子供の間でもスマホ普及、「中毒」状態も
児童福利連盟文教基金会によると、台湾の11〜14歳の約1割が5分おきにスマートフォンを使うなど、深刻な中毒状態にあるという。調査ではこの年齢層の4割がスマホを持っている。うち36%が30分おきにチェックしている。また2割が平日は1日5時間以上使用している。同基金会によれば、2年前の同様の調査と比べてこの年齢層のスマホ保有者は2倍に増えたという。
日本人の消費額は依然最高、外国人観光客で
交通部観光局の15日の発表によると、台湾の2012年の観光収入が記録を更新、このうち日本からの観光客の消費額が最高だった。一方、ショッピングの支出から見た場合は中国人がトップだった。
昨年台湾を訪れた旅行客は計731万1000人、観光収入の総額は117億6900万ドルでいずれも過去最高を更新。このうち、日本人客の消費能力が最も高く、1人1日あたり308.65ドル、次いで中国人265.62ドルだった。消費には宿泊費、宿泊施設外での飲食費、交通費、娯楽費、雑費、ショッピング費用が含まれる。
台湾バイオ産業、日本製薬大手と提携へ
日本大手製薬8社が今月、地場のバイオ医薬品メーカーと提携の機会を模索、同時にアジア製薬団体連携会議(APAC)への台湾の加盟を後押しすることになった。実現すれば台湾で開発された新薬は日本の協力の下、広く迅速にアジア各地の市場へ進出可能となる。特に台湾の経済部と日本のバイオインダストリー協会(JBA)の提携協力による大きな効果が期待されている。武田薬品、中外製薬、エーザイ、大日本住友製薬など8社は台湾に将来の提携パートナーを求めており、台湾バイオ企業の成熟度が認知されていることがうかがえる。
上昇率最高は桃園県=地下総指数
内政部が発表した全国地価総指数は前期比3.82%増の123.32だった。県市別では桃園県が5.79%増で1位。2位は5.31%増の金門県、3位は5.15%増の新北市だった。これらの県市で地価の上昇率が高いのは再開発や大型の建設計画があるためとみられる。
台湾、インドネシアに関税引き下げ提案
台湾がインドネシアに対し、将来の自由貿易協定(FTA)調印を視野に、関税引き下げを提案している。経済部国際貿易局が明らかにした。同局によると、台湾側はインドネシアとインドについてはFTA調印に向けた実現可能性調査をほぼ終えた。だが、インドネシアとのFTA実現までは時間がかかることを見越し、台湾側からまず同一製品の関税の相互引き下げを提案した。
高雄で9月に大型国際イベント2件
高雄市で9月、アジア太平洋都市サミット(APCS)と世界ダンススポーツ連盟(WDSF)の世界選手権大会の、大型イベント2件が開催される。世界各国から少なくとも計1,800人が訪れる見通しで、地元の観光業やホテル業への効果が期待されている。APCSは9月9〜11日、WDSFの世界選手権は16〜20日に、いずれも高雄巨蛋(Kアリーナ)で開かれる。
戒厳令解除26周年の式典開催
台北市内の介寿公園「白色テロ政治受難者記念碑」の前で15日、38年間の長きにわたった戒厳令時代の期間に犠牲となった人々をしのぶ記念式典が開催され、馬英九総統らが出席した。式典では2・28事件や白色テロによる冤罪被害に遭った本人・家族・遺族に対し、馬総統は頭を下げて謝罪、名誉回復証の交付が行われ、参会者は1分間の黙祷をささげた。馬総統は挨拶の中で、白色テロによる人々の犠牲は国家の内戦に根本的な原因があり、一度戦争になれば権力濫用が許され見過ごされるとし、就任以来、中台関係改善に力を尽くしてきたことを強調した。
「台湾アイデンティティー」、東京で上映中
酒井充子監督のドキュメンタリー映画、「台湾アイデンティティー」が話題を呼んでいる。酒井監督は2009年、「台湾人生」を発表して好評を博したが、今回の作品はこれに続き、日本統治下で日本の教育を受けた台湾の人々のその後・戦後の人生を綴ったもの。酒井監督は新作制作の動機について、前作では台湾の日本語世代の日本統治時代に対する見方を取り上げたが、この世代の戦後60年以上の歳月についても深く考える必要を感じて今回の作品を手がけることになったと述べた。(
台北で「最高級の日本料理」が味わえるようになった=台湾メディア
2012年8月に台湾にオープンした和食レストランが、「本格的な日本料理が味わえる」と台湾のリッチな層に人気とのこと。流行りの情報を発信するメディアが、メニューなどを取り上げた。
台湾の女性誌「FASHION QUEEN」は、「オークラ プレステージ台北」ホテルの和食レストラン「山里」の紹介記事を紙面やウェブサイトに載せ、「ホテルオークラと言えば、東京で最も豪華な五つ星ホテルと見なされ、日本の伝統を象徴する宿泊施設。昨年夏に台北にホテルオークラのチェーン施設がオープンし、レストランが日本料理通にチェックされている」とした。
