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台湾初の「女子高生カレンダー」発売、12人のかわいすぎる学生起用

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台湾初の「女子高生カレンダー」発売、12人のかわいすぎる学生起用


人目を引く美女を起用したカレンダーが流行しているが、台湾でも初の女子高生カレンダーが現れ、話題を呼んでいる。学生たちはそれぞれの学校の制服を着ている。若々しい姿が注目を集めており、予約受付から3週間で400件以上の注文があった。環球網が台湾東森テレビの報道として伝えた。

女子高生をテーマにしたカレンダーは人気が高い。台湾の高校トランプチームプロジェクトマネージャーによると、予約販売前にインターネットで販売したところ、すでに400件以上の注文が入った。これに先立ち発売したトランプは3000点以上売れたという。女子学生12人はかわらしいタイプや大人っぽくロマンチックなタイプなどさまざまで、台湾初の女子高生カレンダーは大きく注目されている。





2社目LCC、ブイエアは12/7運航開始

台湾で2社目の格安航空会社、ブイエア(威航)が12月17日に運航を開始する。ブイエアは21日、12月17日にタイのバンコクまでの路線で一番機を飛ばすと明らかにした。営業許可を受け取り次第チケットの販売を始めるとしており、12月1日には正式な価格をウェブサイト上で明確にするとしている。

また、運航開始を記念し、バンコクまでを最低片道台湾元520元(日本円約1670円)で販売するイベントを実施する。ブイエアではバンコクまでの価格を現時点では1988元(日本円約6400円)を予定しているとのことだが、インターネット上で多くの人がゲームに参加することで、最低520元まで下げる。ゲームに2万人参加すれば1888元、14万人で1000元以下となり、20万人が参加した場合は520元にする。

トランスアジア航空の子会社であるブイエアは、来年上半期には韓国と日本への路線も設けるとしている。

GEDI、台湾を起業の力でアジア最高と評価

台湾が起業の力でアジア最高と評価されている。アメリカの非営利研究機構、「グローバル起業家精神・開発機構」(The Global Entrepreneurship and Development Institute )はこのほど、世界における起業・開発についての評定、「グローバル起業家精神・開発指数」(GEDI)を発表した。

中華民国台湾は評価対象の130の国と地域のうち8位で、アジアではトップ。国家発展委員会は、台湾の起業精神が活発であることは政府が経済の自由化を推進する方向と一致するとし、アジアの地域経済統合が進むこの時期に、産業競争力と優位性を高めるためのイノベーションと起業のエネルギーはより貴重になってくると期待した。

草間彌生さん、台湾初の個展開催へ 2015年2月から

前衛芸術家、草間彌生さん(85)の台湾初の個展「夢我所夢(A Dream I Dreamed)」の記者会見が20日、台北市内のホテルで行われた。展覧会は2015年に高雄市と台中市で開催される。台湾の複数メディアが伝えている。

同個展は2013年から開催されているアジア巡回展の一環で、韓国の大邱(テグ)を皮切りに、上海、ソウルで展示が行われてきた。企画者である大邱市立美術館の金善姫館長によれば、同美術館での開催時には入場に2時間かかるほどの人気ぶりだったという。

台湾では、高雄市立美術館で2015年2月7日~5月17日、国立台湾美術館(台中市)で6月6日~8月30日の日程でそれぞれ開催される。また個展に先立ち同年1月下旬に草間さんの「生命の足跡(Footprints of Life)」の展示が台北市内で行われる予定。

世界で最も人を元気にする都市トップ50で台北38位 東京上回る

米誌「グッド」(GOOD)がこのほど発表した、世界で最も人を元気にする都市トップ50で、台北が38位にランクインした。ソウル(20位)を下回ったものの、東京(45位)よりも高評価だった。

同調査は市民の社会参画の度合いやエコ生活、仕事と生活の調和など8つの面から各都市を評価したもので、台北は前年より2ランク、東京は3ランクそれぞれ順位を落とした。

1位に輝いたのは香港。真の民主主義を求める金融街「セントラル(中環)」占拠運動で見せた相互尊重や言論の自由などが評価された。また、ネズミ対策としてのふくろう飼育がエコだとして南アフリカのヨハネスブルグが2位に選ばれ、3位はメキシコシティだった。

またアジアではシンガポールが21位、クアラルンプールは28位、上海が42位にそれぞれランクインした。20位以下の都市について入選理由は明らかにされていない。

名門大学のSMサークル新設不可に「残念」の声

国立台湾大学(台北市)で19日、性的嗜好のBDSMを扱うサークルの設立が認められず、学生側から惜しむ声が上がっている。

サークル開設の可否を審査する同日の会合には、同大学の事務員4人、教員6人、学生・院生7人の計17人が出席した。席上、サークル活動の安全性について複数の教員が「疑問を感じた」と表明したこともあり、申請は反対多数(反対9、賛成8)で否決された。

これについて、審査委員の1人で院生会長の周シ萱さんは、「台湾大学は、社会の先頭に立って異なった価値観を受け入れる存在だと思っていたのに」とがっかりした様子で話した。(シ=草かんむりに止)

新聞学研究科2年の劉家熙さんは、「通らなかったのは予想通りの結果だ」としながらも、BDSMへの理解が深まればサークルの設立も「時間の問題だろう」との考えを示した。

BDSMは、性的嗜好のうち嗜虐(しぎゃく)的な性向を一括して表現する言葉。台湾では2004年、愛好者団体の「皮縄愉虐邦」が結成され、2005年に日本の緊縛師を招いての公開のイベントが初めて行われた。

台湾・金門島の大通り、映画「軍中楽園」のヒットで観光地化

軍人と娼婦の姿などを描いた話題作「軍中楽園」が今年9月の上映後、大ヒットし、その舞台となった離島・金門島の大通り「陽テキ大街」を一目見ようと大勢の見物客が訪れるようになり、新たな人気観光スポットとなっている。(テキ=羽かんむりに隹)

金門は「軍中楽園」が描く1960年代など、長い間対中国大陸防衛の最前線基地だったが、近年の緊張緩和や県政府の取り組みなどによって観光地化が進み、テレビドラマや映画撮影のロケ地としても注目を集め始めている。

地元住民との話し合いを経て整備が進められた陽テキ大街には現在、軍中楽園のシーンが再現されているほか、写真館や地元特産品の展示・販売エリア、映画セットの設計図の展示もある。またお茶やお酒などのご当地グルメも楽しめ、来場者は当時の面影を体験できるという。

開放時間は毎日午前9時から午後6時までで、来年3月まで続く。運営状況次第で展示期間の延長も可能だとしており、地元関係者は地域の活性化につなげたいとの考えを示している。

永瀬正敏主演の台湾映画「KANO」 金馬奨で観客賞など受賞

俳優の永瀬正敏(48)が主演を務めた台湾映画「KANO~1931海の向こうの甲子園~」が21日、台湾版アカデミー賞「第51回ゴールデン・ホース・アワード」(金馬奨)のウェルカムパーティーで観客賞と国際批評家連盟賞を受賞した。両賞を一つの作品が獲得したのは史上初めて。

今回、主演男優賞にノミネートされている永瀬は観客賞のトロフィーを手にした後、すごく重い、51年の重みがあると語った。新人監督賞の獲得に期待がかかっているマー・ジーシアン(馬志翔)監督は、自信は全くないとした一方、永瀬が受賞できることが一番の望みだと述べた。

22日夜には国父紀念館(台北市)で授賞式が行われる予定で、「KANO」は作品賞など計6部門でノミネート。永瀬や馬監督のほかにも、野球の第1回21U(21歳以下)ワールドカップに台湾の代表選手として出場し活躍した、ツァオ・ヨウニン(曹佑寧)が新人俳優賞候補に挙がっている。

「KANO」の日本公開は2015年1月24日予定。

ジュディ・オングさんの版画展が台湾・台北で開催

歌手で版画家としても活躍しているジュディ・オング(翁倩玉)さんの台北での版画展が開幕を迎え、21日に開催されたイベントではジュディさん自身による講演も行われた。台湾の複数メディアが伝えている。

今回の版画展は「無限の未来」と題され、150年以上の歴史を持つ爲三郎記念館(名古屋市)の建物をモチーフにした「華堂初夏」や、日本の登録文化財建造物にも指定されている相馬樓(山形県酒田市)を描いた「華樓初宵」など、約10点の作品が展示されている。

ジュディさんは、25歳から板画家・棟方志功氏の弟子、井上勝江氏のもとで版画を学んでおり、歌手としてだけでなく芸術の世界でも評価を得て、日本板画院展、日展、白日展などにも入選。過去にはヨーロッパなどでも版画展を開催している。

同版画展は11月27日まで台北市内のデパートで行われている。









台湾のデング熱流行、11月になっても収束せず

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高雄ライトレールで試運転 集電装置などテスト


高雄市で建設が進む次世代型路面電車(LRT)で使用される車両の試運転が22日、同市内で実施された。集電装置やブレーキなどの作動試験が行われ、沿線には開業を待ち望む多くの市民が集まった。

高雄LRTではスペインの車両メーカーで製造された5両編成の電車を導入し、今月初旬には線路上で開業に向けた試験を行っていた。駅に停車するわずかな時間に集電する方式を採用しており、この日はこれらの装置が正常に作動するかなどがテストされた。

関係者は試験結果について「順調だ」としながらも、安定した運用のために引き続きテストを実施するとしている。

東アジア研究の日本人大学院生ら 台湾訪問で現地の学生らと交流

東アジアを研究する日本人大学院生ら10人が今月16日から6日間、教育部の研修プログラムの一環で訪台し、同分野を学ぶ台湾の学生らと学術的な交流を深めた。

教育部によると、今回訪台したのは東京大、神戸大などの大学院生たち。台湾の政治大、中山大、淡江大の教授や学生らと交流し、論文の発表も行われたという。

日本からの学生らは訪台中、座談会への参加のほか日本統治時代の水利事業に貢献した八田与一の記念館や烏山頭ダム(どちらも台南市)などを訪問した。教育部では視野を広げ、双方の認識を深めるためにも、台日の学生が交流できる機会を増やしたいと話している。

台北市長選の有力候補2人がそれぞれ数万人規模のイベントを実施

台北市長選の投開票日である29日まで残すところ1週間となった22日、有力視されている与党・国民党の連勝文候補(44)と野党が後押しする無所属の柯文哲候補(55)の両陣営がそれぞれ数万人を集めるイベントを行った。

柯陣営は同日午前8時半からウォーキングイベントを開催。柯氏は妻の陳佩キさんを伴い、集まった約3万人(主催者発表)の市民らとともに汗を流した。支持者らは柯氏の顔がプリントされたTシャツやタオルなどを身につけ、アピールを行った。(キ=王へんに其)

一方、連陣営も同日午後3時過ぎから大規模パレードを実施。馬英九総統、毛治国・行政院副院長(副首相)、カク龍斌台北市長らに加え、鴻海(ホンハイ)グループの郭台銘董事長(会長)も応援に駆けつけた。主催者側は約10万人が参加したと発表している。(カク=赤におおざと)

今回の台北市長選では、柯候補の優勢が伝えられており、連氏はこのパレードで巻き返しを図りたい考え。

東アジア研究の日本人大学院生ら 台湾訪問で現地の学生らと交流

東アジアを研究する日本人大学院生ら10人が今月16日から6日間、教育部の研修プログラムの一環で訪台し、同分野を学ぶ台湾の学生らと学術的な交流を深めた。

教育部によると、今回訪台したのは東京大、神戸大などの大学院生たち。台湾の政治大、中山大、淡江大の教授や学生らと交流し、論文の発表も行われたという。

日本からの学生らは訪台中、座談会への参加のほか日本統治時代の水利事業に貢献した八田与一の記念館や烏山頭ダム(どちらも台南市)などを訪問した。教育部では視野を広げ、双方の認識を深めるためにも、台日の学生が交流できる機会を増やしたいと話している。

台湾・台東のネーブルオレンジが収穫期 台風の影響で価格やや高め

台東県成功鎮で22日、地元特産のネーブルオレンジに関するイベントが行われ、黄健庭県長などがおいしさをアピールした。

毎年11~12月が旬とされる台東のネーブルオレンジは、果肉には種がなく、1つ当たりの平均重量が300~350グラムと大きめなのが特徴。成功鎮農会(農協)の呉全徳総幹事は、甘くてジューシーだと太鼓判を押す。

同地では約80ヘクタールの農地で栽培されている。昨年は270トンが収穫され、生産額は2700万台湾元(約1億円)に上ったが、今年は台風10号の影響で減産。収穫量は120トンにとどまり、値段もやや高めだ。

それでも、海と山に囲まれ、石灰質の土壌と良質な水、気温の変化が大きい土地で育ったネーブルオレンジには根強いファンも多く、県などでは早めの購入を呼びかけている。

台湾の「人材確保力」、世界27位 順位後退も日本より上=IMD報告

スイスのビジネススクール、IMD(国際経営開発研究所)が20日に発表した2014年の世界の人材報告で、台湾は60カ国・地域中、27位にランクインした。2013年より4ランク下落したものの、日本(28位)や韓国(40位)より上位だった。

この調査は統計データや海外からの人材を引き寄せたりする力など23項目に関するアンケートの結果に基づき、各国の人材育成レベルを評価したもの。

台湾は市場ニーズに備えた人材バンクの充実さ(世界25位)や人材育成(同27位)などの面で高く評価された一方、人材流出の項目では世界50位となるなど、評価が最も低かった。

人材競争力ランキングの上位3位は順にスイス、デンマーク、ドイツ。アジア各国・地域では世界5位のマレーシアが最高順位だった。中国大陸は43位。

陽岱鋼が二重国籍者? 誤解の原因はアンパンマンの旅券カバー

プロ野球・日本ハムの陽岱鋼が、台湾の一部メディアから自身の“二重国籍疑惑”が取り上げられたことなどを受け、21日、会員制交流サイト上に自分と妻、娘のパスポートが映った写真を掲載したうえで、「家族みんな(中華民国の)緑色のパスポートを持っているが、外国籍はない」とのコメントを残し、うわさを否定した。

“事件”のきっかけは、陽が今月9日に台湾に戻った際、手に赤いパスポートを持っていたのを見て「日本のパスポートなのでは」と一部のメディアが騒いだこと。それ以来、ファンからは国籍関連の質問が相次いでいたという。

こうした事態を受けて、陽は21日の投稿でメディアの指摘を一蹴したほか、疑いの原因となった赤いアンパンマンのパスポートカバーは「初めて娘からもらったプレゼントだ」と明かし、「これからも使い続けていきたい」と話した。

また、ユーモアも忘れず、投稿の最後には「(カバーの)代理購入は受け付けていない」、「アンパンマンが好きでどこが悪いのか」などと書き込んだ。

台湾版甲子園「黒豹旗」開幕、出場校が過去最多に

台湾の高校野球の頂点を決める「黒豹旗」が22日、台北市内の天母球場で開幕した。

開会式には、過去最多の137チームが臨み、女子選手の余品萱さんが選手宣誓をした。余さんは今年9月、宮崎県で行われた女子ワールドカップに台湾の代表メンバーとして出場し、首位打者に輝いている。

今大会では、16人を数える女子選手のほか、軍学校「中正国防幹部予備学校」(高雄市)の初出場も話題を呼んでいる。開催は12月21日まで。

日米の学者、東シナ海イニシアチブを評価

カーネギー国際平和財団は21日、米ワシントンでシンポジウムを開き、日米の同盟関係の新たな方針を分析。同シンポジウムでは日米に中国大陸を加えた三者の微妙な関係や東シナ海の問題も議題となった。

東シナ海と釣魚台列島(日本名:尖閣諸島)について、米国国防大学国家戦略研究所のJames Przystup上級研究員と中国大陸の北京大学で客員教授を務める加藤洋一氏は報道陣の質問に対し、馬英九・総統の提示する東シナ海平和イニシアチブは優れた概念だと評価した。しかし、二人は、国際政治の現実的な面から、同イニシアチブの実践は容易ではないと指摘したという。加藤氏は、台湾の国際的な地位の問題で、同イニシアチブはしかるべき注目を集めていないが、将来各界の参考になるのではと述べた。

台湾オーベア、初のファンミーティング

交通部観光局のマスコットキャラクター、台湾オーベア(喔熊:Oh Bear)が22日、台北市内で初のファンミーティングを行った。オーベアは「観光局特別ミッションチームのリーダー」で、中華民国史上初の「バーチャルな」公務員とされている。

台湾オーベアは昨年12月3日にLINEのスタンプとして登場、今年6月3日までに3000万回以上使用されるなど人気が広がったことから、観光局は正式に「リーダー」に就任させた。さらに観光局はオーベアのフェイスブックのファンが約2万人になったとして、登場から満1年を控えた22日に初のファンミーティングを行った。

会場ではオーベアが台湾各地の景勝地を回る動画が初公開されファンたちを喜ばせた。観光局企画組の呉潔萍・組長は、台湾黒熊で玉山で育ったというオーベアは、「好奇心、冒険、挑戦、勇敢」という台湾の精神と、外見はクールでも内心は情熱にあふれる台湾の人たちを象徴していると人気の秘密を説明。今後も海外でのイベントに積極的に参加していくと述べた。

法改正で妊婦検診の有給休暇が5日に

性別工作平等法が改正され、妊婦の定期健診のための5日間の有給休暇などが認められることに。立法院本会議は21日、性別工作平等法改正案を可決した。これにより、妊婦の定期健診のための5日間の有給休暇が認められた。また、出産に付き添うための男性の有給休暇も3日から5日間に拡大された。

労働部の試算によると、毎年約17万4000人の男性がこの恩恵を受け、雇用側は1年に台湾元4億7000万元の支出が増えることになる。また、女性は約14万人が恩恵を受け、雇用側の負担は7億9000万元増える。

与党・国民党の王育敏・立法委員は、「付き添いのための有給休暇は3日だったものを5日に増やした。週末と合わせれば最高で9日間となる。子供が生まれたばかりの家庭にとって非常に重要な9日間だ」と話した。

この法改正ではまた、育児休暇はこれまで勤務して満1年にならないと申請できなかったが、勤務6ヶ月でもできるように改めた。

<台湾映画賞>「KANO」無冠に 「中国に配慮か」

台湾のアカデミー賞とも言われる映画賞「第51回金馬奨」が22日、台北市で発表された。日本統治時代を描いた台湾映画「KANO」は作品賞など6部門でノミネートされていたが無冠に終わった。前日には、観客投票で1位となり、観客賞と国際批評家連盟賞に輝いていただけに、ネット上では「中国に配慮したのでは」などと疑問視する声が上がった。

 この作品は、日本統治時代の1931年、台湾代表として夏の甲子園に初出場し準優勝した嘉義(かぎ)農林学校(嘉農)野球部の実話が基になっている。台湾の漢族や先住民族、日本人が力を合わせ、甲子園出場の夢に向かってまい進する姿を描き、セリフの9割が日本語だ。2月に台湾で公開されてヒットし、作品賞のほか、主演の永瀬正敏さんが主演男優賞、馬志翔監督が新人監督賞の候補に挙がっていた。

