高雄ライトレールで試運転 集電装置などテスト
高雄市で建設が進む次世代型路面電車(LRT)で使用される車両の試運転が22日、同市内で実施された。集電装置やブレーキなどの作動試験が行われ、沿線には開業を待ち望む多くの市民が集まった。
高雄LRTではスペインの車両メーカーで製造された5両編成の電車を導入し、今月初旬には線路上で開業に向けた試験を行っていた。駅に停車するわずかな時間に集電する方式を採用しており、この日はこれらの装置が正常に作動するかなどがテストされた。
関係者は試験結果について「順調だ」としながらも、安定した運用のために引き続きテストを実施するとしている。
東アジア研究の日本人大学院生ら 台湾訪問で現地の学生らと交流
東アジアを研究する日本人大学院生ら10人が今月16日から6日間、教育部の研修プログラムの一環で訪台し、同分野を学ぶ台湾の学生らと学術的な交流を深めた。
教育部によると、今回訪台したのは東京大、神戸大などの大学院生たち。台湾の政治大、中山大、淡江大の教授や学生らと交流し、論文の発表も行われたという。
日本からの学生らは訪台中、座談会への参加のほか日本統治時代の水利事業に貢献した八田与一の記念館や烏山頭ダム(どちらも台南市)などを訪問した。教育部では視野を広げ、双方の認識を深めるためにも、台日の学生が交流できる機会を増やしたいと話している。
台北市長選の有力候補2人がそれぞれ数万人規模のイベントを実施
台北市長選の投開票日である29日まで残すところ1週間となった22日、有力視されている与党・国民党の連勝文候補(44)と野党が後押しする無所属の柯文哲候補(55)の両陣営がそれぞれ数万人を集めるイベントを行った。
柯陣営は同日午前8時半からウォーキングイベントを開催。柯氏は妻の陳佩キさんを伴い、集まった約3万人(主催者発表)の市民らとともに汗を流した。支持者らは柯氏の顔がプリントされたTシャツやタオルなどを身につけ、アピールを行った。(キ=王へんに其)
一方、連陣営も同日午後3時過ぎから大規模パレードを実施。馬英九総統、毛治国・行政院副院長(副首相)、カク龍斌台北市長らに加え、鴻海(ホンハイ)グループの郭台銘董事長(会長)も応援に駆けつけた。主催者側は約10万人が参加したと発表している。(カク=赤におおざと)
今回の台北市長選では、柯候補の優勢が伝えられており、連氏はこのパレードで巻き返しを図りたい考え。
東アジア研究の日本人大学院生ら 台湾訪問で現地の学生らと交流
東アジアを研究する日本人大学院生ら10人が今月16日から6日間、教育部の研修プログラムの一環で訪台し、同分野を学ぶ台湾の学生らと学術的な交流を深めた。
教育部によると、今回訪台したのは東京大、神戸大などの大学院生たち。台湾の政治大、中山大、淡江大の教授や学生らと交流し、論文の発表も行われたという。
日本からの学生らは訪台中、座談会への参加のほか日本統治時代の水利事業に貢献した八田与一の記念館や烏山頭ダム(どちらも台南市)などを訪問した。教育部では視野を広げ、双方の認識を深めるためにも、台日の学生が交流できる機会を増やしたいと話している。
台湾・台東のネーブルオレンジが収穫期 台風の影響で価格やや高め
台東県成功鎮で22日、地元特産のネーブルオレンジに関するイベントが行われ、黄健庭県長などがおいしさをアピールした。
毎年11~12月が旬とされる台東のネーブルオレンジは、果肉には種がなく、1つ当たりの平均重量が300~350グラムと大きめなのが特徴。成功鎮農会(農協)の呉全徳総幹事は、甘くてジューシーだと太鼓判を押す。
同地では約80ヘクタールの農地で栽培されている。昨年は270トンが収穫され、生産額は2700万台湾元(約1億円)に上ったが、今年は台風10号の影響で減産。収穫量は120トンにとどまり、値段もやや高めだ。
それでも、海と山に囲まれ、石灰質の土壌と良質な水、気温の変化が大きい土地で育ったネーブルオレンジには根強いファンも多く、県などでは早めの購入を呼びかけている。
台湾の「人材確保力」、世界27位 順位後退も日本より上=IMD報告
