日本統治時代から残る神社、復元工事が3月末にも完了へ
日本統治時代に建てられた東部・台東の鹿野神社(鹿野郷龍田村)の約10カ月におよんだ復元工事が、今月末にも完了することが分かった。花東縦谷国家風景区管理処によると、神社の復元が行われるのは台湾では初めて。完成後は一般公開されるものの、神は祭らないという。14日付の自由時報が伝えている。
同処の関係者は、工事の過程について、鳥居や石灯籠、歩道など当時の写真を基に忠実に復元し、神社の基壇部分は地元住民から出ていた希望通り、補強を加えたのみにしたと話す。工事には日本の宮大工らも協力した。
同神社が建つ龍田村は日本統治時代、日本からの移民村とされていた。現地の高齢者によると、当時村内には役場や学校、派出所などもあり、神社の例祭日には毎回、各機関の職員などが参加していたという。現在でも当時の小学校校長宿舎が残されている。
ゴルフの大田、自社ブランド自転車の販売好調[製造]
ゴルフクラブ受託製造大手の大田精密工業は、自社ブランド「Volando」で展開する高級自転車事業の2014年の売上高が前年比で4倍に拡大した。好調を維持すれば、今年から来年にかけて自転車事業で利益を計上する可能性が出ている。16日付蘋果日報が伝えた。
大田は、今年2月の春節(旧正月)前に外資の証券会社関係者や香港の中小企業の社長など計24人を対象に、Volandoブランドの炭素繊維自転車で6日間かけて台湾全土を一周するツアーを開催。うち10人が高雄市にあるVolandoの旗艦店を訪れ、1台8万~9万台湾元(約31万~35万円)の自転車2台のほか自転車関連用品を購入したという。
大田は、中~高所得層にターゲットを絞った高価格帯製品を自転車事業の柱としており、先行する大手との差別化を図っている。またサイクリングツアーの実施で自社製品の魅力を直接アピールする独特の戦略も特徴。同ツアーは香港やシンガポール、中国などからの問い合わせが増えているとしている。
大田は今年、高雄市内の百貨店に出店するほか、高額自転車のレンタルサービスも始める予定で、自転車事業を拡大する方針だ。
韓流ファンの男性、韓国人女子大生を6万円で買春し摘発=韓国人女性「まだ1人目だったのに…」
台湾の中時電子報によると、韓流に熱中している26歳の台湾人男性が、留学のため台湾へやって来たばかりの韓国人女性を買春し、ホテルで摘発された。
男性の供述によると、以前から韓国のドラマや映画を好んで見ており、韓国の女優やアイドルに詳しく、韓国人女性に強い関心を持っていた。業者から「1晩1万6000台湾ドル(約6万円)でどうか」と話を持ちかけられた際、男性は「金に糸目はつけない」と強く求めたが、女性との性交渉を終えた後、摘発された。男性は「家族には知らせないでほしい」と話している。
女性を送り迎えしていたのは54歳のタクシー運転手で、車から女性を下ろしてもその場を走り去らないことから、警察が職務質問したことをきっかけに、売買春が発覚した。韓国人女性は自称大学3年生で、生活費に困り、ネットを通じて台湾で売春するサイトに登録。ビザや航空券を用意してもらい、5日に観光名目で台湾へ来たばかりだった。「最初の客をとっただけで捕まってしまった」と話している。
警察は今回の摘発で得られた手がかりから、裏社会の売春グループ摘発に乗り出している。
台湾では10万人近くが中国本土向けの振り込め詐欺で生活、毎年の被害額は1555億円
中国公安部がまとめた昨年の振り込め詐欺の被害額は107億元(約2079億円)に達することが分かった。15日付で新京報が伝えた。
公安部の統計によると、中国でだまし取られた被害額のうち80億元(約1555億円)以上が台湾に渡っている。双方の法律制度の違いが障害となり、これまでに回収できた額は12万7000元にとどまる。
