くら寿司、台湾1号店が正式オープン 2週間先まで予約満席の人気
回転寿司大手の「くら寿司」の台湾1号店が30日、2週間のプレオープン期間を経て、グランドオープンを迎えた。徹底した日本式サービスで競合他社に勝負を挑む。
台北市内にある1号店はすでに高い人気を集めており、プレオープン期間中には早い時間から順番待ちを締め切る日もあったほか、インターネットによる予約は来年1月14日まで満席となっているという。
価格はサイドメニューを除き一皿40台湾元(約150円)。台湾最大手の「争鮮回転寿司」の一皿30元(約110円)よりも高めの価格設定だが、くら寿司は台湾で日本の味や鮮度を忠実に再現すると強調している。
台湾1号店となった「松江南京店」では、皿回収システムやオリジナルグッズなどが当たるゲームなど、日本と同じサービスを海外店舗として初めて導入した。
くら寿司は来年中に台湾で新たに3店舗をオープンするとしている。
日本統治時代の場所を探しに訪台した日本人を警察が協力
日本統治時代の地図に描かれた場所を探しに嘉義を訪れた日本人男性を現地の警察が協力する一幕があった。台湾の複数メディアが伝えている。
このほど和服を着て市内の北興派出所に現れたこの男性は、日本統治時代の地図を取り出し、芸妓屋があった場所に行きたいと伝えたという。日本語ができる職員が対応し、道に迷ってはいけないと、車で目的地まで送り届けた。
芸妓屋はすでになく、鉄筋コンクリートの建物に変わっていたが、男性は周辺の町の様子を写真などにおさめた。日本の伝統文化の研究をしており、論文執筆に役立てるという。
警察はその日の宿探しにも協力。男性は感謝を示すために今回のエピソードを論文の注釈に書き記すとしている。
冬本番、スーパーの全聯が日本の鍋スープ9種発売
スーパー大手の全聯福利中心(PXMart)が、味噌豆乳鍋や石狩鍋など日本の鍋用スープを台湾で販売開始した。「火鍋」と呼ばれる鍋料理は台湾でも冬の人気料理で、寒さが厳しい今年、全聯では12月初めの鍋用スープの売上は前年比5割増。
食品安全問題の影響で、自宅での鍋料理需要が高まっている。全聯では従来の台湾式鍋スープに続き、日本から9種を輸入販売。うち3種は創業242年の味噌・醤油メーカー、イチビキ株式会社(名古屋市熱田区)の商品で、全聯のみの取り扱い。鍋用練り物の割引セールも併せて実施し、生鮮食品売上10%増を目指す。
3D版映画「ドラえもん」に全台湾が泣いた 興行収入5000万円目前
3DCGアニメ映画「STAND BY ME ドラえもん」の台湾での興行収入が、19日の封切りから27日までに1200万台湾元(約4500万円)を突破し、台湾における「ドラえもん」シリーズ映画の歴代最高収入を更新したことが分かった。複数メディアが伝えている。
同作を鑑賞した観客は大人から子供まで口々に感動の言葉を述べており、多くの涙を誘った。
公開前は登場キャラクターのアニメと異なる外見に批判もあったが、観客の子供時代の記憶をよみがえらせる温かなストーリーが好評を呼んだ。
2013年に台湾で公開された「ドラえもん のび太のひみつ道具博物館」の公開11日間での興行収入は約500万元(約1900万円)で、最新作はわずか9日間ですでにその2倍を上回る収入を達成している。
「台湾エクセレンス」、15年度の受賞製品発表[経済]
中華民国対外貿易発展協会(TAITRA)は27日、設計や品質などが優れた台湾製品を表彰する、第23回「台湾精品奨(タイワン・エクセレンス)」の受賞製品を発表した。受賞製品の中からさらに選出される最高賞「金質奨」の候補には、パソコン(PC)ブランド世界大手の華碩電脳(ASUS)などの製品が選ばれた。
第23回台湾精品奨は、応募があった448社の計1,155製品のうち215社の計489製品が受賞。さらに金質奨と準最高賞「銀質奨」の候補には、◇ASUSのゲーム向け(ゲーミング)デスクトップPC「ROG G20」◇光陽工業(KYMCO)の大型バイク「刺激400」◇宏達国際電子(HTC)のスマートフォン「HTC One(M8)」◇納智捷汽車の中型スポーツタイプ多目的車(SUV)「U6ターボ」◇喬山健康科技(ジョンソン)のランニングマシーン「8.0T」――など計28製品がノミネートした。TAITRAはこのうち、ASUSのROG G20を「高性能と美しい外観を兼ね揃えた他、独自の放熱設計で長時間にわたる安定したパフォーマンス維持を実現した」と評価した。金質奨と銀質奨には毎回最多で計30製品が選ばれる。第23回の選出結果は来年4月末に公表される予定だ。
