「妊娠期間は９カ月では？」

【加国ブログ】妊娠にまつわる日本独特の慣習「妊娠期間は９カ月では？」

　　日本で妊娠を経験したカナダ人が、自身のブログ「ｂｌｕｅ＿ｍｏｏｎ．ｔｙｐｅｐａｄ．ｃｏｍ」でその経験についてつづっている。

　　筆者は日本に長年在住しており、これまでカルチャーショックを受けたことはなかったが、妊娠という大きな出来事で、日本独特の文化や慣習を感じたと語っている。

　　まず、日本の医者は「妊娠しました」告げる際、「おめでたです」と言う。これは相手の気持ちをくんだ、丁寧な言い回しだと思ったという。

　　また、結婚前に妊娠した場合には「できちゃった」と表現することがある。この言葉は、通常「失敗」という意味を示すが、妊娠においてはそれに加えて、喜びや冗談めいたニュアンスも含まれると説明。

　　妊娠における一番の違いとして、欧米では9カ月を妊娠期間とするが、日本では妊娠期間を10カ月間と計算する点を挙げている。これは、暦法の違いで、妊娠の場合、欧米では日常生活のカレンダーと同様に太陽暦を使うが、日本では太陰暦を使うと説明。

　　太陰暦は1カ月が28日で、生理の周期も28日のため、妊娠の月数は28日×10カ月＋10日で290日になる。筆者は、妊娠期間の計算においては、太陰歴の方がシンプルで分かりやすいと感想を述べている。

　　このブログには日本在住の外国人女性から、自分も妊娠や出産を通して、自国との文化やシステムの違いを感じたという、たくさんの意見が寄せられている。

　　コメント欄には「オーストラリアでは体重が15キロ増えても医者は何も言わないが、日本では体重の増加は最大9キロまででないと危険だと言われて驚いた」「米国の本には、妊娠中に避けた方がよい食べ物のリストがたくさん載っているが、日本ではそれほど神経質ではない」といった意見や、「外国人にも配布される母子手帳と呼ばれる小さなノートブックがとてもよい」など、さまざまなコメントがつづられている。