台湾は中国領土、日本海と東海を併記・・日本の中学校で配布の教材に日本ネットで批判の声
東京都武蔵野市の中学で、台湾を中国の一部とし、「日本海」の名称の下に韓国の呼称である「東海」と併記された地図が社会科の時間に配られていたことが分かり、日本のネット上で「反日教材」などと批判されている。9日付で国際在線が伝えた。
問題の地図は東アジアの一部のみが大きくプリントされたもの。台湾を中国の一部とし、「日本海」の名称の下に「東海」と併記されていたほか、日本で一般的に使用されている「上が北極、下が南極」という構図ではなく、中国側から日本を見たような角度で作成されていた。
プリントを配られたこの中学の生徒がツイッターに投稿したことで発覚した。これを知った日本のネットユーザーからは「中国の立場から作成された『反日教材』」「教師は在日韓国人だ」などの不満が噴出。「地図はすべて事実。事実を正確に教えるのは悪いことではない」と指摘したユーザーが叩かれる事態にもなっている。
国際在線は、こうした背景には日本メディアが台湾に関する報道をする際、台湾が国であると誤解を受けるような表現をすることがあると指摘。そのために日本人が「1つの中国」の概念をしっかり把握していないとした上で、実際は1972年の中日国交正常化以降、日本は台湾を国として認めていないと報じている。
江・行政院長、ラードの緊急輸入示唆
今回の廃油ラード事件のみならず、この数年、数々の食品安全問題事件を引き起こしてきた頂新グループに対して、台湾の人々の怒りは爆発、不買運動が起きている。頂新、味全、正義食品の魏應充・前・董事長は11日、事件発覚後、初めて公の場に姿を表し、謝罪記者会見を涙ながらに行った。
江宜樺・行政院長は11日午前、廃油ラード事件についての記者会見を開き、政府は一連の食品安全問題に対して決して手を緩めることはしないと断言、今回不正が発覚した大手流通グループ、頂新グループ傘下の食用油メーカー、正義公司以外にも、大手メーカーで同様の問題があると指摘されている点について、衛生福利部及び関連の部会、特に法務部に対して、徹底的に調査を行うよう指示したことを明らかにした。
院長は、今回の廃油ラード事件で多くのラードが回収されたことで、市場で短期的にラードが購入できなくなる時期が発生する可能性が出てきたため、緊急にラードを輸入することを決定したとして、「日本、スペイン、その他の先進国から輸入する。当然、商品認証のための検査、テストを行う。我々は最短の時間内に、関税を下げ、輸入業者が迅速に関連油製品を輸入できるよう促す。こうすることで台湾の油製品市場でラードが品不足となることを避ける」と話した。
江宜樺・行政院長は、今般の問題に関する情報について台湾の人々が強い関心をもっていることに応え、衛生福利部に対して、正義公司の問題のラードを使用している製品及びメーカーが一体どれだけあるのか、また同様の不正を行っているという情報を入手した場合などについて、できるだけ早く情報を明らかにするように求めたことを強調。また、衛生福利部に対し、頂新グループ傘下の食用油メーカーが生産した油製品のうちどの商品について回収しなければならないのか、また、どの商品に問題の油が使用されたかについて、全ての情報を取りまとめた後に公開するのではなく、情報を入手したら逐一明らかにするよう求めた。
陸委会「中国大陸は台湾の善意汲み取れ」
中華民国政府で対中国大陸政策を担当する行政院大陸委員会(陸委会)は10日夜、双十国慶節祝賀大会における馬英九・総統の台湾海峡両岸および香港に関する談話について、「両岸の人々が、共に中華民族であることに基づいた談話であり、台湾海峡両岸の平和、安定的な発展、及び香港の人々が民主、自由を求めることに対して関心を寄せたものだ」と説明した。
行政院大陸委員会はその上で、馬英九・総統を含む多くの中華民族台湾の国民は、香港政府と香港の人々が理性的に対話をし、現在の情勢を平和的に解決することを希望しており、中国大陸は台湾の善意を汲み取り、理性的に取り扱うべきだと指摘した。
