2015高雄ランタンフェスが開幕
2015高雄ランタンフェスティバルが21日に開幕した。人気歌手やタレントのステージが楽しめるほか、盛大な花火と噴水ショーが見もの。
台湾では、旧暦正月15日前後に、各地でランタンフェスティバルが盛大に開催されるため、旧正月が明けてもなお、お祭り気分が続く。年の旧暦正月15日は3月5日だが、台湾南部の大都市、高雄市では、2月21日に、「2015高雄ランタンフェスティバル」が一足早く開幕した。会場となるのは高雄市内の愛河沿岸と、光をテーマにした高雄市自慢の観光スポット「城市光廊(Urban Spotlight)」で、開催期間は3月15日まで。
高雄ランタンフェスでは、「愛、幸福」という主軸に沿った、「幸福洋溢(しあわせいっぱい)」をテーマにしたものや、各地から出品を募ったコンテスト作品など、さまざまなランタンオブジェが並ぶ。フェスティバル会場となる愛河沿岸には、16の大型ランタンが据えつけられ、夜の愛河を美しく彩る。また、MP魔幻力量(マジック・パワー)、炎亞綸(アーロン・ヤン)、豆花妹(ツァイ・ホァンルー)など人気歌手やタレントのステージがあるほか、花火を交えたカラフルな噴水ショーなど、見ごたえたっぷりの催しが目白押し。
開幕式典で挨拶を述べた陳菊・高雄市長は、今年の高雄ランタンフェスは、愛河、鼓山、旗山、岡山、仏光山など、市内や近郊の各地が一斉にライトアップされるほか、3月7日には大パレードも行われ、年ごとに盛大さを増している感がある。高雄市は山、海、河、港を有し、多元的な文化と太陽の光に恵まれた、フレンドリーで暖かみのある都市なので、ぜひとも風光明媚な高雄市を訪れてランタンフェスティバルを楽しんでほしいと呼びかけた。
旧正月連休Uターンラッシュ、時速30㎞区間も
台湾の旧正月は、農暦正月五日(今年は2月23日)までが一般的。すでにUターンラッシュが始まっている。交通部国道高速公路局によると、22日午後、北上する高速道路に車が集中し、国道1号の大里から西螺、北斗から埔鹽、台中から后里、新竹から湖口が渋滞、国道3号は斗六から南投、草屯から霧峰、和美から苑裡、後龍から香山,関西から鶯歌などが渋滞した。
交通部国道高速公路局交通管理組の張崇智・科長によると、上記の区間での時速は約40キロ、午後3時、乗車人数の制限が解除された後に車の量が増えた。最も渋滞の激しい区間では、時速30キロの状況も見られたという。
交通量に関しては、21日は過去最高の322万台を記録したが、22日は南下する交通量が減少したため、全体としては、若干少なめの300万から320万台となる見通し。とはいうものの、21日の深夜から22日早朝6時にかけて、通行料金が無料となっていた時間帯に、のべ51万台の利用があった。これは年平均の16万台の3.2倍で、今年の旧正月最高。無料時間帯は交通量の過度の集中を回避するためだが、この成果が現れたといえる。
曽文ダム、人工降雨で200万トンの増水
水不足が深刻化している台湾では、ピーク時に水圧を下げる第一段階の給水制限では対応しきれず、旧正月明けから、第二段階の給水制限が実施される見通しが高い。第二段階の給水制限とは、毎月1,000トン以上の大口利用者に対して20%、一般工業用水に対して5%など、ある程度対象を絞った措置で、急を要する医療施設などには適用されない。このまま水不足が解消されなければ、地域を区分して順番に断水措置がとられる第三段階の給水制限となる。
経済部水利署は22日、21日夜間7時50分から、石門、宝二、永和山、明徳、鯉魚潭、曽文、南化、牡丹など8箇所のダムで、人工降雨作業を行ったと発表した。5月末までに第三段階の給水制限をとらなければならない事態を回避するためのものだという。水利署によると、折から台湾の上空にある前線の影響を受けて、南部地区では比較的雨が降りやすい状況だったことから、牡丹ダム集水域では53ミリ、曽文ダム集水域では21ミリ、南化ダム集水域では16ミリの降雨量が観測された。初歩的な推計では、曽文ダムに約200万トン、南化ダムでも50万トン(屏東地区で8日間、台南地区で3日間分に相当)の増水が期待できるという。中部、北部では目だった効果は見られなかった。
烏山頭ダムの巨大「水財神」が大人気
