台湾で中古車からiPhone、警察が2年前に紛失した日本人を探し出す
台湾で、市民が購入した中古車からiPhoneが見つかり、約2年前に日本人が紛失したものであることが分かった。台湾・東森新聞雲が13日報じた。
台中市警察大甲分局によると、現地時間3日午後3時前後、市民女性が同市内の交番に「今日自動車を掃除していたら、後部座席の下から出てきた」とiPhone 4sを持ってやってきたという。
警察官がこのiPhoneを充電して確認してみると、持ち主が日本人であることが判明。本人に確認をとる方法で苦慮していたが、Gmailのログイン画面にあったメールアドレス宛に、携帯電話内にあった画像などを添付して送ったところ、約1時間後に持ち主である日本人男性から返信があった。
男性は国際運輸の業務に従事しており、台湾に不在だったため、台北事務所の同僚女性が代理として受け取ることとなった。12日、この女性が関連の証明書を持って台北市の警察署を訪れてiPhoneを受け取った。
市民女性は1年あまり前に中古車を購入、この車はもともとタクシーとして使われていたという。同僚女性は持ち主の男性が「なくして約2年が経過した携帯電話がまさか戻って来るとは。本当に不思議だ」と語るとともに、「台湾にあなたたちがいて本当によかった」と感謝を示したことを伝えた。
日本の匠、鉄道部古跡の屋根瓦を修復
国定古蹟・台湾総督府交通局鉄道部庁舎の屋根修復作業を、当時の技術を継承する日本の名工が手掛けた。1920年建築の鉄道部庁舎は、東京駅を手掛けた建築家・辰野金吾の弟子である森山松之助の作品。台湾博物館の調査により、屋根は宮城県石巻市雄勝産の屋根材・天然スレートで葺かれていたことが判明した。
今回、日本文化庁の選定保存技術「石盤葺(せきばんぶき)」保持者の佐々木信平氏(67)ら数人の職人と、文化財保存の専門家を台湾へ招き、当時と同じ屋根材を使用して修復を行った。昨年の東京駅舎の修復に使用された屋根材と同じスレートが、初めて海外で使用された。修復は2016年に完了する予定で、その後、鉄道部博物館で展示されることになっている。
台湾無印、4月から400商品を値下げ[商業]
総合雑貨店「無印良品」を展開する良品計画の台湾子会社、台湾無印良品は12日、商品400点を4月23日から値下げすると発表した。値下げ幅は8~25%。台湾無印良品の広報担当者は「製造プロセスの改善によるコスト低下などを価格に反映させる」と説明した。
全商品5,333点のうち400点の価格を引き下げる。値下げする商品の46%は新商品、54%は既存の商品が占める。
台湾無印良品の広報担当者は値下げについて「さまざまな要因を考慮して決定した。円安もその一つだが、主要な要因ではない」とコメントした。
大鵬湾で軽飛行機が墜落、二人死亡
きょう(16日)午前10時ごろ、軽飛行機1機が台湾南部の大鵬湾(屏東県)の潟湖に墜落し、乗っていた男性二人が落水した。二人は救助されて病院へ搬送されたが、死亡が確認された。
経済部、原発の早急な廃止を否定 大規模デモ受け
経済部は14日、今後当面の間、原子力発電所を含めた全ての発電方式を組み合わせて、柔軟性に富んだ発電所の運用を続ける方針を示した。一方で太陽光発電などの再生可能エネルギーの導入拡大や、グリーン(環境・エネルギー)産業の発展に向けた取り組みを強調し、政策に対する市民の理解を求めている。
この日、民間団体などは台北、台南、高雄の各地で大規模なデモを開催。台北では主催者発表で約3万人、警察発表で午後4時までに約1万2000人が参加し、原発廃止などを訴えた。
経済部では市民らに対して、各発電方式のリスクを考える必要性があるとし、効率的な発電方式の組み合わせが人々のためになると原発の早急な廃止を否定。官民による理性的な意見交換が公共政策の形成につながると呼びかけた。
復興航空会長がひき逃げか バイクの運転手がけが
トランスアジア(復興)航空の林明昇董事長(会長)が14日午前、新北市新店区の路上で交通事故を起こし、ひき逃げの疑いで書類送検されていたことが分かった。林氏はしかるべき責任は負うとしている。
同社の広報室によると、林氏は追い越し禁止の場所で対向車線にはみ出し、これを避けようとした大型バイクが転倒したという。バイクの運転手はけがを負ったが、命に別状はない。同氏は事故直後、停車せずに現場を走り去ったとみられている。
同社は昨年7月と今年2月、乗客乗員多数が死亡する墜落事故を相次いで起こしており、今回の事故を受けて一部からはすでに非難の声が上がっている。
大阪アジアン映画祭、台湾映画がグランプリと観客賞をダブル受賞