行政院大陸委員会はまた、「中華民国は、台湾において民主憲政体制を実施しており、中国大陸は、台湾の人々の民主的な制度と生活への堅持について尊重し、理解しなければならない」と述べたほか、「中国大陸が積極的に改革を進めていくと同時に、台湾は中国大陸が香港の民意に耳を傾け、香港の民主に向けたプロセスを順調に進めていくことを期待する。これは両岸関係の長期的な発展において深い意義をもつものとなる」と指摘した。
行政院大陸委員会はさらに、「92年コンセンサス、一つの中国、各自解釈」は、両岸の制度化された協議、相互交流のカギとなるものであり、中華民国政府は今後も、両岸の人々が幸福を求める理念を堅持していくと共に、中国大陸に対して、この数年間に渡って、両岸が共に努力してきた成果を大切にしていかなければならないと呼びかけていく、との立場を示した。
台湾学生が日本で実習=“魔法の言葉”で疲れが半減
2014年10月10日、台湾紙・聯合報は、実習で日本に訪れた台湾学生の体験談を紹介した。台湾の美和科技大学の学生12人は先般、日本の中村学園大学と福岡聖恵病院に赴き、1カ月間の実習を行い、9日に報告会が開かれた。
中村学園大学で実習した飲食・旅行関連学科の学生らは、「日本の“最高”を目指す姿勢を学び、最高のスキルを勉強した。日本の礼節文化も印象深かった。せわしない一日が終わり、帰る間際に“お疲れさま!”と声をかけられ、一日の疲れが半減した気分になった」「日本での経験は技術面の成長のみならず、謙虚や礼節といった精神的なことも学び、料理に携わっていく決心につながった」と語った。
さらに、福岡聖恵病院で実習した看護関連学科の学生らは、「看護師は常に笑みを浮かべ、患者を自分の親族のように扱う姿が印象に残っている」「日本人が年長者に対するきめ細やかな看護を体験することができた」と話している。
「愛国的な有名人ランキング」首位はテレサ・テン
台湾のインターネットサイト「デイリービュー」が、10月10日の国慶日(建国記念日)に合わせて9日に発表した「愛国的な有名人ランキング」で、テレサ・テン(1953~1995)が1位に輝いた。複数の台湾メディアが伝えている。
テレサ・テンは生前、たびたび軍の慰問活動に参加し、「永遠の軍の恋人」と呼ばれていたほか、中国大陸での公演を拒否したり、台湾の国防力強化を目的とした基金に出演料を寄付するなどしていた。
2位には歌手のアーメイ(阿妹/張恵妹)が選出。2000年の陳水扁総統(当時)の就任式で中華民国国歌を歌い大きな話題を呼んだ一方、これが中国共産党の逆鱗に触れたためか、中国大陸での公演の中止が相次いでいた。
4位は昨年2月、映画「ライフ・オブ・パイ」で2度目のアカデミー監督賞受賞を果たしたアン・リー(李安)。同作品はハリウッド映画でありながら、撮影の大半は台湾で行われている。
5位には、昨年11月のイギリスでのライブ中に中華民国旗を出して中国大陸の一部留学生から反発を受けた女性歌手の張懸が選ばれ、女優のブリジット・リン(林青霞)が日中戦争を扱った映画「八百壮士」に出演したこともあって10位にランクインしている。
調査は4月6日~10月6日の期間に収集した、インターネット上で話題になったキーワードやそれに対するコメントなどを含む「ビッグデータ」を分析する方法で行われた。
ノーベル平和賞受賞のサティヤルティさん「台湾が大好き」
ノーベル平和賞の受賞が決まったインドの児童人権活動家、カイラシュ・サティヤルティさん(60)が10日、中央社のインタビューに応じ、これまで台湾から数百人の若者がボランティアとして活動に参加しており、「台湾と台湾の人々が好きだ」と語った。
サティヤルティさんは児童労働の根絶に向けた取り組みが評価され、子供や女性の教育の権利を訴えてきたパキスタンのマララ・ユスフザイさん(17)との共同受賞が決定している。
奴隷状態の子供や児童労働について、サティヤルティさんは「世界全体の問題であり、市民が政府や司法、企業などと共に手を取りあって立ち上がらなければならない」と指摘。
また、受賞後の活動について「さらに多くの児童を救いたい」と述べた。
温泉イベントに日本の小学生力士が登場
「2014台北温泉季」のオープニングセレモニーが11日、台北メトロの新北投駅(台北市北投区)で行われ、愛媛県松山市の小学生力士10人がふんどし姿で登場して人々の注目を集めた。