烏山頭ダムは、台湾南部台南市にあるダムで、風光明媚な景勝地としても知られる。日本占領時代、日本人技術者、八田與一氏によって建設されたこともあり、日本人観光客もよく訪れる。
烏山頭ダム風景区管理処では、旧正月のおめでたい雰囲気を高めようと、水面に15メートルの巨大な風船状の「水財神(金運を司る神様)」を浮かべたが、これが大きな反響を呼び、19日(旧暦正月一日)から22日にかけて、毎日平均1万人以上の入園者が詰め掛けた。烏山頭ダム風景区の洪俊文・主任によれば、暦年の旧正月時期と比べて1.5倍の成長だという。
烏山頭ダム風景区管理処によれば、22日(旧暦正月四日)は、台湾の風習で、金運を司る「財神」を迎え入れて、金運上昇を願う日とされている。この風習に合わせて、22日にはおめでたい踊り「跳加官」を披露して雰囲気を盛り上げ、こちらも行楽客の人気を博した。
台湾嘉南農田水利会の楊明風・会長は、伝統的な風習では、水は金運をあらわすので、ダムはさしずめ金庫。このイメージに基づいて「水財神」を思いついた、結果として、金運上昇を願う人たちが集まり、過去の旧正月時期の入園者数を刷新、付近の行楽地も賑やかさを増したと顔をほころばせている。
米旅行博で台湾館が最優秀賞獲得
アメリカの旅行博覧会「ロサンゼルス・トラベル・アドベンチャーショー」が21日、ロングビーチ・コンベンションセンターで開幕し、台湾パビリオンが最優秀パビリオン賞を獲得した。台湾パビリオンが当賞に輝くのはこれで5回目。
ロサンゼルス・トラベル・アドベンチャーショーはアメリカ最大の旅行博覧会で、毎年数十万人の参観者が訪れる大規模なもの。中華民国駐ロサンゼルス台北経済文化弁事処觀光組は、昨年は出展を見送ったものの、それ以前の4年間、連続して最優秀パビリオンに選ばれた実績があり、今年も見事に5度目の受賞を果たした。
今年の台湾パビリオンは、「タイム・フォー・タイワン(Time For Taiwan)」のコンセプトを軸に、ロマン、ロハス、グルメ、ギフト、カルチャー、エコロジーの6要素を取り入れたもの。ナイトマーケットのゲームやタピオカミルクティーの試飲、こどもの姿の神様、三太子の格好をしたダンサーたちのにぎやかなダンスパフォーマンスなどが参観者の注目を集めた。
ショー執行長のJohn Golicz氏は、台湾の出展に感謝する、台湾は過去数年来、ずっと当トラベルショーの良きパートナーとして、投資を行い、我々に信頼を寄せてくれた。また、台湾パビリオンは、自己のスタイルで文化や商品をアメリカの消費者に届けており、これは台湾にとって非常にすばらしいことだと語って、台湾パビリオンを高く評価した。
“ビリヤードの王子様”、台湾選手初のテンボール世界選手権制覇
ビリヤードの国際大会、「2015 MPカップ 男子テンボール世界選手権」は21日、フィリピンのジェネラル・サントスで決勝が行われ、台湾の柯秉逸(25)が開催国のフィリピンのカルロ・ビアドを11-9で破り、優勝に輝いた。台湾の選手がテンボールの世界選手権を制したのは、今回が初めて。
アイドル並みのマスクで「ビリヤードの王子様」と呼ばれることもある柯は、準々決勝で同じく台湾の楊清順を、準決勝では弟の柯秉中を下して決勝に駒を進めた。
4回目を迎えた今回の男子テンボール世界選手権は2月15日から7日間の日程で開かれ、世界から128人の選手が出場した。
中信兄弟、キャンプ再開 元阪神・林威助が復活へ手応え
台湾プロ野球の中信兄弟が22日、5年ぶりの優勝奪還に向け、旧正月休みのため中断していた台中キャンプを再開した。
この日のキャンプには、昨年、3割6分6厘と高打率を残すも故障で一時退団した元マイナー選手のジム・ネグリッチらも加わったが、V奪回のキーマンとして注目を集めているのは、2013年まで阪神でプレーした新主将の林威助。
先月下旬に36歳の誕生日を迎えた林は昨年、膝の手術のため42試合出場にとどまり、自慢だった打撃も1本塁打、打率1割9分と絶不調だった。だが、今年は2月12日に行われた韓国球団との練習試合で3打数3安打の活躍を見せると、同月15日にも大学生投手から本塁打を放ち、順調な調整ぶりを披露した。
中信兄弟では、同じく元阪神の鄭凱文投手も2014年に入団し、最多勝(11勝)と最優秀防御率(2.48)の二冠に輝いている。
65体のシーサーが集結 環境保全呼び掛け
