ロンブー、台湾で年末特番を撮影 地元民のみが知る情報を紹介
お笑いコンビ「ロンドンブーツ1号2号」の田村淳と田村亮が22、23日の2日間、交通部観光局の招きで台湾を訪れ、日本で年末に放送される特別番組の撮影を行った。
淳と亮の二人が台湾でともに撮影を行うのは今回が初めて。過去に自身の冠番組を持つなど台湾でも芸能活動を行う淳は「台湾通」として、ダレノガレ明美ら出演者に、「ショーロンポー」(小籠包)や台湾式ピザとも呼ばれる「葱油餅」、高級スープの「仏跳牆」などを紹介した。
亮は台湾で唯一の「ドリルマッサージ」を体験。顔をゆがませ、叫び声をあげつつも、施術終了後は身体がすっきりとしたようだった。
番組は「台湾の地元民しか知らない日本人が興味のある情報」をコンセプトに制作され、関西テレビで29日に放送予定。観光局は、年末年始の休暇を過ごす人々に台湾観光をPRすることで、2015年の台湾旅行ブームをさらに盛り上げたいとしている。
観光局によると、今年1月から11月までに日本から台湾を訪れた旅行者は前年同期比約16%増の148万3671人に上り、過去最高を更新している。
来年「台湾灯会」、中・彰・投一体化
台湾中部の台中市、彰化県、南投県が来年の旧暦1月15日の元宵節(ランタンフェスティバル)を共に祝う方針。2015年未年の台湾ランタンフェスティバルは台中市にある、台湾新幹線こと、台湾高速鉄道の台中駅の所在地、烏日区で開催される。25日に台中市長に就任する、林佳龍氏は、同じ台湾中部にある、彰化県、南投県とタイアップして一泊二日の旅行プランを出すと発表。
行楽客は、台中市で開催されるランタンフェスティバルを参観したあと、彰化県の鹿港にある、海の安全を守る女神、媽祖を祀る廟、天后宮で参拝、それから南投県の景勝地、日月潭に泊まって現地の美しい景色やロープウエーを楽しむというプラン。
林佳龍氏は、中部台湾は大きな生活圏だ。生命共同体でもあると述べ、彰化県、南投県と共にこの地域を管理する構想を打ち出し、台湾ランタンフェスティバルは台中市だけのものではなく、台中市、彰化県、南投県にとって共同のビジネスチャンスなのだと強調した。
旧暦の1月15日は元宵節、台湾各地ではランタンフェスティバルを催して祝う習慣がある。その中で最大規模なのは、中央政府主催の「台湾灯会(台湾ランタンフェスティバル)」。最初は台北市での開催のみだったが、2001年以降、台湾各地持ち回りで開催されている。今年の開催地は台中市。
深刻化する台湾の大気汚染 PM2.5の3割以上が中国大陸から飛来
台湾の中南部では、冬に入り大気汚染が深刻化している。気象に詳しい専門家は、この時期に台湾で観測される微小粒子状物質(PM2.5)のうち、約3割が中国大陸から飛来し、場合によっては7割に達することもあると分析している。
行政院環境保護署は24日、中南部で大気が拡散しづらく、空気中のPM2.5濃度が高くなっているとして、屋外での激しい運動を避けるよう呼びかけている。専門家によると、中国大陸からの汚染物質が、冬に強まる北東の風に乗って台湾付近に滞留しているのが大気汚染悪化の原因だという。
中央研究院の研究員は、PM2.5の吸引が肺がんや慢性的な呼吸器疾患につながると警鐘を鳴らす。ただ、過剰に反応する必要はなく、タバコをやめ、公共交通機関を利用し、廟への参拝時には線香の利用を控えるだけでも、吸い込む量を抑えられると話している。
ミスタードーナツ、セブン店内に販売コーナー[商業]
ドーナツチェーン「ミスタードーナツ」を運営する統一多拿滋は23日、コンビニエンスストア台湾最大手のセブン―イレブンの店内に販売コーナーを初めて開設した。
台湾高速鉄路(台湾高鉄)の桃園駅構内にあるセブン―イレブンのレジの近くにミスタードーナツ専用の販売ケースを設置した。双方とも統一超商(プレジデント・チェーンストア)の事業部門であることから、連携が実現した。統一多拿滋は現在、台湾域内でミスタードーナツを57店展開しているが、セブン―イレブンの店舗ネットワークを活用し商品の販売を拡大する。統一多拿滋の広報担当者は「店内でドーナツを販売することで来店客の層がさらに広がることを期待している」と語った。セブン―イレブンはドーナツを扱うことで、いれたてコーヒーの販売促進を狙う。
