【台湾ブログ】日本に留学、順番良くこなしてほしい入国後の手続き
日本の語学学校に留学した台湾人女性が、「参考にしてほしい」と同じ目標を持つ人々に向けて、住所登録や銀行口座の開設方法などをブログに書いた。日本到着後のアドバイスをブログにまとめている。留学目的で日本に着いた台湾人は、在留カード~住民登録と国民健康保険登録~銀行口座開設~携帯電話申し込みという順番で、手続きをするべきとのことだ。
「必ずこの順番で手続きを進めてください」と、若月(ハンドルネーム)さんは釘をさした。在留カードというのは「日本での身分証明書になる大切なもの」で、他人の目に触れるリスクを承知で自身のカードを写真に撮り、ブログに載せた。見た方がわかりやすい、というブログ訪問者への気配りなのだろう。氏名や生年月日は隠したが、「国籍・地域欄」に台湾と印字されている部分ははっきりと載せた。
筆者は「国籍・地域欄は中国台湾省と印字されると思っていたが、台湾になっていた。だから日本って大好き!」とつづっており、その文面から喜びが伝わってくる。実際の所2012年7月9日、在留カードの交付開始のタイミングで台湾人の「国籍・地域欄」が台湾になった。
在留カードの交付前に交付されていた外国人登録証の同欄には「中国」と表記されていたが、12年間にも及ぶ台湾の人々の署名活動や政府への申し入れが届き、台湾表記に変わった。台湾の人々にとって、念願かなった朗報だったのである。筆者の経験談によると在留カードの申請は簡単で、「日本の空港を出る時に受け取り可能。住居が決まっていない場合は未定と表記され、決定後に区役所で後面記入を行う」ことを知らせた。
在留カードを入手後は区役所へ出向き、住所登録が必要。「半年以上滞在するなら、国民健康保険の申請だ。住む地域で保険料は変わるが、私の地域は1000円程度」と報告した。筆者は日本の国民健康保険証がプラスチック製ではなく、「1枚の薄い紙だったので、正直びっくりした」と、驚きを隠せなかった。安っぽく感じたのだろうか。
お次は、銀行口座の開設だ。筆者いわく、日本の銀行は各支店が独自システムで動いているので珍しいとのことで、「例えば同じ銀行でもA支店では口座開設を断られるが、B支店では開設できる場合がある。1箇所でダメな場合でも諦めず、他の支店をあたってみた方が良い」のだそうだ。
銀行口座は、住所記載の在留カードと国民健康保険証、印鑑と滞在先の電話番号があれば、無事開設できたと筆者は述べた。住居の近くにあり、便利に利用できる都市銀行を選んだそうだ。「印鑑は台湾から持参しよう」とも伝えた。日本にない苗字の印鑑は購入が難しく、刻印オーダーは非常に高額であると知らせた。
また「ゆうちょ銀行では口座を作らないように」という注意も載せた。「口座開設後半年内は、海外からの送金を受け付けない」という理由があるからだ。「お金を十分用意してきた人は別として、家族が日本へ送金できない」のが、ゆうちょ銀行の口座と強調した。筆者の記載通りゆうちょ銀行の規定では、外国人客は口座開設後6カ月間海外相手の送金も入金も受付不可とのことで、要チェックだ。
最後に「みなさんが最も知りたい情報」として明記したのが、携帯電話の契約方法。銀行口座開設時の必要なものに加え、無事開設できた銀行口座の通帳が必要らしい。筆者は秋葉原に出向き、「日本の大手携帯会社の3社の詳細を訪ねた」とのことで、結果ソフトバンク社との契約に決めた。機種や料金プランが安かったからだという。
米アップル社のスマートフォンである「iPhone5s」で毎月6000円程度の出費になると具体的に伝え、最初の月は契約料を含み9000円位になることも知らせた。そして「携帯電話の契約はそのほとんどが2年ごとの更新になっているので、プリペイド式の携帯電話やポケットWifiも選択肢に入れた方がいいなど、アドバイスした。中国語が話せるソフトバングのスタッフに数人会い、それもうれしかったようだ。
以上が、生活を始めるにあたっての日本で必要な手続きとのことだが、筆者は自身の在留カードや保険証を画像としてブログで公開し、また自身が利用した場所の名前や費用面なども、隠さずに載せている。このような具体的な数字やアドバイス、また訪ねる順番まで情報としてまとめられているので参考になりそうだ。日本行きを計画している台湾の人々に、役立つブログだろう。