国内線運賃が最高20%値上げ、来年1月から
交通部民用航空局(民航局)は国内線運賃の5〜20%引き上げを認めることにした。来年1月1日から適用される。台湾の国内線の運賃はここ8年間据え置かれていた。民航局は当初、最高35%の引き上げを認める方針だったが、離島の住民や立法委員らの要請を受け入れ、20%までとした。ただ来年は春節が1月末から始まるため、この時期に飛行機を利用しなければならない離島に戸籍を置く人たちなどに配慮し、実施時期が変わる可能性も残されている。
統一グループ、高雄に観光ホテル建設
統一グループが高雄市のショッピングモール「夢時代」の第2期計画で、最大84億台湾元を投じて4つ星の観光客向けホテルやオフィス用施設などを建設する。開発申請を受けた高雄市都市発展局によると、統一グループはホテル建設を優先して進める考えだという。
台鉄・竹北駅のエコ駅舎、供用開始
台湾鉄道のエコ駅、新竹県・竹北駅の新駅舎の供用が17日始まった。新駅舎は90%以上にリサイクル可能な建築材を使用しているとともに、室内オブジェの多くも回収資源からできている。台鉄ではグリーン建築として台湾最高レベルの「ダイヤモンドクラス」認証獲得をめざしている。竹北駅はもともと貨物輸送が中心だったが、近年は地元のサイエンスパークに入居する企業の増加に伴い、1日あたり4500人に増えた。
亜洲光学が生産能力増強、ミャンマー工場で
デジタルカメラ受託製造大手の亜洲光学(アジア・オプティカル)は、来年末をめどにミャンマー・ヤンゴン工場の生産能力を3倍以上に増強する。早ければ来年末に新しい生産ラインが稼働し、レンズモジュールの月産能力は現在の20万〜25万セットから70万セットに引き上げられる見通し。欧米によるミャンマーへの関税優遇措置が再開されたことに期待しての動きだ。
台南市と平戸市が交流協定締結
明代の武将・鄭成功が生まれた長崎県平戸市で誕生祭と記念館開館式が開かれ、後の鄭成功の拠点となった台南市から顔純左副市長が出席した。両市は13日に市民交流協定を結んでおり、今後は観光・教育・経済交流を中心に、相互理解促進に共同で取り組んでいくこととなる。台南市は鄭成功が異民族の清朝に抵抗しながらオランダを台湾から駆逐した際の本拠地で、生誕地である平戸市との交流が盛んに行われている。
李振昌がメジャー初登板、1回1/3無失点
インディアンスの李振昌が米国時間の14日、本拠地でのロイヤルズ戦でメジャーデビューを果たし、1回1/3を無失点で抑えた。試合はインディアンスが6−4で逆転勝ちし、4連勝とした。李の投球内容について、フランコーナ監督は、「(制球難は)初登板で緊張しすぎたせいなのでは」としながらも、「球の伸びもよかったし、うまく投げられるようになるのは間違いない」と期待感を示した。
イラストレーター田村映二氏、花蓮で初の個展
花蓮県の花蓮文化創意園区で23日から、日本を代表する立体イラストレーターのひとり、田村映二さんの個展が初めて開かれる。台湾東部に多く住むアミ族の女性をモチーフにしたオブジェ「阿美将(アミちゃん)」をはじめ、田村さんの作品31点が展示される。8月下旬まで行われる予定で、初日の7月23日には田村さんと入場者との交流会が開催される。(中央社フォーカス台湾)
女性34人を強姦・撮影の被告、20万元の慰謝料提示
モデルや芸能人計34人を強姦し、性行為の場面を録画するなどしていた李宗瑞被告側が、被害者に対し1人20万台湾元、計680万台湾元の賠償を申し出た。しかし被害者たちは計7500万元の慰謝料を求めている。台北地検は李被告に懲役30年を求刑している。李被告は金融持ち株会社の元大金グループの理事長の息子。
