活況続く日本への不動産投資 4千万~7千万円の物件が人気に
政府が近年実施している不動産価格の抑制政策により、投資マネーが台湾から日本の不動産市場に流入している。
2009年末に設立された台湾大手不動産仲介業者の日本法人「信義房屋不動産」(東京都渋谷区)の2014年の成約件数は430件(2013年450件)で、売り上げは約300億円(同306億3000万円)だった。
同社の何偉宏社長によれば、以前は安定した家賃収入を見込んだ5000万円以下の物件の購入が多数だった。だが、安倍晋三首相が進めた経済政策により不動産価格が上昇。その結果、投資目的の顧客が増え、現在では総額4000万~7000万円の物件が人気を集めているという。
LCCのバニラエア、2月から高雄-東京線を就航
格安航空会社(LCC)のバニラエアは2月1日から高雄-東京(成田)路線を就航させる。毎日1往復で、高雄発日本行きの定期便は週55便に増加する。
15日には高雄で就航を記念した記者会見が行われ、片道888台湾元(税抜き、約3300円)のセールも実施された。就航初日から3月28日までの運賃は片道7000円(税抜き)から。
バニラエアは2013年12月に台北(桃園)-東京(成田)線も就航させており、国際線において同社が同一の国・地域で2路線を運航するのはこれが初めて。
国民党主席に朱立倫氏 党勢立て直し急ぐ
与党・国民党の主席(党首)補欠選挙が17日投開票され、朱立倫・新北市長(53)が初当選を果たした。
この選挙は、昨年11月の統一地方選で国民党が大敗し、馬英九総統が兼任する主席を辞任したのを受けて行われたもの。同党から唯一立候補した朱氏は、2001年に党員による直接選挙が行われて以来最高の得票率99.61%(19万6065票)を獲得、人気の高さをうかがわせた。19日に就任する予定。
国民党のホープと目される朱氏は今回の立候補にあたり、有権者年齢の引き下げや、総統と行政院長(首相)の「双首長制」(半大統領制)から内閣制への移行などを訴え、改革派を印象づけた。2016年の総統選には不出馬を表明しているが、党勢を立て直すリーダーシップが問われる。
日台の老舗酒類メーカーが提携 台湾日本酒市場の拡大目指す
それぞれ100年以上の歴史を持つ老舗企業、台湾の酒類・たばこ大手「Taiwan Tobacco & Liquor」(TTL社、台北市)と清酒大手の「日本盛」(兵庫県西宮市)は15日、台湾での販売代理店契約に関する意向書およびOEM契約を締結したと発表した。両社は共同で台湾の日本酒市場の拡大を目指す。
契約締結により、TTL社は台湾で日本盛の「超特撰 惣花」「吟醸生貯蔵酒」などの清酒、リキュール商品の独占販売を行うほか、日本盛が供給する純米大吟醸を「菊富士」の名で販売する。
今回初めて海外の酒類メーカーと代理店契約を結んだTTL社は、台湾は日本酒が消費者に浸透しつつある、期待度の高い市場だと指摘。また、日本盛との提携をきっかけとして、より多くの商品を提供したいとしている。
連日のゲームで突然死、台湾の32歳男性
台湾南部・高雄(Kaohsiung)にあるインターネットカフェで、3日間にわたってゲームを続けていた男性が死亡した。台湾では同様の事故が今年に入って2例目だという。地元のメディアが17日、報じた。
同市にあるインターネットカフェの椅子にぐったりと座って亡くなっていたのは、現在のところ姓しか公表されていない謝さん(32)。
台北時報(Taipei Times)が報じたところによれば、店内にいた他の客らは当初、謝さんが眠っていると思っていた。従業員の1人が息をしていないことに気付き、謝さんは病院に救急搬送されたものの、死亡が確認された。医師によると死因は心不全とみられ、長時間にわたってコンピューター・ゲームを続けていたことによる「突然死」だという。
同紙はまた、「謝さんは常連客で、いつも数日続けてゲームをしていた。疲れるとテーブルにうつぶせて眠るか、椅子に体を沈めて寝ていた。それで私たちは最初、彼の状況に気付かなかった」という従業員の話を伝えている。謝さんは「戦闘ゲーム」をしていたとされているが、死亡時に何のゲームをしていたのかは不明だ。
今月1日には新北市(New Taipei City)のインターネットカフェで、5日間続けてビデオゲームをしていた38歳の男性が死亡しているのが見つかった。
警察によると、謝さんとこの男性どちらの場合も店内にいた他の客らは無関心で、警察が証拠収集のために2人が使っていたテーブルの周囲に規制線を張った後も、それぞれゲームを続けていたという。