 23日付の台湾紙「自由時報」は、中国当局が金馬奨関連でこの作品に関する報道を禁じる通知をメディアに出したため、中国では報じられなかったと伝えた。また、「審査委員会は中国に協力して『KANO』を封殺したのか」とも報じた。

 中台の交流が進む中、金馬奨の審査委員は中国人が増えており、今年の審査委員長は上海出身の女優が務めている。対日強硬論を展開することで知られる中国の国際情報紙「環球時報」のサイトは、各部門の候補リストを掲載したが、「KANO」については全て削除されていた。

台湾のデング熱流行、11月になっても収束せず・・・1週間当たりの感染確は依然として1000人を大きく上回る状態

 台湾で、11月になってもデング熱の流行が止まらない。1週間当たりの感染確認者数が1000人以上という状態が続いている。2014年になってからの感染者数は11月22日、累計で1万2823人になった。流行の中心である高雄市では、累計1万2300人になった。

 台湾政府・衛生福利部疾病管制署は1週間ごとの主要伝染病感染者数を発表している。2014年第1週は13年12月29日-14年1月4日で、同年第44週(10/26-11/1)のデング熱感染者は1447人、第45週(11/2-11/8)は1344人に達した。19日なり発表された最新の第46週(11/9-11/15)では1425人で、11月になっても依然として1000人を大きく上回る状態が続いている。

 速報値として23日に発表された、2014年1月1日から11月22日までの累計感染確認者は台湾全土では1万2837人に達した。うち、流行の中心である高雄市では、累計1万2300人だ。

 日本の対台湾窓口機関である公益財団法人・国際交流協会は9月1日付で、在留邦人に対して「デング熱についての注意喚起」を発表している。

 国際交流協会は「明るめの色の長袖上下を着用し、露出した部分には防蚊剤を塗る」、「蚊の発生しやすい場所には極力近寄らない等の防蚊対策を心がけて下さい」、「一般的には、デング熱を媒介する蚊は日中に活動すると言われていますので日中は特にご注意下さい」などと呼びかけた。






投票前最後の日曜で各党が激しい選挙活動:台湾台北

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台湾、10月失業率3.95% 改善続くも日韓などを上回る


行政院主計総処が24日発表した10月の失業率は3.95%(季節調整値は3.87%)と前月より0.01ポイント、前年同月比で0.29ポイント減少し、同月としてはこの7年で最も低い水準となった。

台湾の失業率は19カ月連続で各月の過去最低を更新するなど改善を見せているものの、アジアでは依然、日本の3.6%(9月)や韓国の3.5%(10月)などより高くなっている。

同月の失業者数については45万7000人で前年同月と比べて3万人減少した。しかし若年層と高学歴者の失業情勢は依然厳しい状況が続いている。

年齢別にみると、15~24歳の失業率は13.02%で、25~44歳の4.08%や45~64歳の2.04%をはるかに上回り、学歴別では大卒以上が5.15%と高校までの3.75%、中学校卒業までとそれ以下の2.99%を超えている。

. 台北市立児童新楽園は12月16日にオープン

新たに建設されていた遊園地、市立児童新楽園は12月16日にオープンする。台北市は先ごろ、オープン後の運営方式を発表、営業時間は火曜日から日曜日までの午前9時から午後5時まで。土曜日及び冬休み、夏休み期間は午後8時まで営業。入場料は台湾元30元(日本円約110円)と安く設定、入場後、遊具(アトラクション)を利用する場合はそれぞれ料金が必要になる。正式なオープンに先駆けて、12月6日から14日までは特定の団体を招いて体験活動を行い、改善が必要な箇所を正式なオープンまでに改める。

アトラクションは13種類で料金は20元から30元。アトラクションでは観覧車や車同士をぶつけ合う「バンパーカー」、メリーゴーランド、ジェットコースターなどが設けられている。グルメ街やコンビニエンスストア、記念品店も。

また、MRT台北新交通システムやバスの他、小額消費にも使えるイージーカード(悠遊卡)が利用可能で、入場料やアトラクションの料金、園内の商店はすべてイージーカードに対応する。市立児童新楽園は台北市士林区承徳路六段と基河路の交差点にあり、台北新交通システムの最寄の駅は士林駅と芝山駅となる。600メートル以上離れており、シャトルバスなどが用意されるか。

伊東豊雄氏設計の台中国家歌劇院が落成

台中国家歌劇院が落成し、23日夜には初めての舞台が演じられた。台中市の胡志強・市長は開演前にドラを叩いて、同歌劇院のオープンを祝った。
台湾中部・台中市に建設されていた台中国家歌劇院(台中メトロポリタンオペラハウス)が23日に落成式を行った。同オペラハウスは、日本の著名な建築家、伊東豊雄さんが設計したもので、不規則な曲線のデザインの上、柱や梁の無いコンクリート製のユニークな建物。

23日午後の落成式には馬英九・総統と胡志強・台中市長も出席、式典に続き、タイワニーズオペラ(歌仔戯)の著名な団体、明華園によって『猫神』が演じられた。こけら落としとしては、27日と28日に『ドンキホーテ』、12月7日には台湾コネクション室内楽団によるコンサート、12月13日には朱宗慶打撃楽団による演奏会が開かれる。

投票前最後の日曜で各党が激しい選挙活動

統一地方選は29日が投票日。投票日前最後の日曜日となった23日、各党は各地で激しい選挙活動を展開した。

与党・国民党の主席を務める馬英九・総統は朝から台湾北部の基隆市、中南部の嘉義県・市、中部の台中市、彰化県、南投県、南部の台南市、高雄市を精力的に回り、各地の候補者の応援を行った。台中市では国民党結成120周年の記念大会を開き、馬・総統、呉敦義・副総統らが出席して必勝を誓った。

最大野党・民進党の蔡英文・主席は台湾北部の桃園県、新竹県、苗栗県を回り、最後は中部の南投県で大規模な集会を開いて気勢を上げた。蔡・主席は、台中市、彰化県、南投県はこれまでずっと国民党が首長ポストを握ってきたが、県・市民は未来を感じることが出来ないとし、民進党の候補を勝たせて新たな契機を生み出そうと呼びかけた。

台北市長選、一騎打ち 無所属・柯氏か国民党・連氏か

 11月29日投開票の台湾の統一地方選に向けて最後の週末となった22、23日、台北市長選で事実上の一騎打ちとなっている無所属候補の柯文哲氏(55)と国民党の連勝文氏(44)がそれぞれ大規模な選挙集会を開いた。集会を通じ、双方の選挙戦略の違いも浮き彫りになった。

 政党政治からの脱却を掲げて支持を広げる柯氏は23日、カーニバルのような雰囲気のパレードを行った。柯氏は動員型の大規模な選挙集会を嫌い、ネットなどを通じて参加を呼びかけた。この日は主催者発表で20万人が参加したといい、小さな子ども連れのカップルなど若い世代の参加が目立った。

 一方、連氏は22日に国民党の組織をフル稼働させ、10万人規模(主催者発表)の集会を開いた。今回の市長選では国民党支持者の動きが鈍いとされ、連氏は劣勢が伝えられている。このため、連氏は党内で人気が高い�拔経国元総統にあやかり、市役所前の通りを「経国路」に改名すると集会で打ち出すなど、党内の支持固めに躍起になっている。

TSMC、2015年の設備投資額100億米ドル超へ

半導体受託生産世界最大手の台湾積体電路製造(TSMC)の2015年の設備投資額は100億米ドル以上で、過去最高水準に達する見通しだ。
同社は15年に10ナノメートル製品開発・生産能力確立に注力する方針で、設備投資額で競合する韓国サムスン電子、米インテルを初めて超える。10ナノメートル製品は15年末に試験生産を開始し、16年末に大量生産に入る計画。

3Qの国際収支、経常収支は158億米ドル黒字[金融]

中央銀行が20日に発表した第3四半期の国際収支(速報値)で、経常収支は158億米ドル(約1兆8,000億円)の黒字だった。黒字額は前年同期比で9億米ドル(6.1%)の増加。電子製品の輸出や観光収入、直接投資収益などの伸びが全体を押し上げた。

貿易収支は107億2,000万米ドルの黒字で、黒字額は前年同期比2億4,000万米ドル増えた。輸出は電子製品を中心に6.7%増。輸入では農・工業原料と資本設備が伸びたことで7.4%増だった。

サービス収支は24億米ドルの黒字。主に観光と三角貿易による収入の増加で、黒字額が前年同期比3億6,000万億米ドル増えた。所得収支は35億5,000万米ドルの黒字で、銀行の利息収入や外貨建て資産投資による所得が増え1億8,000万米ドル増。経常移転収支は8億7,000万米ドルの赤字だったが赤字幅は1億2,000万米ドル減った。

金融収支は114億8,000万米ドルの流出。デリバティブ(金融派生商品)が2億4,000万米ドルの流入だったほかは、外資が台湾株への投資を減らしたことや銀行の海外ローンの減少などが影響した。

1~9月の累計では、経常収支が477億6,000万米ドルの黒字、金融収支が351億米ドルの流出となった。

台湾の「猫村」に猫情報センターがオープン 動物愛護の知識提供


多くのネコが住みつき、「猫村」として日本人観光客からも人気を集めている新北市の猴ドウに今月、猫情報センターがオープンした。(ドウ=石へんに同)

2013年に米CNNによって、日本の田代島(宮城県石巻市)などとともに「世界6大猫スポット」の1つにも選ばれた同地の「猫村」。“猫橋”と呼ばれる台湾初の猫・人両用の歩道橋が作られるなど、整備が進められてきた。

同市政府は、現地を訪れる観光客に正しい動物愛護の知識を知ってもらおうと、台湾鉄路の古い宿舎を改修して施設をオープンさせた。センターではボランティアによる情報提供が行われているほか、猫のための水飲み場なども設置されている。

また、周辺には猫を題材にした作品を手がけるイラストレーター・猫小Pさんのイラストやモニュメントなどを目にすることができ、バス停の標識もここでしか見られない“猫仕様”となっている。

台湾の「人材確保力」、世界27位 順位後退も日本より上=IMD報告

スイスのビジネススクール、IMD(国際経営開発研究所)が20日に発表した2014年の世界の人材報告で、台湾は60カ国・地域中、27位にランクインした。2013年より4ランク下落したものの、日本(28位)や韓国(40位)より上位だった。

この調査は統計データや海外からの人材を引き寄せたりする力など23項目に関するアンケートの結果に基づき、各国の人材育成レベルを評価したもの。

台湾は市場ニーズに備えた人材バンクの充実さ(世界25位)や人材育成(同27位)などの面で高く評価された一方、人材流出の項目では世界50位となるなど、評価が最も低かった。

人材競争力ランキングの上位3位は順にスイス、デンマーク、ドイツ。アジア各国・地域では世界5位のマレーシアが最高順位だった。中国大陸は43位。

バドミントン香港OPで戴資穎が優勝

バドミントンの香港オープンは23日、女子の決勝戦が行われ、台湾の戴資穎・選手が日本の奥原希望選手をストレートで破って見事優勝した。今大会第6シードだった戴・選手は第1ゲームは接戦の末、21対19で先取。第2ゲームは最初からリードしたまま、21対11で取って優勝した。

香港オープンは世界バドミントン連盟(BWF)のスーパーシリーズの大会。戴・選手は2012年の日本オープン、2013年のマレーシアオープンに続いて、スーパーシリーズ3勝目を挙げた。

台湾・台東のネーブルオレンジが収穫期 台風の影響で価格やや高め

台東県成功鎮で22日、地元特産のネーブルオレンジに関するイベントが行われ、黄健庭県長などがおいしさをアピールした。

毎年11~12月が旬とされる台東のネーブルオレンジは、果肉には種がなく、1つ当たりの平均重量が300~350グラムと大きめなのが特徴。成功鎮農会(農協)の呉全徳総幹事は、甘くてジューシーだと太鼓判を押す。

同地では約80ヘクタールの農地で栽培されている。昨年は270トンが収穫され、生産額は2700万台湾元(約1億円)に上ったが、今年は台風10号の影響で減産。収穫量は120トンにとどまり、値段もやや高めだ。

それでも、海と山に囲まれ、石灰質の土壌と良質な水、気温の変化が大きい土地で育ったネーブルオレンジには根強いファンも多く、県などでは早めの購入を呼びかけている。

日本の博士課程の学生らが交流で訪台

日本の著名大学で博士課程や修士課程を学ぶ大学院生10人が台湾を訪れている。教育部によると、この団体は日本の慶応大学の加茂具樹副教授が率いており、東京大学や神戸大学で学ぶ9人が研修で研修活動を行う。また、国立政治大学、国立中山大学、淡江大学などと、東アジア研究や国際関係を専門とする教師及び学生と座談会を開く。

教育部によると、日本で博士課程などを学ぶ大学院生による台湾での研修活動としては過去2年だ最大規模だという。メンバーはいずれも東アジアの研究で優秀な人たち。

一刻は滞在期間中、教育部を表敬訪問する他、台湾南部の烏山頭ダム、それを作り上げた日本占領時代の土木技師、八田与一氏の記念館などを参加する。教育部によると、日本側は台日の大学院生の交流を大変重視しており、10人を台湾から招待、日本で研修活動を行うよう養成しているという。

東アジア研究の日本人大学院生ら 台湾訪問で現地の学生らと交流

東アジアを研究する日本人大学院生ら10人が今月16日から6日間、教育部の研修プログラムの一環で訪台し、同分野を学ぶ台湾の学生らと学術的な交流を深めた。

教育部によると、今回訪台したのは東京大、神戸大などの大学院生たち。台湾の政治大、中山大、淡江大の教授や学生らと交流し、論文の発表も行われたという。

日本からの学生らは訪台中、座談会への参加のほか日本統治時代の水利事業に貢献した八田与一の記念館や烏山頭ダム(どちらも台南市)などを訪問した。教育部では視野を広げ、双方の認識を深めるためにも、台日の学生が交流できる機会を増やしたいと話している。

台湾の「自閉性」画家、ローマ法王に謁見

台湾の「自閉症」画家、李柏毅さんがローマ法王のフランシスコ1世に謁見した。李さんはこのほど、バチカンの医療牧霊委員会による第29回の国際会議に参加。22日には同会議に参加している世界各国の代表、世界各地からやってきた、自閉症者とその家族を対象にレセプションが開かれた。

パウロ6世ホールに約2000人が集まった。レセプションにはフランシスコ1世も出席、李柏毅さんも謁見し、バチカンをテーマにした絵画作品を贈った。李さんはフランシスコ1世と短時間歓談し、フランシスコ1世は李さんの頭上で十字架を切り、「私はあなたのために祈るので、あなたも私のために祈ってほしい」と声をかけたという。







【台湾ブログ】日本でカラオケ初体験! 中国語曲の「カナ表示」に驚いた・・・・・他

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【台湾ブログ】日本でカラオケ初体験! 中国語曲の「カナ表示」に驚いた

 
日本で初めてカラオケボックスに行った体験を、台湾人の女性ブロガーが書きつづった。日本人男性と結婚し千葉県に住んでいるという女性だが、在住3年目に突入して初めてカラオケで歌ったそうだ。日本人の友人とカラオケボックスに向かった、TOMOTOMO(ハンドルネーム)さん。

 来日して初めてカラオケに行くためテンションが上がった様子だった。 「夫が歌うことを好まないためこれまで行ったことがなかった」などつづった。そして部屋に入った最初の感想が「小さい」。ガラスのドアからは少し部屋の様子が見え、フリードリンクの料金が1人2時間で800円、トイレに近い部屋だったので救われたなど、初めての場所について述べた。

 台湾でよく行っていたと思われる店と比較し、「高雄のカラオケ店がなつかしい! 食べ&飲み放題で激安料金、トイレは部屋の中にあるので本当に便利!」と、日本よりも故郷の台湾のカラオケボックスの方が利用しやすい思いを伝えた。だが曲を入れるリモコンが最新式だということ、想像以上に中国語の曲がたくさんあったなど、日本のカラオケ設備が充実していると感じた点もあったようだ。

 「ヒットしたとは思えない中国語曲もあった」と驚いている。続けて「以前日本には曲番号の載った本があり、その番号を入力していたそうだが、徐々にに本が無くなる代わりに検索付きの機械に変わっていったと聞いた」という筆者は、人数が多い時はこの機械は不便だと思ったそうだ。機械操作で曲を探し転送していくので、1人あたりの時間がかかるということだろう。

 曲を探していると機械を独占する人が出るので、次の曲が入力できない状況を想像してしまったのかもしれない。そして中国語の曲名や歌手名が、カタカナ表示されることにも違和感を覚えた。「曲のタイトルをはっきり覚えていない時は1曲ずつ探し、カナを読むことになって頭痛がする。例え読めても音感がつかめず曲が浮かんでこない!」と不満を持ち、どうして中国語表記ではないのか疑問視した。
 中国語曲を歌う人は、中国語のままの漢字表記でも困ることはないと思えたそうだ。一般的にリモコンの言語表示は切り換えできるはずなので、問題なく使えると思われるが、筆者の利用したリモコンはその機能を備えていなかったか、もしくは使い方がわからなかったのかどちらかだろう。
 歌い終わった感想としては、「なんといっても楽しかったのは、本人映像を見られたこと! 松田聖子の曲を歌いながら、画面で本人の姿が見られるなんて、最高の気分になりました」と筆者は述べた。台湾人ながらJ-POPに親しんできただろうと思われる筆者は、あこがれのアイドルの曲を日本で歌えて嬉しかったことだろう。

 台湾を始めとした中華圏のカラオケ店では、ずっと以前からミュージックビデオが映し出される歌手本人の姿を見ることができるのは当たり前だったが、日本もここ数年で本人映像がぐんと増えた。日本の芸能人に興味を持つ人が多い台湾なので、筆者のような日本在住の台湾人、また旅行で来る台湾人、どちらにとってもカラオケ店に行くと楽しむ時間を持てそうだ。


【台湾ブログ】日本で初めて体験した「四十九日法要」

 日本人男性の元に嫁いだ台湾人女性が、曽祖母の法事に出席したとのことで、その感想や日本ならではの“しきたり”について、ブログに書きつづった。

 富士山が見える墓地は、美しい景色に囲まれているらしいが、「家から最寄り駅まで電車で片道2時間。さらに車で30分山に登ってやっと到着。行くだけで疲れるこんな遠い場所に、どうしてお墓があるのだろう」と不思議に思ったとのこと。故郷でもないこの土地には、20数年前にこの世を去った曽祖父が眠っているそうなのだ。

 その疑問を解決してくれたのは舅で、亡くなってから子ども達に迷惑をかけたくないから遠くにいたいという思いと、自然環境に恵まれ管理が行き届いた墓地という面から、「曽祖父が生前に買った墓地」と筆者は教わったそうだ。だが東京に住んでいるので、「行きたい気持ちがあっても簡単には行けない場所」と、悲しさを実感したようだ。

 初めての日本の体験として、「霊園に着くとまずは仏堂に集められ、30分ほどお坊さんのお経を聞いた。そして曽祖父が眠る墓を開け、曽祖母の四十九日法要の納骨作業が進められた。墓石を乗せて最後には土をかけて作業が終わった。続いてお坊さんがお経を唱え、納骨式という儀式が完了した」と報告した。

 台湾の人々にとっては、興味深い内容だろう。8月の暑い日で炎天下で汗をびっしょりかいたという筆者と家族だったが、「心は落ち着き意外な気持ちになれた」、というのも独特な感覚だったようだ。またお墓の前で記念写真を撮る時間もあり、筆者は「ちょっと不思議な気分になった」そうだ。

 大きな霊園らしくレストラン完備で、昼食タイムを楽しみにし完食したこともつづった。無事に法要を終え東京に戻った筆者だが、数日後に喪主を務める叔父から手紙付きの香典返しが届き、写真に撮ってブログに載せた。「一般的に菓子類が多い」と夫に説明されたそうだが、台湾人にとっては珍しい品だったようだ。中身は箱詰めのクッキーで、「結婚式の引き出物みたい」と感想を述べた。

 次の法事は一周忌とのことだが、日本の風習やしきたりが台湾と違うことを体験し、違和感を覚えたり納得するなど、いろいろな思いが湧き出てくるだろう。


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【台湾ブログ】東京の上野は、何でもそろう最高の買い物スポット!

