新幹線のトイレ占用した日本人とみられる女、乗務員に殴りかかる
旧正月の今月19日、台南―嘉義間を走行中だった台湾高速鉄路(新幹線)車内で、トイレを占用していた日本人とみられる女が、様子をうかがいに来た女性乗務員らに罵声を浴びせたほか、殴りかかるなどして警察に連行される騒ぎがあった。台湾のテレビ局TVBSが23日に伝えた。
女はスーツケース3個を持ち、車内のトイレに長時間こもっていたとみられる。不審に思った乗務員が外から声をかけたが応答がなかったため、安全確認のために扉の施錠を解除したところ、女は日本語なまりの英語で「黙れ、チャイニーズ」、「お前はテロリストだ」などと叫びながら殴りかかってきたという。
女は乗務員から嘉義駅で下車するよう促され、警察に引き渡されている。
正崴精密(Foxlink)、日本の中小企業買収を検討
コネクターの正崴精密(Foxlink)の郭台強・董事長は、年内の日本の中小企業買収を検討していることを明らかにした。
郭氏は「日本ではこれまで大企業に依存してきた中小企業が新たな活路を求めており、関係強化を進めるチャンスだ」とした上で「自動化能力に優れ、高い精密金型技術を持つ光学メーカーを中心として、複数の買収対象を視野に入れている」と語った。また、米国企業と提携して産業用ロボット分野に参入する方針も明らかにした。
台鉄、京急と友好鉄道協定を締結へ[運輸]
台湾鉄路(台鉄)管理局と京浜急行(京急)電鉄は26日に友好鉄道協定を締結する。観光を中心に日台間の人的交流が拡大していることを受け、双方の集客に生かす狙い。
26日に台鉄管理局の周永キ(キ=日へんに軍)局長と京急電鉄の原田一之社長が台北駅で調印式を行う。京急電鉄は、台鉄との友好関係をPRするラッピング車両を同社線内で運行するほか、台鉄の各駅で販売されている「台鉄弁当」を京急グループの店舗で販売する予定。
京急電鉄が海外の鉄道事業者と友好協定を締結するのは初めて。東京国際空港(羽田空港)に乗り入れている同社によると、羽田空港国際線ターミナルに設置しているインフォメーションセンターを訪れる外国人旅客のうち、台湾人が最も多いという。このため、台北松山空港と羽田空港とを結ぶ便で日本を訪れる台湾人旅客の自社路線への誘致を強化する。
台鉄管理局は京急電鉄のほか、西武ホールディングス傘下の西武鉄道とも姉妹鉄道協定を3月に締結する予定で、日本の私鉄各社との関係強化を進めている。
旧正月明け最初の出勤日 北部から中部で春の訪れ伝える雨
旧正月明け最初の出勤日となった24日未明、北東からの季節風の影響などにより、台北や新竹、台中などの地域で大雨となり、今春初めて雷も鳴った。
中央気象局は、台中以北では午後から雨脚が弱まるとみている。
3月2日までの週間予報によると、季節風が強まり前線が通過する影響により、台湾全域で雲が多い空模様となり、北部では2月26日から3月2日にかけて時折雨がぱらつく可能性もあるという。
台湾では、毎年2~4月に降るまとまった雨を「春雨」、雷を「春雷」と呼び、いずれも春の訪れを伝える気象現象とされている。
与党・国民党、総統選の公認候補 近日中に決定方法発表へ
与党・国民党主席の朱立倫・新北市長は24日、近日中にも来年に予定されている総統選の同党公認候補を決める方法を発表すると明らかにした。
今月16日に予備選の立候補受け付けを締め切った野党・民進党では蔡英文主席が唯一名乗りを上げ、公認候補としての出馬が事実上決まっている。
一部では王金平立法院長(国会議長)の出馬がささやかれているが、朱市長は党内には優秀な人材が多く、誰が立候補を表明しても「歓迎する」と述べ、具体的な人選については言及しなかった。
一方、総統制から内閣制へ変更する改憲案については、すでに党内で話し合いが行われているとして、官民で共通認識を形成したい考えを示した。「権力を持つ者が責任を持つ体制」を作りたいとしている。
台湾・桃園市で桜が見頃 目玉は“桜木花道”
桃園市復興区の桜が見頃を迎え、多くの花見客を惹きつけている。