米からのP-3C対潜哨戒機、4機が年内に納入
中華民国台湾がアメリカから購入したP-3C対潜哨戒機12機のうち、最初の4機が今年年内に納入される見通しとなった。アメリカ国防省は2007年、総額22億3000万米ドルに上る、中華民国への武器売却を発表した。その中にはおよそ19億6000万米ドル相当の、P-3C対潜哨戒機12機も含まれている。
中華民国では、台湾最南端に位置する屏東県における空軍基地に台湾元10億元近くを投じ、P-3Cのメンテナンスと訓練用の基地を増設する計画となっている。
P-3C対潜哨戒機は本来、海軍に所属予定だったが、その後、国軍精鋭化計画にあわせ、7月1日より、P-3CとS-2Tの二種類の対潜哨戒機は空軍に所属、海軍には対潜ヘリコプターが残ることとなった。中華民国国軍によると、P-3C対潜哨戒機はS-2Tに比べ巡航距離が2900カイリと格段に長く、P-3Cの加入で台湾は全天候型の対潜哨戒能力を備えることになるという。
日月光が150億元調達、過去10年で最大規模[IT]
IC封止・検査台湾最大手の日月光半導体(ASE)は15日の董事会で、150億台湾元(約501億円)規模の資金調達を決めた。モバイル機器や着用型デバイスの普及に伴う半導体の需要増をにらみ、生産能力の増強と財務体質の改善に充てる。封止・検査業界の資金調達では10年来で最大規模となる。
16日付工商時報によると、1億2,800万〜1億6,000万株を発行して30億元以上の現金増資を実施するほか、海外無担保転換社債を約10年ぶりに発行し、最高4億米ドル(約399億円)を調達する。
同社はここ数年、生産能力の大幅拡張に力を入れており、台湾での桃園県中レキ市(レキ=つちへんに歴)と高雄市の工場への投資に加え、中国では上海市、江蘇省蘇州市、昆山市などで新工場の建設を進めている。資金調達により中台での新工場建設を加速する計画で、中レキと高雄には今後3年で10億米ドルを投資する予定だ。
■アップル向け電源IC受注か
16日付経済日報が市場関係者の話として伝えたところによると、日月光は独ダイアログ・セミコンダクターから米アップル向け電源ICの封止・検査を受注したもようだ。
アップルの電源ICの封止・検査はこれまでセキ品精密工業(SPIL、セキ=石へんに夕)が独占受注していた。日月光の受注分は、来月にも量産が始まるアップルのスマートフォン「iPhone(アイフォーン)」の新機種で採用されるとみられる。販売が当初の予測を下回った韓国サムスン電子のスマホ「ギャラクシーS4」関連業務の穴を埋めることになりそうだ。日月光、SPILともに受注については「個別の顧客について言えることはない」とコメントを避けた。
日月光の主力である封止・検査および材料事業の今年第2四半期の連結売上高は362億9,500万元で、前期比15.9%増えた。張虔生董事長は「衣食住の各領域で電子製品の普及が進んでいる」と述べた上で、米グーグルが開発を進めるメガネ型インターネット端末の「グーグルグラス」など着用型デバイスの登場も新たな商機になると指摘。「今後2年間の半導体景気は楽観できる」としている。
台湾、金4銀4銅7獲得 「目標達成」/カザニ・ユニバ
学生スポーツの祭典、第27回ユニバーシアード夏季大会が17日、ロシアのカザニで閉幕、台湾は金4銀4銅7で出場162カ国・地域のうち16位だった。
今大会での成績が、前回の金7銀9銅16に及ばなかったことについて、教育部体育署では、(前回、台湾に金3銀2銅5をもたらした)テコンドー、ゴルフ、アーチェリーの3競技が今回実施されなかったことや、若手育成のため最強の選手を派遣しなかったことなどを理由に挙げ、「大会前に設定した目標は達成した」としている。