 日本に旅行した台湾人女性が、上野で買い物し「何でもある楽しい場所」とブログにつづった。女性らしく、お菓子やドラッグストアで気に入った商品を買いこんだようだ。「上野では食べ物だけでなく、クスリや化粧品など何でも買える」と述べたIvy(ハンドルネーム)さんは、購入した品の写真を“戦利品”とばかりに載せ、買い物を楽しんだことをブログで伝えた。

買った品の数々をホテルのベッドに並べている写真だがかなりの量で、満喫した様子がうかがえる。「ハローキティのお菓子は狂う程買いました」と筆者自身が報告しているので、ハローキティの故郷・日本には、台湾では買えないお菓子が沢山あったのだろう。日本のみならず外国の女性に人気のキャラクターなので、地元にないお菓子やグッズはコレクションとして、またお土産として買う人々が多いようだ。

 筆者は購入した品の感想として、「足用の冷却シートは正直言って効果がなかった」、「眉毛用の小さなはさみは新商品でとても便利!」と書き込んだ。また台湾より安い価格で購入できるのが日焼け止め、鼻づまりを解消するシートは効果抜群、清涼感の強い目薬は必須アイテム、小分けされた洗顔料は外出用に良いなどお薦めの品を紹介した。

 筆者が特に薦めたいものとして、日本で流行していると感じた“涙袋関連コスメ”だという。涙袋専用の美容液だと思われるが「使い心地がいい」と、絶賛した。台湾ではまだあまり知られていないのかもしれない。ブログの最後は「日本には新しくて珍しいグッズがある! いろんな店でいろんな物が売られていて、買い物できるだけで舞い上がっちゃう」と筆者は締めくくった。

 日本で流行しているコスメやグッズに、大きな関心を寄せる台湾の女性たち。台湾の繁華街では日本製の商品をかなり入手できるが、高額だったり遅れていたりと不満を抱くことが少なくないだろう。






日本人が「一日駅長」体験=同名が縁、台湾32駅で:台湾

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日本人が「一日駅長」体験=同名が縁、台湾32駅で


「板橋」「清水」「富岡」「追分」「関山」―。
日本と台湾にある同じ名前の32の鉄道駅にちなみ、台湾観光当局は25日、駅名と同姓または同名の日本人に各駅で「一日駅長」を体験してもらうイベントを始めた。

 「一日駅長」を務める32人は、約2000人の応募者の中から駅名ごとの抽選で選ばれた。24日から3泊4日の日程で台湾に招かれ、25、26日に各地で「一日駅長」を体験し、地元住民と交流する。応募最多の「田中駅」(長野県、台湾彰化県)の駅長に選ばれた自営業の田中孝二郎さん(67、東京都在住)は「台湾は初めて。駅長を立派に務めたい」と抱負を語った。
 今年1~10月に台湾を訪れた日本人は過去最高の133万人1500人。台湾側は「同名駅」をPRし、日本人観光客の誘致拡大につなげたい考えだ。 

台湾、ドイツとのワーホリ枠を300人に拡大

中華民国台湾とドイツが結んでいる青年ワーキングホリデー協定のビザ発給枠が従来の年間200人から300人に増やされた。外交部は24日、ドイツ側とビザ発給枠の拡大に関する書類を13日に取り交わしたとして、今年の10月11日にさかのぼって、この枠を300人に増やしたと明らかにした。

ドイツはヨーロッパの国のうち、中華民国台湾と青年ワーキングホリデー協定を結んだ最初の国。2010年10月の実施以来、申請者は年々増加しており、年間200人の枠では足りなくなっていた。外交部では、ビザ発給枠の拡大で、両国のより多くの若者が互いに理解を深める機会になるとしている。

群創、スマホ向けパネル供給で16年に世界3強へ[IT]

液晶パネル世界大手の群創光電(イノラックス)はこのほど、2016年にはスマートフォン向けパネル供給で世界3強に躍進するとの見通しを示した。タッチセンサーと一体化したパネルのスマホでの採用が拡大し、同社の出荷量を大幅に押し上げるとみている。経済日報が伝えた。

郭正夏・産品管理中心協理によると、同社のタッチ一体型パネルの良品率は既に9割超に改善。このほど新たに中国の携帯電話ブランド大手からも受注し、来年には大量出荷を開始する。郭協理は「今後はスマホのミドルレンジ~ローエンドの機種を中心にタッチ一体型パネルの採用が進み、16年には全面的に切り替わる」と予測している。

群創は、今年第3四半期の製品別パネル供給の世界シェアで、液晶テレビと液晶モニター、ノートPCの各分野ではいずれも上位2社入りを果たしたが、スマホ向けでは5位だった。王志超総経理によると、今後はスマホ向けに焦点を当て、それぞれハイエンド機種には低温ポリシリコン(LTPS)パネル、ミドルレンジ~ローエンド機種にはタッチ一体型パネルを中心に投入する方針だ。

台湾・屏東県の児童ら、愛してくれた日本人おばあちゃんの死を偲ぶ

屏東県の竹田小学校で24日、「体は日本にあるが、心は竹田(小学校)にある」と長年、同校の児童に愛情を注いできた日本人女性、水谷雪さんを偲ぶ追悼式が行われた。

第二次世界大戦中、竹田村の野戦病院(現・竹田小学校)で夫をなくした彼女は30数年前からその愛情を同校の子どもらに惜しみなく注ぐようになった。2年に1度のペースで竹田小学校を訪れて、図書や設備、寄付金などの援助をし続けていた。

2009年に90近くの高齢で訪台し、人生最後の台湾訪問となるだろうと語っていた水谷氏は、今月22日に94歳で他界した。告別式は日本時間24日午前12時に営まれ、台湾の子どもたちは感謝の意を伝えようと同時刻に“雪おばあちゃん”を偲んだ。

地元から名誉市民ならぬ名誉村民1号の称号を与えられ、また同校児童の誰もが気軽に口ずさめる歌も作られるほど、竹田村の人々に愛されていた水谷さん。夫の魂と会えるように、夫が贈ってくれた指輪を同地に埋めたいとの生前の願いを叶えるべく、学校側が現在、積極的に作業を進めている。

台湾・経済部、メディア対象の産業PRツアーで地方の魅力発信

台湾北部・新竹の特色ある地方産業をアピールしようと経済部などは24日、台湾の日系メディアなどを招いて食品工場や観光スポットをまわるPRツアーを開催した。各種媒体を通じて地方の魅力を発信し、消費拡大や新たな市場開拓を目指したい考え。

新竹はゴンワンと呼ばれる豚肉団子、ビーフン、ガラスなどの特産品が有名。近年は産業発展のため海外輸出に力を注いでおり、日本を含めた海外での知名度向上や販路拡大が課題となっている。また日本統治時代と関わりが深い場所やおしゃれなスポットも多く、台湾高速鉄路(台湾新幹線)で台北からわずか30分の立地のよさから観光面での発展も期待されている。

経済部が日系メディアを招いてツアーを実施するのは今回が初めて。関係者は、産業PRのほかに日本人参加者からの反応や意見も参考にした上で、今後も地域情報の有効的な発信に取り組みたいと話している。

台湾先住民・アミ族に伝わる伝説の帆船、100年ぶりに復活

台東県の馬蘭集落(台東市豊年里)で、台湾原住民(先住民)のアミ族に伝わる、約100年前の竹の帆船が再現され、24日に進水式が行われた。

帆船の再現は、同集落から原住民の文化が失われつつあることなどを受けて、集落の自治を求める馬蘭自治推進委員会と南島コミュニティ・カレッジが今年8月に始めたもの。竹の船を作るのを得意としてきた集落の老人らの記憶などを基に制作が進められた。

計画には同県にある鹿鳴温泉ホテルや南アフリカ籍の帆船の専門家、ジェームズ・エドワード氏なども協力。約3カ月の制作期間を経て、皮籐や麻竹、木の葉などを使い再現された帆船は同日、無事進水した。

言い伝えによれば、台東のアミ族は約100年前まで、帆船に乗ってトビウオやカツオ、カジキなどを獲っていたとされており、その後、帆船は漁業資源の枯渇とともに姿を消していったとみられている。

馬英九総統「台湾の選挙が中国大陸からの観光客に人気」

馬英九総統は24日、国際組織のメンバーとの面談の中で、最近台湾の選挙活動が中国大陸からの観光客の人気を集めていると語り、中国大陸では台湾のように盛り上がりのある選挙の光景は見られないと述べた。

台湾では、29日に地方自治体首長などを決める統一地方選挙の投開票が行われる予定で、当選に向けて各候補、陣営が激戦を繰り広げている。これに合わせて現在、保守系政党などの国際組織、国際民主同盟(IDU)所属の国際青年民主主義者(IYDU)が台湾を訪れている。

また、馬総統は2008年の総統に当選した際に、米国のジョージ・W・ブッシュ前大統領が語った「台湾はアジアと世界の民主主義の灯台」という言葉は今でも心に刻まれており、引き続き民主政治を促進していかなければならないと強調した。

伊東豊雄氏設計の台中国家歌劇院が落成 「美しすぎ」と絶賛の声

建築家の伊東豊雄氏が設計を手がけた台中の新たなランドマーク「台中国家歌劇院」(台中市西屯区)が23日、落成を迎えた。落成式には馬英九総統、胡志強・台中市長らが出席した。

胡氏は「彼らがいなければ、歌劇院はなかった」として、同市最高の栄誉である「名誉市民」の勲章を伊東氏側などに授与。また、「世界建築史上の奇跡ともいえるこの歌劇院は、台中の光であるだけでなく、台湾の光だ」と語った。

伊東氏は建築界のノーベル賞とされる「プリツカー賞」をはじめ、日本内外の賞を多数受賞している建築家で、台湾では2009年のワールドゲームズのメイン会場となった国家体育場(高雄市)や、松山文創園区(台北市)の「松山 台北文創ビル」などを手がけている。

台中国家歌劇院は面積約5万7000平方メートル、高さ37.7メートル、地上6階、地下2階で、大型ホール(2014席)、中型シアター(800席)、小型実験シアター(200席)を擁する。

台湾の若者、続々立候補 学生運動が刺激「政治変える」

29日に投開票が迫った台湾統一地方選で、静かな変化が起きている。町内会長に当たり、地域の「顔役」がつくことが多い村・里長選に、若い世代の立候補が目立つのだ。立法院(国会)占拠の学生運動に刺激され、政治を変えようと動き出した。

 投票日が近づいた週末、台北市にある台湾師範大学の裏手で、一風変わった選挙運動が行われていた。

 インディーズバンドのギタリストで、里長候補の簡銘宏さん(27)が企画したミニコンサートだ。音楽仲間が演奏や歌を披露。簡さんもギターを弾き、「住民の交流活動を増やしたい」と公約を訴えた。

台湾・屏東県の早成レンブ、 値段高めでも“購入ラッシュ”

屏東県産レンブが最盛期を迎えている。特に生産量が多い同県の農家、蔡雪絨さんの畑では毎日約1000キロが収穫可能で、サクサクの歯ごたえで人気を集めている。

蔡さんのレンブ畑は面積約2ヘクタール。栽培技術の駆使などで一般より早い11月から採集開始。今年は台風や豪雨、寒波などの被害に見舞われなかったため、収穫したレンブは大きくてジュージーなほか、甘みもひときわ強いという。

地元農協に毎日出荷されてくる1000キロのレンブのうち、約半分は蔡さんが栽培したもので、1キロあたり150台湾元(約570円)と市場で最高値を付けた。農協関係者は病気や害虫被害といった問題がなく、輸出にも向いていると太鼓判を押している。

日本ではあまり流通していない果物だが、来台の際には旬のレンブを試してみてはいかがだろうか。

台湾の行方占う選挙 国民党・馬英九凋落で民進党にも擦り寄る中国

 11月29日、台湾で統一地方選挙(「九合一」選挙、行政院直轄市長選など9種類の選挙が行われるためこう呼ばれる)が実施される。2016年に行われる総統選挙、ひいては東アジア情勢の趨勢にも大きな影響を及ぼす重要な選挙である。無論、中国はこの選挙に注目している。

 台湾では、地域による支持政党の特徴が明確で、北部は基本的に国民党の、南部は民進党の支持基盤となっている。今回の統一地方選では、馬英九政権2期目に対する民衆の審判を仰ぐことになるが、与党である国民党に逆風が吹いており、野党が票を伸ばすと予測されている。馬英九が政権を取ってから6年が経ち、支持が下がってくるのは常のことだが、馬英九個人の支持率が低迷していることに加え、中台関係に生じている摩擦が、国民党をさらに不利な状況へ追いやっている。

 国民党の地盤であり要衝である台北市においても、国民党候補の連勝文の苦戦が予想されている。連戦・元副総統の長男であるため、世襲制のイメージがつきまとい、既存の政党や既得権益を嫌う層や若者から不人気である。連勝文側が制作したテレビ広告、「もしあなたが金持ちだったら、何をしますか? もしあなたの父親が金持ちだったら、何をしますか? もしあなたが連勝文だったら、何をしますか?」というメッセージは、実際に名士の息子であり、資産家である連にとっては、むしろマイナスの宣伝となった。

 対抗馬であり、世論調査でリードしているのは、無所属・新人の柯文哲である。柯は台湾大学の医師で、これまで政治の世界とは関係なく過ごしてきた人物である。彼が支持を集めている背景には、既存政党に対する民衆の不満がある。つまりは、民進党も、国民党に逆風が吹いているからといって、楽観的でいられる状況にはない。

 馬英九が政権を担うようになってから、中台関係は安定し、両岸の経済・人の交流は拡大した。台湾の民衆の間では、中国経済に対する依存を懸念する声が存在する一方で、中国の市場なくして台湾経済は立ち行かないという見方が広がり、中台関係の安定が重視されるようになった。ただし、後述のように、人々は中国との政治的統一を望んでいるわけでは決してない。







チャイナエアライン、2015年版カレンダー

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チャイナエアライン、2015年版カレンダーお披露目


チャイナエアライン(中華航空)は2015年版のカレンダーを発表した。

今年10月に導入されたばかりのボーイング777-300ER型機をテーマに、東洋の美がデザインされた内装などを笑顔の客室乗務員らがアピールしている。

1~2月は180度リクライニング機能を持つプレミアムビジネスシート、3~4月は乗客が自由にくつろげるスカイラウンジ、5~6月には機内食の食器として使用される陶器などをPR。

また、7~8月は機内エンターテイメントシステム、9~10月ではプレミアムエコノミーシート、11~12月は、横3列のシートを贅沢に使用できるファミリーカウチを取り上げ、最新のキャビンを余すところなく紹介している。






























安倍首相のブレーン、李登輝氏と馬総統の差は“思想”の違い:台湾

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安倍首相のブレーン、李登輝氏と馬総統の差は“思想”の違い


安倍晋三首相のブレーンで内閣官房参与の浜田宏一・米エール大名誉教授は25日、李登輝元総統と馬英九総統について、2人のタイプは全く異なるとした上で、両者がともに市民生活を重視したことは、台湾にとって好ましいことだと語った。

雑誌の講演依頼を受けて台湾を訪問中の浜田氏は、同日午前に総統府で馬総統と面談。夜には李氏と対談し、安倍首相の経済政策を中心に、日本の政治・経済の現状について意見を交換した。

浜田氏は、2人はそれぞれ異なる学問の影響を受けていると分析。李氏は哲学的な思考を重視し、人間性というものに関心を持ってきたとする一方、馬総統は法律の側面から政策などを考えていると指摘し、より実務的だとの見解を示した。

また、安倍首相については、人の話を聞くのが好きな一方、多くは語らず、周到に考えをめぐらせてから発言を行う人物だと語った。

10月の求人倍率1.85倍、前月比0.12p上昇[労働]

労動(働)部の労動力発展署によると、10月の1人当たりの求人数を表す求供倍率(求人倍率)は1.85倍だった。前月比で0.12ポイント上昇し、7カ月ぶりに前月を上回った。

10月に公共職業紹介機関を通じて依頼があった求人は12万583人で前月比87人増。一方、求職登録した人は6万5,309人で4,339人減った。同署は「例年第4四半期は求人が減る傾向にあるが、10月は小幅ながら増えた」と指摘。売り手市場が続いていることを強調した。

同署によると、一部の業種で求人が大きく増えており、中でも建設業の求人数は前月比で28.3%増。宿泊・飲食業は3.9%増だったが、宿泊業だけで見ると32.2%増えている。

同署は建設業の求人数が大きく増えていることについて、宜蘭県蘇澳鎮と花蓮県を結ぶ蘇花公路の整備や、新北市での林口発電所の建て替え、またMRT(捷運)網の拡大など、政府主導による大型プロジェクトが進んだことが背景にあると指摘。また台南市と高雄市で来年開業予定の「和逸飯店(HOTEL COZZI)」をはじめ、台東県や澎湖県などで新たな観光ホテルの建設計画が相次ぎ進んでいることが、宿泊業の求人数を押し上げたとみている。

台湾最南端の灯台 日本統治時代前から船の航行見守る

台湾の最南端に位置する屏東県鵝鑾鼻(ガランピ)にある灯台は、日本統治時代以前から存在し、130年以上にわたって海の安全を守り続けている。

鵝鑾鼻灯台は、1867年の米商船ローバー号座礁沈没事故や1874年の台湾出兵の引き金となった沖縄漁民遭難事件などをきっかけに1880年代初頭に清によって建設された。当時は5層構造で、燃料庫や外国人休憩室、大砲などが設置されていたという。