第10回大阪アジアン映画祭の各賞が15日発表され、台湾映画「コードネームは孫中山」(行動代号:孫中山)がグランプリと観客賞を受賞した。イー・ツーイェン(易智言)監督は、「この映画が日本で上映され、もっと多くの人に観てもらえれば」と受賞に目を潤ませた。
審査委員長のパン・ホーチョン(彭浩翔)監督は同作について、少年たちのいたずらによる窃盗事件を発端とするストーリーながらも、昨今の台湾社会の一般市民の生活や社会情勢を映し出していると評価。さらに、シンプルなセリフ回しと細やかな表現方法で若手俳優たちの自然な演技を存分に引き出したとしてイー監督を賞賛した。
同作でデビューし、主演を務めたジャン・ファイユン(セン懐雲)とウェイ・ハンディン(魏漢鼎)は受賞の知らせに「ありがとうございます」と喜びの表情を見せた。(セン=擔から手へんをとる)
同作は、昨年台湾で開催された第51回ゴールデン・ホース・アワード(金馬奨)で最優秀オリジナル脚本賞を、第16回台北映画祭(台北電影節)で最優秀脚本賞を獲得している。
ジェトロ、産業観光後押し 日本の強みPR ビジネス・外国人客拡大狙う
日本貿易振興機構(ジェトロ)が国内の産業観光の振興に力を入れている。16日にはベトナムと台湾から旅行関係者や台湾工業技術研究院の職員ら23人を招き、32の研究機関が集積する茨城県つくば市や、農業生産額が全国2位で観光資源も多い同県の魅力を、19日まで3泊4日の日程でアピールする。
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円安を背景に外国人観光客が増えていることから、ものづくりの現場などを視察する産業観光を後押しし、日本の強みをPRすることでビジネスの拡大や観光客の一層の増加といった好循環につなげる狙いがある。
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今回は、旅行業者▽メディア▽格安航空会社(LCC)▽大学・研究機関-の4グループに分け、視察内容を設定。大学・研究機関では、産業技術総合研究所や宇宙航空研究開発機構(JAXA)筑波宇宙センター、筑波大発のロボットベンチャー、サイバーダインなどを訪れ、ビジネスや研究の交流を探る。LCCでは茨城空港関連施設の視察を組み込み、旅行業者にはイチゴ狩りやそば麦打ち体験などで観光の魅力を訴える。
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ジェトロは、外国人観光客の受け入れが可能な全国の酒造や産業施設などの情報を海外向けのウェブサイトで発信したり、浜松市周辺の音楽産業や佐賀県の有田焼といったテーマを絞った産業観光事業を推進。訪日外国人や対日投資の拡大などの効果を狙っている。
「洋上風力発電」で日台がタッグ・・・自然災害に「共通リスク」
日台の船級協会(解説参照)である日本海事協会と台湾の中国験船センターは10日、地震や台風などの自然災害に強い洋上風力発電設備の開発で協力する覚書に署名した。台湾メディアの中時電子報などが報じた。
連携の背景には日本と台湾が共に地震多発地域であり台風にもしばしば見舞われるという、洋上風力発電設備における共通のリスクがあることだった。日本海事協会と中国験船センターはすでに、被害調査を行ってきたが、今回の覚書で産業化に向けた専門知識の蓄積を進めることになった。
日本は2014年に、福島県楢葉町沖20キロメートルに、日本初となる福島県楢葉町沖浮体式洋上風力発電所である「ふくしま未来」を設置した。中時電子報は日本海事協会が台湾側に、これまでの経験を伝授する考えと報じた。
中国験船センターの趙国梁董事長(理事長)は、「双方の目的は、極端な地理条件においても、再生可能エネルギーの関連産業に、信頼できる技術による問題解決の方法を提供することだ。洋上風力発電の開発者、発電機製造業者、保険や銀行関連は、われわれ(中国験船中心と日本海事協会)が共同で提供する技術的情報から利益を得られることになる」と説明。
日本海事協会の上田徳会長は、日本や台湾における洋上風力発電事業の推進は共に、「熱帯性暴風雨、地震、強烈な海流に対するチャレンジになる」と指摘。双方の提携により再生可能エネルギー技術の品質と安全性を向上できるとの期待を示した。
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◆解説◆