復興区では旧正月休み(今年は2月18日~23日)の時期が来るとヤマザクラをはじめ、様々な桜が満開となり、同区南部ではチシマザクラやフジザクラ(マメザクラ)、ソメイヨシノなどが3月上旬まで見られる。
なかでも同地の中巴陵教会近くでは台湾でも有名なアニメの主人公の名前が付けられた、300メートルに及ぶ「桜木花道」が花見スポットとして特に人気を集めている。
経済部、給水制限の段階引き上げに向け企業を支援
水不足が深刻化していることを受けて、台湾では26日から西部を中心とした地域で給水制限が第2段階に引き上げられる。経済部は制限強化に向けて、臨時給水所のデータを提供するなど、影響の大きい企業に対して支援を行うとしている。
同部工業局によれば、給水制限の引き上げで32の工業区、2219社が影響を受け、1日当りの給水量は6万7000トン減少する見通し。なかでも電子、化学材料、卑金属、紡績、石油化学、製紙の6つの産業への影響は大きく、945社が対象となっている。
一方で、工業局は工業用水の貯水施設には制限引き上げにも対応できる貯水量が確保されており、各社も節水や排水の再利用などの対策を進めているため影響は大きくないと強調している。
引き上げの対象となるのは新北市の一部、桃園市、新竹県、新竹市、苗栗県、彰化県北部、台中市、台南市、高雄市。また、彰化県南部、雲林県、嘉義県、嘉義市でも夜間の給水圧力を下げる第1段階の給水制限が行われる。
第2段階の制限では大口利用者に対し、工業用水は5%、非工業用水やプール、洗車などの業者には20%給水が減らされる。
台中のリゾート施設でノロ集団感染の疑い
台中市の衛生当局は23日、地元のリゾート施設で旧正月の連休中にノロウイルスが原因とみられる集団感染が起きたと発表した。
感染が発生したのは大手ホテルの「武陵富野渡假村」。18日から23日にかけての期間中、嘔吐や下痢、発熱などの症状を訴えた利用客が相次ぎ、23日正午までに約120人が治療を受けた。
ホテルは従業員の中にノロウイルスの感染者がおり、食事を通して利用客に感染が広まった可能性があると説明。現在、発症者の多くは快方に向かっているという。
当局はホテルに対して食事の提供を中止し、衛生管理の強化を図るよう求めている。
総統府に乗用車突っ込む 運転の男は政治的意図を否定
台北市内の総統府で23日午前、乗用車が総統府前の花壇に突っ込む騒ぎがあった。馬英九総統は当時、公邸の中興寓所におり、けが人はなかった。
警察によると、乗用車を運転していたのは雲林県に住む40歳前後の男で精神科への通院歴があるという。男はその場で身柄を取り押さえられたが、調べに対し、携帯電話を操作していて運転を誤っただけで政治的意図はないと供述している。
警察は取り調べの後、男を公務執行妨害と器物損壊の疑いで送検した。総統府は昨年にも同様の騒ぎがあったため、金属製の花壇やボラード(車止め)など、車両の進入を阻止するための装置を新たに導入しており、建物などに被害はなかった。
総統府には外部からの侵入を防ぐための四つの警戒線が設けられており、この自動車はその最初の設備の花壇で止まったため、総統府にはまったく影響が無かった。また、馬英九・総統はこの時間帯は総統官邸にいた。
警察の調べによると、窃盗の前科があるこの男性は中部の雲林県で鉄工所を経営。22日、北部の新北市で仕事の代金を受け取ろうとして自動車で北上したが、相手が見つからないことから台北見物に変更して、23日早朝には総統府付近の自由広場で写真を撮り、それから総統府に向かった。その際、携帯電話で写真を撮りながら運転していて注意を怠ったことから総統府に突っ込んでしまったという。
助手席には大きななたもあったが、この男性の母親が農作業で使うものだとのことで、男性は政治的な目的はないと話している。家族の説明では、この男性は最近情緒不安定で、精神科で診察を受けたこともある。また、この日、男性が台北に来ていることも家族は知らなかった。
なお、午後1時すぎには女性が運転するオートバイが、総統官邸の門に突っ込んだ。女性にけがはなく、運転を誤ったことが原因だという。