スイスのビジネススクール、IMD(国際経営開発研究所)が20日に発表した2014年の世界の人材報告で、台湾は60カ国・地域中、27位にランクインした。2013年より4ランク下落したものの、日本(28位)や韓国(40位)より上位だった。
この調査は統計データや海外からの人材を引き寄せたりする力など23項目に関するアンケートの結果に基づき、各国の人材育成レベルを評価したもの。
台湾は市場ニーズに備えた人材バンクの充実さ(世界25位)や人材育成(同27位)などの面で高く評価された一方、人材流出の項目では世界50位となるなど、評価が最も低かった。
人材競争力ランキングの上位3位は順にスイス、デンマーク、ドイツ。アジア各国・地域では世界5位のマレーシアが最高順位だった。中国大陸は43位。
陽岱鋼が二重国籍者? 誤解の原因はアンパンマンの旅券カバー
プロ野球・日本ハムの陽岱鋼が、台湾の一部メディアから自身の“二重国籍疑惑”が取り上げられたことなどを受け、21日、会員制交流サイト上に自分と妻、娘のパスポートが映った写真を掲載したうえで、「家族みんな(中華民国の)緑色のパスポートを持っているが、外国籍はない」とのコメントを残し、うわさを否定した。
“事件”のきっかけは、陽が今月9日に台湾に戻った際、手に赤いパスポートを持っていたのを見て「日本のパスポートなのでは」と一部のメディアが騒いだこと。それ以来、ファンからは国籍関連の質問が相次いでいたという。
こうした事態を受けて、陽は21日の投稿でメディアの指摘を一蹴したほか、疑いの原因となった赤いアンパンマンのパスポートカバーは「初めて娘からもらったプレゼントだ」と明かし、「これからも使い続けていきたい」と話した。
また、ユーモアも忘れず、投稿の最後には「(カバーの)代理購入は受け付けていない」、「アンパンマンが好きでどこが悪いのか」などと書き込んだ。
台湾版甲子園「黒豹旗」開幕、出場校が過去最多に
台湾の高校野球の頂点を決める「黒豹旗」が22日、台北市内の天母球場で開幕した。
開会式には、過去最多の137チームが臨み、女子選手の余品萱さんが選手宣誓をした。余さんは今年9月、宮崎県で行われた女子ワールドカップに台湾の代表メンバーとして出場し、首位打者に輝いている。
今大会では、16人を数える女子選手のほか、軍学校「中正国防幹部予備学校」(高雄市)の初出場も話題を呼んでいる。開催は12月21日まで。
日米の学者、東シナ海イニシアチブを評価
カーネギー国際平和財団は21日、米ワシントンでシンポジウムを開き、日米の同盟関係の新たな方針を分析。同シンポジウムでは日米に中国大陸を加えた三者の微妙な関係や東シナ海の問題も議題となった。
東シナ海と釣魚台列島(日本名:尖閣諸島)について、米国国防大学国家戦略研究所のJames Przystup上級研究員と中国大陸の北京大学で客員教授を務める加藤洋一氏は報道陣の質問に対し、馬英九・総統の提示する東シナ海平和イニシアチブは優れた概念だと評価した。しかし、二人は、国際政治の現実的な面から、同イニシアチブの実践は容易ではないと指摘したという。加藤氏は、台湾の国際的な地位の問題で、同イニシアチブはしかるべき注目を集めていないが、将来各界の参考になるのではと述べた。
台湾オーベア、初のファンミーティング
交通部観光局のマスコットキャラクター、台湾オーベア(喔熊:Oh Bear)が22日、台北市内で初のファンミーティングを行った。オーベアは「観光局特別ミッションチームのリーダー」で、中華民国史上初の「バーチャルな」公務員とされている。
台湾オーベアは昨年12月3日にLINEのスタンプとして登場、今年6月3日までに3000万回以上使用されるなど人気が広がったことから、観光局は正式に「リーダー」に就任させた。さらに観光局はオーベアのフェイスブックのファンが約2万人になったとして、登場から満1年を控えた22日に初のファンミーティングを行った。
会場ではオーベアが台湾各地の景勝地を回る動画が初公開されファンたちを喜ばせた。観光局企画組の呉潔萍・組長は、台湾黒熊で玉山で育ったというオーベアは、「好奇心、冒険、挑戦、勇敢」という台湾の精神と、外見はクールでも内心は情熱にあふれる台湾の人たちを象徴していると人気の秘密を説明。今後も海外でのイベントに積極的に参加していくと述べた。
