李登輝氏「台湾が幸せな国になるように」 92歳の誕生日に
今月15日に92歳の誕生日を迎えた李登輝元総統は同日、自身のフェイスブック上で、「台湾が幸せな国になるように一緒に頑張りましょう」と呼びかけた。
また、李氏は新たな年の始まりを祝い、今年の干支である「羊」を台北101や台湾新幹線などのイラストでデザインした年賀カードを添えている。
李氏は日本統治時代の1923(大正12年)年1月15日、当時の台北州淡水郡(現・新北市三芝区)生まれ。昨年9月には約5年ぶりに日本を訪れ、東京、大阪で講演を行っている。
大立光、2014年純利益は前年比倍増[IT]
光学デバイス大手の大立光電(ラーガン)は15日、2014年の業績説明会を行った。通年の純利益は、前年比102.2%と倍増の194億3,100万台湾元(約720億円)で、売上高とともに過去最高を更新した。米アップルのスマートフォン「iPhone(アイフォーン)」向けレンズの好調な出荷で業績が一段と強含んだ1年だった。
同社は、通年の売上高をすでに発表済みで、前年比67.0%増の458億1,000万元。昨年第4四半期の売上高は、前期比39.7%増、前年同期比81.6%増の168億8,900万元で、四半期ベースでは昨年の最高だった。ただ、粗利率は50.6%で前四半期比1.9ポイント低下した。第2四半期に58.2%の高い数字を記録した後、2四半期連続で下落した。通年の粗利率は53.5%。対米ドルでの台湾元安を受け、第4四半期でも為替差益を営業外収益に計上したことが利益水準を押し上げた。同社の発表によると、画素数別レンズの昨年の出荷割合は、主力の800万画素が40~50%、500万画素が20~30%、1,000万画素以上が10~20%。
大立光は今年、レンズの焦点距離を変えることで広角や望遠の切り替えを行い、画像の乱れを防止するオプティカルズーム機能のレンズを本格的に出荷する予定。同社の林恩平執行長は説明会で、オプティカルズームの受注見通しについては「まだ分からない」と答えた。
ゲーム制作のガマニア、ブラジルの決済サービス会社と提携
ゲーム制作の橘子(ガマニア:Gamania)は15日、オンライン決済サービスの海外進出拡大に向け、子会社の楽点卡公司(GASH PLUS)とブラジルのオンライン決済サービス最大手・UOL BoaCompraと提携したと発表した。今後は、2社で200種類以上の支払モデルを提供し、サービス対象地区を南米、トルコ、アジアなど30以上の国と地域に拡大する。
楽点卡はすでに韓国と日本に子会社を設置、東南アジア企業とも提携しアジア圏の市場開拓を進めている。今回の提携により、UOLが実績を持つ南米とトルコにも進出できるとしている。現在、アジア・南米・トルコのゲーム市場規模は400億ドルに達し、欧州とアメリカの合計額を超えて世界の半分以上を占める上、年14~15%の速度で成長中だという。
台湾と日本、操業ルール見直しで合意に至らず
台日漁業取り決め適用水域内での操業ルールの見直しなどを行う「台日漁業委員会」の事前協議が14日、15日の2日間、那覇市内で開かれた。協議では2015年度以降の操業ルールなどについて議論が進められたが、合意には至らなかった。
台日漁業取り決めは2013年4月に締結され、同年5月に運用開始。昨年1月の台日漁業委員会第3回会合では適用水域内での操業ルールについて一部合意に達していた。
だが、今回の事前協議では、操業する漁船の間隔などで意見が対立。結論は先送りとなった。双方は引き続き検討、協議を行うとしている。
台湾旅行中の日本人女性が迷子に、夫と再会で涙
台湾メディア・東森新聞雲によると、日本人観光客の夫婦が最近、台湾旅行に出かけた。楽しい旅になるはずだったが、軽度の認知症を抱えている妻が台北市内の地下鉄駅で行方不明になり、夫が慌てて警察に通報するというハプニングがあった。警察が同日夕方に女性を見付け、無事派出所まで案内すると、夫婦は泣きながら抱き合った。中国新聞社が伝えた。
夫は地下鉄に乗ろうとした際、混雑していたため妻を見失い、認知症を抱える妻の身を案じて、急いで近くの派出所に駆け込み助けを求めた。警官がすぐに指揮センターに連絡し、ちょうどパトロール中だった警官の葉(イエ)さんが、歩いていた日本人女性を発見。言葉が通じないため、派出所まで案内した。