中国大陸・福建省のアモイから約10キロ離れた金門島には、シーサー(風獅爺)が目玉の公園があり、島当局ではシーサーの美を楽しみながら、環境保全の大切さを感じてもらえればと期待を示している。
金門空港から程近いこの公園にある石のシーサーは65体を数える。そのほとんどが島内各地に設置されたシーサーの複製にもかかわらず、本物に勝るとも劣らない出来栄え、愛嬌のあるデザインなどで台湾本土や海外からの旅行者には人気のようだ。
金門島のシーサーは、少なくとも150年の歴史があるという。北東から吹く強い風や、度重なる伐採によって、島は草木の茂るところから不毛の地になったのを受け、風を鎮める効果のある魔よけとして屋根の上と村の周りに据え付けられていたが、今や地域のシンボルの一つとなっている
香港で台湾への移民ブーム、年間7千件超=14年、返還後最高
昨年(2014年)、香港人の米国やカナダといった海外への移民数が6900人となり、1997年に香港が英国から中国返還されて以降で最低を記録したという。実は、この数字には「台湾」が含まれていない。昨年の香港人による台湾居留権獲得数は7000件を超え、返還後最高を記録したことが明らかとなった。
香港の日刊紙「アップルデイリー」が2月23日付紙面で台湾移民署のデータを元に報じた内容によると、昨年の香港・マカオ人による投資移民制度などを活用した台湾の居留権獲得件数は前年比62.3%増の7498件に上り、このうち9割以上を香港人が占めたという。
香港の移民コンサルタントは同紙の取材に対し、米国、カナダ、オーストラリアといった伝統的な移民先については、ここ10年の間で中国本土からの投資移民が激増していることから、最低投資金額のハードルを上げたり、受け入れ人数を制限するなどの対応を行っており、現実的に移民が難しくなっていると指摘した。
一方、台湾では、投資移民の受け入れに積極的という。カナダへの投資移民の場合、最低投資金額として約1240万香港ドル(日本円換算:約1億9000万円)が必要だが、台湾では約244万香港ドル(約3700万円)と、およそ5分の1となっている。初期投資負担が少なく、生活費も香港と比較して安い上、生活環境も香港とほぼ同じであることから、香港の中産階級やリタイヤ世代の間で投資移民制度を利用した台湾居留権の獲得がブームになっているとのこと。また、近年、香港で政治、社会状況に対する不安が高まっている状況も背景にあるという。
ちなみに、香港最大の移民ブームは1992年で、実に1年間で6万6200人が海外へ移民した。
便利グッズが「凶器」になる恐れ、台湾の遊園地が一部アトラクションで使用禁止に―台湾メディア
スマートフォンやビデオを自分撮りするための「自撮り棒」が、台湾の一部遊園地のアトラクションで使用が禁止された。19日付で台湾ETTodayが伝えた。
日本でも東京ディズニーランドで持ち込みが禁止されているが、台湾の一部遊園地でも、垂直落下マシンやジェットコースター、お化け屋敷などのアトラクションで使用が禁止され始めている。
自撮り棒があれば、全員で記念写真を撮る際に通りすがりの人にお願いしなくても済むほか、好きな角度から自分を撮ることもできるとして、若者を中心に人気が高まっている。だが、アトラクションに夢中になるあまり、便利な自撮り棒が「凶器」になり得るとして、禁止措置に踏み切ったという。
旧正月映画、名物司会者主演のコメディーが好調
台湾映画「大[喜喜]臨門」が旧暦の大みそかに当たる18日に公開され、19日までの興行収入が3600万台湾元(約1億3500万円)に達するなど順調な滑り出しを見せている。大手テレビ局のTVBSが21日伝えている。
「大[喜喜]臨門」は、台湾の名物司会者、豬哥亮(68)が演じた里長(町内会長)が愛娘の結婚相手を嫌い、次々とケチをつけていくストーリー。台湾語での同音異義語を使った軽い下ネタもあるが、笑って泣けるコメディーとして話題を集め、ヒットにつながったとみられている。
中国大陸の一部地域にも人気の豬哥亮は、ギャンブルが原因の借金で1990年代から長い“隠遁生活”を強いられたものの、2009年に復帰、主演映画の「大尾鱸鰻」(2013年公開)と「大稲テイ」(2014年)のいずれも(テイ=土へんに呈)興行収入が2億元(約7億5000万円)を上回っている。
台湾・桃園空港、連日10万人の利用客 旧正月で