法改正で妊婦検診の有給休暇が5日に
性別工作平等法が改正され、妊婦の定期健診のための5日間の有給休暇などが認められることに。立法院本会議は21日、性別工作平等法改正案を可決した。これにより、妊婦の定期健診のための5日間の有給休暇が認められた。また、出産に付き添うための男性の有給休暇も3日から5日間に拡大された。
労働部の試算によると、毎年約17万4000人の男性がこの恩恵を受け、雇用側は1年に台湾元4億7000万元の支出が増えることになる。また、女性は約14万人が恩恵を受け、雇用側の負担は7億9000万元増える。
与党・国民党の王育敏・立法委員は、「付き添いのための有給休暇は3日だったものを5日に増やした。週末と合わせれば最高で9日間となる。子供が生まれたばかりの家庭にとって非常に重要な9日間だ」と話した。
この法改正ではまた、育児休暇はこれまで勤務して満1年にならないと申請できなかったが、勤務6ヶ月でもできるように改めた。
<台湾映画賞>「KANO」無冠に 「中国に配慮か」
台湾のアカデミー賞とも言われる映画賞「第51回金馬奨」が22日、台北市で発表された。日本統治時代を描いた台湾映画「KANO」は作品賞など6部門でノミネートされていたが無冠に終わった。前日には、観客投票で1位となり、観客賞と国際批評家連盟賞に輝いていただけに、ネット上では「中国に配慮したのでは」などと疑問視する声が上がった。
この作品は、日本統治時代の1931年、台湾代表として夏の甲子園に初出場し準優勝した嘉義(かぎ)農林学校(嘉農)野球部の実話が基になっている。台湾の漢族や先住民族、日本人が力を合わせ、甲子園出場の夢に向かってまい進する姿を描き、セリフの9割が日本語だ。2月に台湾で公開されてヒットし、作品賞のほか、主演の永瀬正敏さんが主演男優賞、馬志翔監督が新人監督賞の候補に挙がっていた。
23日付の台湾紙「自由時報」は、中国当局が金馬奨関連でこの作品に関する報道を禁じる通知をメディアに出したため、中国では報じられなかったと伝えた。また、「審査委員会は中国に協力して『KANO』を封殺したのか」とも報じた。
中台の交流が進む中、金馬奨の審査委員は中国人が増えており、今年の審査委員長は上海出身の女優が務めている。対日強硬論を展開することで知られる中国の国際情報紙「環球時報」のサイトは、各部門の候補リストを掲載したが、「KANO」については全て削除されていた。
台湾のデング熱流行、11月になっても収束せず・・・1週間当たりの感染確は依然として1000人を大きく上回る状態
台湾で、11月になってもデング熱の流行が止まらない。1週間当たりの感染確認者数が1000人以上という状態が続いている。2014年になってからの感染者数は11月22日、累計で1万2823人になった。流行の中心である高雄市では、累計1万2300人になった。
台湾政府・衛生福利部疾病管制署は1週間ごとの主要伝染病感染者数を発表している。2014年第1週は13年12月29日-14年1月4日で、同年第44週(10/26-11/1)のデング熱感染者は1447人、第45週(11/2-11/8)は1344人に達した。19日なり発表された最新の第46週(11/9-11/15)では1425人で、11月になっても依然として1000人を大きく上回る状態が続いている。
速報値として23日に発表された、2014年1月1日から11月22日までの累計感染確認者は台湾全土では1万2837人に達した。うち、流行の中心である高雄市では、累計1万2300人だ。
日本の対台湾窓口機関である公益財団法人・国際交流協会は9月1日付で、在留邦人に対して「デング熱についての注意喚起」を発表している。
国際交流協会は「明るめの色の長袖上下を着用し、露出した部分には防蚊剤を塗る」、「蚊の発生しやすい場所には極力近寄らない等の防蚊対策を心がけて下さい」、「一般的には、デング熱を媒介する蚊は日中に活動すると言われていますので日中は特にご注意下さい」などと呼びかけた。