船級協会(英=Classification Society)は船舶と水運に関連する技術上の基準を定め、さらに検査を通じて船舶や施設などが基準に合致していることを認定する機関。世界初の船級協会は英国で1760年に設立されたロイド船級協会。日本では帝国海事協会が1899年に設立され、第二次世界大戦後になり日本海事協会と改称された。
台湾では1951年に中国験船協会が設立され、1988年に改組されて中国験船センターとなった。中華人民共和国は1956年、中国船級社を設立した。
日本海事協会は一般財団法人、台湾の中国験船センターは財団法人で、いずれも非営利団体だ。
日本や台湾で流行の「0.8ライフ学」、何事も全力ではなく8割の力で
11日、現代人は常に急いでいるというイメージはないだろうか。遅刻しないために早歩きし、ファストフード店では食事を大急ぎでかきこむ。常に耳の横で「早く、もっと早く!」との呪文にかけられているようだ。
2015年3月11日、現代人は常に急いでいるというイメージはないだろうか。遅刻しないために早歩きし、ファストフード店では食事を大急ぎでかきこむ。常に耳の横で「早く、もっと早く!」との呪文にかけられているようだ。人民網が伝えた。
中国には、「人生腹八分、花は九分咲きが美しい」という言葉がある。つまり、何事も全力投球でするのではなく、少しの力を残しておいたほうがいいということだ。この考えは、日本や台湾で流行している「0.8ライフ学」と共通する。
心臓が0.8秒に1回鼓動するというのが、健康な体の状態。「0.8ライフ学」というのは、生活のリズムの早い日本で提唱されている新理念で、全てを全力 ではなく、80%の力でし、残りの20%の力は、融通を利かせたりするための余力として残しておけば良いという考えだ。その合言葉は、「生活において頑張ることも必要だが、ゆとりはもっと必要」。
▼「0.8ライフ学」とは
食事:料理の際、油、塩などをいつもの8割にし、腹八分目にする。
仕事:まず、自分の仕事にポジティブな態度で臨まなければならない。また、仕事には、きちんとした「計画性」が必要。そして、仕事と休息のバランスを取り、随時頭をリラックスさせなければならない。
休暇:休みの日になると大勢の友達と遊びに行くという人も多い。しかし、思いっきりうっぷんを晴らすという方法は逆効果となることも多い。一番いいのは、友人数人とお茶を飲みながら おしゃべりを楽しんだり、ソファーに転んで読書をしたり、釣りに出かけたり、果物狩りに出かけたりすることだ。そのように、ゆったりとした時間を過ごすことで、体や心をリラックスさせることこそ、休暇の本来の意義である。
愛:全力投球で配偶者や恋人を喜ばせようとする必要はない。自分のために2割の空間を残しておき、自分を好きになることを知らなければ、相手に愛されることはない。
交際:他の人のための力を残しておき、何かあった時にそれを使えば、親切な人になれる。他の人を許すための余力を残しておけば、人間関係に悩むこともない。他の人の事を考える余力を常に残しておくのだ。他の人のために残している余力は、自分の活路ともなることを忘れてはならない。
実際には、「0.8ライフ学」の学術名はないものの、中国の健康教育専門家も頻繁に同ライフスタイルに言及している。
▼完全主義者は肺の病気にかかりやすい
肺の病気を患う人は、「完全主義者」である傾向にある。他の人に対しても、自分に対しても、高い要求を持ち、中国医学で言う「気の運動」を全て「完璧に物事を行う」ことに使ってしまうと、肺の病気にかかりやすいのだ。簡単にいうと、いろんなことを「気にしすぎてはならない」のだ。特に他の人が言うことを気にしすぎてはならない。自分の生活のことをはっきり理解しておかなければならない。
▼心臓を模範として仕事を
心臓の重さは、体重の0.5%にも満たない。しかし、血液を全身に送るという重責を担っている。心臓の役割は大きく、休むことも、疲れることも知らずに働き続けていると考える人も多いかもしれない。しかし、実際には心臓は賢く働いている。通常、心拍数は1分間当たり70回で、心周期は0.9秒。うち収縮(仕事)は0.3秒、弛緩(休息)は0.6秒で行われる。つまり、3分の2の時間を休息に当てているのだ。これは、仕事の8時間制に相当する。夜間の睡眠時になると、心拍数は1分間当たり50回に減少し、心周期は1.2秒になる。そして、収縮は0.3秒のままであるのに対し、弛緩(休息)は0.9秒に増加する。つまり、4分の3の時間を休息に当てているのだ。これは、6時間制の仕事に相当する。このように、心臓は、仕事と休息のバランスを見事に取っている。しかし、心臓を模範にした生活を送ることができている人はどれほどいるのだろうか?