日本統治時代には灯台を含む周辺の絶景が、台湾日日新報が行った読者投票で「台湾八景」のひとつに選ばれ、今も記念碑が灯台脇にたたずんでいる。戦後の1946年に現在の建物に建て替えられた後も純白の施設は毎日多くの観光客を引き付けて止まない。

交通部航港局によると、台湾には全部で35カ所に灯台があり、鵝鑾鼻のほかに漁翁島(澎湖県)、三貂角(新北市)、高雄(高雄市)、白沙岬(桃園県)、緑島(台東県)、高美(台中市)、芳苑(彰化県)、東引島(連江県)、東キョ島(連江県)の各灯台が一般に開放されている。(キョ=草かんむりに呂)

同局では今月末にも35カ所の灯台に関する資料や写真をまとめたアルバムを発売する予定で、初公開の秘蔵写真も掲載されるという。

鴻海精密、「iPhone 7」用パネル工場を中国に建設か

電子機器受託生産大手の鴻海精密(HONHAI)は、中国河南省鄭州市に米アップルの次世代スマートフォン「iPhone 7」用液晶パネル工場建設を計画しているもようだ。

中国の経済誌、中国経済周刊が同市当局者の話として報じた。建設費は350億人民元に上り、鴻海精密は同市と合意を済ませているという。「iPhone 7」用パネルは「iPhone 6」で最終的に導入を断念したサファイアガラス製が採用される見通しという。

日本統治時代の警察宿舎を活用した文学館、来年9月開館へ

台中市政府文化局では、日本統治時代から残る警察宿舎の修復を行い、来年9月に地元の文学作品などを展示する「台中文学館」としてオープンさせる計画が進んでいる。26日には蔡炳坤副市長らが現場を視察し、華道や茶道を体験した。

日本式の宿舎がある場所は、本来駐車場として整備される予定だったが、歴史的価値があることから地元議員や同市の文化資産管理処など関係者の尽力で保存が決まった。文化局では台中との関わりが深い文学者の作品を展示し、さらに多くの作家を生み出したいとしている。

1932(昭和7)年に建設された建物は老朽化で損傷箇所も多いが、屋根瓦などは専門家に調査を依頼し、状態に問題が見られなければ、改修後も引き続き使用するという。

世界のネットワーク社会指数、台北はアジア5位=エリクソン調査


スウェーデンの通信機器大手、エリクソンが発表した2014年の「ネットワーク社会指数」で、台湾は世界13位、アジア5位になったことがわかった。東京はそれぞれ10位と3位だった。

この調査は、世界40都市の情報通信技術(ICT)投資が「トリプル・ボトム・ライン」と呼ばれる経済、社会、環境に与える効果などを基に、各都市の成熟度を評価したもの。

世界1位はストックホルム(スウェーデン)で、以下ロンドン(英)、パリ(仏)、シンガポール、コペンハーゲン(デンマーク)と続いた。アジアではシンガポールを筆頭に、香港(世界9位)、東京、ソウル(同12位)だった。台北は世界順位で昨年より1位上昇した。

エリクソンによると、台北市の社会的側面における指数は89。市民は高い平均寿命と教育成果、低い乳児死亡率を享受できるという。

地域の女性たちが尽力 地元の名産品で寂れた町を活性化


かつて林業と鉱業で栄えながらも、その後時代の変化により衰退した新竹県横山郷内湾地区では、地域の女性たちが中心となり、地元の名産品を活用して商店街の活性化に取り組んでいる。

台湾鉄路のローカル線、内湾線の終着駅の所在地として知られる内湾は、日本統治時代からヒノキや石炭の産出が盛んで戦後も長期にわたって台湾経済を支えた。だが、1980年ごろまでに木の伐採による土石流の発生が問題視されたり、エネルギー改革や炭鉱災害の危険性などから地域は衰退し、最盛期に1000人以上いた地元小学校の児童は、1999年には92人に激減した。

町から労働者が流出し、昼間の街角から人影が消えたことに危機感を抱いたのは、内湾小学校で教壇に立っていたこともある彭瑞雲さん。1999年から夫が経営している薬局の一部を使い、古い写真とともに内湾地区の発展の歴史を紹介する取り組みを始めたところ、多くのメディアが取材に訪れ、観光客も増加した。

また、彭さんは地域の商店や女性たちに声をかけ、同地区で以前から料理に使われていたジンジャー・リリーを使ったちまきを販売したところ、ここでしか食べられないと評判に。その後も炭鉱夫がよく飲んでいたとされる「烏梅汁」(梅ジュース)や黒豆のスープで煮込んだ豚足料理などを売り出すなど、新しい商品の開発に力を注いだ。

多くの観光客に訪れてもらえるよう、現在も積極的に新商品の開発を続けているという彭さん。団体客を中心に歴史や地域を紹介する活動は今でも続けており、地元の魅力を多くの人に伝えている。

嘉義駅に花婿と花嫁の姿 台湾新幹線が縮めた2人の距離

台湾高速鉄路(台湾新幹線)の嘉義駅で25日、列車を結婚用の送迎車として利用し、花嫁を迎えにきた花婿の姿が見られ、多くの乗客が祝福を送っていた。

2007年開業の高鉄は台湾の南北だけでなく、男女の縁を結ぶ役割も果たしており、2012年まで少なくとも600カップルの縁結びを行ったとされている。

この日、高鉄を送迎車として使ったのは花婿の陳品旭さんと花嫁の盧盈センさん。2人はともに台北に住んでいるが、旧正月などの大型連休になると、盧さんは嘉義に帰省するため、2人は離れ離れになってしまう。(セン=草かんむりに倩)

そんな中、いつも連休後半から高鉄に乗り嘉義まで会いに来てくれる陳さんの優しさに盧さんは感動。2人の仲は一層深まり、お互いを人生のパートナーと考えるようになったという。

2人の距離を縮めてくれた高鉄について盧さんは「結婚のための豪華な送迎車としてだけでなく、お互いの家族の距離も短くしてくれた」と感謝を伝えた。台湾では年末に結婚シーズンを迎えるため、高鉄を利用した挙式を行うカップルも増える見込みだ。

気象局、来年の初日の出は午前6時32分に 離島・蘭嶼と予想

中央気象局は25日、台湾における2014年最後の日の入りと2015年の初日の出の鑑賞時刻と場所をそれぞれ発表した。前者は12月31日午後6時11分に南シナ海に浮かぶ太平島で、後者(平地のみ)は1月1日午前6時32分に蘭嶼(台東県)で見ることができると予測され、いずれも離島となっている。

台湾本島(平地のみ)の場合、台南市・安平と高雄市・旗津で午後5時25分に今年最後の日没が見られる。初日の出を拝むスポットとしては台東県・三仙台と屏東県・龍磐公園を挙げており、時刻は両地とも午前6時35分になるとの予想が出ている。

最高峰の玉山(3952メートル)をはじめとする3つの高地では午前6時27分と平地よりいち早く初日の出を迎えられるものの、積雪による入山禁止のため、一般開放はされていない。

台湾・新竹のピーナッツバター店、消費者目線の経営が人気の秘訣

新竹市でピーナッツバターなどピーナッツ関連商品を販売する老舗店が、時代の変化に合わせて絶えず味を変えることで人気を集めている。中国大陸をはじめとする海外への進出も視野に入れており、台湾で培ったノウハウを活用させたい考え。

新福源国際企業の曽清美董事長(会長)は、ピーナッツバター製造に携わって40年以上経つベテラン。原料のピーナッツは彰化、雲林で栽培された台湾産だけを使用。香りがよく高品質で、外国産と比べて水分の含有量が多いという。

曽さんはおいしさの秘訣について、その時代の消費者の要望に合わせて甘さを調整することだと話す。40年前と比較すると、現在販売されている商品に含まれる砂糖の量は約半分。過去にはピーナッツ本来の味を生かした商品なども考案したが、ほどよい甘さを求める顧客が多く、最終的に現在の風味に落ち着いたという。

新竹市の「お土産十選」や台湾省商業会が実施する「お土産百選」などにも選ばれ、味や品質は折り紙付き。中国大陸で開かれる食品展示会などにも積極的に参加しており、曽さんは将来的に日本や東南アジアへの進出を目指したいと話している。

廃業寸前から起死回生のビーフン工場、海外での販売目指す

新竹市で伝統的なビーフンの製造を手がける老舗企業が、廃業の危機に見舞われながらも、奇跡的な業績回復を遂げ、今では海外への輸出販売を目指している。

日本統治時代の1910(明治43)年に創業し、長年にわたって100%の米粉で作ったビーフンを製造し続けていた永盛米粉。曽銘耀執行長(CEO)は、品質には自信があったが、大手メーカーの低価格商品に押されて経営が悪化し、廃業を考えていたと語る。

転機が訪れたのは2013年。大手メーカーなどが販売していた多くのビーフンが、米粉ではなくトウモロコシ粉で作られていたことが発覚し、伝統の製法を守り続けていた曽さんの製品が再び脚光を浴び、注文が殺到したという。

会社の再生を機に、曽さんは新たな商品開発に取り組んでいる。タロイモやほうれん草、ごぼうを練り込んだビーフンを開発し、大量生産に向けた準備に入っているほか、包装(パッケージ)は2014年度のグッドデザイン賞を獲得した。結婚式の引き出物としての需要も高まっている。

また、独特の酸味があるトマト味のビーフンは、シーフードの具材と相性が良く、茹でた後に氷水にさらしてそうめんのように食べてもおいしいという。日本での正式販売はまだ未定だが、今後は海外での販売も視野に、競合他社とは違ったビーフンを作りたいとしている。

台湾・経済部、メディア対象の産業PRツアーで地方の魅力発信

台湾北部・新竹の特色ある地方産業をアピールしようと経済部などは24日、台湾の日系メディアなどを招いて食品工場や観光スポットをまわるPRツアーを開催した。各種媒体を通じて地方の魅力を発信し、消費拡大や新たな市場開拓を目指したい考え。

新竹はゴンワンと呼ばれる豚肉団子、ビーフン、ガラスなどの特産品が有名。近年は産業発展のため海外輸出に力を注いでおり、日本を含めた海外での知名度向上や販路拡大が課題となっている。また日本統治時代と関わりが深い場所やおしゃれなスポットも多く、台湾高速鉄路(台湾新幹線)で台北からわずか30分の立地のよさから観光面での発展も期待されている。

経済部が日系メディアを招いてツアーを実施するのは今回が初めて。関係者は、産業PRのほかに日本人参加者からの反応や意見も参考にした上で、今後も地域情報の有効的な発信に取り組みたいと話している。

馬・総統、日本の刑事ブレーンと会見

馬英九・総統が日本の安倍首相の経済ブレーンと会見し、韓国と中国大陸のFTAによる影響などについて話し合った。馬英九・総統は25日、日本の浜田宏一内閣官房参与と会見した。浜田氏は、日本の東京大学とアメリカのイェール大学の名誉教授で、安倍首相の経済ブレーンとして知られている。

馬・総統は、日本は台湾にとって2番目に大きい貿易パートナー、台湾は日本にとって4番目に大きい貿易パートナーで、双方の貿易額は600億米ドルを上回ると指摘。その上で、2011年に結ばれた投資協定で、台日の協力関係は新たな原動力を得ており、提携案件は154件、金額にして台湾元250億元(日本円約945億円)に上ると説明、今ではさらに日本の地方自治体との協力計画を進めていると述べた。

馬・総統は、「日本の地方自治体とも、バイオ技術や食品、機械などの方面で提携計画を進めている。双方の協力の幅と深さのいずれもこれまでを上回っていることがわかる」と述べている。

また、馬・総統は、台湾のTPP(環太平洋パートナーシップ協定)参加を日本は歓迎し、RCEP(東アジア地域包括的経済連携)入りも促しているとした上で、韓国と中国大陸が最近、自由貿易協定FTAの交渉妥結で合意したことに触れた。

馬・総統は、台湾にとって韓国は貿易面でのライバルであり、台湾が中国大陸に輸出する製品の7割は韓国と重なるため、このFTAは台湾の産業に大きく影響すると説明、このFTAが日本にどのような影響をもたらすかについて興味を示した。

外交部:南沙諸島の主権は中華民国にあり

外交部が、南シナ海の南沙諸島の主権を重ねて主張した。軍事と軍需産業に関する情報誌、「ジェーンズ・ディフェンス・ウィークリー」はこのほど、中共は南シナ海の永暑礁で埋め立て工事を行っていると報じた。アメリカ国務省は、南シナ海行動宣言をあげて中国大陸が約束を守るよう促すとともに、南シナ海において紛争のある海域で採る全ての行動は透明化する必要があると指摘した。

外交部の高安・スポークスマンは25日、歴史、地理、国際法のいずれから見ても、南沙諸島、西沙諸島、中沙諸島、東沙諸島及びその周辺海域はすべて中華民国固有の領土であり海域であり、その主権が中華民国に属することは疑いの余地がないと強調した。

高・スポークスマンは、これらの島や海域のしかるべき権益はすべて中華民国が有しているとした上で、中華民国政府は、「主権は我にあるが、争いは棚上げし、平和互恵の考え方で、資源の共同開発を目指す」という基本原則を堅持し、南シナ海における争いを処理すると説明した。

外交部はまた、南シナ海の島々に近い国は国際法の原則と精神に則り、自制し、航海の自由を守り、この地域の平和と安定を脅かす一方的な措置をとらないよう呼びかけた。

澎湖の海洋資源保護で海巡署が取り締まり強化

離島・澎湖の海洋資源を守るため、行政院海岸巡防署が二日連続で取締りを強化する。中国大陸船籍の漁船が澎湖諸島の海域で操業する状況が目立っていることから、行政院海岸巡防署海洋巡防総局第8海岸警備隊は25日午前から二日間連続で、広範囲のパトロールを展開し、澎湖での海洋漁業資源の持続可能性を確保する。

海洋巡防総局では、中部の機動海岸警備隊の台北艦、台南海岸警備隊のPP10039、5013艇を増派し、澎湖に所属する澎湖艦、PP10038、5053艇と共同で任務に当たらせる。違法な操業を行う中国大陸の漁船がいた場合は重い刑罰を与えると共に、取締りの状況次第で、漁具や漁獲の没収や拿捕に伴う調査の延長などを行う。越境を繰り返している漁船の場合は、網を切断するなど厳しい対処でこれら違法な漁船の侵入を抑止する。

澎湖海岸警備隊によると、今回は中国大陸の漁船がしばしば越境してくる、花嶼、東吉、西吉、七美、小門などの海域を中心的に取締りを行うということ。

製造業営業気候観測指数が3ヶ月連続悪化

製造業営業気候観測指数が三ヶ月連続で悪化している。台湾経済研究院は25日、10月の景気動向調査の結果を発表した。10月の製造業営業気候観測指数は4.13ポイント低下し、95.75ポイントだった。サービス業も1.37ポイント低い95.02ポイントで、3ヶ月連続で低下。建設業は3.71ポイント低い92.00ポイントとなり、2ヶ月連続の低下だった。国内企業の景気見通しが依然として慎重であることが示された。

台湾経済研究院はこの原因について、アメリカの景気が安定して回復している以外は、各地の景気が相対的に弱いことを指摘。同研究院によると、ユーロ圏や中国大陸の景気拡大が減速している他、日本や韓国は内需が振るわず、アセアン諸国の経済成長の勢いも弱まっていることで、景気の不確定性が深まっているということ。

特に建設業が二ヶ月連続で悪化したことが注目され、不動産市場のクールダウンと、政府が不動産価格の高騰を防ごうとする措置により、台湾経済研究院では11月は90ポイントに迫るか、割り込むことも考えられるとしている。

馬・総統、来年逝去150年のリンカーンを記念

馬英九・総統が、アメリカのリンカーン元大統領の逝去150年を記念する書簡をリンカーン図書館・博物館に送った。アメリカ・インディアナ州にある、エイブラハム・リンカーン図書館・博物館は、来年でリンカーン元大統領が死去して150年となることから、世界100カ国あまりの国家元首、政府のリーダー、そして駐アメリカ大使館を対象に、リンカーン元大統領を記念する文章を募っている。

馬英九・総統、行政院の江宜樺・院長、中華民国の沈呂巡・アメリカ駐在代表はこれに応じて書簡を送った。これらの書簡はすでにリンカーン図書館・博物館によって収蔵されており、公式ウェブサイトで公開されている。馬英九・総統らの書簡は、肩書きがすべて表示された形で、各国の元首や閣僚、各国の駐アメリカ大使と並んで保存されており、中華民国の元首がリンカーン元大統領の歴史的な功績を称えていることは大きな意義があるものと受け止められている。

台湾で氾濫する博士課程卒業生、毎年3000人が就職できない「浪人博士」に

台湾政府の呉思華教育部長は25日、台湾で博士過程卒業生が氾濫し、多くの博士が就職できない状況にあることを明らかにした。台湾メディア・東森新聞の報道を、中国メディア・中国台湾網が26日伝えた。

呉部長は、現在台湾島内では毎年約6800人の博士課程生の募集があり、約3500人が卒業していると紹介。その一方で、台湾では博士の教職員需要が800人しかなく、そのうち300人は留学帰国者で埋められるため、約3000人の博士が別の場所で働き口を探す必要に迫られていると語った。

そのうえで、「博士を産業分野に進ませなければならない。台湾を代表する企業には、博士を雇ってより多くの研究開発を行う力がある」とするとともに、教育研究機関に対しても「助手として使おうとするのではなく、研究開発の管理責任者として博士を雇用する」よう呼びかけた。そして、学生の技術を伸ばし、彼らが将来ほかの学術、産業界でも使える人材に育て上げる必要性を説いた。

呉部長はまた、「もし博士課程の学生に十分な教育や準備を施さなかったとするならば、それは学校や教員の職務怠慢だ」とも強調した。

障害者装った物乞い男性、地面に伏せて女性のスカートの中のぞく?