この日は他にも餅つきや北投温泉と指宿温泉(鹿児島県指宿市)の姉妹提携の調印式も行われた。北投温泉は2011年に道後温泉(愛媛県松山市)と「温泉友好交流」を締結し、交流を深めている。
イベントには日本の有名温泉地も参加。道後温泉による餅の無料配布のほか、玉造温泉(島根県松江市)からPR隊の「姫神ガール」、舘山寺温泉(静岡県浜松市)からは同市のイメージキャラクター「出世大名家康くん」などが現地を訪れる。
2014台北温泉季の開催は14日まで。
食用油騒動再燃 問題企業元トップが涙の謝罪会見
食品会社の正義(高雄市)が販売する複数の食用油に飼料用油が混入していたことが明らかになった問題で、同社の魏應充前董事長(会長)が11日、記者会見を開き、涙ながらに謝罪した。
魏氏は社会や社員、株主らに対して陳謝したほか、問題が発覚した工場を即日閉鎖すると発表した。
今回の事件を受けて市民の間で不買運動が広がっており、11日までに10以上の県・市が、正義を傘下に収める大手企業グループ、頂新国際集団の商品を買わないよう呼びかけた。
台湾では今年9月にも南部の食品会社が廃油などを混入した食用油を販売・流通させていたことが発覚しており、食の安全に対する信頼が大きく揺らいでいる。
台湾映画「KANO」に登場の強豪対決、80年以上経て現役球児が再現
日本統治時代の台湾で雨天コールドとなった高校野球の強豪対決が80年以上の時を越えて、10日に南部・嘉義市で再現され、話題になっている。
この試合は、台湾映画「KANO」にも登場した嘉義農林学校(現・嘉義大学)と嘉義中学校(現・嘉義高校)による交流戦。1928(昭和3)年の嘉農野球部創部から間もない時期に行われ、大雨のため、5回を終えた時点で6-5と1点をリードした嘉中がコールド勝ちした。
「KANO」の名セリフ、「勝ちたいと思うな、負けられないと思え」の精神を受け継ぎ、“未完”の対戦に決着をつけようと、10日に嘉義大、嘉義高両校の野球部員がそれぞれ嘉農と嘉中の復刻ユニホームを着て出場。6回から始まった試合は8-8の引き分けに終わったが、選手同士の全力プレーは数千人のファンが詰めかけた球場を何度も沸かせた。
始球式を務めた「KANO」のマー・ジーシアン(馬志翔)監督は、嘉義の台湾野球発祥の地としての歴史をより知ってもらえばと話した。
< KANO > 1931(昭和6)年の夏の甲子園で準優勝に輝いた嘉農野球部の実話を基にした台湾映画で、永瀬正敏、大沢たかお、坂井真紀らが出演。日本では来年1月24日に公開の予定。
国慶日の空軍曲技飛行 見事な演技で喝采浴びる
中華民国の建国記念日、国慶日にあたる10日、総統府前で祝賀大会が行われた。悪天候の中での開催にもかかわらず、実施が懸念されていた空軍による曲技飛行は無事披露され、大きな注目を集めた。
午前9時半頃にイベントの始まりを告げたのは、三軍儀仗隊など400人あまりが行ったファンシードリルで、その一糸乱れぬ演技に多くの来場者が目を奪われた。
大学生や女子高校生らのパフォーマンスもあり、前者は太鼓・ドラを演奏、後者は台湾への愛や10月10日などをイメージした人文字をそれぞれ表現し、103回目の建国記念日を祝った。
特に一時は天候の影響で実施が見送られるのではと心配されていた、7機編隊の空軍曲技飛行隊「雷虎小組」が国旗を象徴する赤、青、白の煙を出しながら、総統府の上空を通過すると、多くの観客から歓声が上がっていた。
その後も、先住民や台湾第2のエスニック・グループ、客家人の文化をテーマとする高校生の舞踊などが登場。出演者の一生懸命な姿に来場者らは笑顔で最大の拍手を送った。
今度は飼料用油混入、頂新グループ企業のラードで問題
頂新グループ(頂新国際集団)傘下の食品会社・正義公司(高雄市)が生産する「維力清香油」、「維力香猪油」、「正義香猪油」の3種のラードで、取引先企業から仕入れた飼料用油が混入されていることが分かった。初期調査では問題ラードが含まれる関連商品は60品目を超えるという。愛買(a.mart)、カルフール(家楽福)、大潤発(RT-MART)などの量販店では当該ラード商品を売場から回収したほか、その使用が確認された味全のカップラーメンと併せて返金対応を始めた。
