KANO日本公開、映画館で「涙活」
台湾映画『KANO 1931海の向こうの甲子園』が24日、日本で全国公開された。初日の映画館はまるで「涙活」の場さながらで、涙でつけまつげが落ちた女性も。舞台挨拶をした坂井真紀さんも馬志翔・監督がサプライズで現れたとたん涙目に。
台湾映画『KANO 1931海の向こうの甲子園』が24日、日本で全国公開された。初日、東京新宿の「新宿バルト9」は満席。上映後には主演の永瀬正敏さんをはじめ、坂井真紀さん、大倉裕真さん、山室光太朗さん、飯田のえるさん、青木健さん、主題歌を歌った中孝介さん、Rakeさんらが舞台挨拶をした。
永瀬さんは、「台湾のみなさんとここに立ちたかったが、きっと熱い思いは届いていると思う」と挨拶した。すると主題歌とともにマー・ジーシアン(馬志翔)監督と、出演者のひとり、チェン・ビンホン(鄭秉宏)がサプライズで登場、これに感激した坂井さんは涙ぐみ、永瀬さんは2人と抱き合って再会を喜んだ。
この作品は日本占領時代の1931年、台湾から日本の甲子園に出場し、決勝まで勝ち進んだ嘉義農林高校(略称、嘉農)野球部の実話をもとに脚色した作品。
嘉農野球部の初代部員である吳明捷さんの息子、呉盛邦さんは台湾のマスコミのインタビューに応じ、「もう5回目だが何度見ても涙が出る、天国の父もきっと喜んでいるだろう」と話し、台湾の人たちに感謝した。
頂新集団、台湾之星の株式全て売却へ
頂新集団は、通信子会社の台湾之星移動電信(Taiwan Star Telecom)の保有株式を全て売却することを決めた。早ければ3、4月にも売却する。同集団は同社の52%の株式を保有する。
同業大手の遠伝電信、中華電信が買収に興味を示しているほか、株主の国泰金融控股、中国信託商業銀行、正崴集団が合計100億元で購入を検討している。頂新集団は2014年に飼料用油が混入した食用油の問題が発覚し、台湾での企業運営から手を引くことを決めていた。
台湾EC、今年1兆元規模に拡大へ=金管会[金融]
電子商取引(EC)における決済代行業務について規定した「電子支付機構管理条例」案が立法院(国会)で最終可決(三読)したのを受け、金融監督管理委員会(金管会)は22日、同条例の施行で見込まれる効果について行政院(内閣)に報告を行った。報告によると、今年の台湾EC産業の取引額は昨年の約8,000億台湾元(約3兆円)から1,200億~2,000億元増え、1兆元規模に達する見通しだ。
台湾の金融機関やECを手掛けるインターネット企業は現在、銀行法など既存の法令に基づいて決済代行業務を展開しているが、非金融機関による関連業務は前払い(プリペイド)方式の決済代行を行えないなど制限があった。金管会は、電子支付機構管理条例の成立によって、EC参入への規制緩和と消費者のECへの信頼度が高まることで、個人などによるオンラインショップの数が現在の約10万から来年は11~12万に増えると予測。EC産業の発展は若者の起業や企業の商機創出にもつながるとみている。
金管会の報告を受けた行政院の毛治国院長(首相)は、「条例の可決は台湾のEC産業にとって重要な里程標になった」と評価。併せて、同条例に関連する各種法令の整備を条例公布後3カ月以内に完了させるよう、金管会に指示した。
日本人男性と昨年結婚した台湾女性599人=内政部調査
内政部の調べで、2014年に結婚した夫婦のうち、男性が外国籍だったカップルは4521組となり、最近10年で最高だったことが分かった。日本人男性と結婚した台湾の女性は599人いた。
調べによると、昨年結婚したカップルは前年比1.1%増加の14万9287組。そのうち国際結婚だったのは13.2%で、女性が外国人だったのは1万5180組だった。相対的に見て外国籍男性と結婚する台湾女性は少ないものの、その差は年々縮まっているという。
また、外国籍男性配偶者の国籍では、最多が中国大陸、香港、マカオで1178人、米国が610人だった。
総統府、旧正月控えあすから未年お年玉袋など配布
旧正月(今年は2月19日)を控え、総統府は26日、あすから配布される馬英九総統直筆の字などが書かれたお年玉袋や「春聯」と呼ばれる張り紙のデザインを公開した。
総統府のお年玉袋や春聯は毎年配布されており、今年のデザインには「民が富み、国が強くなるように」との願いが込められている。総統府の報道官によると干支にちなんで2匹の羊が描かれたお年玉袋は「思いのまま」の意味を表現したという。
いずれも25万セット限定で、総統府の参観者に配られるほか、各地にある行政院(内閣)のサービスセンターなどで入手可能。