全国人民代表大会(全人代、国会に相当)の代表を務める珠海格力集団の陳偉才・副総裁は、台湾の警察から入手した話として、「台湾では10万人近くが中国本土向けの振り込め詐欺で生計を立てている」と語った。
台湾鉄道、中部でもICカード乗車券の使用可能に 今年6月末にも
台湾鉄路管理局は16日、6月末にも中部の各駅に交通系IC乗車券のイージーカード(悠遊カード)に対応した改札機を導入し、運用を始める方針を明らかにした。台鉄では北部と南部ですでに利用が可能だが、中部は対象エリア外になっている。
台中や新烏日など一部の駅では、先月27日~今月15日に同市内で行われた台湾ランタンフェスティバルの開催に合わせて臨時のカード読み取り機が設置されたが、閉幕後に撤去されていた。
昨年の灯台参観者数、102万人を突破 新たに2カ所を公開へ
交通部航港局の発表で、2014年の台湾地区で一般に公開されている灯台への参観者数が102万人に上ると分かった。今年中にも新たに2基が公開される。
台湾には35基の灯台があり、観光促進などのため、そのうち10基が一般公開されている。以前は6カ所のみ開放されていたが、2013年から2014年にかけて、新たに4カ所で参観が可能になった。
同局の統計によると、2013年の参観者数は約88万人、2014年は102万人となり、年々増加している。参観者数が最も多いのは台湾最南端にある鵝鑾鼻(ガランピ)灯台で、毎日1000人余りが訪れている。
今年新たに一般公開されるのは、富貴角灯台(新北市石門区)と七美嶼灯台(澎湖県七美嶼)。1897(明治30)年に完成した富貴角灯台は日本人が台湾で建設した最初の灯台。しかし当時のものは第二次世界大戦で破壊され、1949年に再建された。一方の七美嶼灯台は、1939(昭和14)年に完成し、日本人が台湾に建設した最後の灯台とされている。
前者は日台間の海底ケーブルや航路設備設置のため、後者は航行時の目印としてや安全に漁業を行うために造られたという。
同局は2016年までに参観が可能な灯台数を13カ所まで増やしたいとしている。
台湾の慈善団体、長年争ってきた自然保護区の開発計画を撤回
仏教系慈善団体の慈済基金会(花蓮県)は16日、台北市内の自然保護区を整地し、国際ボランティアや災害救助などの活動拠点となる施設を建設する土地開発計画について、社会の理解が得られないとして撤回を発表した。同計画は住民や環境保護団体などの強い反発にあい、10年以上にわたって開発の可否が争われていた。
開発計画は今年2月、柯文哲台北市長が計画を進める慈済を非難したことをきっかけに表面化。インターネット上などで賛否両論の議論が起き、世間の注目は同団体の財政の透明性などにまで及んでいた。
西武グループと友好協定など締結の台湾鉄道「相互理解の増進に期待」
台湾鉄路管理局と西武ホールディングス及び西武鉄道は17日、台北駅で「包括的事業連携に関する友好協定」と「姉妹鉄道協定」の締結を祝う記念式典を行った。台鉄の周永暉局長は「相互理解の増進につながれば」と日本の鉄道会社との交流強化に期待を寄せた。
双方は今月14日に協定を締結。西武ドームでは来月、「台湾デー」の開催が予定されており、鉄道に限らず幅広い分野で交流を深めたい考えだ。
周局長は、日台双方でヒットした野球映画「KANO」ゆかりの地で、世界的にも大きな注目を集める登山鉄道の阿里山森林鉄路が走る嘉義をアピール。観光客の来訪を呼びかけた。
今回の協定では台鉄としては初めて国外の鉄道事業者と災害発生時に物的、人的支援の実施でも合意しており、事業の発展と地域社会への貢献を促進したいとしている。
