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李登輝元総統「台湾は主体的な歴史観を持つべき」:台湾

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李登輝元総統「台湾は主体的な歴史観を持つべき」


李登輝元総統は1日、日清戦争や下関条約などに関連するシンポジウムの閉幕式に出席し、台湾は主体的な歴史観を持つべきだと持論を述べた。

李氏は、日清戦争や下関条約の歴史観について、大部分が清朝や中華民族主義の立場から分析されていると指摘。「台湾という場所」に立たなければいけないと語った。

また、1895年に結ばれ、日本が台湾を統治することが決められた下関条約は、台湾をはじめとする東アジアの大きな出来事だったとした上で、人々が自分の歴史を認識することは、自己理解と自信につながると話した。

馬総統側近の台北市議、収賄罪で懲役10年

台湾の裁判所は10月31日、馬英九(Ma Ying-jeou)総統の側近で台北(Taipei)市議会議員の頼素如(Lai Su-ju)被告(50)に収賄罪で懲役10年の有罪判決を言い渡した。

台湾で廃油原料の食用油が大量流通、全土900店超で使用

 馬総統の国民党(Kuomintang、KMT)は11月後半の地方選挙を前に、2件の食の安全をめぐる問題などで批判が相次ぎ、支持率が低迷している。頼被告の有罪判決は政権にとって大きな打撃だ。

 台北地方法院は声明で、台北市の大型建設計画をめぐる便宜を図る見返りに1000万台湾ドル(約3700万円)を要求したとして、頼被告に収賄罪の有罪判決を言い渡したと発表した。

 頼被告は100万台湾ドル(約370万円)の授受は認めたものの、賄賂ではなく政治献金だったと主張していた。

 頼被告は国民党の期待の星として一時は党広報担当を務めた他、馬総統の党事務所の責任者も務めた。また弁護士として、馬総統ら大物政治家の代理人も務めた。

 馬総統の側近の政治家としては2012年に行政院秘書長の林益世(Lin Yi-shih)副党首(当時)が収賄罪で有罪判決が下されたのに続き、2人目となる。

. 台湾政府、中国本土での高官の研修を禁止=非友好政策で中台関係に亀裂か

台湾内政部は28日、幹部公務員及び国家機密に関係する公務員に対する新規定を発表、中国本土での研修を禁止した。30日から施行される。安全保障問題を懸念したためと説明されているが、台湾紙・聯合報は馬英九(マー・インジウ)政権誕生以来初となる非友好的な対中政策であり、中台関係に大きな打撃を与えると分析した。

また聯合報は、今回の新規定は28日に中国官制紙・環球時報が報じた「中国本土留学生に台湾スパイが接触」との報道に反発したものではないかと分析している。報道は、台湾情報当局が台湾からの中国本土留学生に接触、中国本土の政治、経済、軍事に関する情報を収集するよう依頼していたという。

台湾・馬総統、「香港デモ支持」「台湾は一国二制度受け入れられない」

31日、台湾の馬英九総統は、米紙ニューヨーク・タイムズによるインタビューで、香港デモを支持する姿勢を表明。また「台湾は一国二制度を受け入れられない」との立場もあらためて示した。

2014年11月1日、米ボイス・オブ・アメリカ(VOA)によると、台湾の馬英九(マー・インジウ)総統は10月31日、米紙ニューヨーク・タイムズによるインタビューで、香港デモを支持する姿勢を表明した。また「台湾は一国二制度を受け入れられない」との立場もあらためて示した。

馬総統は「香港のデモを支持する代償として中国大陸との関係を犠牲にすることはない」とした上で、「香港や大陸での民主主義の実現は、両岸(中国と台湾)の人々の心の距離の接近に大いに役立つ」と述べ、中国側に対し、香港や大陸での民主化を促すよう求めた。

また、中国の習近平(シー・ジンピン)国家主席が、台湾問題について「一国二制度による統一が最もよい方法」と述べたことに対し、馬総統は「台湾は一国二制度を受け入れられないと重ねて表明してきた。世論調査でも、反対が大多数を占めている」と語った。

屏東亜太水族センター、1日に発足

台湾南部・屏東県にある、屏東農業バイオテクノロジーパーク内のアジア太平洋(亜太)水族センターが1日に正式に発足、農業の付加価値向上に向けて設置された、クラウドプラットフォーム、「農業加値雲平台」も1日付で供用開始した。

行政院農業委員会の陳保基・主任委員は、農業バイオテクノロジーパークは、今後、台湾の農業が国際社会とリンクする基地だ。パーク内の観賞魚産業集積地は、世界でもまれに見る、台湾の特色豊かな産業基地だとし、観賞魚を基礎として、国際市場において競争力のある産業がこのパークで発展を遂げるよう希望すると述べた。

同パークによると、台湾の観賞魚の繁殖技術が世界の先頭に立っており、アジア太平洋水族センターは、台湾の観賞魚産業とその周辺産業の発展を促すのに、水族動物を育成するための施設を18設けていると明らかにした。そのほかに、水族センターには、また、養殖技術サービスセンター、輸出入倉庫、観賞用水族館動物国際中継ぎセンター、観賞用水族館動物展示と取引センターなどもあり、養殖、繁殖、研究開発、検疫、検査、通関、倉庫保管、物流、収集、中継ぎ、展示、取引などの機能を備える、全方位の生産・販売・営業センターだという。

