アジアが直面するエボラ熱の恐怖、貧困国に侵入すれば爆発的拡大も―台湾メディア
2014年10月27日、台湾・中央社は、エボラ熱がアジアに持ち込まれる危険性が高まっているとし、迅速に検査・対応体制を打ち立てることが感染拡大を防ぐポイントだと報じた。
アジア各国はエボラ熱を防ぐための対応を強化し、すでに空港での検査を実施し、隔離措置についても準備をしている。しかし専門家らは、エボラ熱がインドのように多くの貧困層を抱え、スラム街も多いうえ、公衆衛生にかける経費も不足している国に侵入した場合、被害は爆発的に拡大すると見ている。
エボラウィルス拡大を防ぐ唯一の方法はウィルス感染患者のいる国との往来禁止だ。しかし各国の医師や専門家がアフリカでの救助をあきらめた場合、さらなるウィルス拡大を招くことにもなり、渡航禁止措置も無意味なものになりかねない。
東京デザイナーズウィークでWDC TAIPEI紹介
台北市は、東京デザイナーズウィークで「ワールド・デザイン・キャピタル台北2016」(WDC TAIPEI)のブースを出展すると発表した。WDC TAIPEIのシンボルカラーである紫で彩られたブースでは、施設紹介やムービーの上映が行われ、著名書道家董陽孜の題字と台湾が誇る絵本作家ジミーのイラストが織りなす台湾のクリエーティブ・カルチャーを体験できる。来場者は、台湾の4種の銘茶4種「名茶日月潭紅茶」「阿里山高山茶」「文山包種茶」「凍頂ウーロン茶」を楽しめる。
台湾金融大手と提携発表=取引先紹介や投信開発―三井住友信託銀
三井住友信託銀行は28日、台湾民間大手の中国信託商業銀行を傘下に持つ中国信託金融ホールディングと包括的な業務提携の覚書を結んだと発表した。取引先企業の相互紹介や協調融資、投資信託の共同開発などが柱。三井住友信託銀は中国信託商業銀が持つ中国本土やベトナムなどの豊富な拠点網を生かし、取引先のアジア進出支援を強化する。
デルタ、兵庫県赤穂市にメガソーラー発電所[IT]
日本で太陽光発電所の建設計画を進めている電気供給ユニット製造大手、台達電子工業(デルタ)はこのほど、兵庫県赤穂市で用地を取得し、メガソーラー発電所を建設をすると明らかにした。現在、発電所全体のシステム設計を行っている段階で、早ければ来年6月ごろの稼働を予定している。
台達電は赤穂市の山間部に、26万平方メートルの用地を確保。総投資額は12億円前後になる見込みで、計画が順調に進めば来年1月にも工事が完了し、6月から売電を開始する見込み。日本の経済産業省・資源エネルギー庁が定めた再生可能エネルギーの固定価格買取制度に則り、20年間固定で関西電力に販売する。
同社日本法人マーケティング部の担当者は、「同県淡路市で2013年に稼働した東浦メガソーラー発電所のシステム設計、部材決定と供給、施工管理をそれぞれ請け負った実績があるが、日本で独自に太陽光発電所の建設から運営まで手掛けるのは初めて。出力規模はまだ確定していないが、東浦メガソーラー発電所の2メガワット(MW)を上回るのは確実。投資額は順調にいけば8~10年で回収できる」と話した。
赤穂市役所企画広報課の担当者によると、同市は再生可能エネルギー関連の投資を推進しており、4月には16万平方メートルの塩田跡地に清水建設が開発した出力規模10MWの赤穂太陽光発電所が稼働した。このほか旭硝子も4.2MW、伊丹産業も2MWのメガソーラー発電所をそれぞれ建設する計画を進めている。
台湾で生キャラメルソフトクリームが大人気 日本産原料使用
台湾では違法油使用の疑いで複数の食品企業が自社製品の回収に追われるなど、食の安全を揺るがす事件が相次いで起きているにもかかわらず、業界大手「統一」傘下のコンビニ「セブン-イレブン」が日本産の原料で作った生キャラメル味のソフトクリームは、販売開始1週間で延べ25万人が買い求めるなど、依然大きな人気を見せている。