正義公司のラードについては、9月初めに郭烈成の廃油混入ラードが発覚した後、9月23日の国会で民進党議員が疑念を呈し、予防的措置としての回収を求めていた。その際、江宜樺・行政院長はまだ確証がないとし、「目下のところ大丈夫だ」と発言した。結果、政府の「お墨付き」が付いた同製品が2週間以上販売継続され、批判が高まっている。また、インスタントラーメン大手の維力食品は、今回の製品とは何ら関係がないと強調した。
周・女史着用の台湾デザイナ-のドレスが話題に
馬英九・総統の夫人、周美青・女史が10日、国慶節の祝賀大会とレセプションパーティーで着用した、台湾の若手男性デザイナーの手によるドレスが注目を集めている。
周美青・女史は、10日午前に行われた国慶節の祝賀大会では、スカート部分に鮮やかな赤いバラと緑の葉があしらわれた、黒の五部袖のドレスを着用。夜に行われたレセプションパーティーでは、スカートの丈の前後の長さが異なる「フィッシュテール」と呼ばれるユニークなデザインの黒のフォーマルドレスを着用した。この2着はいずれも、台湾の男性デザイナ-、オースチン・ウー (呉日云)さんのブランド、「Austin.W」のドレスだった。
オースチン・ウーさんは24歳。2012年に私立実践大学の服飾デザイン学科を卒業後、2013年に新鋭デザイナーを対象とした「ファッションインタイペイ」賞で銀賞を獲得、今年2月には、アメリカ、「ニューヨークファッションウイーク」のアジアファッションコレクションで、台湾のデザイナーとして唯一入選した新進気鋭のデザイナー。
オースチン・ウーさんは、周美青・女史が若い台湾のデザイナーにチャンスを与えてくれたことに感謝の意を示し、周・女史が「アメリカにはジェイソンウーがいるが、台湾にはオースティン・ウーがいる」と言って激励してくれたことは一生忘れない、と感激を表した。
メディアから、ドレスについて問われたウーさんは、「台湾で造られた布を使い、クラシカルかつ優雅であることを基調とした。花をテーマとしたのは、花が咲くように、国家が繁栄するようにという意味をこめた」と答えた
チェン投手、台湾選手初のALCS出場へ
ボルチモア・オリオールズでプレーする台湾出身のチェン・ウェイン(陳偉殷)投手が、アメリカ時間13日に行われるカンザスシティ・ロイヤルズとのアメリカン・リーグ優勝決定シリーズ(ALCS、7回戦制)の第3に先発することが明らかになった。チェン投手は登板を果たせば、台湾出身の選手として初のALCS出場となる。
アメリカ大リーグ、ボルチモア・オリオールズのバック・ショーウォルター監督はアメリカ時間の10日、カンザスシティ・ロイヤルズとのアメリカン・リーグ優勝決定シリーズ(ALCS、7回戦制)第1戦の試合終了後、アメリカ時間13日に行われる第3戦に、台湾出身のチェン・ウェイン(陳偉殷)投手が先発することを明らかにした。チェン投手は登板を果たせば、台湾出身の選手として初めて、アメリカン・リーグ優勝決定シリーズ出場となる。
アメリカンリーグ東地区で優勝したオリオールズは、ポストシーズン初戦にあたるディビジョンシリーズ(5回戦制)で、デトロイト・タイガース(中地区優勝)を3連勝で下し、10日から、ワールドシリーズ進出をかけ、カンザスシティ・ロイヤルズとアメリカン・リーグ優勝決定シリーズを戦っている。
チェン投手はレギュラーシーズンではチーム勝ち頭の16勝(6敗)と安定したピッチングをみせたが、3日に行われたディビジョンシリーズのタイガース戦では、負け投手にこそならなかったものの、4回途中5失点で降板と、ふがいないピッチングだった。チェン投手はALCS初登板について、「自分自身にプレッシャーをかけすぎてはいけない。レギュラーシーズンの気持ちで投げる」と平常心を強調した。
ドラマ『深夜食堂』台湾で異例の時差なし放送
台湾でも人気を集める、日本の漫画『深夜食堂』を原作としたテレビドラマの最新シリーズが、日本とほぼ時差なしで放送されることがわかった。
