日台の芸能交流を促進 「まつりイン台湾」6、7日開催
交通部観光局は6、7日の2日間、台北市内のデパートで日台の芸能交流を目的としたイベント「まつりイン台湾2014」を開催する。12回目となる今回は、日本から計68組の団体、約1000人が参加する。
日本の各地域で活動する「秩父屋台囃子保存会」や「浦安太鼓 潮桴連(うしおばちれん)」、「古武道太鼓集団 風之舞(かじまぁい)」などの団体が、祭り囃子(ばやし)、和太鼓、エイサーといった伝統芸能を披露するほか、日本でも活動する台湾のアイドルグループ「ウェザーガールズ」らの公演や、タレントのはるな愛らによるお笑いステージも繰り広げられる。
日台の相互訪問者数が400万人を超えたことを祝うため、「台日双方交流400万人記念音楽会」も6日に台北市内の台湾戯曲学院で開催される。
本イベントは2003年から毎年開催されており、2013年は2日間で約10万人が来場した。
輸入車マツダ3を国産車価格で発売、円安と関税引き下げで
台湾馬自達(マツダ)は円安ドル高が進んでいることを受けて、日本から輸入した乗用車マツダ3(アクセラ)を、来年1月に78万8000~89万8000元という国産車価格で発売する方針を打ち出し、台湾の国産車市場に衝撃を与えている。
台湾馬自達によると、大幅な円安に加えて台湾で自動車(完成車)の輸入関税が17.5%に引き下げられたことから日本車の価格面での競争力が高まったと判断し、マツダ3を台湾に輸出し、販売することを決定した。マツダ3は工場の生産能力に限りがあり、最初に台湾入りするのは1000台程度で、来年の旧正月(新暦2月19日が旧暦元日、政府機関は2月18~23日が休み)前の納品を予定している。
「台湾で日本語を話すな!」 日本嫌いの女性の動画が話題に
台湾出身で東京在住の男性ブロガーが4日、台北市内のスイーツ店で日本人2人と日本語で話していたところ、店内にいた女性から「ここは台湾だ。日本語を話してはならない」「台湾人が日本語を話すのは恥ずかしいこと」などと責められるトラブルがあり、その様子を撮影した動画がインターネット上で話題になっている。
女性の指摘に対し、男性が日本の友人は中国語が話せないと説明すると、女性は「日本は台湾を50年間も占領していた」「日本が嫌いだ」「我々中国人を殺した南京大虐殺を忘れたか」などと反論。最後には男性を“皇民”(皇民化された人)だと非難した。
男性がフェイスブック上にアップロードした動画は5日午後7時までに4万5000回以上再生されており、数百件に及ぶ女性への「怒り」のコメントが書き込まれている。
男性は女性の行動について、歴史にとらわれた恨みは、全く意味のないものだと一蹴している。
台湾新幹線で“爆発物”騒ぎ 実は予行演習の片付け忘れ
5日12時48分ごろ、台湾高速鉄路(新幹線)の列車内で「爆発物」と書かれた紙が見つかり、鉄道警察が駆けつける騒ぎがあった。その後、この紙は2日前に行われた爆発物予行演習で使われ、処理し忘れたものであることが分かった。
不審物が見つかったのは、台北駅で運行前の準備を行っていた1155列車内にある電話ボックスで、発見した職員が鉄道警察に通報した。この職員は演習には参加していなかったという。
発見当時、車内に乗客はいなかった。この騒ぎで列車の発車が最大で32分遅れ、約1000人の乗客に影響が出た。
台湾初の「初日の出フライト」を実施 鑑賞後は沖縄観光も
チャイナエアライン(中華航空)は来年1月1日、機内から初日の出を鑑賞する特別フライトを実施する。初日の出フライトは、台湾の航空会社としては初となる。
同5時20分に桃園空港から離陸し、同6時19分に台湾の東海岸上空で初日の出を拝んだ後、沖縄観光を楽しむツアー内容で、台湾で最も早く初日の出が見られる見込み。機内では機長が台湾の観光地や海岸の美しさなどを紹介する。
予定されていた158席は5日正午の発売開始から10分で完売した。
電車を待つのが楽しみに MRTプラットホームをラッピング
台北メトロ(MRT)の一部の駅の可動式ホーム柵が4日から、台湾の人気イラスト作家らの作品で彩られている。イラストがプリントされるのは忠孝復興駅、市政府駅、円山駅の3駅で、期間は3カ月。