統一多拿滋は、ドーナツ商品を販売するセブン―イレブンの店舗を来年には100店に増やす予定だ。
日本統治時代の官舎がレストランに再生 民間企業が費用捻出
日本統治時代の1920~30年代ごろに建てられた元宿舎の修復工事が完成し、今月22日に和の情緒や芸術などが楽しめるレストランとして生まれ変わった。
台北市の杭州南路にあるこの住宅は、2006年に市の歴史的建造物に登録されたが、長年使用されることなく荒廃していた。昨年、同市文化局が古い建物の再生プロジェクトを打ち出したところ、民間企業が名乗りを上げ、修復工事が続けられていた。
「楽埔町」と名付けられたこの建物にはレストラン以外に染物職人の曽啓雄氏が常駐し、天然植物を使った染物のレクチャーなどが行われる予定。
文化局によると、このプロジェクトではすでに22棟の古い建物で修復が行われており、今後も順次一般に公開されるという。
台北メトロ、観光局ゆるキャラの特別塗装列車運行
台北メトロ(MRT)は25日から、交通部観光局のイメージキャラクター「Oh! Bear」([ロ屋]熊/オーション)のイラストなどをラッピングした特別列車の運行を開始した。台湾観光を広くアピールする。
台湾初のバーチャル公務員で、「超級任務組」のトップとして国内外のイベントなどで活躍するオーション。鮮やかなイエローやオレンジを基調にデザインされた特別車両には、さまざまな表情のオーションが描かれており、観光局では通勤客に和んでもらいたいとしている。
特別列車は1月21日まで運行される。
きょう就任の柯文哲台北市長「よりよい台湾をつくりたい」
11月29日の台北市長選で、国民党の連勝文氏を大差で破り当選した無所属の柯文哲氏が25日、同市長に就任した。引継ぎ式に出席した柯氏は、周辺自治体と連携した「首都生活圏」の形成計画を打ち出し、「よりよい台湾をつくりたい」と語った。
柯氏は「進化した台北」を建設したいと述べたほか、同じく台湾北部にある新北市、基隆市、桃園市、宜蘭県との連携を強化する考えを示した。また、任期中は「全市民参加型の開かれた市政府」を目指して、無所属の強みを生かし、政党にとらわれない市政運営を行うという。
一方、2期8年を務めたカク龍斌前市長は、「きょうからは一人の市民になる」として、柯氏の手腕を監督すると語った。(カク=赤におおざと)
元阪神・林威助、来季レギュラー奪取誓う/台湾プロ野球
台湾プロ野球、中信兄弟は24日、台湾北部の桃園で例年より早く春季キャンプに入った。今季は故障に泣いた元阪神の林威助(35)が、「来季こそレギュラーの座を勝ち取りたい」と完全復活への意気込みを見せた。
2004年から10年間、日本球界でプレーしていた林。台湾プロ野球1年目の今年は左ひざの手術で5月から戦線離脱を余儀なくされていたが、9月上旬に1軍復帰を果たしている。
林はひざの回復具合は順調だとしたほか、来季は怪我をしないようにより一層気をつけたいと述べた。
今季の成績は、19安打(1本塁打)11打点、打率1割9分。
馬英九総統、ガス爆発事故発生の高雄市に祈り
馬英九総統はクリスマスイブの24日、夏に発生したガス爆発事故で多くの死傷者を出した台湾南部・高雄市の教会を訪れ、一日も早く市民が元気を取り戻せるよう祈りを捧げた。
同市では爆発事故に加えて、デング熱も猛威をふるい、今年だけで少なくとも18人の死者を出していることから、同市の市民は傷を癒やす必要があると話した。
馬総統は中華民国の”国父”とされる孫文もキリスト教徒だったことを挙げ、その信仰と奉仕から大きな影響を受けたと語った。馬総統は過去にも数回クリスマスイブに同市の教会を訪れている。
馬総統が児童養護施設の子供らにクリスマスプレゼントを渡す際に、「総統パパ」と呼ばれたと明かし、「総統お兄さん」や「総統おじいさん」でなくてよかったと話すと、教会は笑いに包まれた。