日本の漫画家、安倍夜郎さんの漫画『深夜食堂』は、台湾で高い人気を集めており、発売以来3年間で20万冊を売り上げるヒットとなっている。台湾の大手インターネット書店「博客來」の統計によると、漫画のジャンル別の売上TOP10(2013年6月1日から2014年5月31日)で、同作品は男性の2位、女性の1位となっている。
10月1日には、最新の13巻が、日本、韓国とほぼ同時に発売されたほか、出版社の招きにより、台湾で作者・安倍夜郎さんのサイン会が行われた。「博客來」では、新作の発売記念として、購入者に作品をモチーフにした湯のみを限定600個プレゼントする企画を行ったところ、5日間で無くなったという。
日本では漫画を原作としたテレビドラマの最新シリーズ(第3部)がMBSテレビで、10月20日深夜0時50分から放送される予定となっているが、台湾でも、日本の放送直後、20日の午前1時(日本時間午前2時)から、デジタルチェンネルの「公共テレビHDチャンネル」で放送されることとなった。公共テレビHDチャンネルは、台湾の大部分のケーブルテレビで視聴できる。
台湾ではケーブルテレビチャンネルのビデオランド(緯来日本台)で、数多くの日本のドラマが放送されてきたが、大部分が数ヶ月遅れの放送で、最速でも数日後の放送となっている。また、ケーブルテレビチャンネルのGTV(八大戯劇台)が今年4月に、日本の新作ドラマを、日本と同日に数時間おくれで放送する試みを行ったが、ワンクールのみで終了している。
駐日代表処主催の「中華民国建国103年双十国慶祝賀レセプション」が都内で盛大に開催
10月10日の双十国慶に先立ち、台北駐日経済文化代表処は10月7日夕、「中華民国建国103年双十国慶祝賀レセプション」を都内のホテルで開催した。同レセプションには、大橋光夫会長ら公益財団法人交流協会(以下、交流協会)、福田康夫・元首相、日華議員懇談会(以下、日華懇)会長の平沼赳夫・衆議院議員、山東昭子・参議院議員、岸信夫・衆議院議員ら衆参両院の国会議員、バチカン、ホンジュラス、エルサルバドル、パラオ、ブルキナファソ、グアテマラなど中華民国(台湾)の友好国の駐日大使、台日友好の各団体、華僑界、経済界、メディア界など各界関係者が出席した。
沈斯淳・駐日代表はあいさつの中で、「国立故宮博物院」展について言及し、東京国立博物館での開催期間中、40万人を超える参観者があったことや、7日より九州国立博物館での開催が始まったことなどを紹介した。さらに、同展の開催に尽力された日華議員懇談会(以下、日華懇)に対し、改めて感謝の意を表した。また、2016年に故宮南部分院で「日本宮廷美術」展の開催が予定されていることも紹介し、これらを通して双方の文化交流と相互理解のさらなる深化を期待した。
観光面については今年、台日双方間の往来者数が400万人突破の見込みであると述べた。経済面では今後、台日間の「経済連携協定」締結に向けた話し合いの意向を表すと共に、台湾は「環太平洋パートナーシップ協定」(TPP)および「東アジア地域包括的経済連携」(RCEP)などへの参加を目指しており、日本の各界関係者の理解と支持を求めた。
交流協会の大橋会長は来賓あいさつの中で、台日間において、この3年間で15件の協議および覚書を締結し、特に昨年には「台日漁業協議」をはじめ合計7つの協議および覚書の調印が行われたことを説明した。また、「国立故宮博物院」展についても、「故宮の歴史的な宝物を長期間にわたり海外に持ち出すことができたのは容易ではなく、双方関係者の努力に敬意を表す」と述べ、「日台間におけるこのような取り組みや信頼関係は故宮の宝物に負けない、日台の宝物である」と強調した。
日華懇会長の平沼赳夫・衆議院議員は、日華懇による「国立故宮博物院」展の推進から開催に至るまでのプロセスを紹介し、同展が緊密な台日関係をより一層深化させたと述べた。
東亜経済人会議日本委員会の槍田松瑩・日本委員長は、「台湾には日本が学ぶべき多くのことがある。特に農業技術については、現在台湾では、農業の大規模化、分業化が進んでいる」と述べ、今年11月に東京で開催される同会議において、台日間の農業協力について話し合う予定であることを紹介した。
