空港は、来年の旧正月前までに南滑走路の工事を完了させたいとしており、同時期の混雑に対応する予定。
同性婚支持訴え 市民らが国会前で大規模集会
性的少数者(LGBT)の民間支援団体などが5日、立法院(国会、台北市)前で同性愛者などの多元的な結婚を認める関連の法改正を求めた大規模集会を行った。
約6000人(主催者発表)の参加者はLGBTの象徴とされる虹がデザインされたTシャツを着てレインボーフラッグを振りながら、同性婚支持を表明。ジョークや風刺などを織り交ぜたダンスなどでLGBTへの悪意ある差別的言論に抗議した。
また、これらの声に聞く耳を持ち、関連の法改正に取り組んでほしいとして、立法委員(国会議員)らにLGBTへの平等な権利を求める声明への署名を呼びかけた。すでに全体の約2割にあたる21人から支持を得ている。
立法院司法法制委員会では今月中旬にも公聴会を開き、法務部に対し修正案の国会への早期提出を求める方針。同性婚を法的に認めるアジアの国・地域は1つもないという。
楽天オークションとブランドオフ、中古品売買で業務提携
楽天オークションは10月6日、日本、香港、台湾でブランドリサイクルショップを運営するブランドオフと業務提携契約を締結したと発表した。
この提携により、楽天オークションはブランドオフが運営する古物商向けの中古品売買サイトへの集客を増やし、楽天オークション出品事業者の仕入れを促進する。一方、ブランドオフは古物商向けの中古品売買サイトの商品拡充を図り、楽天オークションのユーザーが出品者とより幅広い商品を取り引きできるよう努めるという。
環境省によれば、中古品の市場規模は2012年時点で約1兆2000億円であり、今後も拡大が見込まれている。
ブランドオフは現在、アジアで65店舗を展開中。業態は、店頭での買取と販売、ウェブ通販、質に加え、業者専門のオークション市場の主催や卸事業など多岐にわたる。グループでの売上高の成長率は創業以来、毎年10%以上を記録しているという。
九博、故宮特別展あす開幕 人気の「肉形石」は2週間の限定展示
九州国立博物館(福岡県太宰府市)で7日から、国立故宮博物院(台北市)の収蔵品の一部を公開する特別展「台北 国立故宮博物院―神品至宝―」が開催される。6日は開会式が行われ、江宜樺行政院長(首相)夫人の李淑珍氏、PRサポーターの王貞治氏らが出席した。
故宮の馮明珠院長は、今回展示される110点のうち、「書聖」とされる王羲之の「定武蘭亭序巻」や米フツの作品などを見所として紹介。2週間限定で公開される“国宝級”の「肉形石」は、東京国立博物館(東京都台東区)で展示された「翠玉白菜」に引けを取らないと話した。(フツ=草かんむりに市)
東博での開催時には3カ月間で40万人以上が訪れた故宮特別展。九博では11月30日まで開催される。
水樹奈々、2度目の台湾ライブにファン7000人が大興奮
声優で歌手の水樹奈々(34)が4日と5日にそれぞれ台北市内で単独公演を開催し、2日間で約7000人のファンを熱狂させた。台湾の複数メディアが伝えている。
3日に訪台した際には空港で待ち構えた約300人のファンに出迎えられた水樹。台湾での単独ライブは昨年11月以来2度目で、現地での高い人気を証明するかのように、今回のチケットも販売後まもなく完売した。
水樹は台湾公演に備え、毎日お風呂や就寝前の時間を利用して中国語を猛特訓。「(台湾に)帰ってきたよ」、「最後まで盛り上がろうぜ」などとファンに語りかけ、会場をわかせた。
また、公演の合間には縁結びの神様として知られる「月下老人」をまつる台北市内の霞海城隍廟を参拝しており、理想の相手に関しては自分より背が高く、食べ物の好みが似ている人と答え、年下も大丈夫だとアピールした。
富邦グループの蔡萬才・総裁が死去
富邦グループの蔡萬才・総裁が5日に死去。享年85歳だった。フォーブス誌が今年発表した富豪ランキングで、蔡氏の一族は資産76億米ドルとされ、台湾での2位にランクされた。
グループの中心である富邦金融持ち株会社は今年、6年連続で台湾の金融持ち株会社で利益トップになるものと見られている。蔡氏はグループの経営をすでに息子たちにまかせてはいたが、毎日出勤しており、職員への求心力は大きかった。