桃園空港の1日の利用者が過去最多に
台湾桃園国際空港の1日の利用者数が過去最多を更新。23日は旧正月の五日目、旧正月休みの最後の日。台湾の北の空の玄関口、台湾桃園国際空港では22日から、旧正月を海外で過ごした人たちの帰国ラッシュが始まる一方、中国大陸に戻る観光客も次々に桃園国際空港に集まった。
台湾桃園国際空港によると、23日の増便は114便で、輸送人数は延べ12万3000人になるという。これは桃園国際空港にとって過去最多記録。桃園国際空港は今年の旧正月休みでは、21日から1日の利用者が延べ10万人を上回り、昨日の22日、そして今日23日は二日連続で延べ12万人以上になったと説明。
桃園国際空港では、混雑で出発に影響しないよう、利用者は出発の3時間前には空港でチェックインするよう呼びかけている。
行政院長、24日に立法院で施政方針演説
毛治国・行政院長が明日24日に施政方針演説を行う。第8期立法院第7会期は24日に始まる。これに伴い、行政院の毛治国・院長は閣僚を率いて施政方針演説を行う。行政院の報告書では、政府は経済振興に全力で取り組むと同時に、社会の公平性と正義、持続可能な環境の発展にも配慮していくことが示されている。
行政院の今年の政策と重点工作は、経済成長、自由経済モデルエリアの推進、海外との経済協定締結、適切なタイミングでの税制改革。また、台湾北部・桃園市にある台湾桃園国際空港を中心とした「桃園エアロトロポリス・プロジェクト」の中心となる計画、北部・新竹県の新竹バイオ医療パーク、台湾高速鉄道の駅周辺エリアの開発、南部の高雄市洲際コンテナセンター二期工事などの重大建設、及びへき地、離島での建設も含まれる。
さらに政府は長期ケア保険の推進、託児所と老人福祉施設での柔軟なサービスの強化、非合法な食品の摘発と消費者保護、国土保全の実践、原子力の安全性確保ならびに安定した原子力縮小による非核国家を目指す取り組みを進める。また、中国大陸との関係についても、両岸間の経済及び産業提携を強化し、活路外交を推進、国際的な人道支援も強化するという。
立法院の与野党議員団は先ごろ、24日に毛・行政院長の施政方針演説を聞き、3月3日より質疑応答を行うことで合意している。
馬偕病院、キリバスの患者受入れ100例に
南太平洋に位置する友好国に、中華民国台湾が医療面で協力。中華民国台湾と正式な国交を持つキリバスは医療資源が足らず、重篤な病気の患者は海外での治療が必要。
台湾の馬偕病院は2007年よりキリバスからの患者を受け入れており、今年2月までにキリバスからの患者を治療したケースは100例を突破した。馬偕病院は2006年、キリバスの中央病院と姉妹関係を結び、国際医療計画をスタートさせた。心臓内科や眼科、耳鼻咽喉科、産婦人科などの医師によるチームをキリバスに送り込み、現地の人たちを治療する他、重篤な患者を受け入れて治療する手配を行ってきた。
馬偕病院によると、キリバスは衛生環境の関係でリウマチ性心臓病を患う人の割合が大変高く、ある年、120人に対して心臓のエコー検査を行ったところ、1/3の人が台湾での手術が必要だった。しかし、これらの人たちすべてを手術することはできない。キリバスから台湾までは飛行機で2日から3日かかる。このため、手術が有効である人のうち、これだけの移動に耐えられる人しか台湾での手術を手配することはできない。
2007年からこれまでに受け入れた重症患者100人あまりのうち、心臓疾患の患者は半分。馬偕病院ではこれらの患者がキリバスに帰った後のケアにも関心を寄せており、昨年には台湾メディカルプログラム5年計画をスタートさせている。このプログラムでは馬偕病院から医師と看護師がキリバスの首都のTarawa中央病院の常駐し、外来での診察、公衆衛生面での教育、そして患者の治癒後の状況ならびに薬物使用状況の追跡を行うことで、患者の状況を寄り正確に把握しているという。
旧正月映画『大囍臨門』が1億元のヒット
旧正月映画のうち、台湾映画の『大囍臨門(ザ・ワンダフルウエディング)』が18日の公開から5日間で興行収入台湾元1億元(日本円約3億7000万円)を超えるヒットに。
