文化交流「心の絆」=歌舞伎と京劇、合同公演-北京
中国の唐家セン中日友好協会会長(元国務委員)は3日、北京で自民党の中曽根弘文元外相と懇談した。唐氏は北京で日本の歌舞伎と中国の古典演劇「京劇」の合同公演が実現したことを評価。「芸術文化交流は心と心を結ぶ絆。良好な国家間の関係構築に最も役割を果たした」と述べ、日中関係改善のため文化面の交流が重要との考えを強調した。
今年の抗日戦勝70周年については「(日中関係にとって)試練の年だが、関係改善の大きなチャンスにもなる」と指摘した。今回の公演に際し、安倍晋三首相は開催を祝い友好を期待するメッセージを中曽根氏に託した。
公演は2、3の両日開かれ、日本からは歌舞伎俳優の尾上菊之助さんが「春興鏡獅子」に出演。観客から盛んな拍手を受けた。
日中平和友好条約が結ばれた翌年の1979年、菊之助さんの祖父の尾上梅幸さんも中国を訪れ、同じ演目を披露した。歌舞伎と京劇の合同公演は初めてといい、自民党の歌舞伎振興議員連盟の会長を務める中曽根氏らも鑑賞した。