来賓あいさつの後、日本中華聯合総会の毛利友次・会長により乾杯の音頭がとられた。沈・駐日代表は林則媛夫人と共に会場を回り招待客にあいさつし、出席者の歓談で会場はにぎわった。
「鉄ちゃん」「鉄子」のハートわしづかみ 「乗り鉄」マネージャーらのニクい演出とは?
鉄道を撮影する「撮り鉄」や女性ファンノ「鉄子」などの流行語を生む鉄道ブームに乗って、日本旅行が企画する鉄道旅行(鉄旅)ツアーが好調だ。平成22年、通常業務のかたわら趣味を生かしたツアーを提案しようと、社員10人が集まり「鉄道プロジェクト」を結成。それぞれの得意分野で「かゆいところに手が届く」(広報担当者)ような旅行を企画し、鉄道ファン市場を盛り上げている。
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■鉄道ファン市場は100億円以上
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「牽(けん)引(いん)する電気機関車は何色?」「ヘッドマークのデザインは?」
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8月下旬、日本旅行がインターネットの自社サイトで10月17~19日に実施するツアー「~ありがとう日本海縦貫線~24系ブルートレイン『日本海縦貫号』の旅」を発表すると、ネット上の鉄旅ファンのブログや掲示板などで、日本旅行が当日まで秘密としている車両についてやり取りがあった。鉄道愛好家のネットワークを通じて、ツアー情報が瞬く間に広がったのだ。
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個人や少人数での行動が多い鉄道愛好家の関心を、どうやって集団で移動するツアーに向けさせるのか。
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「乗り鉄」を自称する西日本営業本部JR営業推進部の玉川淳チーフマネージャーは「マニアの心をくすぐるような、独自の演出を考えた」と話す。
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鉄道を擬人化するほど愛している「鉄ちゃん」を喜ばせたツアーの一つが、22年11月~23年2月に実施した列車「キハ181系」の3本のツアーだ。最後の「ありがとう181系」ツアーでは、周辺住民らが沿線に集まり、手を振って最後のお別れをした。終着の京都駅では、車両基地に向かうキハ181系の姿を500人以上が見送った。玉川氏は「感動的なシーンだった」と振り返る。
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鉄旅のうち、貸し切りで運行する列車には、愛好家の垂(すい)涎(ぜん)の的となっている特製ヘッドマークや方向幕などを装着。参加者には、ツアー限定の携帯ストラップやキーホルダーなどを贈呈する。車両工場見学や、乗降人数が極端に少ない“秘境駅”への停車など、個性ある商品づくりを強みとしている日本旅行ならではの内容が、愛好家の間で人気を集めている。
■愛好家の垂(すい)涎(ぜん)の的
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22年8月には、山陽新幹線で運行する6タイプ(現在は4タイプ)の車両を1日で乗るツアーを実施したところ、家族連れの参加者が殺到した。鉄旅のテーマは広がりを見せている。
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鉄道ファン市場は100億円以上とされる。ニッチな市場ながらも、熱心なファンの心をつかめば、確実な収益が見込める。
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また日本各地には、地域に密着した鉄道があり、鉄道を重要な観光資源として地域活性化を目指す自治体も少なくない。日本旅行は、途中下車を増やして地元のイベント開催に協力するなど、両者をマッチングするツアーを企画して自治体から評価されている。