当時の状況について、葉さんは「道路では車が高速で走行しており、危ない状況だった。笛を鳴らして車を止め、女性を安全な場所まで案内した。言葉が通じないため、派出所に案内し、女性が氏名入りの日本の切符を持っているのに気付いた。その他には身分が分かるものがなにもなかった。その時、迷子の連絡を受け、特徴が似ていたため、女性の家族の方に連絡した」と説明した。
連絡を受けた夫は、急いで派出所に駆けつけた。そして、2人は抱き合って再会を喜んだ。夫は深々と礼をして感謝を述べ、「妻の認知症が日に日に悪くなっている。それに、台湾では言葉が通じず、茫然とした。無事でよかった」と胸をなでおろした。
日本人女性、病気の祖父の思い出を求めて台湾・高雄を訪問
ある日本人女性が今月11日、日本統治時代に駅長を務めた駅を再訪したいという祖父の願いを代わりに叶えるため、台湾南部・高雄を訪れた。
女性は衛星利用測位システム(GPS)を使って目的地を探していたが、途中で道に迷い、近くの警察派出所に助けを求めた。
対応した警察官は女性から話を聞くと、すぐにその場所が日本統治時代には「打狗停車場」と呼ばれていた現在の「打狗鉄道故事館」だと分かり、女性に道案内をした。女性は警察官はGPSよりすごいと褒め称えたという。
この女性の祖父は病気で台湾に来ることが出来ないため、鉄道故事館の写真を撮って祖父に見せたいのだと警察官に語った。
空港で携帯“紛失”の日本人、スタッフの親切に感謝
桃園国際空港で昨年12月、日本人旅行者が保安検査場で紛失した携帯電話を空港係員が懸命に捜索し、その優しさに対して同旅行者から感謝のメールが届くという出来事があった。
日本語が堪能なこの係員は、出国審査の通過時刻や携帯電話の機種について聞き取りをした後、検査場の周囲をくまなく探しまわったが、結局携帯は見つからなかった。退勤前には携帯が見つかったかの旅行客への連絡を上司に頼んでいたという。
その後、日本人旅行者から携帯電話は手荷物の中に紛れ込んでいたと連絡があり、メールには発見当時、搭乗時刻が迫っていたため係員に報告できなかったことをわびるとともに、親切さに感謝する言葉が添えられていた。この旅行者は出来事を通してますます台湾が好きになったと係員に伝えた。
日本を訪れる台湾人旅行者は「グルメよりも医薬品」
台湾から日本を訪れる旅行者は、滞在中の食費や交通費を切り詰めてでも、医薬品などを買いたがる傾向にあることが分かった。
日本の国土交通省観光庁の統計によると、昨年7~9月に訪日した台湾人旅行者1人当たりの旅行中支出は前年比16.2%増の9万2326円で、旅行消費額の総額は939億円に達している。
旅行消費額に占める買物代の割合は30.6%と、宿泊料金の32.5%より低いものの、飲食費の22.3%、交通費の11.2%、娯楽サービス費の3.0%を大きく上回り、優先順位が高いことがうかがえる。
費目別では菓子類や医薬品・健康グッズ・トイレタリー、その他食料品・飲料・酒・たばこなどの購入率が高かった。
「最低な女優」にリン・チーリンがノミネート
2014年の一年間で「最低」だった映画や俳優を選ぶ「金のほうき賞」(金掃帚奨)のノミネートがこのほど発表され、「最もがっかりさせられた女優」候補に台湾のリン・チーリン(林志玲)が挙がっていることが分かった。
同部門には台湾からバービー・スー(徐熙媛)とアイビー・チェン(陳意涵)も選ばれた。男性俳優部門には、エディ・ポン(彭于晏)とマーク・チャオ(趙又廷)が入った。
中国大陸版「ゴールデンラズベリー賞」ともいわれる同賞の実施は今年で6回目で、6つの部門に計40作の映画と20人の俳優などがノミネートされている。主催は映画批評雑誌「青年電影手冊」。投票は1月15日から2月15日までインターネット上で行われる。前回は135万票を超える投票があったとされる。
台湾の与野党、中国大陸に協議呼びかけ 新航路設置で
中国大陸が台湾海峡上空に新たな航路を設置し、3月5日から使用すると発表したことについて、台湾の与野党立法委員(国会議員)は16日、できるだけ早く交渉の席に着くよう中国共産党に共同で呼びかけた。
13日には交通部民用航空局が台湾本島と離島の金門・馬祖を結ぶ路線の運行に影響が出るとして抗議。台湾の対中国大陸政策を担当する行政院(内閣)大陸委員会も15日に、大陸側に対して協議を行うよう求めている。
民航局によると、双方は過去にも新航路に関する話し合いを行っているが、合意には至っていなかったという。
活気あふれる台湾の外食市場、人気の朝食メニューはサンドイッチ
拡大しつつある台湾の外食市場を狙い、コンビニやファストフード業者が単身者向けの新商品などを打ち出している。朝食メニューとして人気なのはサンドイッチだという。