3名のイラスト作家が1駅ずつラッピングを担当し、「台北のさまざまな心の声」や「都会カップルの心の声」などをテーマに、人々がなかなか口にはしにくい日常の些細なことをブラックユーモアを交えながら表現し、見る人を和ませる。
市政府駅と円山駅には2次元バーコード(QRコード)が設置され、スマートフォンなどで読み取ると作品上に好きな文字を付け足し、自分だけのイラストを作ることもできる。
台北メトロでは11月の松山線開通に際し、国内外から招いた6名のアーティストによって車内をデコレーションした車両を運行しており、視覚面における魅力向上を図っている。12月中旬からは、新たに台北駅など3駅でも可動式ホーム柵のラッピングを行う予定。
海岸巡防署・新署長「釣魚台列島の主権は一歩も譲らない」
新たに海岸巡防署(海上保安庁に相当)の署長に就任することになった王崇儀氏は5日、釣魚台列島(日本名:尖閣諸島)および南シナ海の主権は一歩も譲らないと発言した。
王氏は、同署のこれまでの方針を継続して推進していく考えを示しており、密輸や密入国に対する取り締まりの強化や救難能力の向上を図るほか、中国大陸の漁船による密漁については厳重に処罰し、台湾の漁民を守るとしている。
また、南シナ海の南沙(スプラトリー)諸島・太平島で進められている埠頭、滑走路などの工事に関しては、期限通りに完成させると語った。
王氏は2008年9月から約6年間、同署の副署長と報道官を務めており、8日の新内閣発足に伴い署長に昇格する。
日本統治時代の「ハヤシ百貨店」、開業82年迎える
日本統治時代に開業し、今年6月にリニューアルオープンした台南のデパート「林百貨」(旧・ハヤシ百貨店、台南市中西区)が5日に創立82年を迎え、同デパートで“誕生日”を祝うイベントが開催された。
イベントに出席した頼清徳・台南市長は、林百貨には再開から6カ月という短期間に、すでに80万人以上が訪れていると指摘。デパートの人気は地元の観光産業にとって大きな助けになっていると述べ、より多くの人々にこの歴史的建造物を見てほしいと語った。
「ハヤシ百貨店」は、日本統治時代の1932(昭和7)年に開業した台湾南部初の百貨店。当時は台南で最も高いモダンな建築として、市民の間では「五層楼仔」(五階建て/ゴーツァンラウアー)の愛称で親しまれていた。
1945年の終戦とともに廃業した百貨店の建物は、警察などの事務所として使用された後は長年空きビルとなっていた。だが、1998年に台南市の古跡認定を受けたのを機に、2010年から3年余りの年月と8000万台湾元(約3億1000万円)をかけて修復作業が進められ、今年6月に「林百貨」として再出発を果たしていた。
エボラ感染疑いの台湾男性は「陰性」 出国記録なく虚偽の可能性も
衛生福利部疾病管制署は6日、エボラ出血熱に感染した疑いがあるとして、高雄市内の病院で隔離治療が行われていた男性(19)の検査結果について、「陰性」だったと発表した。
男性は休学中の学生で、ナイジェリア滞在中にコウモリ料理を食べ、2日に台湾に戻った後、発熱や下痢などの症状が出たと述べていたが、病院側は入院後に発熱症状はみられなかったとしている。
疾管署は6日、男性がパスポートを所持しておらず出国記録もなかったことを確認しており、虚偽の報告を行った可能性もあるとみている。
H&Mが来年2月に台湾上陸 世界4大ブランド出揃う
日本でも人気を集めている、スウェーデンの衣料品チェーン「H&M(エイチ・アンド・エム)」が来年2月に、台湾1号店をオープンさせることが分かった。台湾の複数メディアが伝えている。
1号店は商業施設「微風松高」(台北市信義区)に出店予定で、売場面積は2900平方メートル。男性、女性、子ども向けの衣料品に加えて、インテリアブランド「H&M HOME」の商品も販売される。
同エリアには、米国の「GAP(ギャップ)」、スペインの「ZARA(ザラ)」、日本の「ユニクロ」がすでに店舗を展開しており、H&Mの進出により世界4大ファストファッションブランドが出揃うことになる。
台湾のカジュアル衣料品市場は今年、GAPの進出や香港ブランドの撤退などで勢力図が大きく塗り替わっており、ユニクロを展開するファーストリテイリングも9月に姉妹ブランドの「GU(ジーユー)」台湾1号店をオープンさせている。