台湾精品奨は、台湾製品のブランド価値を高める目的で、経済部国際貿易局(国貿局)の主催でTAITRAが1993年から毎年実施している。対象とするのは、台湾に事業登録している現地企業が台湾で製造する製品で、研究開発や設計、品質、マーケティングなどの各項目を評価し選出する。同奨を受賞した製品は、「タイワン・エクセレンス」標章の使用のほか、関連の展示イベントへの出展などが可能になる。受賞製品を対象とした海外の展示イベントは、今年初めて日本でも開催されている。
「台湾の印象悪くした」 台湾に嫁いだ日本人妻を紹介する番組に批判続出
海外に住む日本人女性の生活を紹介するバラエティー番組「世界の日本人妻は見た!」の台湾編が27日、台湾の日本専門チャンネルで放送され、その内容に対してインターネット上では「台湾の人のイメージを汚した」として議論が巻き起こっている。複数メディアが伝えている。
番組内では、日本人女性が同居する姑に家事について細かく指図をされ、夫婦の寝室に勝手に入って来られる様子が映しだされ、台湾の姑の「強さ」が強調されたほか、ハンサムでない台湾男性は整形に行くなどと紹介。台湾の視聴者からは、個人の例を台湾で一般的なこととして歪曲表現していると反論が続出した。
同日本人女性は以前出演した台湾のトーク番組の中で、姑との仲の良さをアピールしていたことから、ネット上では番組の演出ではないかと疑う声も噴出。29日には女性の姑が台湾テレビの取材に応じ、演出の事実があったと認めた。
一方では、番組で紹介された「自撮り」好きや中秋節に焼き肉を食べたり、食事などの支払いを奪い合う文化は確かにあり、一概に批判できないと番組を擁護する意見もあった。
台湾で最も活躍したスポーツチームに元阪神・郭李率いる野球代表
過去1年で最も活躍した台湾のスポーツ選手らに与えられる「運動精英奨」の授賞式が29日、台北市内で開かれ、団体部門では11月の野球の第1回21U(21歳以下)ワールドカップで優勝した、元阪神の郭李建夫監督(45)率いる台湾の代表チームが受賞した。
郭李は、全力を尽くして好成績を残した選手たちに100点満点をあげたいと評価。今回初めて代表チームを率いた自分にはまだ学ぶところが多いとした上で、選手と一緒に頑張っていきたいと今後に対する意気込みを語った。
台湾の21Uワールドカップ代表はメンバー24人のうち、プロ選手が2人しかいないアマ中心のチーム構成だったにもかかわらず、同大会では圧倒的な強さを見せ、決勝で日本を大差で破って初代王者に輝いている。
「運動精英奨」は1999年、行政院体育委員会(現・教育部体育署)によって設立された。2012年に元中日の左腕、チェン・ウェイン(陳偉殷)が特別賞に選ばれ、2013年には日本ハムで活躍している陽岱鋼が男子部門で初受賞を果たしている。
馬英九総統、政治献金指摘のジャーナリストを告訴
違法な成分が混入した食用油を製造、販売していた頂新グループから2億台湾元(約7億6000万円)の政治献金を受け取った疑いが報じられている馬英九総統は30日、弁護士を通じて一連の報道に関わったジャーナリストの周玉蒄氏を民事と刑事双方で台北地方法院検察署(地検)に告訴した。
弁護士によると、馬総統は頂新グループからの政治献金について、事実とは異なると主張。度重なる誹謗を続けた周氏に対して謝罪広告の掲載や1000万元(約3800万円)の賠償などを求めているという。
一方、国民党の中央党部では同党所属の周氏の処遇などをめぐる会合が行われ、出席者全員が除籍処分とすることで一致した。
観光名所「十分の滝」、改修工事終わり一般市民に無料開放
熱気球型ランタンの「天灯」で知られる新北市平渓区にある観光名所、十分の滝の周辺で行われていた改修工事が終わり、29日に一般開放された。市では遊びに来てと呼びかけている。