台湾基隆市で最近、片腕を持たない障害者を装い、バス停のそばに伏せて物乞いをしていた男性が「道行く女性たちのスカートの中をのぞいていた疑いがある」として取り調べを受けた。台湾メディアの報道として、光明網が25日伝えた。

報道によると、この男性は台中出身の32歳。目撃者によると、物乞いをする前に左腕に包帯を巻き、左目にガーゼを貼って隠し、さらに右手がないように衣服のなかに隠していた。地面に伏せるようにして動きながら道行く人々の同情を集め、ある時には30分間で200台湾ドル(約760円)余りを得ていた。

巡回中の警察官が最近、この男性が道行く女性たちのスカートの中をのぞいているのではないかと疑って取り調べを行い、人生を新たにやり直すよう諭した。しかし社会福祉関係者がこれまでに何度も男性に接触するも、「オレが稼ぐのを邪魔するな!」と怒るばかりで、支援は受け入れないという。

この男性は昼間に物乞いで稼ぎ、夜は酒を飲むなどして過ごしている。ほかの物乞いの人を蹴るなど乱暴を働くこともあった。

弁護士によると、男性が単純に女性たちのスカートの中をのぞき、言葉や行為による嫌がらせをしていなければ、犯罪を指摘することは難しい。ただ、障害者を装って同情を買い、金を集めていたとなれば、詐欺罪で最高5年の懲役刑が適用される可能性があるという。

. 統一選挙のため、台湾新幹線が最大で3割引・・・民進党陣営に有利か

 台湾では29日、主要6地域の首長選を含む統一地方選挙が実施される。直轄市市長から地方議会議員、里長(村長)までと9種の選挙が同時に実施されるので、台湾では「九合一(9種統一選)」と呼ばれている。

 台湾では不在者投票の制度がない。ビジネスや学業のために故郷を離れて暮らす人は、投票のためにはいったん帰省せねばならないことになる。

 台湾高速鉄道は29日の投票日の前後の期間、「学割」として通常料金の3割引きでチケットを発売した。また、列車の増発も行う。多くは南部出身で台北など台湾北部の大学で学ぶ学生が利用するという。台湾高速鉄道は大学側とも協力し、増便する列車を「民主列車」と名づけて投票を呼び掛けている。

 長距離バスを運行する会社も帰省しての投票を促す目的で、増発や割引運賃を導入する。また、航空会社は海外在住の有権者向けに格安チケットを販売する。

 日本にある台湾系中華学校でも台湾での選挙の際、学校と生徒を通じて台湾籍保護者向けに航空会社が作成した「帰省投票の呼びかけと割引料金のご案内」のチラシが配られる。

 台湾では、若い世代で、現国民党政権(馬英九総統)に対する批判が特に強い。学生などを対象にする高速鉄道の割引と投票呼びかけは、効果の程度は不明だが台湾南部の民進党陣営に有利に働くと考えられる。

 台湾で実施される主要な選挙の際には、ビジネスマン約30万人が帰省するとされる。また、投票権を持つ年齢に達した学生は60万人程度いるとされる。

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◆解説◆
 台湾で2012年に総統選挙が実施された際、中国当局は大陸駐在の台湾籍ビジネスマンに個別に電話をかけるなどで、帰省しての投票を呼びかけた。当時は現職の馬英九総統が絶対に有利な情勢とまでは言えず、民進党候補の蔡英文主席が当選する可能性も否定できなかった。

 中国は綱領に「台湾独立」を盛り込み、「事実上の独立」という現状を変更する場合には「住民投票が必須」との決議文を採択した民進党を「独立派」として忌避している。一方で、2008年に発足した国民党の馬英九政権を「経済面での強力な優遇」で支援してきた。

 12年の総統選で大陸駐在のビジネスマンの帰省を促したのは、「仕事柄、対中ビジネスに有利に働く馬英九政権の支持者が多い」と計算したためとされる。

 中国は「台湾は中国の一部」と主張している。そのため、「国家元首」である「中華民国総統」の役職は絶対に認められない。そのため、中国の国内報道では「台湾“当局”の指導者」などと、ややこしい書き方をする場合が多い。この場合「“ ”」は「正しい呼称ではないが、そういう言われ方をする場合がある」という、もってまわった意思表示だ。

 中国共産党が、自らは決して認めない「台湾総統」選出を、自らは認めない「多党制度下における普通選挙」で行うことを全力で応援するという、実に奇妙な構図になった。

海外で中国人女性を狙った女泥棒、ボコボコにされ大泣き

台湾誌「台湾壹週刊」はこのほど、インターネット上で出回っている「海外で“強国女(中国本土の女性に対する蔑称)”を狙った女泥棒、その結末は・・・」と題した動画について紹介した。金髪の外国人の女が盗みをはたらこうとしたところを中国人女性たちに見つかり、ボコボコにされた、というものだ。鳳凰資訊が24日伝えた。

報道によると、中国人女性たちは金髪の女が盗みをはたらこうとしたとして大声を上げ、女の洋服を引っ張るなどしたため、女は下着が見えるボロボロの状態となった。

さらに女が抵抗すると中国人女性たちは怒り狂ったように殴打し、女は大泣き。周囲にいた人々が止めに入ろうとするほどの騒ぎとなったが、警官が介入してそれ以上の“事件”にはならなかったという。

日本統治時代の“歩兵日記”、台湾生まれの日本人が翻訳 来年にも出版

日本統治時代の1904(明治37)年に台南に駐屯していた旧日本兵が書いた日記を台湾語に翻訳した書籍の発表イベントが22日、鄭成功祖廟(台南市)で行われた。出版は来年予定。台湾の複数メディアが伝えている。

翻訳を行った松添節也さん(81)は、日本統治時代の台湾で生まれた日本人、いわゆる「湾生」で、敗戦により12歳で日本に渡ることになった。20年以上経った後、東京の古書店で偶然この“歩兵日記”を見つけ、台湾への想いなどから、この日記の翻訳を生涯の目標とすることを決心した。

日記を書いたのは愛媛県松山市出身の旧日本兵で当時29歳。1904年2月に起きた日露戦争の補充兵として台南に駐屯し、同地での生活などをつづっていた。

松添さんは60歳で定年を迎えた後、日本と台湾の間を30回以上往復、台南に部屋を借りるなどして、約20年の年月をかけて考察を進めてきた。また、日記に書かれた会話や地名が全て台湾語の発音に基づいていたことから、中国語ではなく台湾語への翻訳を決め、作業を行っていた。

同書の校正に協力した台南市文化協会の高国英理事長は発表イベントで、日本統治時代の資料はその多くが大正、昭和期のものであり、明治時代の台湾社会について書かれたこの日記は大変貴重だと語っている。









高雄メトロの新イメージキャラクター「小穹」が話題に :台湾

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「障害者権利条約施行法」12/3施行


国連が2006年に採択した障害者権利条約を、台湾で執行するための法律が12月3日に施行される。

国連が2006年12月13日に採択した、「障害者権利条約」は、心身障害者が十分に、かつ平等に、人権及び基本的自由を得なければならないことを強調することとともに、障害者を尊重することが目的となっている。

台湾には現在112万人を超える障害者がいる。立法院では今年8月1日、この障害者権利条約を台湾で施行するための法律「障害者権利条約施行法」を可決した。そして、8月20日、馬英九・総統が、12月3日にこれを施行すると公布した。法律的な手続きのため27日、閣議で関連の法案を承認、立法院での議決を求めることになった。

行政院は障害者権利条約施行法の6条に基づき、「障害者権益推進チーム」を設ける。衛生福利部の曽中明・次長は、江・行政院長の言葉として、「障害者権益推進チームにとって最も重要なのは推進計画の策定だ。そして同時にこのチームは、推進計画の実施を監督する。スケジュールは施行法の規定に則したもので、2014年から2019年までの間、関連部会と地方政府がこの規定、スケジュール通りに、関連の法令を検討する」と説明した。

なお、現在、各政府機関、公立の学校及び公営事業などで、職員が34人以上の規模の組織については、就業能力のある障害者の人数が、職員全体人数の3%を下回ってはならないと定められている。江宜樺・行政院長は、衛生福利部、労働部及び行政院人事行政総処に対して、この人数の下限が実務上で影響を及ぼすか、しっかりと分析を行うよう指示した。江・行政院長はまた、世界の先進国の方法を参考にするほか、国内の関連団体、専門家から意見を聞くことによって、真の障害者サポートが行えるようになる、と指摘した。

両岸、中国大陸住民の台湾トランジット初交渉

台湾海峡両岸の交渉窓口機関が、中国大陸住民の台湾でのトランジットについて初めて交渉を行った。

台湾の対中国大陸窓口機関、海峡交流基金会(海基会)は27日、中国大陸の北京で26日、中国大陸の対台湾窓口機関・海峡両岸関係協会と、中国大陸の旅行者の、台湾の空港におけるトランジットに関する議題について、初めて実務的な話し合いを行ったことを明らかにした。海基会は、中国大陸側が実行可能な方法を速やかに提示することを希望するとともに、双方が共に善意によって、今後の話し合いを進めるための努力をしていくことで合意したという。

また、海基会は26日、海峡両岸関係協会会長の陳徳銘氏が、12月15日、16日に台北市で行われる「台湾海峡両岸企業家サミット」の年度総会に参加する予定であることを明らかにした。

海基会の馬紹章・副董事長によると、台湾を訪れる日時については調整中ではあるものの、基本的に「台湾海峡両岸企業家サミット」には参加するという。また、滞在期間は一週間ほどで、行程に台湾東部エリアが含まれる可能性があるというが、具体的な訪問地については双方で話し合っているところだという。

悪質油問題の頂新グループ、本業以外の事業や資産売却へ

飼料用油混入ラード問題を引き起こした頂新グループが26日、本業以外の資産を今後処分するとの声明を発表した。
傘下の通信会社・台湾之星(T Star)、土地開発の頂率開発、ケーブルテレビの中嘉有線電視、台北101ビルの株式、同社保有の土地などが該当するとみられる。頂新グループオーナーの魏家が保有する国内の本業外資産は450億元以上といわれる。今後は、食品企業の味全公司とその傘下のDicos(徳克士)フライドチキン、パン店のThe Bread(布列徳)、松青スーパーの事業に注力するとしている。
台湾国内での「反・頂新」により味全の業績は一時大幅に落ち込んだが、味全の中国事業の業績は伸びている。製パン事業では日本の敷島製パン(PASCO)、伊藤忠商事との合弁企業・頂盛食品が「味全PASCO」ブランドで中国市場への進出を進めている。

JTが台湾でたばこ生産へ、投審会など既に認可[製造]

日本たばこ産業(JT)が、台湾でたばこの現地生産を計画していることが分かった。子会社で海外事業を担うJTI(ジャパン・タバコ・インターナショナル)は今年、工場を建設するための投資計画の認可を経済部投資審議委員会(投審会)から既に取得している。

JTの広報担当者はNNAに対し、「当社は消費地やその近隣で製造することを基本方針として常に検討しており、台湾での工場建設もその一環だ」と述べ、JTIが投審会のほか、財政部からもたばこの製造許可を取得していると説明した。ただ、工場建設地や建設のスケジュール、投資額などの詳細については公表していない。

27日付工商時報は、JTIが南部・台南市の7.6ヘクタールの土地に工場を建設する計画だと伝えた。既に工業局から用地の購入申請を認められたという。

JTは1988年に台湾に事務所を設立し、輸入のほか台湾エン酒(TTL、エン=草かんむりに於)に製造を委託する形で、主力の「メビウス」や「ウィンストン」「モア」「峰」などの銘柄を販売。2013年の台湾市場シェアは39.4%だった。JTIは世界70カ国・地域以上で、計25の工場と約260の事務所を展開。アジアでは現在マレーシアとミャンマーに工場を持っている。

台湾・高雄メトロの新イメージキャラクター「小穹」が話題に

高雄メトロ(MRT)が今月中旬に公開したイメージキャラクター「小穹」がインターネット上で大きな話題を呼んでいる。台湾の複数メディアが報じた。

このキャラクターは15~16日に高雄で行われたアニメ・漫画関連のイベントに合わせて、高雄メトロの運営会社、高雄捷運公司(高捷)が公開したもの。20日には会員制交流サイトに公式ファンページ「進め!高捷(たかめ)少女!」が開設され、27日の時点ですでに2万件を超える「いいね!」を集めている。

高雄メトロの駅員という設定で、駅のポスターなどにも使用されている「小穹」。名前の由来は同メトロの美麗島駅構内にある大型アート作品「光之穹頂」で、頭の髪飾りもそれをモチーフにしたもの。公式ファンページの情報によれば、新しいキャラクターの登場も予定しているという。

高捷は好評を受け、24日から公式HP上で「小穹」などが駅構内や車内でのマナーを訴えるポスターを公開している。

スコセッシ監督、台中市で新作撮影へ

世界的な映画監督、マーティン・スコセッシ監督が来年、台湾中部・台中市で新作を撮影することが明らかになった。

台中市の胡志強・市長は26日、スコセッシ監督が新作のロケを来年旧正月に台中市内で行うと明らかにした。

胡志強・台中市長によると、スコセッシ監督とそのチームは数日前から台湾を訪れ、ロケ地の視察などを行なっており、26日午後には胡・市長が市内の水湳空港において非公式に対面した。

水湳空港には、台湾出身の世界的映画監督、アン・リー監督の作品、『ライフ・オブ・パイ トラと漂流した227日』のために作られた大きな撮影用プールがあり、スコセッシ監督はアン・リー監督の薦めで、台中市での撮影を希望、このほど新作映画の撮影にこのプールを使用することが確定したという。

胡・台中市長は、スコセッシ監督と意気投合したとし、撮影では、『ライフ・オブ・パイ』のときと同じスケールでの協力を約束したと話した。

胡・市長は、「スコセッシ監督による台中ロケを大いに歓迎する。順調なら来年旧正月前後に撮影が始まる。アカデミー賞レベルの映画監督が台湾で映画を撮るのは二人目になる。台湾の映画産業の進歩にも大きな原動力になるだろう」と話している。

『タクシードライバー』、『レイジングブル』、『ディパーテッド』などで知られるスコセッシ監督の新作は、日本の遠藤周作さんの『沈黙』を原作としており、アンドリュー・ガーフィールドさんや渡辺謙さんなどの出演が伝えられている。

台北市長選、有力候補の柯氏 台湾・中国大陸対話の原則に疑問呈す

台北市長選の無所属候補、柯文哲氏(55)が25日、“1つの中国”に関する台湾と中国大陸の共通認識「92年コンセンサス」(九二共識)について疑問を呈する発言を行った。与党・国民党からは批判の声が上がっている。

これは同日に、中国大陸・国務院台湾事務弁公室(国台弁)の張志軍主任が、柯氏が当選した場合、同氏も対話・交流の基礎として92年コンセンサスの共通認識を持つことを望むとするコメントを出しており、柯氏が自らの見解を述べたもの。

柯氏は中国大陸との関係について、大陸は世界で一、二を争う経済体であると指摘した上で、「好むと好まざるとにかかわらず、向かい合わなければならない」と語った。また、いかなる交流においても、台湾の主体性を維持するべきだとの考えを示した。

国民党の広報担当者は26日、柯氏が台北市長に当選した場合、台湾と中国大陸の関係にとって大きな障害になると激しく批判。同氏の考えは、最大野党の民進党と立場を同じくするものだと述べた。

一方、国台弁の馬暁光報道官は同日、台湾の選挙について大陸側はコメントしないとし、92年コンセンサスに基づき、双方の関係を平和的に発展させていきたいと語っている。

【 92年コンセンサス 】 1992年に台湾と中国大陸が窓口機関を通じ確認した両岸対話の原則。“1つの中国”を前提としているがその解釈には触れておらず、国民党は「1つの中国=中華民国」との立場を示している。

日本航空、12月より台湾線に大型機材導入 需要拡大で

日台間の旅行客数が拡大を続ける中、乗客に快適な空の旅を提供しようと、日本航空(JAL)はボーイング777・787型機を12月1日から台湾路線に投入することになった。

このうち、777は松山(台北)-羽田(東京)線に、787は桃園(台北)-関西(大阪)線にそれぞれ就航する。いずれも従来より大型化した機材を使用しており、座席数が増えるほか、座席間隔も広くなる。

松山と桃園の両空港では当日それぞれ、777と787の到着を歓迎するための放水アーチを実施。特に松山空港への777型機飛来は1950年の開港以来初めてで、空港では同機材の機能や特色などを紹介するイベントも行われる。

あっぱれ弱小校、女子選手大量起用で初勝利/台湾版「甲子園」

台湾の高校野球のトーナメント大会「黒豹旗」は26日、台中などで7試合が行われ、女子選手を主力とする士林高商(台北市)が師大付中(同)を11-7で破り、初めての2回戦進出を決めた。

士林高商は、昨年の第1回「黒豹旗」初戦を7回コールドで落とした弱小校だったが、今年は女子選手を9人もメンバーに加えて再出発を目指す。

この日はリードされると同点に追いつく粘り強さを見せ、1点を追う9回に5点を奪って勝ち越した。先発出場した女子選手8人のうち、4番を打った余品萱さんが2安打をマークし、1番打者でありながら9回2死から登板した巫ショウ瑜さんは三振で試合を締めくくった。(ショウ=捷のてへんを女へんに)

今年の「黒豹旗」には過去最多の137チームが出場し、12月21日に決勝が行われる。

台北市長選、2度目のTV政見放送

台北市長選挙の二回目のテレビ政見放送が行われた。台北市選挙委員会は26日、午後6時から、2回めとなるケーブルテレビによる政見放送を行い、有力候補とされる無所属の柯文哲・候補、与党・国民党の連勝文・候補の2人を含む、7人の候補が支持を訴えた。

柯文哲・候補は、都市計画、高齢者のサポート、社会福祉などの政策について説明した他、国民党対最大野党・民進党という価値観ではなく、何が正しいか、何が間違っているかという、物事の是非の価値観のほうが重要であることを理解して欲しいとして、この選挙は、台湾社会の価値観の選択だと指摘した。柯・候補はそして、イデオロギーの壁を超え、有権者の一票で台湾の歴史を変えてほしいと訴えた。

一方、連勝文・候補は、台湾が現在直面している経済面における厳しい環境が台北市に与える影響について触れ、財政、経済面に明るい自身の強みを強調。そして、台湾の成長を願うならば、自分にチャンスを与えて欲しいと訴えた。

統一地方選は明後日29日が投票日で、台北市長選は中でも特に注目されている。

「韓国がほくそ笑む結果は誰が招いたのか?」=台湾の選挙CM


2014年11月27日、台湾・ETtodayは、台湾で激しさを増す選挙戦の中、中国国民党が放送した選挙CMに韓国メディアが注目していると伝えた。

与党・中国国民党は中韓FTAを題材にCMを作成。CMでは「民進党は、中国本土市場はリスクが高いからと、本土への進出に反対した。だが結果、韓国と中国はFTAを結び、対中国貿易で韓国は台湾よりも有利になった。台湾がチャンスを逃したことに誰が謝罪するべきか?韓国がほくそ笑む結果は誰が招いたのか?」と最大野党・民進党を批判した。

同CMが放送されると、多くの韓国メディアが注目。韓国・NEWSisは、「台湾与党、悪い面の題材に韓国を利用した」と批判している。

日本人旅行客、台湾で“選挙グルメ”と人の温かさを堪能

地方自治体首長などを選出する統一地方選挙を29日に控えている台湾で、日本人旅行客が選挙活動の関係者らに振る舞われる“選挙グルメ”をごちそうされ、激しい選挙戦と一味違う台湾の人々の温かさを体験するという出来事があった。