同社によると台湾ではこの味のソフトクリームの販売は初めてで、日本の乳業者が北海道産生キャラメルを使って台湾市場に向けて開発した冬にもふさわしいスイーツ。現在、約1000店舗で販売されている。
人々のライフスタイルの変化に伴い、台湾では近年、秋や冬でもアイスクリーム類が消費されることやこれら商品をスイーツとして食するようになったことで氷菓子の売上が年間20%増加していることが指摘されている。
統一は25日に飼料混入の違法な食用油を使っていた恐れがあるとして自社製の即席めんやおでんなど、関連商品の回収に乗り出していた。
年末公開の映画「太平輪」 金城武が時代に翻弄される軍医熱演
歴史映画「レッドクリフ」などで知られるジョン・ウー(呉宇森)監督の最新作「太平輪」の前編「乱世浮生」が台湾で12月5日から公開される。俳優の金城武は長澤まさみ演じる日本人女性と恋に落ちる軍医の役を好演している。
前後編合わせて20億台湾元(約71億円)の制作費を投じて撮影された太平輪は、1949年に東シナ海上で貨物船と衝突後に沈没し、多数の死傷者を出した客船の悲劇を題材にした物語。台北市内の陽明山に大規模な屋外セットを建設したほか、1つの戦闘シーンにスタッフら約1000人を投入するなどスケールの大きさが話題となっている。
公開された最新のスチール写真には、多くの犠牲者が横たわる戦場で白衣を着た金城がぼう然と立ちすくむ姿が映し出されている。ウー監督によると、心の中の憂鬱な感情を表現する難しい役柄を演じたという。
同作には金城、長澤をはじめ、黒木瞳、チャン・ツィイー(章子怡)、ホァン・シャオミン(黄暁明)、トニー・ヤン(楊佑寧)、リン・メイショウ(林美秀)など豪華キャストが集結。後編は来年5月に上映される予定。
台湾、海外の観光フィルムイベントで7つの賞を獲得
ポルトガルで開催された観光フィルムフェスティバル「ART&TUR」で台湾の6作品が計7つの賞を獲得したことが分かった。
作品はそれぞれ交通部観光局、内政部営建署、労働部労働力発展署、国立海洋生物博物館が出品したもので、このうち、観光局が「ネイチャーツーリズム」や「カルチャーツーリズム」などの3カテゴリーで受賞した。
また営建署は「ベストアジアンフィルム」、労働力発展署は「ヘルスツーリズム&ウエルネス」と「ベストテレビプログラム」、海生館は「エコロジー&生物多様性」のカテゴリーでそれぞれ賞を獲得した。
授賞式で挨拶した何建功駐ポルトガル代表(大使)は実際に台湾を訪れ、人々の暖かさなどを体験してほしいと来場者に呼びかけた。
コマーシャルやプロモーションフィルム、ドキュメンタリー、テレビ番組の4部門に分けて行われたこの催しは23~25日まで北部の港湾都市ポルトで行われ、37カ国・地域から166作品が参加した。
台湾のローカル線といすみ鉄道、姉妹関係を締結 観光PR強化へ
台湾鉄路管理局のローカル線、集集線と千葉県のいすみ鉄道は28日、台北駅で姉妹関係の締結式を行った。双方はこれを機にローカル線の観光PRを強化したい考え。
いすみ鉄道の鳥塚亮社長らは今年3月に台湾を訪問したほか、台鉄の周永暉局長も8月に日本を訪れており、相互の交流を深めていた。周局長はどちらかの乗車半券を提示すれば、もう一方の鉄道にも乗車が可能になるサービスを導入するという。
また、27日に集集線を視察した鳥塚社長は、平日の日中にも多くの観光客が訪れていることに着目し、今回の姉妹鉄道締結で「(集集線に)勉強させていただく必要がある」と自身のブログで語っている。
集集線は彰化県二水と南投県車テイを結ぶ全長29.7キロメートルの路線で、いすみ鉄道のいすみ線は千葉県の大原-上総中野間26.8キロメートルをつなぐ。台鉄では姉妹関係締結を記念して記念一日切符を台北駅と二水駅で限定販売している。(テイ=土へんに呈)
台鉄ではこれまでにもJR北海道やJR四国、由利高原鉄道などと姉妹関係を結んでいる。関係者によると、来年2月には東急電鉄との姉妹関係締結を予定しているという。