以前は滝の周辺が私有地だったため、観賞には入場料を支払う必要があったが、このたび市が買い取り、無料で絶景を楽しめるようになった。また、周辺では新しい遊歩道が整備され、利便性も向上した。
この日式典に参加した朱立倫市長は、大自然と伝統文化を味わってほしいと語り、国内外からの観光客増加に期待を寄せた。
同市の観光旅遊局では十分の町並みやつり橋、ローカル線など、のどかな風景を楽しんでもらえればとしている。
台湾、狂犬病に感染のハクビシン初確認
屏東県で29日、ハクビシンの狂犬病感染が台湾で初めて確認された。
同県によると、狂犬病にかかっていたのは、景勝地の鵝鑾鼻(ガランピ)公園で今月23日に見つかった病気のハクビシン。関係機関へ通報した翌日の24日に死亡し、2回にわたる検体検査で「陽性の疑いがある」との結果が出たことから、29日に再検査を実施したところ、感染が判明した。
県内では2013年8月から霧台、瑪家、獅子、牡丹各郷などでイタチアナグマの狂犬病感染が相次いで報告されているが、ハクビシンへの感染が確認されたのは今回が初めて。
台湾の高齢女性、「夫と二人だけで暮らしたい」のはわずか10%
衛生福利部はこのほど、昨年実施した「高齢者状況調査」の結果を発表した。それによると、6割以上の高齢者が「子供と住みたい」と希望した一方で、「配偶者と二人で住みたい」とした女性高齢者はわずか10.7%となり、男性の21.9%を大幅に下回ったことが分かった。
65歳以上の高齢者では、配偶者と二人暮らしの割合は20.6%で、そのうち32.1%が子供との生活を希望していたことから、およそ3人に1人が二人暮らしに物足りなさを感じている状況が浮き彫りになった。
一方、理想として子供と同居したいと答えた人が65.7%だったのに対し、実際に子供や孫と暮らしている2世代・3世代家庭も計63.3%に上り、同程度の割合だった。
一人暮らしの高齢者の割合は、2009年の9.2%からわずかに増加し、11.1%になった。
調査は政府が高齢福祉政策に役立てようと4年ごとに行っているもので、今回は55歳以上の男女を対象に、2013年7月上旬から8月上旬まで電話と訪問での聞き取りが行われた。
台湾の65歳以上の人口は2013年6月現在で約264万人に上り、総人口の11.3%を占めている。高齢者数は増加の一途をたどり2018年には14.6%に達し、高齢社会に突入すると予測されている。
くら寿司、台湾1号店が正式オープン 2週間先まで予約満席の人気
)回転寿司大手の「くら寿司」の台湾1号店が30日、2週間のプレオープン期間を経て、グランドオープンを迎えた。徹底した日本式サービスで競合他社に勝負を挑む。
台北市内にある1号店はすでに高い人気を集めており、プレオープン期間中には早い時間から順番待ちを締め切る日もあったほか、インターネットによる予約は来年1月14日まで満席となっているという。
価格はサイドメニューを除き一皿40台湾元(約150円)。台湾最大手の「争鮮回転寿司」の一皿30元(約110円)よりも高めの価格設定だが、くら寿司は台湾で日本の味や鮮度を忠実に再現すると強調している。
台湾1号店となった「松江南京店」では、皿回収システムやオリジナルグッズなどが当たるゲームなど、日本と同じサービスを海外店舗として初めて導入した。
くら寿司は来年中に台湾で新たに3店舗をオープンするとしている。
服役中の陳前総統、刑務所外治療は年内にも実現か
一部メディアの報道によると、法務部が組織した専門家チームは29日、陳氏の刑務所外治療と自宅療養を認めることで合意に達したという。今後、刑務所を出るまでには台中刑務所、法務部矯正署、台中地方法院検察署(地検)での手続きを経る必要がある。
陳氏は2010年末の収監後、前立腺腫瘍や排尿困難などの症状が確認されており、病状の悪化が伝えられていた。今年11月末の統一地方選後には、大勝した野党民進党の蔡英文主席をはじめ、当選した同党所属の首長らが刑務所外治療を求めたほか、28日からは呂秀蓮元副総統がハンガーストライキを実施していた。
法務部によれば、陳氏の刑務所外治療の期限は1カ月。刑務所側が派遣する関係者が病状の改善が見られないと判断した場合は延長されるが、好転した場合には再度収監されるという。