台湾で航空機の事故相次ぐ 2人が死亡
屏東県東港鎮の大鵬湾潟湖では軽飛行機が墜落。搭乗していた教官ら2人が病院に搬送されたが、いずれも死亡が確認された。
一方、台南市の陸軍帰仁基地では訓練中のヘリコプターが後退した際、駐機場に停まっていた別のヘリコプターに接触する事故があり、テールローター(後部回転翼)などを損傷した。けが人は出ていない。
どちらも関係機関が事故原因などの調査を進めている。
帆船と漁船が衝突、濃霧で視界利かず
きょう(17日)正午ごろ、基隆の碧砂漁港からおよそ0.2海里の海域で、ヨットと漁船が衝突し、帆船に乗っていた男性二人が病院に運ばれた。一人は手を骨折、もう一人は脊椎を痛めたもよう。事故当時、現場は濃い霧に包まれており、視界が狭かった。
桃園空港で濃霧、エバーなど4便が高雄に着陸
台湾桃園国際空港では、きょう(17日)午前5時ごろから濃い霧が発生した影響で航空機の着陸を見合わせた。このため9時までに長栄航空(エバー航空)の旅客機(乗客約300人)を含む旅客機、貨物機合計4便が高雄小港空港への着陸に切り替えた。桃園空港では午前9時10分に通常の離着陸を回復した。
ドラッグストア市場、15年前の2倍に拡大
経済部が16日に発表した統計によると、昨年の薬品・化粧品小売業の売上規模は1829億元で、前年比4%増、調査開始の1999年から15年で約2倍に成長した。シルバー市場の拡大や中国人観光客からの人気などにより、今年の業界売上は過去最高の1900億元を見据える。
主な商材は、化粧品・衛生用品が全体の47.6%、医薬品34.7%、食品・飲料9%など。国内ドラッグストア最大手の屈臣氏(watsons)・康是美(COSMED)2社の総店舗数は今年1月末時点で計862店。薬局チェーンは計764店で、長青連鎖薬局・維康医療用品・杏一医療用品の3社で薬局全体の72%を占める。
外交部長、馬・総統の年内の外遊示唆
林永楽・外交部長が、馬英九・総統の年内の外遊を示唆した。馬英九・総統の任期は来年5月20日までと残り1年余り。与党・国民党の江啓臣・立法委員は16日、立法院外交及び国防委員会で、馬・総統が向こう1年間に外遊する可能性について質問した。
これに対し、外交部の林永楽・部長は、外交部は適切な機会を把握して、外遊に向けての検討を行うとした上で、「馬・総統は向こう1年間に外遊すると信じている」と述べ、海外訪問の可能性を示唆した。
馬英九・総統はすでに、正式が外交関係のある国はすべて訪問している。林・外交部長は、一部の国は年末に選挙があり、新たな国家元首が誕生すると指摘し、これらは外交部が馬・総統の外遊スケジュールを検討する際に考慮する方向だと述べた。
陸委会:中共は現実を直視せよ
行政院大陸委員会(陸委会)が、中共は現実に向き合うよう呼びかけた。中共国務院の「総理」李克強氏は、15日に閉幕した「全国」人民代表大会第三次会議の記者会見で、「一つの中国、92年コンセンサス、台湾独立反対」を堅持して台湾海峡両岸関係の平和的な発展を維持するならば、両岸の経済協力に基礎を築けると改めて強調した。
これに対し、中華民国政府で対中国大陸政策を担当する行政院大陸委員会は15日夜にプレスリリースを発表し、「92年コンセンサス、一つの中国、各自解釈」は両岸が制度化された対話と交流を行うための基礎であり、中華民国が存在する事実を示すものだと述べた。
大陸委員会はさらに、中華民国政府の対中国大陸政策は、中華民国憲法の枠組みの下、「統一しない、独立しない、武力行使しない」台湾海峡の現状を維持することであり、これは台湾における民意の最大の共通認識だと説明、中共は両岸の現実を直視し、台湾の民意を十分理解し、実務的に両岸関係の平和かつ安定した発展を推進せよと呼びかけた。