ごちそうしたのは桃園市(現・桃園県。年末に昇格予定)の市議会議員選挙に出馬するある候補者。台湾の選挙では皆が全力でサポートしてくれるよう食事の準備が極めて重要とされており、スタッフらがいつでも腹ごしらえができるよう、同陣営の厨房は1日中フル回転で、焼きビーフンや豚肉の煮込みなどを用意。あまりのおいしさに食事の時間になると大勢の“援軍”が押し寄せてくるという。(レキ=土へんに歴)

数日前に同選挙本部前を通りかかった日本人バックパッカー3人が香ばしい匂いに誘われ焼きビーフンを頬張る人々の写真を撮ろうと近づいたところ、一行は皆との食事に誘われ、“選挙グルメ”と緊迫した選挙戦の中における台湾の豊かな人情味を存分に味わった。

「台湾の松下幸之助」の弟・王永在氏が死去 93歳

台湾の大手企業グループ、台湾塑膠工業(台湾プラスチック)グループは27日、創業者の王永在氏が同日、(台北市内の)自宅で亡くなったと発表した。93歳だった。

王氏は日本統治時代の1921(大正10)年、当時の台北庁(現・新北市)で生まれ、1954年に兄の永慶氏と共同で台湾プラスチックを設立。「台湾の松下幸之助」、「経営の神様」などと呼ばれる、カリスマ性のある永慶氏(1917~2008年)とは対照的に、存在感の薄いナンバー2だったが、兄が引退した2002年以降は、グループの舵取りを担っていた。

台湾LCC、V エア、12/17開業

台湾で二社目のLCC(格安航空会社)、V エア(台湾名:威航)が27日、交通部による営業許可を受け、12月17日の開業が確定した。

交通部民用航空局は、27日に営業許可を出したことを明らかにするととともに、それにより、V エアはチケットを正式に販売できると述べた。

V エアは台湾のトランスアジア航空の100%子会社で、台湾桃園国際空港と、タイのバンコクを結ぶ路線で12月17日に一番機を飛ばす。その後はタイのチェンマイ、そして来年には日本へも路線を広げる方針だという。

V エアは公式ウェブサイトでゲームを展開、参加人数が増えるほど一番機の価格を引き下げており、27日時点の最低価格は既にバンコクまで片道台湾元520元(日本円約1950円)となっている。これに空港税などを加えると、800元(日本円約3000円)だという。

美人女子大生がモデルのチャリティーカレンダー発売へ

輔仁大学(新北市)は12月6日の創立記念日にあわせ、女子学生をモデルとしたチャリティーカレンダーを発売する。同校では11月中旬に、マスコミ学科が卒業制作の資金集めのために別の美女カレンダーを販売すると発表し、話題になっていた。台湾の複数のメディアが伝えている。

同大学がチャリティーカレンダーを販売するのは4度目で、これまでの寄付金額は20万台湾元(約76万円)に上るという。今年は「Breaking Free もう1人の自分に出会う」というタイトルで、女子大生の明るさをアピールしたものとなっている。モデルの12人は書類選考や面接により100人以上の中から選ばれた。

同カレンダーは創立記念日にあわせて行われる学園祭で販売が開始される予定で、価格は390元(約1500円)。売り上げは社会福祉法人などに寄付される。

統一地方選が29日投開票 首長選で激しい中部攻防

2016年の次期総統選挙の前哨戦となる台湾の統一地方選が29日、投開票される。6直轄市を含む22の県市の首長や地方議員など九つの選挙が行われる史上最大規模の選挙戦。台湾では北部が与党の国民党、南部は野党の民進党勢力が強いが、今回の首長選では与野党勢力の分水嶺(ぶんすいれい)である中部での攻防が激しくなっている。地盤が動けば総統選にも影響しかねず与野党はトップが頻繁に中部入りし、支持を訴える。

 与野党の勢力図は、中部を流れる濁水渓を境に南北に分かれるため「濁水渓の攻防」とも言われる。川の北に位置する台中市、彰化県、南投県は国民党が握る。しかし、今回は国民党の牙城とされてきた台中市の市長選で民進党新人の林佳龍氏(50)が国民党現職の胡志強氏(66)をリードする。

 「台湾をひっくり返す。中部台湾から変えよう」。25日、応援で台中に乗り込んだ蔡英文・民進党主席が訴えた。同党は林氏の人気に乗じ、中部を重点地域に置く戦略を鮮明にし、勢力拡大を図る。

 隣接する彰化県でも、民進党新人の魏明谷氏(50)が終盤で猛追する。魏氏は25日、林氏と共に立法委員(国会議員)辞職願を出し、背水の陣を演出し、逆転勝利を狙う。

 これに対し国民党も党主席の馬英九総統ら幹部がこぞって中部入りし、地盤死守に躍起だ。台中市の現職、胡志強氏は、党の実力者の一人だが、合併前の旧台中市長を含め既に任期が13年に及んでおり、「多選」批判に苦しむ。23日に落成した「台中国家歌劇院」など台中発展への貢献を強調し、必死に巻き返す。

 また川の南にある雲林県は民進党が2期県政を担ってきたが、今回は与野党の新人同士の接戦となっている。国民党は、地方派閥を率いる元県長の妹を擁立し、奪還を狙う。成功すれば勢力南下への大きな布石となる。

 一方、全体で見れば無所属の花蓮県を除き現有勢力は国民党15に対し民進党が6。馬総統の支持率が低迷する中、現有を守り抜きたい国民党に対し、民進党は7以上を目指す。

 また、国民党政権のお膝元である台北市長選では、野党系の無党派新人で台湾大の医師、柯文哲氏(55)が、国民党の連戦・名誉主席の長男、連勝文氏(44)にリード。同党は支持基盤である退役軍人らに訴え、最後の追い上げを図る。







高雄メトロの美麗島駅、「世界で最も印象的な地下鉄駅」に選出 :台湾

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JTが台湾でたばこ生産へ、投審会など既に認可[製造]


日本たばこ産業(JT)が、台湾でたばこの現地生産を計画していることが分かった。子会社で海外事業を担うJTI(ジャパン・タバコ・インターナショナル)は今年、工場を建設するための投資計画の認可を経済部投資審議委員会(投審会)から既に取得している。

JTの広報担当者はNNAに対し、「当社は消費地やその近隣で製造することを基本方針として常に検討しており、台湾での工場建設もその一環だ」と述べ、JTIが投審会のほか、財政部からもたばこの製造許可を取得していると説明した。ただ、工場建設地や建設のスケジュール、投資額などの詳細については公表していない。

27日付工商時報は、JTIが南部・台南市の7.6ヘクタールの土地に工場を建設する計画だと伝えた。既に工業局から用地の購入申請を認められたという。

JTは1988年に台湾に事務所を設立し、輸入のほか台湾エン酒(TTL、エン=草かんむりに於)に製造を委託する形で、主力の「メビウス」や「ウィンストン」「モア」「峰」などの銘柄を販売。2013年の台湾市場シェアは39.4%だった。JTIは世界70カ国・地域以上で、計25の工場と約260の事務所を展開。アジアでは現在マレーシアとミャンマーに工場を持っている。

台湾・高雄メトロの美麗島駅、「世界で最も印象的な地下鉄駅」に選出


CNNの旅行情報サイト「CNNトラベル」が現地時間24日に発表した世界で最も印象的で美しい地下鉄駅で、高雄メトロ(MRT)の美麗島駅がトップ17の1つに選ばれた。

同駅構内中央広場の天井には世界的に著名なイタリア人芸術家、マエストロ・ナルシサス・クアグリアータ氏が手がけた世界最大級のガラスパブリックアート「光之穹頂」が施されており、駅自体もまるで万華鏡のようになっているのが入選の理由。

他には、米ニューヨークのフルトン・センター、ドイツ・ミュンヘンのウェストフライドホフ駅、イタリア・ナポリのトレド駅などが選ばれている。






「反韓カード」? 国民党の選挙CMに賛否

29日に投開票を迎える統一地方選挙に向けて、与党・国民党が25日に公開した選挙CMが、台湾だけでなく海外でも批判・議論の的となり賛否両論を呼んでいる。

CMの中で国民党は、韓国の民族衣装を着た女性をモデルとして、11月に締結交渉が実質的に妥結した韓国と中国大陸の自由貿易協定(FTA)により、台湾はアジアで経済的に孤立するなどとして、台湾と大陸の経済関係強化に反対の立場を示してきた最大野党・民進党を批判している。

だが、CMは公開後、韓国メディアなどにも取り上げられ「韓国の名誉を傷付けるもの」などと批判の対象になっており、国民党の広報担当者は28日、CMは韓国を貶すものではなく、「反韓」「仇韓」といったものは広告の意図するところではないと釈明を行った。

CMを公開している会員制交流サイトのページには、民進党は鎖国することしかできないなどといった広告を支持する書き込みがある一方、このような広告は脅迫だとする批判のコメントもみられた。また、FTAを締結しても利益を得るのは大企業だけだとしてFTA自体に反対を唱える意見もあった。

2012年に2期目に入る馬英九政権は以前から韓国と中国大陸のFTA締結に強い懸念を示しており、経済部は10日、FTA発効の影響として、台湾から大陸への輸出額が最大で年間5.4%(84億2000万米ドル=約9900億円)減少するとの試算を出している。

台湾プラスチック創立者の王永在氏が死去、享年93歳

台湾プラスチック・グループ創立者の一人で、王永慶氏(2008年10月15日死去)の実弟である王永在氏が27日午前11時15分、台北市の自宅で死去した。93歳。

王永在氏は1921年1月24日、現在の新北市新店区で生まれた。8人兄弟・姉妹の二番目。家は貧しい茶農家で、子供のころから5歳上の王永慶氏と共に働いた。それから数十年後、年商1兆元の台湾プラスチック・グループを育て上げた。王永在氏は王永慶氏と強い信頼関係で結ばれ、互いに意見を尊重した。王永在氏は第6ナフサプラント事業(雲林県麦寮郷)推進を決定した後、75歳の高齢でありながら、毎週台北から現地を訪れて工事の進捗ぶりを視察する生活を8年続けるなど、台湾プラスチック・グループの発展に努めた。
経済部の卓士昭・次長(次官)は、王永在氏の死去は国家の損失だと述べて哀悼の意を表すとともに、台湾プラスチック・グループは政策決定チームによって運営されており、王永在氏の死去が運営に影響をもたらすことはないと述べた。

台湾最大の鉄道SNSサイト、アクセス数激減で閉鎖へ 惜しむ声相次ぐ

台湾最大の鉄道情報交流サイト「台湾鉄道網」が12月31日をもって閉鎖することが27日、分かった。大手紙「聯合報」など複数の台湾ディアが伝えている。

同サイトは開設して11年となり、これまでの累計アクセス数は2億7000万件に上っているが、近年若年層の利用者の多くがフェイスブックを通して鉄道関連の情報を収集するようになったため、1日あたりのアクセス数は全盛期の約6分の1にあたる4~5万件に落ち込んでいる。

サイト創設者の1人、鄭保志さんによると、同サイト発足後、インターネット上での交流のほか、台湾鉄道の車両を貸し切って自ら路線を決め秘境駅を訪れるイベントを行ったこともあり、これが台鉄におけるクルーズ列車の運行につながったという。

鉄道の専門家が案内役を務める国内外の鉄道旅行を企画し鉄道知識の普及に努めたり、廃線跡や鉄道史跡の保存を呼びかけるなど、多くの鉄道ファンに共通の思い出を与えてきたこのサイト。閉鎖後も皆の記憶に残りつづけるだろう。

台湾、韓国抑え4位に 日本は初の首位/野球の世界ランキング

世界野球ソフトボール連盟(WBSC)が27日に発表した野球の最新世界ランキングで、台湾が4位だった。韓国は8位で、日本は初めてトップに輝いた。上位12カ国・地域は来年11月に台湾で開催される第1回「プレミア12」に出場することになる。

ランキングの順位は上位から、日本、米国、キューバ、台湾、オランダ、ドミニカ共和国、カナダ、韓国、プエルトリコ、ベネズエラ、イタリア、メキシコだった。

このランキングは、WBSCが国際大会として認定している各年齢別のワールドカップ、2013年のワールド・ベースボール・クラシック(WBC)などの成績を基に決定されている。

プレミア12は来年台湾で開催された後、4年に1度のペースで行われる予定。









統一地方選の与党国民党敗北 

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蔡・主席、有権者の支持に感謝


民進党の蔡英文・主席(左から三人目)は29日夜、民進党の幹部を率いて、党本部で記者会見を開き、勝利宣言を発表すると共に、支持者に感謝した。

最大野党、民進党の蔡英文・主席は29日夜9時前に記者会見を開き、選挙結果について談話を発表した。

蔡・主席は談話の中で、民進党は、「(有権者の厳しい視線に)戦々恐々とした態度で支持者の期待に応えていく」と話すと共に、与党・国民党の惨敗を教訓にする考えを示した。蔡・主席は、台湾はチェンジ(変化)の時期にさしかかっていると指摘、民進党は今後もこうしたチェンジをフォローしていくと述べ、地方から出発して台湾を取り戻すと宣言した。

国民党惨敗で馬総統が謝罪 民進党は大躍進=台湾・統一地方選

29日に投開票が行われた統一地方選挙で、最大野党・民進党が4つの直轄市(桃園、台中、台南、高雄)を含む13の県市を制し、地滑り的大勝を収めた。一方、与党・国民党が保持できたのは直轄市の新北市など6県市で、選挙前の15から大きく後退した。

民進党創立以来の勝利を受けて、同党の蔡英文主席は同日の記者会見で、これは台湾市民の勝利だとした上で、今後、地方から台湾を取り戻していくと語り、2016年の総統選挙での政権奪取に強い意欲を示した。

一方で惨敗を喫した国民党主席の馬英九総統は、皆を失望させたとして、支持者に対して謝罪するとともに、市民の声は受け取ったとして、できる限り迅速に改革案を提出すると語った。敗戦を受けて同党の秘書長(幹事長)、行政院長(首相)が辞任することになった。

事実上の中間選挙であった今回の統一地方選挙の結果は、2年後の総統選挙の行方にも大きな影響を及ぼすだけに、国民党は今後、改革が急がれる。

台湾・桃園市長選、民進党の鄭文燦氏が初当選

29日に投開票が行われた桃園市長選で最大野党・民進党所属の鄭文燦氏(47)の当選が決まった。桃園県は12月25日に直轄市に昇格するため、同氏は初代桃園(直轄)市長となる。

鄭氏は2009年にも、与党・国民党所属の呉志揚氏(45)と桃園県長の座を争い、約5万票差に迫る接戦となるも敗れていた。今回の選挙では、11月上旬に行われた支持率調査でTVBSなどが呉氏の優勢を伝えていたが、今年5月に副県長が汚職容疑で逮捕されるなど呉陣営側の問題もあり、大方の予想に反して鄭氏が勝利し、雪辱を果たした。

今回の統一地方選挙では国民党の地盤であった直轄市の台北市、台中市などで同党候補が敗れ、勢力図が大きく塗り替わっている。

台湾・新北市長選、現職の朱立倫氏が僅差で再選

29日に投開票が行われた新北市長選で与党・国民党所属で現職の朱立倫候補(53)の再選が決まった。朱氏の得票率は50.06%(95万9302票)で民進党所属の游錫コン候補(66)とは1.28ポイント差だった。(コン=[方方]の下に土)

今回の選挙で同氏は、公約に掲げていた鉄道の新線建設計画や公営住宅の整備を実現していないとして、対立候補から批判を受けていたが、予想以上の接戦を制し辛勝した。

朱氏は当初、国民党のホープとして2016年の総統選の有力候補の1人とみなされていたものの、6月下旬、「(当選した場合)必ず4年の任期を全うする」と語り、再選に向け出馬を決めていた。

今回の統一地方選挙で国民党は、直轄市の台北市、桃園市(12月25日に県から昇格)、台中市、台南市、高雄市で擁立候補がいずれも敗れた。朱氏は同党唯一の直轄市の市長として、今後の手腕が問われている。

柯文哲氏:選挙の終了は責任の始まり

台北市長選挙に立候補した、柯文哲・候補(無所属)は29日夜、7時半過ぎに記者会見を開き、当選を発表した。

柯文哲氏は、選挙の終了は責任の始まりだとし、今後はさらに慎重で謙虚になり、市民の監督の下、選挙運動期間中に発表した公約の実現に向けてさらに努力すると話すと共に、与党・国民党の公認候補である、連勝文・候補の指摘にも謝意を表明した。

柯文哲氏は、まず台湾、台北市民に感謝した。そして、政治を信頼することはすなわち、良心を取り戻すことだと述べると共に、みなが政治を信頼すること、開放的な政府と公開、透明を信頼すること、人間は夢があってこそ偉大になることを信じること、みなの智恵は個人の価値を上回ると信じること、民主は人民がすべてを決めると信じること、これらの信頼の力は、台北市のチェンジを実現したと喜んだ。

台湾・高雄市長選、現職の陳菊氏が圧勝 爆発事故などの影響受けず

29日に投開票された台湾の統一地方選挙で野党・民進党所属で現職の陳菊高雄市長(64)が元高雄県長で国民党所属の楊秋興氏(58)に大差をつけ、当選を固めた。中央選挙委員会(選管)の発表では、午後9時時点で99万票以上を獲得した陳氏は、楊氏の約45万票を大きく上回り、得票率は68.11%だった。

同市では今年夏に大規模爆発事故が発生し、デング熱の感染被害も拡大。一方の楊氏は県長時代に施政満足度が高かったことなどから、陳氏の選挙情勢に影響を与えるのではとの見方が出ていた。

だが、陳氏は台北市長選と同様に2016年に予定されている総統選挙の行方を占う指標の1つと目されていた今回の高雄市長選を制し、市民の期待に応え自らの選挙公約を実行すべく、今後も責任を担っていくと再選の抱負を語った。

1979年に高雄で起きた民主化を求める反体制運動弾圧事件(美麗島事件)で投獄したこともある陳氏は、1950年宜蘭県生まれ。国立中山大学で公共政策の修士号を取得後、国民大会代表や台北市・高雄市で社会局長、民進党代理主席などを歴任、2010年に高雄県・市合併後の初代高雄市長に就任した。

台湾・台北市長選、無所属の柯文哲氏が勝利へ 与党・国民党の牙城崩す

29日に投開票が行われた台北市長選で、野党が後押しする無所属候補で医師の柯文哲氏(55)は、初当選がほぼ決まった。無所属の候補が台北市長を務めるのは1994年の直接選挙開始以来初めて。

柯氏は事実上の一騎打ちとなっていた与党・国民党候補の連勝文氏(44)の陣営から、台湾大学病院に開設した個人口座を使った不正や、臓器売買などの疑惑を指摘されていた。しかし、いずれも違法性や関与はなかったとして収束し、支持率には大きな影響を与えなかった。