コンビニ大手セブンイレブン(統一超商)の傘下企業が行った市場調査によれば、外食をしている人の6割がサンドイッチを朝食にしている。これに合わせて同社が独自のトーストサンド開発に力を入れるなどした結果、売上が普段より1割以上増加した。
栄養士関連組織が行った調査によると、台湾総人口2300万人のうち、外食をしている人は2000万人。約8割は1日2食以上が外食で、市場規模は5000億台湾元(約1兆8000億円)に上る。
外食市場拡大の背景には女性の社会進出や独身者の増加、忙しい都会生活などがあるほか、手頃で高品質な商品やファストフードの存在も大きいと言われている。
外交部:友好国の北京会議参加は国交に影響無し
外交部が、友好国8カ国が中国大陸での会議に参加したことは外交関係に影響しないとしている。中国大陸の北京では先ごろ、中国大陸とラテンアメリカ諸国との会議が開かれ、中華民国台湾と国交を結んでいる国8カ国も参加した。
これについて、外交部の林永楽・部長は15日、立法院で、この会議の主な議題は、エネルギー、インフラ、農業、製造業、科学技術や情報通信技術で、いずれも経済貿易分野のものだとし、中華民国との外交関係に影響するものではないと説明した。林・外交部長は、「北京でのいわゆる閣僚級会議にこれらの国は主に、ラテンアメリカ・カリブ諸国共同体のメンバーとして参加しており、それぞれの政治的な議題には触れなかった。地域のメンバーとして経済貿易面、投資や金融の話題を話し合ったにすぎず、我々との関係に影響はない」と話した。
林・外交部長はしかし、中国大陸側はこれらの国に魅力的な協力プランや借款計画を打ち出しているとして、外交部は今後の動向に関心を払っていくと述べた。この会合に参加した中華民国の友好国は、パラグアイ、ホンジュラス、グアテマラ、パナマ、ドミニカ共和国、ハイチ、エルサルバドル、ニカラグアの8カ国。参加しなかったのは、ベリーズ、セントルシア、セントビンセントグレナディーン、セントクリストファーネービスの4カ国だということ。
台北―富山線減便へ=北陸新幹線開業でホテル不足―中華航空
台湾の中華航空(チャイナエアライン)が、3月末から始まる夏ダイヤで、台北―富山線の運航便数を週4往復に減便する方針であることが16日、分かった。昨年夏は週5往復だったが、機材繰りに加え、3月14日に北陸新幹線が延伸開業することで富山市内のホテルなど宿泊施設が不足する可能性を考慮した。近く国土交通省に申請する。
北海道函館の名物「活イカの踊り丼」、衝撃の光景に台湾人観光客も驚愕
北海道函館の朝市で名物になっている「活イカの踊り丼」を体験した台湾人観光客がその画像をフェイスブックで紹介し、話題になっている。15日付で台湾・自由時報が伝えた。
あまりのグロテスクぶりに驚いたのか、この台湾人観光客YuChungYuさんは「イカ」を「タコ」と誤って、「活タコの踊り丼」と紹介している。新鮮でおいしい海鮮を求めて函館を訪れ、名物の「踊り丼」を注文、その様子を写真に収めてフェイスブックで紹介した。
頭(イカ的には胴)の部分を切り取られた状態で、海鮮丼の1番上に盛られたイカ。「全く動かないので生きているのか死んでいるのか分からない。でも、醤油をかけたら踊りだした。丼からはみ出すのではないかと思うほどの勢いだった」とYuさん。
これを見た台湾のネットユーザーからは「生きたまま、こんなことをするなんて残酷」とのコメントも寄せられた。実際にはイカは死んでおり、醤油によって神経が反応しただけのようだ。
チャリティー名目に文房具を買わせる「愛心筆集団」、中国本土観光客を標的に
恵まれない人のために」と言いながら通行人をしつこくつけ回し、文房具を買わせる「愛心筆集団」。台湾の人たちはすでに「胡散臭い」と割り切って相手にしないが、最近は何も知らない中国本土からの個人観光客が「カモ」にされている。
湖南省から台北をフリー旅行で訪れた趙さんもその1人。駅を出てホテルに戻る途中で突然、学生風の若い女に声を掛けられた。「半官団体」だというボランティアグループの身分証明書を見せながら、「恵まれない人たちのために」とペンを1本200台湾ドル(約730円)で買うよう求めてきた。
趙さんは「役に立つのなら」と購入を決めたが、手元に人民元しかなかったため、100元(約1890円)を渡して釣銭を待った。だが、若い女は「これではお釣りが出せない」と言うや否や、あっという間に姿を消した。趙さんは「これって強盗なのでは?」と怒りをあらわにしている。