この映画は台湾の著名なコメディアン、豬哥亮さんが主演、台湾出身で最近は中国大陸で人気の美人女優、ルビー・リン(林心如)さんをはじめ、台湾を代表する喜劇俳優が大勢共演するコメディー映画。豬哥亮さんは昨年の旧正月、『大稻埕』もヒットさせているが、『大稻埕』が公開6日目で1億元に達したのに対し、『大囍臨門』は1日早い1億元突破に。
豬哥亮さんは、1億元突破の知らせを受け、「映画で演じた主人公のように気分がいい。一人でも多くの人に映画館で見てもらいたい」とコメント。豬哥亮さんの娘を演じたルビー・リンさんは、「この映画を見た友人たちはみな、面白いし笑えて泣けると話している。今回豬哥亮さんと共演できたことについては、周りの友達の方が自分以上に喜んでくれている」と話した。
映画評論家の「膝関節」さんは、「豬哥亮スタイルの美学は彼のみが実現できる。誰も取って代わることのできない、ヒットを約束するスターであることを自ら証明した」と評した。
なお、旧正月映画では、この作品の他、アメリカの『フィフティ・シェイズ・オブ・グレイ』が人気に。
台湾、中国からの“高級ツアー”客を受け入れへ 月5000人規模で
台湾の観光当局は現在の中国本土からの観光ツアー客の受け入れ枠以外で、新たに「高級ツアー」の客を月に当初、5000人程度受け入れることを検討している。中国・新華社の報道として、京華時報が23日伝えた。
今年の春節(旧正月)連休中、台湾の観光地では中国本土からの大勢の客が日月潭を訪れ、のんびりとした時間を過ごしたという。
台湾の観光当局者によると、「高級ツアー」では全て5つ星ホテルを利用し、高級料理とより快適な交通手段を用意。受け入れ人数は現在の「優良ツアー」の約5%とし、早ければ4月末から受け入れる。
ホテル側も中国本土の高所得者層の客を獲得したい考えで、関連業者が対応を始めた。
米旅行博で台湾館が最優秀賞獲得
アメリカの旅行博覧会「ロサンゼルス・トラベル・アドベンチャーショー」が21日、ロングビーチ・コンベンションセンターで開幕し、台湾パビリオンが最優秀パビリオン賞を獲得した。台湾パビリオンが当賞に輝くのはこれで5回目。
ロサンゼルス・トラベル・アドベンチャーショーはアメリカ最大の旅行博覧会で、毎年数十万人の参観者が訪れる大規模なもの。中華民国駐ロサンゼルス台北経済文化弁事処觀光組は、昨年は出展を見送ったものの、それ以前の4年間、連続して最優秀パビリオンに選ばれた実績があり、今年も見事に5度目の受賞を果たした。
今年の台湾パビリオンは、「タイム・フォー・タイワン(Time For Taiwan)」のコンセプトを軸に、ロマン、ロハス、グルメ、ギフト、カルチャー、エコロジーの6要素を取り入れたもの。ナイトマーケットのゲームやタピオカミルクティーの試飲、こどもの姿の神様、三太子の格好をしたダンサーたちのにぎやかなダンスパフォーマンスなどが参観者の注目を集めた。
ショー執行長のJohn Golicz氏は、台湾の出展に感謝する、台湾は過去数年来、ずっと当トラベルショーの良きパートナーとして、投資を行い、我々に信頼を寄せてくれた。また、台湾パビリオンは、自己のスタイルで文化や商品をアメリカの消費者に届けており、これは台湾にとって非常にすばらしいことだと語って、台湾パビリオンを高く評価した。
台湾の観光当局は現在の中国本土からの観光ツアー客の受け入れ枠以外で、新たに「高級ツアー」の客を月に当初、5000人程度受け入れることを検討している。中国・新華社の報道として、京華時報が23日伝えた。
今年の春節(旧正月)連休中、台湾の観光地では中国本土からの大勢の客が日月潭を訪れ、のんびりとした時間を過ごしたという。
台湾の観光当局者によると、「高級ツアー」では全て5つ星ホテルを利用し、高級料理とより快適な交通手段を用意。受け入れ人数は現在の「優良ツアー」の約5%とし、早ければ4月末から受け入れる。
ホテル側も中国本土の高所得者層の客を獲得したい考えで、関連業者が対応を始めた。