一方、連陣営は馬英九政権の支持率低迷などにより苦戦を強いられ、自陣営での票固めを行い巻き返しを図っていた。だが、批判の対象となっていた「特権階級」のイメージを払拭できず、柯氏を「皇民化された人の子孫」とする関係者の失言なども重なったことで、相手候補のリードを崩すことはできなかった。

台北市は、1994年に与党勢力が分裂したことで当選を許した民進党の陳水扁氏を除き、長らく国民党の候補が市長を務めており、同党は今回の敗北で“首都”の地盤を失うことになった。

江・行政院長、選挙惨敗で引責辞任

与党・国民党が中央政府の直轄市、6都市のうち、新北市を除く5都市で敗北した責任をとって、行政院の江宜樺・院長は29日夜、引責辞任した。台湾のケーブルテレビの報道によると、総統府サイドはすでに江宜樺・院長の辞任を批准したという。

江宜樺・行政院長は、夜8時過ぎに記者会見を開き、今回の選挙結果から政府の施政は国民に認められていないことが分り、国民は選挙を通じてその気持ちを伝えたと、与党の敗北を認め、自らの引責辞任と総統の批准を明らかにした。

与党・国民党が自治体9つ失う惨敗

与党・国民党は29日の統一地方選挙選挙前、22の自治体(直轄市6、それ以外の県・市16)のうち、直轄市は4つ、それ以外の県・市は11を握っていたが、そのうち、9つを失う惨敗となった。直轄市は新北市のみに。自治体のうち、国民党が獲得したのは6、最大野党の民進党が13、無所属が3。

国民党惨敗、馬・総統は党首辞任に触れず

与党・国民党の党首を兼務する馬英九・総統(右から2人目)は29日、記者会見を開き、国民党が統一地方選挙で支持者を失望させて惨敗を喫したことについて謝罪した。

与党・国民党の党首を兼務する馬英九・総統は29日夜9時過ぎに、統一地方選挙での国民党の惨敗について談話を発表した。馬・総統は、党員とすべての支持者にわびると共に、改革案の早期提示を約束した。

馬・総統は、国民党は今回の敗北でくじけることなく、今後も党、台湾、中華民国のために奮闘し続けると述べ、当選した党員に感謝すると一方、野党と無所属の当選者に対しても選挙がもたらした対立はこれまでとし、共に中華民国のために努力するよう呼びかけた。

29日に行われた大規模な統一地方選挙で、国民党は、台湾の22の県と市のうち6つの地方自治体でしか県・市長ポストを得られず、未曾有の惨敗を喫した。馬・総統が責任をとり、党主席を辞任するかどうかに注目が集まっているが、馬・総統はそれには触れなかった。

29日に行われた、中華民国台湾の選挙史上で最大規模の統一地方選挙の結果が夜に明らかになった。中央政府の直轄市6都市を含む、22の県と市のうち、与党・国民党は、現在の15席から9席激減し、6席となった。それに対して、最大野党・民進党は、これまでの6席から13席に急増し、無所属も1席から3席に増えた。

中央選挙委員会の統計によると、この選挙の有権者数は1851万1356人。立候補者数は1万9762人で、1万1130人の公職者が選出された。投票率は67.59%だった。直轄市6都市(台北市、新北市、桃園市、台中市、台南市、高雄市)の有権者数は1270万9746人で、投票者数は842万8005人、投票率は66.31%だった。これは前回選挙時(2010年)の投票率71.71%よりやや低くなっている。

国民党は直轄市6都市のうち、台湾北部の新北市だけで再選を果たし、残りの5都市で惨敗を喫した。民進党は、北部の桃園市、中部の台中市、南部の台南市、高雄市で圧勝、無所属の柯文哲氏は台北市長選で初当選した。

国民党は6都市で338万5081万票を獲得、得票率は40.81%、民進党は397万9329票獲得、得票率は47.97%だった。

直轄市6都市の市議会議員選挙では、民進党は167議席を獲得、得票率は41.63%だった。国民党は151議席を獲得、得票率は36.49%だった。無所属、または政党の推薦を受けていないものは42議席、得票率は14.08%だった。

直轄市を除く、県長(県知事)と市長の枠では、投票率は70.40%だった。国民党の得票率は40.48%、民進党は46.66%だった。国民党が政権を握っている台湾北部の基隆市、新竹市、中部の彰化県、雲林県、嘉義市、離島の澎湖県などの県と市では、いずれも民進党が勝利した。

県議会議員と市議会議員の枠では、国民党は235議席を獲得、得票率は37.62%だった。民進党は124議席獲得、得票率は27.59%だった。無所属、または政党の推薦を受けていないものは161議席、親民党は4議席、台湾団結連盟は4議席、緑党は1議席、樹党は1議席、労働党は1議席、台湾第一民族党は1議席。

中央選挙委員会は29日夜11時25分にすべての開票作業を終わらせ、12月5日に当選者名簿を公表する。当選者らは12月25日に正式に就任する。

<台湾>統一地方選の与党国民党敗北 対中融和路線も岐路に

台湾の統一地方選での与党・国民党の敗北により、馬英九政権が進めてきた対中融和路線は岐路に立たされることになる。将来の統一を目指す中国は国民党を軸に台湾との関係強化を進めてきたが、馬政権が「レームダック(死に体)化」すれば、次期総統選を見据えて馬総統と距離を置く可能性もある。

 国民党は終盤で劣勢をはね返そうと、中国との安定した関係が台湾の発展につながるとして対中関係重視を強調し、中台サービス貿易協定に反対する野党・民進党への批判を強めたものの、有権者に支持を広げられなかった。2008年の政権発足以来、中台関係の改善を政権最大の功績と自負してきた馬総統にとっては大きな痛手だ。

 中国側にとって懸念材料となるのは、台北市長選で無所属新人で当選した柯文哲氏の存在だろう。中台が関係改善の基礎と位置づけている「1992年合意」について、中国の台湾政策を担う国務院(政府)台湾事務弁公室トップの張志軍主任が25日、柯氏が当選した場合も92年合意の共通認識を持つよう望むと発言したのに対し、柯氏は「92年合意の内容は何?」と疑問を呈して波紋を広げた。92年合意は「一つの中国」を認めつつ、その解釈は中台各自に委ねるとの内容だ。柯氏は当選後、中国との経済交流を継続するとしたが「重要なのは、全ての人が共に享受し、特権階級のものにならないことだ」とけん制した。

 中国国営新華社通信によると、台湾事務弁公室の馬暁光報道官は29日夜、「両岸(中台)同胞がようやく得た成果を大切にし、両岸関係の平和的発展を共に守り、引き続き推進するよう望む」とコメントした。

台北市長選では与党ホープも無所属新人に敗北

台湾で29日に投開票された統一地方選で、与党・国民党は台北市長選で野党系無所属新人にポストを奪われるなど惨敗した。選挙戦では若者の就職難など格差社会が影を落とし、馬英九政権への不満が露呈した。残り任期1年半の馬政権は求心力の低下を招く恐れがあり、厳しい政権運営を迫られることになりそうだ。

 台北市長選で国民党は党重鎮の連戦・名誉主席の長男で次世代のホープとされる連勝文氏(44)を擁立したが、無所属新人で台湾大の医師、柯文哲氏(55)に敗れた。国民党は1998年に馬英九氏が当選して以来4期連続で守ってきた有力地盤を失った。馬政権への支持が低迷する中、党内支持者の動きが振るわず、一部の票は柯氏に流れた模様だ。父の連戦氏は親中派で、今春に中台サービス貿易協定に反発する学生運動で噴出した有権者の対中警戒感も、国民党には逆風となった。

 一方、柯氏は既成政党による激しい政争を嫌った若者ら無党派層に支持を広げ、「柯文哲現象」と言われた。野党大連合を呼びかけ、政党色に染まらない独自のスタイルが奏功。同市長選で無所属候補の当選は初めてとなる。柯氏は「選挙で台湾人民が変革を求める決意を感じた」と語った。独自候補擁立を見送った民進党を含め、既成政党は無党派層に対する戦略強化が求められそうだ。躍進した民進党の蔡英文主席は勝利宣言し「歴史的改変の序章」と述べた。

 一方、国民党の中部の牙城である台中市でも同党現職の胡志強氏(66)が民進党新人の林佳龍氏(50)に敗れた。胡氏は合併前の旧市長時代を含め任期が13年に及び、「多選」批判を浴びた。財界の後押しを受けて猛追したが、及ばなかった。

 国民党大敗の背景には、若者が低賃金にあえぎ、都市部では住宅価格の高騰で家が買えないなど将来への不安が募っていることが挙げられる。10月の失業率は3・95%で前月より若干改善したが、15~24歳では13・02%と高いままだ。

 10月には台北や台中で、若者ら1万人以上が高級マンション前の路上に座り込み、政権への怒りをぶつけた。

 学生運動で若者らに広がった政治意識は地方選にも変化をもたらし、統一地方選として同時に行われた市議選や町内会長に当たる里長選などに若者が立候補したのも特徴だ。学生運動のリーダー、林飛帆氏(26)は「若者たちは運動の経験を通して馬政権が抱える課題を理解し、政治を変えたいという意識が高まった」と運動の広がりに期待する。

台北市長選で無所属候補勝利…与党国民党が大敗

台湾の22県市の首長や地方議員らを選ぶ統一地方選挙が29日、投開票され、焦点の台北市長選では、無所属で新人の柯文哲(クォーウェンジョオー)氏(55)が与党・国民党の連戦・名誉主席の長男、連勝文氏(44)を大差で破り、初当選した。

 台北は国民党が1998年から16年にわたって市長ポストを維持してきた同党の地盤。最大野党・民進党は独自候補の擁立を見送り、柯氏を支援した。

 台湾の大手テレビ局TVBSによると、国民党は中部の台中、北部の桃園の両市長選でも民進党に敗れ、大敗した。北部の新北市長選では現有ポストを守った。

 統一地方選は馬英九(マーインジウ)政権の2期目に対する中間評価の位置づけだ。国民党の大敗は馬総統の政権運営への厳しい評価を意味しており、2016年の次期総統選への影響は避けられない情勢となった。江宜樺・行政院長(首相に相当)は29日夜、辞意を表明。馬総統も記者会見を開き、「国民党は大きな挫折をした」と語った。今回の大敗は、馬政権下で急速に進んだ経済中心の中台接近への警戒感や食品安全問題などへの社会の不満の高まりなどを反映した結果とみられる。





馬総統、党主席辞任の見通し:台湾

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馬総統、党主席辞任の見通し

台湾で11月29日に投開票された統一地方選で与党、中国国民党が惨敗したことを受け、馬英九総統が党主席を辞任する見通しとなった。国民党の陳以信報道官は30日、産経新聞の取材に、「馬総統は地位に恋々とせず、負うべき責任を取る」と辞任を示唆した。台湾メディアは30日、馬総統が3日の党中央常務委員会で党主席を辞任するとの見通しを報じている。

 22ある県・市長ポストのうち、国民党は改選前の15から6に減らした。このうち6直轄市では、市長職を握っていた4市のうち、事前に苦戦が伝えられた台北、台中に加えて桃園も落とした。総得票数は、国民党499万票(得票率40・7%)に対し、野党の民主進歩党は583万票(同47・55%)で、2016年の総統選で政権を失う可能性が現実味を帯びている。

 事態を受け、江宜樺行政院長(首相に相当)が11月29日夜に辞任したのに加え、1日には閣僚や政治任用の次官ら計81人が辞職する見通しとなった。地方選の結果を理由に行政のトップ以下が引責辞任するのは史上初めてという。党では曽永権秘書長(幹事長)が辞任を決めた。

 台北市内の国民党本部では11月29日夜、支持者が馬総統の党主席辞任を求めて怒号を上げるなどした。馬総統は大敗を謝罪したものの、「私の責任は(党)改革案を早急にまとめることだ」と党主席としての進退には言及しなかった。

 08年5月に総統に就任した馬氏は、党内を掌握するため09年10月、党主席にも就任。国民党は13年11月の党大会で党規約を改定し、現職の総統は任期中に党主席を兼務すると規定した。馬氏が地方選の敗北を想定し、党内権力の維持を図ったとみられていたが、予想外の惨敗で、馬氏が辞任は不可避と判断した可能性がある。陳報道官は「党規約上の問題は現段階で検討していない」と述べた。

惨敗の国民党、総統レースも不透明=統一地方選で「本命」苦戦


台湾政界は29日の統一地方選を受け、2016年の次期総統選をにらんだ動きに焦点が移る。最大野党・民進党は、勝利を導いた蔡英文主席(58)が候補者となる見通しだ。一方、惨敗を喫した与党・国民党は、「本命」だった朱立倫氏(53)が新北市長選で予想外に苦戦し、党内レースの先行きは不透明となった。
 蔡氏は12年総統選に出馬して馬英九総統に敗れ、党主席を辞任した。今年5月、約2年ぶりに主席に復帰し、陣頭指揮を執った今回の統一地方選で「歴史的勝利」。党内に有力なライバルは見当たらず、総統選への再チャレンジに異論の声は出そうにない。
 一方、国民党の惨敗は、総統候補選びにも影を落としている。党内では、朱氏が新北市長選で民進党候補に30万以上の票差をつけて圧勝し、その余勢を駆って総統選になだれ込むとの見方があった。しかし、ふたを開けるとわずか2万5000票差の薄氷を踏む勝利。期待されていた集票力に疑問符が付いてしまった。
 朱氏の対抗馬としては、呉敦義副総統(66)の名前が挙がるが、統一地方選敗北の「最大の戦犯」とされる馬総統と近い上、党内人気はいまひとつなのが難点。政界のスターである朱氏に比べ、地味であることは否めない。他に適当な人材も見当たらず、候補者選びは難航が予想される。

国民党大敗を受けて内閣総辞職

行政院の孫立群・スポークスマンは、30日、12月1日10時に行政院臨時会議を召集、内閣総辞職案を提出することを明らかにした。

統一地方選挙で国民党が惨敗したことを受けて、29日、行政院の江宜樺・院長が引責辞任を表明した。行政院の孫立群・スポークスマンは、30日、12月1日10時に行政院臨時会議を召集、内閣総辞職案を提出することを明らかにした。同案が通過すれば、重大な政策決定を行わない、いわゆる選挙管理内閣となる。

総辞職人事は、政務次長クラス、各部部長、及び行政院秘書長、副院長ら、合計81名にのぼる。

馬・総統、国民党主席を辞任か

29日に行われた中華民国台湾の選挙史上で最大規模の統一地方選挙で、与党・国民党が、22の県と市で、現在の15席から9席を失い、僅か6席にとどまるという大敗を喫した。

国民党は、馬英九・総統は負うべき責任を負うとして、12月3日の国民党中央常務委員会で、重大な発表を行うことを明らかにした。この発表は、党主席としての去就に関わるものだという見解が一般的だ。

もし、馬・総統が党主席を辞任する場合、国民党の党紀に従って、呉敦義・副総統が代理主席となり、3ヶ月以内に臨時全国代表大会を開いて新しい主席を選出することになる。

与党惨敗の台湾・統一地方選、投票率67.59%

与党・国民党の大敗となった29日の統一地方選挙で、全ての開票作業が同日午後11時25分に終了した。投票率は67.59%だった。

今回の選挙では約1万1100人の公職者が選ばれた。台湾の人口の約7割を占める台北、台中、高雄など6つの直轄市での投票率は66.31%だった。

直轄市長選では、惨敗した国民党の得票率が40.81%にとどまったのに対し、最大野党・民進党は47.97%の票を獲得した。一方、直轄市の市議会議員選(定員375)では、民進党が167議席、国民党は151議席を勝ち取った。

直轄市以外の県と市における県・市長選での国民党と民進党の得票率は、それぞれ40.48%と46.66%。

これまで国民党が制していた基隆市、桃園市(現・桃園県)、台中市、新竹市、彰化県、雲林県、嘉義市、澎湖県が民進党陣営に変わったほか、台北市では史上初めて無所属の市長が誕生することになった。

台湾・統一地方選で国民党惨敗 馬総統、来月3日に「重大発表」

統一地方選挙で与党・国民党が大敗を喫したことを受け、馬英九総統は来月3日に開かれる同党の中央常務委員会で、「重大発表」を行う見通しとなった。国民党の内部事情に詳しい消息筋が明かした。

29日に投開票が行われた統一地方選挙では、国民党擁立候補が台北市、台中市などの市長選で相次いで落選し、同党秘書長(幹事長)と江宜樺・行政院長(首相)が引責辞任を表明した。一方、馬英九総統は同日夜、「皆を失望させた」と謝罪し、「責任を逃れるつもりはない」と語ったが、具体的な進退については言及を避けていた。

関係者によると、馬総統は外部からの批判を受け止め、しかるべき責任は負う覚悟だという。

2015年「世界の十大新興旅行地」に台湾・台北が選出=旅行サイト発表

海外旅行検索サイトのスカイスキャナーが発表した2015年「世界の十大新興旅行地」で、台北市が選出されたことが分かった。美しい風景やグルメ、ショッピングなど、多彩な要素を持つ点が評価された。

台北以外の観光地は、ブラジル、ニカラグア、韓国・ソウル、ギリシャ・ミコノス島、米・フォートローダーデール、パナマ、カンボジア・シェムリアップ、スリランカ・コロンボ、オーストラリア・ゴールドコーストなど。

スカイスキャナーは台湾を、バックパッカーや新婚旅行のカップルなどでも新鮮な旅が体験できると紹介。士林夜市や北投温泉、国立故宮博物院、中正紀念堂、行天宮などの観光名所のほか、年中無休でさまざまな商品が手に入るコンビニも取り上げている。

交通部観光局の統計では、今年1~10月の訪台旅行者数は809万8000人以上に上り、昨年1年間の801万人をすでに超えた。同局は今年1年間では950万人を突破するのではないかと見込んでいる。

台湾の中国重視策、苦境 統一選惨敗の与党、馬主席辞任か

台湾統一地方選で与党・国民党が惨敗したことを受け、馬英九(マーインチウ)総統が党主席を辞任する見通しになったと台湾メディアが30日、相次いで報じた。2008年の総統就任以来、中国重視政策を推進した馬氏の指導力低下で、今後の中台関係にも大きな影響が出そうだ。

 国民党は選挙戦終盤、中韓が自由貿易協定(FTA)締結で実質妥結したことを引き合いに、中国との経済交流を進めないと取り残されると訴えた。電子機器の受託製造世界最大手で、中国に多くの工場を持つ鴻海(ホンハイ)精密工業の郭台銘会長も国民党候補の応援に駆け付け、理解を求めた。

馬英九総統、国民党主席辞任へ 地方選惨敗引責

台湾の主要メディアは30日、29日に投開票された台湾の統一地方選で与党・国民党が惨敗したことを受け、馬英九総統が3日に党主席の辞任を表明する見通しだと一斉に報じた。馬総統の党内求心力は低下し、2016年の次期総統選後継候補を巡り党内の主導権争いが加速するとみられる。残り任期1年半となった馬政権の一層のレームダック(死に体)化は避けられない情勢だ。