「上旬・中旬・下旬と1カ月を3つに分け、旬の料理を提供している」、「店内は和食・寿司・天ぷら・鉄板焼きと、4つのエリアになっている」などと特徴を挙げ、特に「山里で食べたいのが天ぷら」と紹介。「28年間も日本料理を作り続けている水田料理長が担当。“天ぷらは食材そのものの味と新鮮さを表現できる、最高の調理法。高温の油で鮮度の高い味を中に閉じ込めるのがポイント。脂身の少ない魚やカキ、うに、あわび、エビといった海産物。そしてアスパラやえんどう豆、レンコンなどの野菜を使っています”」と、コメントも載せた。
また「懐石料理は、ホテルオークラで20年以上の経験を積んだ齊藤シェフが担当する」と、日本のベテラン料理人がそろっていることをアピール。「だしの取り方に始まり、すべての過程にこだわる料理人にとって、料理は協奏曲のようなもの」という齊藤シェフのコメントを紹介し、“くず粉スイーツ”まで涼しげで夏にぴったりと絶賛。「正統派の日本料理を味わいたい時は、このレストランへ行くべし!」と強力プッシュした。
掲載された写真を見ると、シックな色合いの椅子やテーブルを置いた店内は高級感にあふれ、厳選された食材で作られた寿司や牛肉、天ぷらは食欲をそそる。ランチは1500台湾ドル(約5100円)程度、ディナーは3000台湾ドル(約10200円)から味わえるようだ。「オークラ プレステージ台北」は中国語表記だと「台北大倉久和大飯店」。宿泊施設だけでなく、台湾の人々からは利用したいレストランとして注目されているようだ。
痴漢被害訴える女性に警官暴言、「カワイイんだからミニスカはくな!」
台湾・東森テレビの報道によると、台北市で6日、地下鉄に乗っていた女性が「男性にお尻を触られた」と痴漢被害を警察に訴えたところ、対応した警察官が「きれいなのだから外出の際にミニスカートははかない方がいい」と指摘されていたことが分かった。女性は「痴漢も警官も同じレベルだ」と憤慨している。中国新聞網が伝えた。
女性は6日午後、ミニスカート姿で地下鉄に乗っていた。後ろにいる男性にお尻を触られたように感じ、大声で叫ぶと、男性は「やっていない」と主張し、女性に対して「証拠がないなら謝れ」と怒った。
女性は警察に被害を訴えたが、乗っていた路線には監視カメラがないと言われた上、「ミニスカートははかない方がいい」と指摘された。女性の知人が仲裁を申し出て、男性が「つい手が当たってしまった」と認めるに至ったが、女性は怒りが収まらず、このことを公にした。
地下鉄警察隊は「話を聴く過程で警官に落ち度はなかったと認識しているが、言葉が適切でなく、市民に不快な思いをさせてしまった」として、警官の処分を検討すると表明した。
訪台観光客の満足度、日本は平均値よりも低下
交通部観光局は15日、昨2012年海外から台湾を訪れた観光客の旅行満足度を発表、日本は全体の平均値95.46%を下回って92.67%と、主な市場9カ国・地域の中で韓国の84.79%に次いで2番目の低さとなった。
満足度が最も高い上位5位は、中国大陸(98.10%)、ニュージーランド・オーストラリア(98.00%)、ヨーロッパ(97.45%)、香港・マカオ(96.14%)、アメリカ(95.36%)の順。
台湾旅行の最も魅力的な点については、日本人客では「グルメ」がトップだったが、そのほかはいずれも「風光明媚な景色」を挙げている。
調査では、台湾グルメに対する日本人客の評価は高く、全体満足度の低さの原因ははっきりとしないが、「電話やインターネットなどの通信環境」については各国・地域の訪台客が押しなべて低い評価をつけていた。
来台の際、必ず訪問する観光スポットのトップは夜市(ナイトマーケット)が10年連続1位、2位は世界有数の超高層ビル「台北101」、3位は台北近郊の故宮博物院だった。景勝地では、嘉義の阿里山が初のトップ10入り、常連だった花蓮のタロコ(太魯閣)・天祥は今回はランク外だった。
昨年は計731.1万人が訪台、100人あたり78人が夜市を訪れている。観光局では、2010年に夜市に関する大型人気投票を行ったのがきっかけで各地で夜市ブームが起こり、それが海外からの観光客誘致に大きく寄与したとみている。
日本人芸術家、花蓮で台湾先住民のオブジェが目玉の個展
花蓮県内の花蓮文化創意園区(旧花蓮酒工場)で23日から、日本を代表する立体イラストレーターのひとり、田村映二さんの個展が初めて開かれる。
このイベントは、花蓮文化創意園区の2期目の試験営業開始に合わせたもので、台湾東部に多く住むアミ族の女性をモチーフにしたオブジェ「阿美将(アミちゃん)」をはじめ、田村さんの作品31点が展示される。
「阿美将」は、発泡スチロールや特殊な塗料でできた高さ2.3メートルの大型オブジェで、このほど台北でお披露目となった。田村さんは昨年、太平洋に面した花蓮を訪れたのがきっかけで現地の美しい景色と厚い人情に魅せられ、台湾の先住民にスポットを当てる作品の制作にとりかかろうとしたという。
髪の毛も瞳も黒いアミ族の女性と違い、「阿美将」を黄色い髪・青い瞳の女の子にした理由について、田村さんは、「黄色い髪は花蓮のまぶしい太陽を、青い瞳は花蓮の紺色の海を表すものだ」と説明、また、「かわいいアミちゃんが人々に喜びと感動をもたらせば」と期待を語った。
展示は8月下旬まで行われる予定で、初日の7月23日には田村さんと入場者との交流会が開催される。