【台湾ブログ】日本の文化や慣習に従わなきゃダメ？
日本に住む台湾人女性が「日本にいるなら日本人と同じような態度をとるべき」と、文化や慣習を強要された経験を、ブログに書きつづった。「日本に居た外国人なら、良く理解できる」内容なのだという。ハンドルネーム・佩姬不想老姑娘さんは、「気に入らないことがあると、私の些細な面まで訂正し、日本人ならこんな風にはしない」と口癖のように祖父に言われ続けてきたという。
その度に「大切なのは結果で、プロセスは行く通りもあり１つだけではない」と、心の中で反発していたそうだ。エピソードとして、筆者が祖父母と一緒に親戚回りをしたことをつづった。３カ所訪ねたのでそれぞれで出されたお茶やお菓子を口にし、満腹になった筆者は「何も食べられなくなったので、お礼を伝えながら豆をいただき、もう入りませんと最後の家で断った」という。
祖父母は断らずにミカンを食べるなどしたそうで、親戚の家を出た瞬間に「人の家で出された物は、食べたくなくても食べるのが日本のマナーだ！」とこっぴどく叱られ、最悪な気分になったという。お礼は伝えたので常識的で、失礼にはあたらないと自信があった筆者は、「もし納豆を出されたら、食べられない外国人でも食べなければならないのか？」と、反抗的な気持ちを抱いたようだ。
続けて、祖父がお土産として北海道のサトイモ餅を買ってきたと述べ、「美味しいとすすめられたが、サトイモは苦手と断りました。すると祖父は怒り出し、とにかく食べろと命令された」とのこと。驚いた筆者だったが、「自分の好物でも人に押し付けてはいけない」というポリシーを貫き、「日本人は土産を出されたら拒否しない」と説明する祖父に反発したそうだ。
「台湾人だって他人の好意は拒否しない！」と日本人と変わらないと訴え、「でも私たちは、１つ屋根の下に住む家族。他人のお土産を断った訳ではないし、祖父の好物を私が好むとは限らない」と主張したとのこと。また「台湾人はしつこくないので、好きでもない物を無理やり強要しない」こともつけ加えたという。
「日本にいるのは事実だが、ここは私の家でもあるのだ」と、祖父に訴えたいという筆者。自分の家でくつろぎ、やりたい事をやり、食べたい物を食べるのがどうしてダメなのか理解できないそうだ。「日本にいるからには、日本の文化や慣習を守る」とレールを敷く祖父に、「私は台湾人であって、日本人ではありません！」と筆者は理解を求めている。
有無を言わず相手の好意は１００％受け入れるのが日本人、と祖父はイメージしているようだが、強引な面もあるようだ。筆者自身が日本人とさらに交流し、現在の日本人のマナーや慣習を学んで生活に取り入れて、祖父を納得させてほしいものである。