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中国国産米ブランド構築まで長い道

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日本の高級米購入に走る中国人、中国国産米ブランド構築まで長い道


閉幕したばかりの全国「両会」(全国人民代表大会と中国政治協商会議)では、日本の高級米が中国人に大人気だというニュースが世論の注目を集めた。数日後には高級米の話題はさらにドラマチックな色合いを帯びて報道された。あるメディアによると、中国人が1kg300元(約5800円)で購入している日本の高級米は実際は中国東北地域生産のもので、現地ではわずか1kg6元(約120円)で販売されている「ひとめぼれ」というブランドだという。新京報が伝えた。

調査によると、日本の高級米を輸入して購入する中国人もある程度存在するが、その米が中国東北地域で生産された中国産だと確定できる証拠はなく、また当該の米が東北の企業が生産した「ひとめぼれ」だと確定できる証拠もない。また中国産「ひとめぼれ」の生産企業もこの件を利用して販売拡大を狙っていると指摘されている。

▼国産米ブランドの不振

2007年7月に日中両国は協定を結び、日本の米が中国で1kgあたり約90元(約1700円)で販売されることになった。この価格は当時の中国の一般的な米の20倍に相当する。日本の全国農業協同組合連合会のデータによると、2014年に日本から中国に輸出された米は160トンで、2013年の輸出量の2倍以上に拡大している。

これに対して中国の米の発展は同じようには進んでいない。北京の多くの大型スーパーで一番多く売られているのは中国産の計り売りの米だ。袋詰めの米には「東北米」や「安徽米」といった大まかな産地のブランドが印刷されている他には、「高級米」、「中国米」といったあいまいな表示がされている。販売されているブランド米の中では金竜魚や福臨門の米が有名だが、この2ブランドもミドル・ロークラスの米が中心だ。

▼ブランドの行き詰まり打開には「品種+産地」

実際には、中国市場にも同じような高品質の米は少なくない。江蘇省にも日本の米に負けないようなブランド米「南粳」がある。江蘇省農業科学院粮食作物研究所の王才林(ワン・ツァイリン)所長が「乳玉王妃」と呼ばれる日本の品種「関東194号」と江蘇省内の品種を交雑させて生み出した「南粳46」や「南粳9108」といった新品種は、味わいでは日本のコシヒカリを越えていると言われる。

王所長は、中国米はブランドを確立する必要があり、日本から多くの経験を学ぶのがよいと語る。日本のブランド米「コシヒカリ」はコシヒカリ品種の苗を加工したもので、品種+産地=ブランドの形式で、コシヒカリは品種であると同時にブランドでもあり、品質が保証されている。現在、江蘇省蘇州市のある企業は農家から高級米を通常価格よりも高く買い取ることで農家の意欲を高める試みを開始している。「長期的に見ると、これは米のブランド価値の創出だと言える」と述べた。




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