台湾人に人気の北海道、ツアーバス不足のおそれ
夏の観光シーズンを迎える北海道を訪れる日本内外の客が増え、地元ではツアー客向けの観光バスが足りなくなっているようだ。北海道は台湾人に最も人気の日本の観光地。中華民国旅行公会によると、台湾からは今月、約400組のツアー客(計約1万2000人)が訪問する予定だが、バスが手配できないおそれがあるという。ツアー客を募集した旅行代理店がバスを手配できない場合、参加者に賠償金を支払わなければならない。
6月は今年最高6・3万台=バイク販売台数
蘋果日報のまとめによると、6月のバイクの販売台数が今年最高の6万3289台に達した。6万台を超えたのは昨年10月以来。上半期累計では31万5793台と前年同期比11%増えている。大手バイクメーカーによると、6月は卒業式シーズンで就職や地元を離れて進学する人たちが移動手段としてバイクを購入したとみられる。
亜太電信が8月に上場計画
通信キャリアの亜太電信(APTG)が8月に上場を計画している。亜太電信は株式を店頭公開している。実現すれば地場の同業では4社目の上場企業となる。上場とともに年内に社債を発行しての資金調達も検討中だ。現時点での顧客数は約45万件で、過去9カ月は毎月3万件以上増えたという。
液晶テレビ受託生産、下半期は減少も
瑞軒科技(アムトラン)や冠捷科技(TPV)といった地場の液晶テレビ受託製造大手の下半期の出荷量が減少するおそれがでてきた。中国政府による省エネ家電購入補助が終了したほか、世界的に景気の回復が遅れるなかで、得意先のメーカーが下半期の見通しに慎重になり受注量の減少が予想されるという。地場液晶テレビ受託大手の第2四半期の出荷量は前期比4〜5%増えている。
原住民や外国人の氏名登録で規制緩和
内政部はこのほど、姓名条例修正草案の承認を終え、近く行政院に送られることとなった。氏名登録の規制が大幅に緩和され、原住民や外国人がより自由に名前を選べるようになる。修正案では、漢字文化を持たない原住民族の氏名登録にローマ字表記を併用することを認める一方、外国人の漢字名登録についてもこれまで習慣的に運用されてきたルールを明文化する。
謝淑薇、女子複で台湾初の8強=ウィンブルドン
テニスのウィンブルドン選手権第7日が1日、ロンドン郊外で行われ、女子ダブルスで台湾の謝淑薇と中国の彭帥のペアが、クロアチアのダリア・ユラクとタイのタマリーン・タナスガーンのペアをストレートで下し、準々決勝進出を決めた。台湾人選手がウィンブルドン女子ダブルスで準々決勝まで進んだのは謝が初めて。謝は高雄出身の27歳で、現在のシングルスの世界ランキングは台湾勢でトップの41位。
6月のPMI低下、中経院は「成長率3%以下」
月の購買担当者指数(PMI)が5月より低下し、中華経済研究院では今年の経済成長率は3%を下回ると予想。台湾のリサーチ機関、中華経済研究院(中経院)は2日、6月の製造業購買担当者指数は53.6%だったと発表した。5月に比べて1.7ポイント低下。しかし、購買担当者指数は50%を上回ると景気の拡大、下回ると景気後退を示唆するとされており、指数は4ヶ月連続で50%以上、すなわち景気拡大を示している。
しかし、指数を構成する五つの指標のうち、雇用の拡大スピードが速まった以外は、新規受注、生産量、サプライヤーの納品時期、材料在庫指数はいずれも5月に比べて悪化。新規受注は2012年11月以来の低レベルになった。
中華経済研究院では、ここ数ヶ月の購買担当者指数の動向から、景気は緩やかな回復基調にあるが、回復力は弱まっていると分析。調査に応じた企業のうち依然として半数以上は、下半期の景気を楽観視しているが、その数は4ヶ月連続で減少しているとのことで、中華経済研究院では、今年の経済成長率は2%から3%の間になろうと予想した。
中華経済研究院の呉中書・院長は、「現在の世界経済では、ヨーロッパはよくないなりにゆっくりと回復している。アメリカは上下のブレがあるだろう。中国大陸はさらなる下方修正があるかもしれない。世界経済全体を考慮した上で、今年の台湾の経済成長率は2%から3%の間だと見ている」と話した。
呉・院長は、世界景気の先行きははっきりしない他、各国の状況が影響しあうこともあり、判断の不確実性が増していると指摘。その上で、中国大陸は6月の購買担当者指数が低下しており、内需が弱まっているとの見方を示し、欧米が景気回復の力を取り戻せるかどうかが下半期の最大の焦点だと述べた。