旧正月の「春節休み」が18日から始まった影響で、台湾の桃園国際空港の1日あたりの旅客数(推計)は同日以降、連日10万人前後となっている。
桃園空港によれば、春節休みを含む2月5日~3月5日の期間に同空港を発着する臨時便、チャーター便は約1400便で、昨年に比べて倍増しているという。臨時便の多くは台湾と中国大陸を結ぶ便で、ほとんどが第2ターミナルに集中している。
桃園空港は、利用者が多くなる時間帯には便の出発時刻3時間前までに空港に到着し、混雑を避けるために自動出入国審査システムを利用するよう呼びかけている。
旧正月、台南市では奇美博物館が一番人気
旧正月休み期間中、南部、台南市では今年元日にオープンした奇美博物館がダントツ人気だった模様。
旧正月休みの台湾では、各地の観光地に大勢の行楽客が詰め掛けた。台湾南部台南市の人気観光地は、今年開館したばかりの奇美博物館が一番人気のようだ。
台南市交通コントロールセンターは、22日、旧正月休み中の交通量を基に推計を行って、人気観光地を割り出した。結果は、毎日奇美博物館に向かう交通量がトップだったという。今年1月1日にオープンした奇美博物館は、台湾の化学工業大手、奇美実業の創業者、許文龍氏と家族のコレクションを集めたもので、所蔵品は1万点以上。バイオリンのコレクションは世界最多、西洋彫刻の数は台湾最多を誇るほか、動物の標本や化石、各国の武器など、その種類は多様。白いバロック宮殿風の外観は、台湾のベルサイユ宮殿と異名をとるほど美しい。奇美博物館は、毎日5000名までと参観人数を制限しているが、駐車した車の数を見ると、毎日約3万人を下らない人が奇美博物館、及び近隣の台南都会公園を訪れた模様。
このほか、台南市安平区の旧市街は、旧正月二日目の20日、奇美博物館と同じくらいの人出があり、その他の日は第2位をキープ。シドニーオペラハウスを模したクリスタルの建物が美しく、結婚写真撮影スポットとして人気が高い北門水晶教会が3位、川の水面を利用したライトアップが美しい塩水地区のランタンフェスティバルが4位、開幕したばかりの新しいショッピングモール、南紡夢時代(T.S.Dream Mall)が5位。
台湾を訪れた天津のツアー客、「ガイドにカモにされた」と憤慨
7泊8日のツアーで台湾を訪れた中国・天津の観光客が、「ガイドにカモにされた」と憤慨している。20日付で香港メディア・東網が伝えた。
一行22人は11日~18日の日程で台湾を訪れた。費用は3800元~4600元(約7万200円~約8万7000円)。参加者の李浜さんは「買い物ばかりさせられた」と憤慨する。たとえば、1日目は台北故宮を2時間見学することになっていたが、朝からずっと買い物の時間が続き、故宮に到着したのは午後5時。閉館時間の6時まで1時間しかなく、駆け足での見学になってしまった。
4日目は各自オプショナルツアーに参加。墾丁・後壁湖でのシュノーケリングをガイドに強く勧められ、李さんは400元(約7600円)を支払って参加した。だが、現地に着いてみると費用は380台湾ドル(約1400円)と明記されている。怪しんだ参加者がガイドに領収書の提示を求めたが、「旅行会社の社外秘なので」と最後まで見せなかった。
その後、ガイドはメディアの取材に対し、「自分は友人から頼まれてガイドを引き受けただけ」と述べ、旅行会社の依頼でないことを明かした。クレームについては、「最後の日になって言い出すとは、賠償金目当てではないか」と反論している。
私たちは台湾人!独立志向が増加=世論調査で明らかに
台湾・政治大学選挙研究センターは昨年末、台湾でアイデンティティーに関する調査を実施した。アイデンティティーは「台湾人」との回答は60.6%。「台湾人であり、かつ中国人」との回答は32.5%。「中国人」との回答は3.5%。台湾人との回答から中国人との回答を引いた「台湾人アイデンティティー指数」は57.1と過去最高を記録した。台湾人アイデンティティー指数は1992年のマイナス7.9から年々増加しているが、馬英九政権になってからの7年間で伸びは加速している。
また「早く統一するべき、どちらかといえば統一すべき」との回答から「早く独立すべき、どちらかといえば独立すべき」との回答を引いた「中台統一独立指数」はマイナス14.7と過去最低を記録した。中台接近政策をとる馬英九政権のもとで、むしろ独立を志向する人々が増えていることを示している。