円安受けて日系業者が値引きへ、経済部の呼び掛けに応じ
経済部は13日に座談会を開き、日系の自動車、化粧品、家電、食品などを取り扱う19の業者を招き、最近の円安ドル高傾向に合わせて日本製品の値下げを行うよう呼び掛けた。
経済部がこのような呼び掛けを行うのは9月以来のこと。経済部の呼び掛けに対して、化粧品の台湾奇士美、日薬本舗、資生堂などは値下げの実施や福袋の販売を行うと表明。また家電の台湾松下が冷蔵庫、電子レンジの一部を値下げ、自動車の和泰汽車(トヨタ)、裕隆日産がキャッシュバックやゼロ金利ローン、強制保険の期間延長を実施する考えを示した。大潤発(RT-MART)、全家便利商店(ファミリーマート)など流通7社も値下げを行う方針を示し、このうち大潤発はカップ麺、菓子などを約48%値下げすると表明した。
台北メトロ松山線、有名芸術家による「移動美術館」登場
6人の有名アーティストによって車内を彩られた特別車両が、15日に開通を迎えた台北メトロ(MRT)松山線の始発列車として登場した。
この「移動美術館」ともいえる特別車両は、台北市観光伝播局が企画したもの。台北MRTの女性客を描いた作品で知られる喬老師さん、注意欠陥・多動性障害がありながらもインターネット上などで人気を集めている9歳のイラストレーター・迷路さん、ストリートアーティストのキャンディ・バードさんらが参加している。
ほかにも、台北在住経験があるフランスのフィリップ・マーカスさん、独特のファンタジー世界を描く黄頌華さん、森と動物を題材にしている水彩画家の謝怡如さんの作品を見ることができる。6人はテーマである「人々の心の声」を、サラリーマンや子供など様々な角度から表現している。
また、この「移動美術館」ではAR(拡張現実)の技術を使ったサービスも提供されており、専用のアプリケーションをダウンロードして車内の特定の作品にかざすことで、アプリの中でイラストが動く様子が楽しめる。
台北メトロ「淡水-新店線」、15年の歴史に幕 松山線開通で
台北メトロ(MRT)松山線が15日に開通を迎えたことで、同MRTの最北端と最南端の駅を結ぶ「淡水-新店線」が同日未明、その15年の歴史に幕を閉じた。
最終列車の運転が行われた際には、その姿を目に焼き付けようと淡水駅と新店駅に多くのファンが訪れ、車両と記念撮影をするなどして別れを惜しんだ。中には「15年と4日間 さようなら、そしてありがとう!」と書かれたプラカードを手にした人の姿も見られた。
台北MRTを運営する「台北捷運」も、最終列車に同線で最も古くから使われている車両を用意したほか、電光掲示板に「淡水→新店/最後列車」と表示するなど“粋な計らい”を行った。
「淡水-新店線」は今月11日に15周年を迎え、累計乗客数は30億人に上っていた。松山線が開通した15日からは、同線に代わって「松山-新店線」と「淡水-象山線」が運行されている。
台湾の市民楽団、東日本大震災の復興支援コンサートに出演へ
南投県埔里鎮の音楽教師や学生などで構成された市民オーケストラ「埔里Butterfly交響楽団」のメンバーが17日、東日本大震災で大きな被害を受けた岩手県大槌町に音楽ホールを建てる「槌音プロジェクト」のチャリティーコンサートに出演する。台湾の複数メディアが伝えている。
同楽団の廖嘉展団長によると、1999年に南投県など台湾中部を襲った「921大地震」の際、埔里鎮は日本から多く支援を受けたこともあり、「槌音プロジェクト」の代表からの依頼を受けて出演が決まったという。
メンバーらは16日に台湾を出発し、17日にサントリーホール(小ホール)で行われるチャリティーコンサートに出演し、19日には大槌町でも演奏を行う。
埔里鎮には、1995年の阪神大震災の際に建築家の坂茂氏が手がけた「紙の教会」が神戸から移設されており、日台交流の象徴にもなっている。
台湾、決勝で21U侍日本と対戦 先発予定の郭俊麟「勝つ自信ある
野球の第1回21U(21歳以下)ワールドカップは16日、台湾中部の台中で日台による決勝が行われる。台湾から先発予定の郭俊麟投手が15日、「自分にプレッシャーをかけたくないけど、勝つ自信はある」とコメントした。
郭は先月、日本プロ野球・西武への入団が決まったばかりで、今大会では9日の韓国戦にも先発し、7回1失点で白星を挙げた。
日本に勝つ自信の根拠は、2軍選手を主力とした21U侍のチーム構成にあるとするも、「真剣勝負の場なので相手打線をうまく抑えられるとは限らない」と慎重な口ぶりだ。
郭は2013年11月、1軍のレギュラーで固められた「小久保ジャパン」との強化試合で6回1失点と好投している。
なお、台湾はこの日の2次リーグ最終戦で日本に2-6で敗れ、開幕からの連勝が7で止まった。
国際ボクシング協会トップに3選の呉氏、改革深化に意欲
国際ボクシング協会(AIBA)の呉経国会長(68)は3選が決まった14日、「この競技に新しい文化を築いた」とこれまでの実績をアピールした上で、改革を続ける決意を示した。
呉氏はAIBA会長に初めて選ばれた2006年以来、ボクシングのイメージアップに取り組んできた。その努力の甲斐があって、「選手など関係者が誇りと自信を取り戻した」と同氏は語っている。
一方、出身地の台湾で来年開催予定の女子の世界ジュニア・ユース選手権については、「ボクシングの普及につながれば」と期待を見せた。
呉氏は2012年に中華民国籍者としては国際オリンピック委員会(IOC)理事に初選出されている。