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東日本大震災後間もない23年6月に実施した「ひたちなか海浜鉄道・車両清掃応援と営業再開一番列車の旅」。震災で運休した同鉄道の部分開通に合わせたもので、参加者はボランティアで清掃を行った。鉄道会社の経営者らとの懇談会など、鉄道愛好家の目線でやりたいことを次々と企画していった。
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■海外にも広がる
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鉄旅は海外にも広がる。今年2月には、台湾を鉄道で1周するツアーを実施。9月下旬から、キハ181系の譲渡先のミャンマーを訪れ、現地の鉄道にも乗るツアーの販売を始めた。社内で、「撮り鉄」として知られる東日本海外旅行商品部の中尾一敏主任は「昭和30~40年代にあった汽車旅の再現。愛好家以外の方も楽しめる」とアピールする。鉄道愛好家と事業者、沿線住民との仲を取り持つ鉄旅の存在感はますます高まっている
「中国は民主主義に向かう絶好のタイミングを迎えた」台湾総統が呼びかけ
10日、RFI中国語版は記事「台湾双十節に馬英九総統が演説、中国本土に民主へ向かえと呼びかけ」を掲載した。「中国本土はいままさに民主主義、憲政に向かう絶好のタイミングを迎えている」と呼びかけた。写真は台湾各地で開催された双十節の記念式典。
10月10日は中華民国の建国記念日「双十節」。台湾総統府前広場で記念式典が開催され、馬英九(マー・インジウ)総統が「民主主義を誇りとし、台湾を光栄とす」をテーマに講演した。
馬総統は、「一つの中国」の原則を確認した「九二コンセンサス」が馬英九政権6年間にわたる中台関係の平和的発展の鍵となった、「九二コンセンサス」は多くの台湾市民の支持を得ている、と強調した。
また「中国本土はいままさに民主主義、憲政に向かう絶好のタイミングを迎えている」と発言。民主主義と法治は欧米人だけではなく全人類の権利であり、台湾市民は中国本土や香港、マカオに喜んで民主主義の経験を伝えたいと述べている。
台湾人観光客の日本での“醜態”続々、台湾ネットでは「恥ずかしい」の声―台湾メディア
台湾でこのところ、日本を旅行した台湾人の“醜態”が続々と伝えられ、注目を集めている。最近では「奈良の東大寺を拝観時間ぎりぎりに訪れ、大騒ぎしていた」という台湾人旅行客たちの様子を映した動画がインターネット交流サイト・フェイスブックで公開された。台湾メディア・東森旅遊雲が8日伝えた。
報道によると、東大寺での台湾人の“醜態”動画は台湾のあるネットユーザーが「台湾の恥in奈良」のタイトルで公開。観光客らは拝観時間終了の10分前に東大寺を訪れ、終了後も台湾語で大声で話しながら、成功すれば御利益があるという「柱くぐり」に挑んでいた。拝観時間が終わっていることを気にする様子もなく、ガイドとみられる人物も観光客らを制止しなかったという。
日本を旅行する台湾人のマナーについてはこのところ、「勝手にキャンセルするので、京都の名店から食事の予約を拒否されている」「沖縄県石垣島でレンタカーに乗って事故を起こし、逃走した」といったことが伝えられたばかりだった。
東大寺での“醜態”動画を見た台湾のネットユーザーたちからは「恥ずかしい」、「台湾で最も美しい風景は“人”だ、なんてもう言えない」といった批判の声が上がっていた。
台湾の大学生、「日本人はある意味、台湾の恩人」
台湾紙・旺報への寄稿。台湾が日本人に統治されていた時代、日本人は上下水道を整備し、西洋医学を導入。各地に衛生所を設けて公共衛生を大幅に改善し、台湾から多くの伝染病を消滅させたと指摘。
また、当時人々の健康に影響していた3大悪習である「辮髪(べんぱつ)」「纏足(てんそく)」「アヘン」も日本人の統治の下で改善されたとした。 そのおかげで台湾人の死亡率は大幅に低下し、多くの命も救われたから、日本人はある意味、台湾の恩人だとの考えを示した。