蔡萬才氏は1979年、兄弟で経営していた国泰グループから国泰損害保険と、国泰生命保険の一部株式を受け継いだ。1989年に国泰生命保険の株式を高値で売却して得た巨額の資金で富邦銀行と富邦投信を設立、1991年には富邦生命保険も作り、富邦グループの雛形が出来上がった。国泰損害保険も富邦損害保険と改名。2001年には金融と証券事業を合体し、台湾初の金融持ち株会社を設立した。さらに他社との争いに勝ち抜いて台北銀行と富邦銀行とを合併(現台北富邦銀行。富邦金融持ち株会社の100%子会社に)、2002年からは電信事業、テレビショッピング、ニュースチャンネルなどにも事業を拡大。現在では金融、建築、メディアを広くカバーする。蔡氏の一族は2009年初めて台湾の富豪トップとなった。
MRT松山線が開通に向けて検査
台北市民の通勤通学の足、MRT台北新交通システムの新路線、松山線がほぼ竣工し、開通に向けての初検査が5日に行われた。検査は検査委員17人によって行われ、改善が必要な点として27の問題が指摘された。二度目の検査までに改善すべき問題はそのうち7点で、向こう一週間以内に対応する。
松山線は台北市の西の繁華街、西門駅から台北市の東側、在来線・台湾鉄道の松山駅までを結ぶ約8.5キロ。11月中の開通を目指している。
ゴルフ日本女子OPでテレサ・ルーが初V
女子ゴルフの日本オープンで、台湾のテレサ・ルーが初優勝。日本オープン(滋賀琵琶湖CC)は5日、最終日が行われ、台湾のテレサ・ルー(盧暁晴)選手はトップから5打差でスタートしたものの、6バーディー1ボギーの67で回り、4日間を8アンダーとして逆転優勝した。ルー選手は賞金2800万円を獲得。
日本の最高峰である同タイトルを獲得するのは、台湾の選手としてはルー選手が「大先輩」と尊敬する涂阿玉・選手以来二人目で、ルー選手は「(先輩と並ぶ優勝は)とても光栄だ」と喜んだ。
アジア大会、世界新で金に100万元上乗せ
4日に閉幕した仁川アジア大会で、中華民国台湾は51のメダル(金10銀18銅23)を獲得。「オリンピック種目で金10」の目標には届かなかった(金7)ものの、江宜樺・行瀬院長は5日、選手たちの奮闘を称えると共に、リオデジャネイロ五輪での活躍に期待した。
今大会の重量挙げ女子53キロ級では許淑浄・選手が世界新で優勝。63キロ級でも林子?・選手が世界新で優勝した。教育部は規定に従い、二人にそれぞれ台湾元300万元の報奨金を支給。また、江・行政院長は5日に行われた選手団の慰労食事会に参加し、今大会からの新たな規定として、世界新記録での優勝にはそれぞれ100万元の激励金を贈ると宣言した。
行政院長夫人が日本九州へ
国立故宮博物院の日本での特別展、「神品至宝」展が東京に続いて7日には九州国立博物館で開幕する。これに合わせ、江宜樺・行政院長の夫人、李淑珍・女史が国立故宮博物院代表団の名誉団長として5日夜に福岡入りした。中華民国の沈斯淳・駐日代表、華僑同胞、九州国立博物館の三輪嘉六館長らが空港に出迎えた。
一行は6日に行われる開幕式典に参加する。また、7日夜には「神品至宝」展開幕と、10日の双十国慶節(中華民国の建国記念日に相当)祝賀パーティーを一つにしたレセプションが盛大に開催される。
九州国立博物館での「神品至宝」展は10月7日より11月30日まで。開幕から2週間は、国立故宮博物院の二大スターの一つとされる「肉形石」が展示される。東京国立博物館での同展示会(6/24〜9/15)は延べ40万人以上を引き付けた。九州では開催期間が短いものの、九州国立博物館では入場者の動員に自信を見せている。
HTCのQ3純利益6.4億元、予測上回る[IT]
スマートフォン世界大手の宏達国際電子(HTC)が3日に発表した第3四半期の連結純利益は6億4,000万台湾元(約23億円)で、市場予測を上回り2四半期連続の黒字となった。「HTC バタフライ2」「HTC デザイア820」をはじめとする新機種の投入に加え、為替差益の拡大などが利益を押し上げた。ただ売上高は418億6,000万元にとどまり、従来予測の420億〜470億元を下回った。台湾各紙が伝えた。
本業のもうけを示す営業利益は1億6,000万元だった。証券筋は、ローエンド〜ミドルレンジの新機種が多く製品単価が下がったことが、売上高の伸び悩みにつながったとみている。
9月単月の売上高は前年同月比7.9%減の167億1,800万元。1〜9月の累計では1,400億4,500万元で前年同期比12.8%減った。
証券筋は第4四半期の見通しについて、米アップルの「iPhone」新機種投入を背景に、アップル以外のスマホ販売台数がそろって伸び悩むと予測。HTCの売上高は前期比で横ばいか微減にとどまるものの、黒字は確保できるとみている。