台湾、過去1年間に風俗店利用した男性は200万人以上か=衛生福利部幹部
衛生福利部疾病管制署の荘人祥副署長は24日、台湾の20歳以上の男性のうち、過去1年間に風俗店を利用した人は233万人、買春をした人は47万人に上る可能性があると語った。
これは疾管署が行った、成人男性を対象にした調査により判明したもの。全回答者数1091人のうち、過去1年間に女性または男性からサービスを受けるカラオケ、理容室、サウナ、バーなどの風俗店を利用したと回答したのは285人(26%)で、買春をしたと答えたのは60人(5.5%)だった。
荘氏は、この結果を台湾の人口に換算するとそれぞれ233万人、47万人となり、2002年の調査時よりも増えていると語った。また、風俗店の利用や買春をしている人は、月収5万台湾元(約19万円)以上、管理職、離婚や別居をしているなどの傾向が見られたという。
調査はHIV(ヒト免疫不全ウイルス)感染の現状を把握するために実施。今年11月末現在のHIV感染者は2万8526人で、昨年から2051人増加。年齢別では25~34歳が半数近くを占めている。
誠品書店:2014年熟女客激増
桃園の台茂ショッピングセンターにある誠品書店(エスリード)は、「家にいるかのような憩いの場、読書の時間を楽しもう」をコンセプトにし、消費者に家にいるようなリラックスできる空間を提供している。この書店には台湾北部の桃園、新竹、苗栗地区で初めての児童館も設けられている。
台湾の大型書店、誠品書店(エスリード)が23日、「2014年台湾香港読書趨勢報告」を発表した。それによると、今年、エスリードで本を買った顧客のうち、50歳以上の女性客の消費金額が昨年同期比大幅に増加、増加幅が各客層のうち、最も大きくなっている。買った本は昨年より2万冊増えている。エスリードは、今年、台湾では食の安全の問題が相次いで発生、中年の女性は、読書を通じて家族のためにさらに健康な飲食方法を探すためだと分析している。
エスリードの営業拠点は、台湾と香港に及び、二ヶ所合わせて44店舗ある。今年、台湾のエスリードを利用した消費者はのべ1億4400万人に上り、昨年同期比10%増。海外の観光客が1割を占めている。香港のエスリードの利用者数は今年のべ450万人で、昨年よりのべ100万人余り増。エスリードは、来年第2四半期か第3四半期に中国大陸の蘇州と上海の浦東に新店舗を設ける予定。
なお、エスリードの統計では、今年、台湾のエスリードで本を買った読者は平均で一人本を11.1冊購入、昨年より0.5冊多くなっている。
副総統、イランに代表処設置必要性訴える
呉敦義・副総統がイランに代表処を設置する必要性を訴えている。呉・副総統は24日、「イラン・ビジネスチャンス・シンポジウム」の開会式であいさつした際、「馬英九・総統は6年前に、「台湾を強くし、アジア太平洋地区とリンクし、グローバル市場を視野に」という経済戦略を打ち出した。政府の主な責任は、「国民に協力してビジネスチャンスを獲得、台湾の競争力を向上させる」ことだ。この二大前提の下、イランは、台湾が中東地区で経済貿易関係を発展させる際の最もいい選択肢になる。」と指摘した。
呉・副総統は、イランは中東地区で最大の国家、工業規模も最大だと指摘、「正式な外交関係でないが、商務代表処を設置したい。双方の往来をさらに便利に、頻繁にしたい。それが実現できれば、きっと両国関係の促進にさらにプラスになる。」との見方を示した。
台湾イラン経済貿易協会の蔡裕慶・理事長は、台湾の経済は輸出主導型で、新興市場の開発で輸出のリスクを分散させる必要があると指摘、特に消費人口が16億人にも上っている、ムスリム(回教徒)の市場。みなが共にイランなどのムスリムの市場の開拓に努めるよう呼びかけた。
なお、中華民国とイランは外交関係を持っていない。イランには対外貿易発展協会のテヘラン台湾貿易センターのほかに、外交部の出先機関はない。