インドネシア学生は農工業、設計好む
インドネシアの学生が台湾で学ぶ学科として、農業、工業、デザインが注目されている。教育部が16日に明らかにしたところによると、現在台湾で学ぶ外国人学生のうち、インドネシアの学生は4番目に多く、昨年は2345人が学んだ。また、近年は毎年8%から12%の割合で安定して増えている。インドネシアには1000万人を超える華僑が暮らしている他、その三代目の子女の多くが中国語の基礎を備え、インドネシア自体も経済的に成長を続けていることから、今後も台湾が留学生を呼び込む場合の潜在力豊かな地区だと見られている。
大学がインドネシア人学生をさらに多くひきつけられるよう、教育部はこのほど、インドネシアの高校の校長20人を台湾に招き、台湾の教育環境を紹介した。訪問団は、台湾南部の屏東科技大学、義守大学、崑山科技大学、中興大学付属高校、松山高校などを参観、台湾の高レベルながら学費の安い教育環境は非常に魅力があると話したということ。
そして、これらインドネシアの校長先生たちは、インドネシアの学生たちは台湾なら中南部での生活を好むと予想、学ぶ学課は農業、工業、「設計(デザイン)」などを選ぶのではないかと指摘した。
ゴルフの大田、自社ブランド自転車の販売好調
ゴルフクラブ受託製造大手の大田精密工業は、自社ブランド「Volando」で展開する高級自転車事業の2014年の売上高が前年比で4倍に拡大した。好調を維持すれば、今年から来年にかけて自転車事業で利益を計上する可能性が出ている。16日付蘋果日報が伝えた。
大田は、今年2月の春節(旧正月)前に外資の証券会社関係者や香港の中小企業の社長など計24人を対象に、Volandoブランドの炭素繊維自転車で6日間かけて台湾全土を一周するツアーを開催。うち10人が高雄市にあるVolandoの旗艦店を訪れ、1台8万~9万台湾元(約31万~35万円)の自転車2台のほか自転車関連用品を購入したという。
大田は、中~高所得層にターゲットを絞った高価格帯製品を自転車事業の柱としており、先行する大手との差別化を図っている。またサイクリングツアーの実施で自社製品の魅力を直接アピールする独特の戦略も特徴。同ツアーは香港やシンガポール、中国などからの問い合わせが増えているとしている。
大田は今年、高雄市内の百貨店に出店するほか、高額自転車のレンタルサービスも始める予定で、自転車事業を拡大する方針だ。
統計数字で見る台湾 人口最多は新北市、粗出生率最高は離島の連江県
総人口2340万人の台湾で、人口が最も多いのは新北市の397万人。人口1000人当たりの出生数を示す粗出生率が昨年、一昨年と比較して最高だったのは人口約1万人の台湾海峡の離島、連江県で14.02。内政部が公表している統計資料を紐解くと、台湾の現状や地域の特徴が見えてくる。
6直轄市(台北、新北、桃園、台中、台南、高雄)の人口は昨年末時点で1600万人以上。総人口の68.75%がこれらの直轄市で生活している計算になる。ただ、台北市の人口は270万人で、2位の高雄市(278万人)や3位の台中市(272万人)にもおよんでいない。
だが、昨年の人口増加率が一昨年比で最高だったのは、こちらも台湾海峡の離島、金門県。手厚い福祉政策とフェリーを利用した中国大陸への連絡ルート「小三通」が人口を押し上げたとみられる。
また、昨年に人口1000人当たりの婚姻数を示す粗婚姻率が高かったのは台北市(7.1)を筆頭に新北市(7.02)、新竹市(6.82)の順。一方で離婚率が高かったのは花蓮県(2.92)、桃園市(2.65)、基隆市(2.59)だった。