同パークはまた、現在、アジア太平洋水族センターに入居している、水族業者10社は、輸出を中心にしており、その関連産業と共に、毎年、台湾の観賞魚産業のために、台湾元10億元以上の利益をもたらし、台湾が国際市場における観賞魚の繁殖・養殖の重要な拠点になるよう導いている。

工業局:円安は台湾の4産業に影響

円安に加え、10月1日から外国人旅行者に対する免税対象が食品、飲料、たばこ、薬、化粧品などに拡大されたことから、日本を訪れる外国の旅行者が増加を続けている。

経済部工業局は、日本円の大幅な円安が台湾の端末製品の輸出に影響を及ぼすとしている。特にコンピュータなどの3C製品、工作機械、自転車、プラスチック製品とゴム製品への影響が大きいと見られている。

消息筋によると、工業局が円安の台湾の産業への影響を分析した際、特に重視しているのは、韓国との比較。韓国の端末製品の種類は台湾より多く、しかも、日本の製品と重なった部分が多いため、今回の円安で受けた影響は台湾より大きくなると予想されている。

大幅な円安により日本に投資する外国の企業が増えるかとの質問に対して、工業局の連錦漳・副局長は10月31日、為替レートの変動は短期的なもので、投資計画は長期的なものだとし、日本の各種の生産コストはほかの国より高くなっていることから、円安のために日本への投資を速める企業はまだないようだと述べた。

デング熱感染拡大、高雄市対策急ぐ

台湾南部、高雄市の陳菊・市長が1日、衛生局、環境保護局の関係者と共に、高雄市の家々を訪れ、デング熱の媒介となる蚊の撲滅に努めている。陳菊・市長は、市民に対して、生活の環境をきれいにし、蚊を全滅するよう呼びかけた。

今年の夏に入って以降、デング熱の感染者数が激増、国内での感染例は、8000例あまりに達し、2002年に記録された最高を上回った。台湾各地のうち、高雄市での感染者数が最も多く、台湾全域の感染者数の97%を占めている。

高雄市政府は、市民がデング熱の防止に協力するよう促すため、デング熱の媒介となる蚊を撲滅運動、「蚊取りくらべ」を行っている。撲滅した蚊の数が最も多い人に台湾元3000元の賞金が与え、二位以下の人にも蚊帳や蚊よけスプレーなどの賞品が贈られる。

千羽のクロツラヘラサギが台湾に飛来

クロツラヘラサギの保護シーズンが2日に始まる。越冬のために台湾南部の台南市にやってきたクロツラヘラサギの数が増えている。保護運動の関係者は、10年連続で飛来した、片足のクロツラヘラサギが今年もやってくるよう期待している。

絶滅に瀕しているトキ科のクロツラヘラサギの保護シーズンが2日に始まる。越冬のために台湾南部の台南市にやってきたクロツラヘラサギの数が増えている。

台南市生態保護学会は1日、今年越冬のために台南を訪れた、クロツラヘラサギは、すでに千羽を上回ったと発表した。ある片足のクロツラヘラサギは10年連続で、台南に飛来した。保護運動の関係者は、このクロツラヘラサギとの再会を期待している。

なお、「2014年クロツラヘラサギ保護シーズン」活動は2日から台南市七股区正王府クロツラヘラサギ保護区で開催される。

2014年1月~9月の台日間の旅行客は約340万人

 交通部観光局および台湾観光協会は先ごろ、内政部移民署のデータを基にした2014年9月単月および同年1月~9月の観光統計を発表した。

 それによると2014年9月単月に台湾を訪れた外国人旅行客数は80万9,562人だった。その中で、日本人旅行客数は14万587人だった。一方、同月における台湾人の出国者数は96万5,466人で、その中で日本を訪れた台湾人旅行客数は23万1,246人、前年同月比6.27%増だった。

 2014年1月~9月に台湾を訪れた外国人旅行客数の累計は725万2,163人で、台湾を訪れた日本人旅行客数の累計は119万1,762人だった。また、同期間中における台湾人の出国者数の累計は、899万9,828人で、その中で日本を訪れた台湾からの旅行客数の累計は、224万3,621人だった。同期間中の台湾人の出国者累計は前年同期比7.42%増だったのに対し、日本を訪れた台湾人旅行客は同25.02%の大幅増だった。

 以上のデータから、2014年9月単月に台日間を往来した旅行客数は37万1,833人で、同年1月~9月における台日往来客数の累計は343万5,383人だった。

【交通部観光局、台湾観光協会 2014年10月27日】

九州国立博物館「台北 国立故宮博物院―神品至宝」展の来場者が10万人突破

 福岡県太宰府市の九州国立博物館(以下、九博)で10月7日より開催されている「台北 国立故宮博物院―神品至宝」展で10月28日、来場者数10万人突破の記念セレモニーが行われた。

 同展は、開幕日から2週間の期間限定で展示された「肉形石」が人気を呼び、10月17日に来場者数5万人を突破した。「肉形石」の展示期間は10月20日で終了したが、続く同展の目玉として「人と熊」の展示が翌21日より始まり、話題を呼んでいる。

 10万人目となったのは、大阪府高槻市から訪れた宰務幸子さんで、三輪嘉六・九博館長より、記念品が贈呈された。

 九博の「台北 国立故宮博物院―神品至宝」展は、11月30日まで開催される。

《2014年10月30日》








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