台北駅のイメキャラ「鹿北鼻」が人気
「お堅い」イメージが強い台湾鉄路管理局(台湾鉄道)も「萌えキャラ」ブームを意識したのか、このほど台北駅のイメージキャラクターを打ち出している。台北駅の切符売り場や改札口、宣伝チラシなどに登場して話題に。
このイメージキャラクターは「鹿北鼻」と名付けられている。「鉄路」(鉄道の意)の「路」と「鹿」が同じ発音であることから白い鹿の形をしており、角は台北の「北」の形。「鼻」は卓越していることを表している。「北鼻」は標準中国語で「ベイビー」と読める。台湾鉄道の制服を着て、頭には帽子もかぶっている。台湾鉄道では、首都の駅にキャラクターがいないのは残念だと考えてキャラクターの導入を決めたものの、予算の問題で内部の職員がデザインした。現在は大きなぬいぐるみ二つを用意、台北席の改札口に座っており、子供たちが相次いで記念写真を撮るなどたちまち人気に。
住宅問題解決訴え、市民らが徹夜で抗議集会
高騰する住宅価格や再開発事業の強行など政府の住宅政策に不満を持つ市民団体や賛同者らが4日から5日にかけて、台北市内の超高級マンション「帝宝」前で、徹夜の抗議集会を行った。主催者側の発表では、参加人数は一時1万5000人に達したという。
集会は1坪当たりの地価が600万台湾元とされる「帝宝」前の道路を封鎖して開催。台北市長選挙の無所属候補である柯文哲氏や今年3月に起きた立法院(国会)占拠運動の学生リーダー、林為廷氏なども会場を訪れた。
主催者側は都市計画法、不動産税制改革法、住宅法などの改正や低所得者らに対する住宅供給支援の実施を要求。午後8時40分ごろからは参加者らが一斉に地面に寝そべり、政策の見直しを求めた。
台北の集会は5日午前まで続けられ、1000人近くが会場で夜を明かした。このほか台中市内でも住宅問題解決を求める集会が行われ、数十人が参加した。主催者側は、今後も立法院の動きを監視するとしている。
おみやげ購入は桃園空港で 試食コーナー拡大で売上増ねらう
出国する旅行者に台湾のおみやげを買ってもらおうと、桃園国際空港で免税品を販売する業者が施設内約50カ所にパイナップルケーキやソーセージなどの試食コーナーを設置して売り上げの拡大に取り組んでいる。
パイナップルケーキをその場で製造し試食できるコーナーでは、毎日午前10時と午後2時の出来上がり時間になると香ばしい匂いに誘われるように多くの利用客が足を止める。提供されるケーキは平均10分前後でなくなってしまうという。
別の場所ではやカラスミ、ジャーキーの試食販売を展開。神出鬼没のソーセージやロールクッキーの試食、高山茶やコーヒーの試飲もある。試食に馴染みがない欧米人には驚きをもって迎えられるが、台湾茶は日本人旅行客から好評だ。
業者によると試食販売の開始後、パイナップルケーキやジャーキーなどの売り上げが1割〜1.5割増加。空港側も桃園空港の特色にしたいと取り組みを歓迎している。
初デートの費用は平均5400円=台湾の独身女性調査
インターネット上の調査で、台湾の独身女性が最初のデートにかける費用は平均1507台湾元(約5400円)で、カラオケや映画鑑賞、食事に出かけたいと思っていることが分かった。
調査によると、芸術鑑賞などは話が弾まないとして人気が低く、下心が見え隠れする飲酒や時間が限定される仕事後のデートも女性は望まない傾向があるという。
このほか、61%の男性が食事の代金は男性が払うべきだと認識しているのに対し、56%の女性が割り勘すべきと答えている。
台北MRT松山線、開通は11月中旬
台北市捷運工程局は5日、2006年から建設が進められている台北捷運(台北メトロ、MRT)松山線の開通に向けた最初の点検作業を行った。この結果、27項目の改善すべき点が挙げられたが、約1週間以内に解決可能であり、11月中旬には開通できるとの見解を発表した。
今回、問題として挙げられたのはエスカレータの異常停止、駅出入口の指示の不明確、人員配置の再検討など。
松山線は板南線、信義線に続く台北市内を横断する第三の路線で全長8.5キロ。駅は西門、北門、中山、松江南京、南京復興、台北小巨蛋(台北アリーナ)、南京三民、松山の8カ所。西門から松山までを約15分で結ぶ。西門駅では板南線、中山駅では淡水信義線、松江南京駅では中和新蘆線、南京復興では文湖線、松山駅では台湾鉄路への乗り換えが可能。
台北市は11月29日に行われる台北市長選挙までに開通させたいと考えている。開通後1カ月は無料試乗を実施する方針。