今大会で台湾の選手が金メダルに輝いたのは、重量挙げ女子58キロ級、卓球女子ダブルス、卓球男子ダブルス、テニス男子ダブルスの4種目。
2017年の第29回ユニバーシアード夏季大会は、台北での開催が決まっている。ユニバーシアードが台湾で開かれるのは夏季・冬季を通して初めて。
台湾鉄道、今年後半にスタンプラリー実施 日台同名の駅巡り
台湾と日本の鉄道駅には、松山や板橋、桃園、岡山など、30にも上る同名の駅がある。“同名駅めぐり”で日本からより多くの鉄道ファンを呼び寄せようと、交通部観光局は台湾鉄道と提携し、今年後半にも「台湾鉄道スタンプラリー」の実施を計画中だという。「中国時報」が17日付けで報じた。
観光局では実現に向け、近く日本側の関係者による下見の旅を行い、その上で、一般の日本人観光客向けの旅行プランやパンフレットなどを作成する予定だ。
台鉄では、利用客が記念写真の撮影やスタンプを押すための関連用品を駅構内に設置。決まった駅のスタンプを揃えた旅行客には、鉄道関連の記念品を、「大橋さん」など、“日台同名駅”と同じ苗字の旅行客にもプレゼントを検討している。
台鉄はまず、スタンプラリーの対象駅から模範駅として、台湾と日本それぞれ4駅ずつを選出し重点的にPRする方針で、今年後半には第1弾のツアーが実施できる見通し。
昨年、台日の相互訪問者数は過去最高の延べ300万人近くに達するなど、人的往来が盛ん。これを見込んで観光局では「台湾鉄道スタンプラリー」のほかに、「台北101と東京スカイツリー」や「平渓線と江ノ電」「玉山と富士山」「阿里山森林鉄道と黒部峡谷鉄道」などの旅行プランも企画している。
狂犬病ウイルスの動物への感染、52年ぶりに確認
台北郊外の木柵や中部の景勝地、南投県渓頭などで昨年5月以来、中国イタチアナグマ(=写真)の狂犬病ウイルス感染の疑い例が相次いで報告されていることについて、行政院農業委員会は16日、専門家会議を開き、アナグマから見つかったのは狂犬病ウイルスだったことを確認した。
台湾で狂犬病ウイルスの動物への感染が確認されたのは、1961年以来52年ぶりで、同ウイルスのヒト感染例は1959年以来報告されていない。専門家は今回の感染について、密輸された野生動物の野放しによるものではないかとの見方を示している。
台湾で狂犬病の感染が確認されたことで、アジアでの同感染症の未発生地域は、日本とシンガポールの2カ国のみとなる。
台湾鉄道のエコ駅、竹北駅の新駅舎があす供用開始
台湾鉄道のエコ駅、新竹県・竹北駅の新駅舎が17日供用開始される。新駅舎は90%以上にリサイクル可能な建築材を使用しており、また室内オブジェの多くも回収資源からできていることから、同局では緑の建築として台湾最高レベルの「ダイヤモンドクラス」認証獲得をめざしている。
竹北駅は本来、貨物輸送が中心だったが、近年は地元のサイエンスパークに入居する業者の増加に伴い、利用者数は2001年の1日あたり延べ1000人から現在はその約4.5倍に相当する4500人に増加している。台鉄では、サービスの質を高め、地元の特色に合わせてハイテクを駆使したエコ駅の改築に踏み切った。
台湾の地方駅は線路をまたぐ駅の片側からしか出入りできない場合も多いが、新しい竹北駅では両側から出入りできるよう、新駅舎の東と西側に出入り口を設けたほか、改札とホームをつなぐエレベーター、屋根にはソーラーパネルなどが設置されている。また、雨水利用システムや自然の風を取りこめる設計も取り入れられている。
新駅舎の供用開始にともない、同駅では17日、記念カードの配布や記念チケットの販売をいずれも数量限定で予定している。
竹北駅は、北湖駅(同じく新竹県)に次ぐ2番目のエコ駅となる。