台湾・台北、東アジアの都市人口トップ25に=世界銀行発表
世界銀行は現地時間26日、2000年から2010年までの都市成長に関する報告書「東アジアの変わりゆく都市展望」を発表し、台北が都市人口数トップ25に入っていることが分かった。
報告書は、10万人以上の人口を持つ都市を調査対象としており、東アジアの都市人口は10年間で約2億人増加したと伝えている。人口成長率は年平均約3%に上る。
東アジア地域の中で、人口密度が低下しているのは台湾と韓国のみ。台湾には都市が10あり、そのうち7都市で密度が低下している。
台湾で人口が最も多いのは順に、新北市(397万人)、高雄市(278万人)、台中市(272万人)、台北市(270万人)、桃園市(206万人)となっている。
日本製気動車が“宇宙人と触れ合える”SF車両に変身 観光振興で
台湾鉄路管理局は26日、宇宙人と触れ合える特別仕様にリニューアルした気動車を発表した。同局のローカル線で運行される予定で、台鉄では観光振興に結び付けたい考えだ。
「進化1001号」と名付けられたこの特別車両は、日本製の気動車DR1000型の1両を改造したもの。かつては災害や事故発生時に関係者らが現場で指揮を執る「局長専用車両」として使用されていた。
青を基調とした車両には、台湾のアーティストがデザインした旅行好きの宇宙人のイラストが書かれ、旅情を盛り上げる。他の気動車とも連結でき、今後は平渓線や内湾線、集集線などで運行されるという。
公共料金領収書も「レシートくじ」導入へ 早ければ今秋から
財政部は電気、ガス、水道などの公共事業者に対し、料金の支払い時に発行する領収書に「レシートくじ」(統一発票)の番号を早期に付与するよう働きかける方針を明らかにした。早ければ今年10月にも新しい領収書を発行したいとしている。
台湾では脱税防止を目的に全国統一規格のくじ付きレシートが発行されており、2カ月に一度賞金の当選番号が発表されている。これまで公共料金の領収書は対象外だったが、立法院(国会)の財政委員会で、年内の導入が決まった。
江さん追加公演チケット「ロトくじ並み」
台湾語歌謡界の大御所、江さんは、7月から引退コンサートを開催する。先日発売された16公演のチケットが瞬く間に完売、さらに、システムの不調などで混乱が起こったことなどから、追加公演が決まり、25日正午に9公演のチケットが発売された。
チケット発売業務を請け負ったパソコン大手・宏碁(エイサー)は、購入希望者に対し、インターネットによる事前登録を求めていた。チケット発売前日24日にエイサーが発表した登録者数は30万人、一人当たり最高4枚まで購入できることを考慮すると、需要は100万枚に達することから、実際にチケットを入手できる確率はわずか10%、ロトくじ並みとなった。
エイサーの施振榮・名誉董事長は、チケット発売前にファンに対し、9割の人は入手できない計算だから、宝くじだと思えば気が楽だと、「心の準備」を呼びかけた。
25日正午に発売されたチケットは、26分間で完売した。
江さんの引退コンサートは、7月から8月にかけて、台北、高雄などで合計25公演行われることになるが
海外の新郎、10年来最多
内政部の統計によれば、去年台湾では、海外の新郎が4521人、10年来最多となった。海外のパートナーを選ぶ台湾女性が増えてきているようだ。
内政部が公布した最新の統計によると、去年結婚届けを出したカップルは14万9287組で、2013年より1651組(1.1%)増加。これは、2014の中国語の発音と、「愛你一世(あなたを一生愛する)」という発音が似ているという、2014年効果の賜物で、年内の結婚願望につながったものと見られる。
結婚届を出したカップルのうち、新郎と新婦ともに中華民国籍のカップルは86.8%。残りの13.2%のうち、半数以上は中国大陸や香港、マカオの人と結婚したケース、その次が東南アジア国籍の人と結婚したケース、その他の国籍の人と結婚したケースは16.5%。
注目すべきなのは、海外の人と結婚したカップルの男女差が縮小してきていることだ。去年結婚届けを出した海外の新郎は4521人で、2004年以来過去最多、一方、海外の新婦は1万5180人で最少だった。
海外の新郎の内訳は、多い順に、中国大陸、香港、マカオ地区の1178人、アメリカ人610人、日本人599人、東南アジア各国が706人。
内政部によれば、去年海外の新婦は77.05%で、海外の新郎22.95%に比べて圧倒的に多いものの、年を追って差が縮まる傾向にあるという。