台北、新竹、嘉義で6月の平均気温が過去最高に
台北市、新竹県、嘉義県の6月の平均気温が過去最高を記録した。中央気象局によると、台北気象観測ステーションの6月における平均気温は29.2度で、過去最高を更新。これまでの最高は2011年の29度。台北気象観測ステーションは1896年に設置されており、今年の6月は過去117年で最も暑かったことになる。
また、台湾北部の新竹県に設置された気象観測ステーションの6月の平均気温も28.9度に達し、この気象観測ステーションが作られた1937年以来の最高となった。台湾南部、嘉義県の気象観測ステーションでの6月の平均気温は28.8度で、これまでの最高だった、1980年の28.7度を上回った。
中央気象局では、台北市の6月の気温が過去最高になったことについて、ヒートアイランド現象の影響が大きい他、今年は梅雨が例年より早い、6月はじめに終わったことが原因だと説明している。
演劇界の重鎮、李国修氏が大腸がんで死去
台湾演劇界の著名な俳優で演出家、李国修氏が2日未明に大腸がんのため死去した。57歳。李国修氏は18歳のときに学校の演劇部に入り、卒業後ただちに演技と創作活動に身を投じた。1980年代にテレビのコントで知られるようになった李国修氏は、1984年にはスタンリー・ライ氏、李立群氏らと共に「表演工作坊(パフォーマンスワークショップ)」を立ち上げて演劇ブームを巻き起こし、1986年には自身が主宰する「屏風演劇団」を結成、その後はこの劇団の俳優、演出家、脚本家として数々の公演を行った。
2010年に大腸がんが見つかり、治療に努めたが2011年12月には肝臓への転移が確認されたとして長期休養に入ると宣言。その後は台湾中部の台中市で治療に専念したが、2日午前3時34分に亡くなった。
馬英九・総統は李国修氏が死去したとの知らせを受け、電話で遺族に直接お悔やみを述べた。馬・総統は李国修氏の貢献を称えて、褒揚令を出すという。
聯発科と義隆電、ソニー新型スマホで供給網入り[IT]
IC設計大手の聯発科技(メディアテック)と義隆電子(ELAN)の2社は、ソニーモバイルコミュニケーションズが第3四半期にも発売を予定している新型スマートフォン向け製品を受注し、ソニーのサプライチェーン入りを果たした。聯発科と義隆電の今年の出荷量を大きく押し上げるとみられる。
2日付工商時報が伝えた。ソニーのスマホ新機種「エクスペリアC」は、画面サイズ5インチのミドルレンジ製品。義隆電のマルチタッチソリューションを応用している。基本ソフト(OS)は「アンドロイド4.1.2」で、CPU(中央演算処理装置)は聯発科のクアッドコアチップ「MT6589」を採用。800万画素のカメラには、従来の表面照射型CMOSセンサーに比べ約2倍の感度と低ノイズを実現したソニー独自の裏面照射型CMOSセンサー「Exmor R」を搭載している。新機種の投入で、主に新興国市場でのフィーチャーフォン(従来型携帯電話端末)からスマホへの切り替え時の商機を狙うとみられている。
聯発科は今年のスマホ向けチップの出荷量を約2億個と予測しているが、証券筋は2億5,000万〜3億個に増えるとみている。また、義隆電のスマホ向けタッチICの出荷量は、目標の1,000万個から1,200万〜1,500万個に達する可能性もあるという。
高雄と神戸、港町交流 クルーズで新・台湾旅行
ルーズ船の発着地としてPRに力を入れている高雄市はこのほど、陳菊市長自ら豪華客船に乗り込み、日本有数のクルーズ船母港である神戸市を訪問した。矢田立郎・神戸市長(右)は陳・高雄市長(左)を歓迎、2人は港町同士、観光や産業の発展で協力し合い、友好関係を深めて行こうと固い握手を交わした。
6月29日に高雄に入港した米プリンセス・クルーズ社の運航する豪華客船「サン・プリンセス(Sun Princess)」に搭乗した陳市長は2日神戸港に到着、埠頭施設などを視察した。
神戸市みなと総局から、クルーズ旅行のプロモーションで両市が協力できないかとの要望があり、陳市長は「高雄―沖縄―神戸」の周遊ルートを具体的に提案、矢田市長はこれに強い関心を示し、双方の発展に大いに役立つと応じた。
台湾のクルーズ船寄港地は北部の基隆が定番だが、高雄は2010年をクルーズ船母港元年とし誘致を強化、昨年のクルーズ寄航客数は前年比29.37%増の1万6000人あまりと過去最高を記録している。