【台湾ブログ】日本留学希望者へ、前もって準備してほしいこと
日本に留学経験のある台湾人女性が、「今後同じ目標を持つ人へ」と準備段階での必要事項をブログにまとめた。「少しでも役立ててほしい」という思いを込めている。20代の若月(ハンドルネーム)さんは、5つの項目に内容を分けて記載した。なんと言っても真っ先に伝えたいのは、お金が重要ということだそうだ。
「東京の語学学校に通いましたが、年間授業料が約110万円。調布市に住み家賃を含んだ生活費が毎月8万円。日本で働いたら何とかなると思っている人が多いだろうが、日本語が話せないのが障害になる」と伝えた。台湾で日本語を学んでいた筆者だったが実際の日本人の会話は速く、スピードに慣れるのに2~3カ月かかったと明かした。
「慣れるまでに早くても1カ月はかかる。皿洗いや清掃など日本語力を問わない仕事もあるが、1000円前後の一般的なアルバイト代より時給は低くなる」と、現実を伝えた。留学ビザに関しては、「素行不良の記録がなければ基本的に通るので、心配無用」と述べた。
「当然ながら連絡は自分でできる訳だが、当時の私はコミュニケーションをとれるほどの日本語の能力は持っていなかった」と筆者、語学学校への連絡は専門家に頼むのを薦めるとし、自身の留学を手配した代理業者を公開した。安心して利用できる機関ということだろう。語学学校の入学審査は電話で済ませ、「難しくはなかったが入学の理由など聞かれたので、語学力に不足を感じる人は事前勉強を薦める」そうだ。
続いて語学留学を実現するために、「専門学校に行くには、日本語能力試験2級の合格がマスト」と注意し、日常において日本のドラマやアニメを見る意識を持ち、字幕無しでも理解出来るようになろうと、アドバイスした。また自身が台湾で学んだ日本語の授業なども明記し、「6~7割の日本語が理解できるようになったが、早くしゃべられると混乱する」という現状も打ち明けている。
日本での住まいについては、台湾で情報収集をした筆者。学生寮への申込みをあらかじめ済ませたそうだ。「到着したのに住む所がないという心配はなかったが、前もって部屋を見られないのが欠点。一度決めたら変更できなかった」と経験を述べた。インターネットで日本の不動産事情を確認するように、とも促した。
「東京の中心部に住むとしたら、月家賃は3.5万円から15万円と幅がある。安い部屋は古くて狭く、高い部屋は家具などが備え付けになっている」と目安を伝えたが、セキュリティ面が安心で、様々な間取りや食事付きなどいろいろと選択肢のある学生寮を、薦めたいようだ。参考資料として間取り図を張り付けている。
最後に伝えたいことは、台湾の健康保険についてだそうだ。海外に半年以上滞在する場合は保険料が免除になるとのことで、自身の経験を伝えた。夏休みなど台湾に時々帰る機会が想定できる期間は保険を止めず、保険料を支払っていたという。そして半年以上の日本滞在が確定できる時に止め、保険料約4000台湾ドル(約15200円)を節約できたそうだ。
保険料のことなど、細かい内容だが日本留学を考えている台湾人にとっては、大いに参考になるだろう。外国への留学が珍しくなくなった現代。インターネットを使っていろいろな情報が得られるが、実際に経験した同郷者の報告やアドバイスが、最もわかりやすく参考になる場合が多いと思われる。