【与党敗北の衝撃】首相も引責辞任

 台湾中央通信によると、国民党の報道官は29日、馬総統の主席辞任について明言を避けながらも、「馬主席は地位にしがみついたりせず、責任を負うだろう」と述べた。

 国民党は昨年11月の党大会で総統が自動的に党主席を兼任するよう党規約を改正。既に主席を兼任していた馬総統が16年の総統退任まで主席を務める見通しだった。規約改正は、支持率低迷に苦しむ馬総統の権力基盤の維持を狙ったものとみられていた。

 しかし、統一選では、社会格差の拡大や住宅価格の高騰などを背景に馬政権への批判が噴出、国民党は予想を上回る総崩れに。党内からも馬総統への批判が相次いでいる。

 国民党の現職総統が主席を辞任すれば00年3月の李登輝氏以来。同月の総統選に国民党公認で出馬した連戦氏が野党・民進党の陳水扁氏に惨敗し、史上初の政権交代を招いたため、李氏は任期途中で主席を引責辞任した。
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CNNも絶賛、24時間営業誠品書店

誠品書店は、まるで自宅にいるような快適空間で本と接することができるのが特徴。CNNは、台湾独特の文化だと絶賛している

24時間営業の書店、誠品書店は、台湾を訪れた観光客に大人気のスポット。アメリカのCNNは先日、「文学ナイトクラブ?何故台湾の書籍販売が好調なのか(Nightclubs for literature? Why book selling is booming in Taiwan)」というタイトルで、誠品書店のサクセスストーリーを報道した。

CNNは、イギリス、アメリカなどの書店が、ネット書店に太刀打ちできず次々と店じまいをしている中、台湾の誠品書店は台湾独特の文化現象を作り出したと絶賛している。

CNNの報道によれば、台北のナイトライフは非常に多元的で、24時間営業の書店は夜更かし族に非常に重宝されている、また、誠品書店は、書店だけでなく、デザイン、ファッション、ライフスタイル、レストラン、コーヒーショップなどと融合したスタイルでネット書店に差をつけた、と評している。同報道では、誠品書店の2013年の営業収入は台湾元130億元を突破、このうち書籍の売り上げは4割、また、2014年の営業収入は8%の成長が見込まれていると紹介している。

誠品書店によると、台湾を訪れた海外旅行客の四分の一は、同書店を訪れるという。同書店の報道担当者は、社会がデジタル化すればするほど、人と人との暖かい触れあいが尊ばれるもの、という理念があるから、産業変遷の影響を受けずにいられる、誠品書店の成功は、心地よい環境づくりと、書籍と消費者に丁寧に向き合うことで得られたものだ、と説明している。

台湾プラスチック創立者の王永在氏が死去、享年93歳

台湾プラスチック・グループ創立者の一人で、王永慶氏(2008年10月15日死去)の実弟である王永在氏が27日午前11時15分、台北市の自宅で死去した。93歳。王永在氏は1921年1月24日、現在の新北市新店区で生まれた。8人兄弟・姉妹の二番目。家は貧しい茶農家で、子供のころから5歳上の王永慶氏と共に働いた。それから数十年後、年商1兆元の台湾プラスチック・グループを育て上げた。王永在氏は王永慶氏と強い信頼関係で結ばれ、互いに意見を尊重した。王永在氏は第6ナフサプラント事業(雲林県麦寮郷)推進を決定した後、75歳の高齢でありながら、毎週台北から現地を訪れて工事の進捗ぶりを視察する生活を8年続けるなど、台湾プラスチック・グループの発展に努めた。 経済部の卓士昭・次長(次官)は、王永在氏の死去は国家の損失だと述べて哀悼の意を表すとともに、台湾プラスチック・グループは政策決定チームによって運営されており、王永在氏の死去が運営に影響をもたらすことはないと述べた。

台湾、内閣の全政務官解任へ 統一地方選での大敗受け


行政院(内閣)は30日、臨時の行政院院会(閣議)を12月1日に開催することを決定し、81人いる政務官全員を解任する見通しであることがわかった。

29日に投開票が行われた統一地方選挙では、与党・国民党が惨敗したことから、内閣総辞職は避けられないとの見方が強まっている。行政院の報道官によると、新内閣が発足するまで重要な政策決定は見送られるという。

解任されるのは政務次長、行政院秘書長、副院長など。これに伴い、来月1日からの立法院(国会)の法案審議には部長(大臣)は出席せず、常務次長が代理を務めることになる。

新市長就任で実現なるか 台中で新たな「山手線」整備計画

台中市長選挙は29日に投開票され、最大野党・民進党で元立法委員(国会議員)の林佳龍氏が初当選を果たした。同氏は公約として新たな鉄道整備計画を打ち出しており、今後の実現に向けた取り組みに注目が集まっている。

「幸福山手線」と呼ばれる鉄道計画は以前から林氏が提案していたもので、現在建設が進む台中メトロ(MRT)の路線とは別に、既存の台湾鉄路縦貫線や海岸線を改良し、その2線を短絡する新線などを建設した上で、環状運転を行うという。

一部からは必要性や採算性を疑問視する声も上がっているが、林氏は台中地区の産業、交通、経済、文化を発展させると意気込んでいる。

台湾、統一地方選の結果に日米など海外メディアが関心

台湾で29日に投開票された統一地方選挙で最大野党民進党が圧倒的勝利を収めたことに複数の海外メディアが関心を寄せている。

同選挙は2016年に実施される総統選の前哨戦とみなされていたが、与党国民党は台北、新北、台中など6つの直轄市を含む全22県・市長選で、首長ポスト数を大幅に減らし、選挙前の15から6になった。一方で民進党は6から13に増え、勢力圏を拡大させた。

日本の新聞社や米ニューヨーク・タイムズ、露タス通信など各メディアは、民意のバロメーターともいえる今回の選挙の結果が総統選に影響を与える可能性を指摘している。

中国大陸では共産党の機関紙・人民日報が当選した首長22人の所属政党を紹介し、「(台湾海峡)両岸関係におけるこれまでの得難い成果を双方の住民が重視するよう望む」とする対台湾政策担当部門のコメントを掲載した。

このほか、台湾の一部の学者は選挙後の台湾と中国大陸との関係が不安定になるのではと懸念を示した。また、与党陣営の大敗には馬英九総統の人材活用や親中対策に問題があることや、今後の国民党・民進党・中国共産党の相互関係に注視していく必要性を強調する声なども聞かれた。

地方選、与党惨敗で政策の行方不透明に[政治]

台湾全域の22の直轄市・県市の首長と各地方の議員などを選ぶ統一地方選挙の投開票が11月29日に行われた。与党・国民党は中心都市の台北をはじめ、6直轄市の市長選でポストを4から1に減らすなど歴史的惨敗を喫した。一方、最大野党・民主進歩党(民進党)は、13の県・市長ポストを獲得し躍進した。今回の地方選挙は馬英九政権2期目の中間評価となったが、賃金水準の停滞に物価上昇、相次ぐ食の安全問題で蓄積していた不満が表れた形。惨敗を受け、江宜樺・行政院長が辞任を表明しており、今後の政策遂行がさらに停滞する恐れが出ている。 

国民党は、台北市で党中央委員の連勝文候補が無所属で出馬した医師の柯文哲候補に24万票超の大差をつけられ敗戦。台中市と桃園市で現職市長が民進党候補に敗れたほか、ハイテク企業の多い新竹市、中部の嘉義市などでも相次ぎ市長ポストを失った。直轄市で唯一勝利した新北市でも民進党候補に猛追され、逆風が吹いた。

今回の選挙で県・市長の勢力図は、国民党が15から6への大幅減。一方6だった民進党は13と倍増した。無所属首長は台北市、花蓮県、金門県の3県・市に増えた。

地元メディアは、馬政権に対する市民の不満が国民党惨敗につながったと総括。業績が好調な一部の大企業を除き上昇が鈍い賃金、電気料金の値上げや不動産価格などの上昇で景気回復の実感がない現状への不満、さらに違法油をはじめとする食の安全問題が追い打ちをかける形で政権批判が噴出したとみる。特定の支持政党を持たない「中間層」の票が結果として無所属候補や民進党候補に大量に流れたと伝えた。

■指導力低下も

江・行政院長は29日夜、大勢判明を受けて会見し、馬総統に辞意を伝え了承されたと述べた。また国民党主席を兼務する馬総統は「国民党支持者を失望させてしまった」と惨敗を受け入れる一方、「ここで立ち止まる訳にはいかず、改革を進めていく」と述べ、今後の政権運営への意欲を強調した。馬総統は、江院長の辞任で各省庁の閣僚を含めた内閣改造を行う予定。

一方、大勝した民進党が今後立法院(国会)などで攻勢を強めるのは必至。現在、立法院では中国との相互の市場開放を進めるサービス貿易協定に加え、中国との交渉をチェックする目的で制定された「両岸協議監督条例」、「自由経済モデル区特別条例」など重要法案の審議が停滞している。これらの案件が今会期中でも成立しなければ馬政権の指導力はさらに低下することになりそうだ。

■具体的な提案が課題

立法院で両岸協議監督条例とサービス貿易協定が通過していないため、対中物品協定の後続協議は停滞。自由経済モデル区は逐条審査を求める野党側の要求で審議日程が遅れている。この他、台湾桃園国際空港周辺に大規模な経済エリアを構築する「桃園航空城計画」の行方も焦点の1つ。桃園県長として日本企業など海外資本の誘致を進めてきた呉志揚氏が落選し、新たに直轄市となる桃園市長には民進党の鄭文燦氏が就任する。鄭氏は当選判明後の会見で「桃園航空城計画は市民参加により公平に進める」と述べたが、具体的な方策は今後の課題。国民党政権が進める対中国など一連の政策に対し、今後具体的な提案を行うことが責任政党として民進党に求められることになる。





台湾で生まれ育った日本人、ルーツ探しの映画公開

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地方選、与党惨敗で政策の行方不透明に


台湾全域の22の直轄市・県市の首長と各地方の議員などを選ぶ統一地方選挙の投開票が11月29日に行われた。与党・国民党は中心都市の台北をはじめ、6直轄市の市長選でポストを4から1に減らすなど歴史的惨敗を喫した。一方、最大野党・民主進歩党(民進党)は、13の県・市長ポストを獲得し躍進した。今回の地方選挙は馬英九政権2期目の中間評価となったが、賃金水準の停滞に物価上昇、相次ぐ食の安全問題で蓄積していた不満が表れた形。惨敗を受け、江宜樺・行政院長が辞任を表明しており、今後の政策遂行がさらに停滞する恐れが出ている。 
 国民党は、台北市で党中央委員の連勝文候補が無所属で出馬した医師の柯文哲候補に24万票超の大差をつけられ敗戦。台中市と桃園市で現職市長が民進党候補に敗れたほか、ハイテク企業の多い新竹市、中部の嘉義市などでも相次ぎ市長ポストを失った。直轄市で唯一勝利した新北市でも民進党候補に猛追され、逆風が吹いた。
 
 今回の選挙で県・市長の勢力図は、国民党が15から6への大幅減。一方6だった民進党は13と倍増した。無所属首長は台北市、花蓮県、金門県の3県・市に増えた。
 地元メディアは、馬政権に対する市民の不満が国民党惨敗につながったと総括。業績が好調な一部の大企業を除き上昇が鈍い賃金、電気料金の値上げや不動産価格などの上昇で景気回復の実感がない現状への不満、さらに違法油をはじめとする食の安全問題が追い打ちをかける形で政権批判が噴出したとみる。特定の支持政党を持たない「中間層」の票が結果として無所属候補や民進党候補に大量に流れたと伝えた。
 
 ■指導力低下も
 
 江・行政院長は29日夜、大勢判明を受けて会見し、馬総統に辞意を伝え了承されたと述べた。また国民党主席を兼務する馬総統は「国民党支持者を失望させてしまった」と惨敗を受け入れる一方、「ここで立ち止まる訳にはいかず、改革を進めていく」と述べ、今後の政権運営への意欲を強調した。馬総統は、江院長の辞任で各省庁の閣僚を含めた内閣改造を行う予定。
 
 一方、大勝した民進党が今後立法院(国会)などで攻勢を強めるのは必至。現在、立法院では中国との相互の市場開放を進めるサービス貿易協定に加え、中国との交渉をチェックする目的で制定された「両岸協議監督条例」、「自由経済モデル区特別条例」など重要法案の審議が停滞している。これらの案件が今会期中でも成立しなければ馬政権の指導力はさらに低下することになりそうだ。
 
 ■具体的な提案が課題
 
 立法院で両岸協議監督条例とサービス貿易協定が通過していないため、対中物品協定の後続協議は停滞。自由経済モデル区は逐条審査を求める野党側の要求で審議日程が遅れている。この他、台湾桃園国際空港周辺に大規模な経済エリアを構築する「桃園航空城計画」の行方も焦点の1つ。桃園県長として日本企業など海外資本の誘致を進めてきた呉志揚氏が落選し、新たに直轄市となる桃園市長には民進党の鄭文燦氏が就任する。鄭氏は当選判明後の会見で「桃園航空城計画は市民参加により公平に進める」と述べたが、具体的な方策は今後の課題。国民党政権が進める対中国など一連の政策に対し、今後具体的な提案を行うことが責任政党として民進党に求められることになる。

香港デモ、台湾・馬総統「平和的手段で合意形成を」


馬英九総統は1日、先月29日に行われた統一地方選挙について、台湾の高度で自由な民主主義を十分に体現できたと述べ、香港当局と「真の普通選挙」を求める同地の市民らに対して、平和的、理性的な手段でコンセンサスを取りまとめるよう求めた。

これはフランスの政党、新中道代表団の訪問を受けた際に発言したもの。今回の選挙は公平で公正だったと話した上で、フランスと中華民国は、自由、法治、人権に関する核心的価値観を共有していると強調した。

フランスは台湾にとりヨーロッパ第4の、台湾はフランスにとりアジア第9の貿易パートナー。今年1~10月の双方の貿易額は前年同期比4.8%増の28億5000万ユーロ(約4220億円)に達しており、農業、文化面での交流も盛んに行われている。

江内閣総辞職 統一地方選での与党大敗受け

2013年2月の成立から約1年9カ月。2008年に発足した馬英九政権では、2009年9月から約2年5カ月続いた呉敦義内閣に次ぐ長さだが、相次ぐ食品安全問題などで市民の不満が高まっていた。

2016年の次期総統選の前哨戦と位置付けられる今回の選挙で、国民党は15あった県・市の首長ポストを6へと大幅に減らした。これを受け、江行政院長(首相)が29日、引責辞任すると発表している。後任は現段階で未定。

日本の料理人がマグロ解体を実演 和食の魅力をアピール

農林水産省は30日、台北市内で日台の食に関するイベントを開催し、日本の職人によるマグロの解体を披露するなどして、来場者に和食の魅力を伝えた。

会場には約100キロのマグロが用意され、15年以上もの経験を持つ職人の手によってさばかれると、会場に集まった人々は満足そうに刺し身を味わっていた。

また、日本の料理人によって、青森名物のウニとアワビの吸い物「いちご煮」や台湾の宴会料理で、鶏肉をじっくりと煮込んだスープである「仏跳牆」がふるまわれ、日台を代表する味が競われた。

和食は2013年にユネスコ無形文化遺産に登録されて以来、海外での注目がますます高まっている。本イベントは、台湾の人々に和食の魅力を知ってもらうために開催されたもの。日本茶講座なども開かれた。

台湾で生まれ育った日本人、ルーツ探しの映画公開

中国新聞網によると、日台ハーフの作家・田中実加さんが12年かけて制作したドキュメンタリー映画が、18日に台湾・花蓮県で初公開された。

第二次世界大戦の敗戦により、当時約40万人の日本人が台湾から帰国させられたが、その半数は台湾で生まれ育った「湾生」と呼ばれる人々だった。映画は、田中さんが自らのルーツを探す「湾生」をサポートした経緯を記録したもの。1910年、日本からの多数の移民が移り住んだ日本人村「吉野村」は、現在の花蓮県吉安郷にあたり、台湾各地で巡回上演される予定の映画を初公開する場所に選んだ理由でもある。

田中さんの家で働いていた夫婦も「湾生」で、生前2人のルーツ探しを約束していた田中さんは、自宅を売り払ってルーツ探しの活動費にあてた。その後、田中さんはこれまでの10年あまりで、142人の「湾生」の戸籍謄本や出生記録を入手し、台湾で生まれた証明を探し当てた。「湾生」の感動は、自らのルーツにようやくたどり着いたことから生まれたものであり、そうした感動が田中さんを突き動かす原動力になっているという。

きょう内閣総辞職へ、行政院が午前中に臨時閣議

行政院はきょう(1日)午前、臨時院会(臨時閣議)を開き、内閣総辞職の手続きを行う。対象となるのは政務次長(次官)、行政院秘書長、副院長など81人。
これは11月29日に行われた統一地方選挙で、与党・国民党が歴史的な大敗を喫したことへの対応。なお、内閣総辞職によって両岸関係(サービス貿易協定、商品貿易協定についての交渉)や高速鉄道の財務改革など重要な課題の今後の進展に影響が出ることが予想される。

インド空軍司令官、「中国は2050年までに台湾、モンゴルなどすべての失地を取り戻す」

インド空軍のラハ司令官は先月29日、バンガロールで行われた空軍記念会議で、「中国は2050年までに台湾を取り戻し、日本から釣魚島(日本名・尖閣諸島)を奪い返す」との考えを示した。1日付で環球時報が伝えた。

インド紙ザ・タイムズ・オブ・インディアによると、ラハ司令官は「中国は2050年までに台湾を取り戻し、領有権を争っている南シナ海の複数の島しょを占領し、インドのアルナーチャル・プラデーシュ州(中国名・蔵南地区)を併呑し、日本から釣魚島(尖閣諸島)を奪い返し、ロシアで失った領土やモンゴル国を取り戻す」との考えを示した。

また、インドが直面する地域の安全保障情勢は厳しくなってきたとし、具体的に「虎視眈々と狙っている中国、侵入の機会を伺っているパキスタン、米軍が撤退した後の情勢不安定なアフガニスタン」を挙げた。

このほか、インドのIANS通信によると、ラハ司令官は「中国の平和的台頭を期待してはならない。中国は今、軍事強化路線を大股で歩んでいる。特に猛烈な速さで空軍力を伸ばしており、南シナ海や東シナ海、領有権を争う島しょに対する権益を主張する上で、今後役に立ってくる」と強調した。

台北・マカオ間にLCC初就航へ=タイガーエア台湾が年内メドに1日1往復

今年(2014年)10月末にマカオと台湾の間の航空自由化協定が正式発効した後、両地の間を結ぶ格安航空会社(LCC)の新規就航について注目が集まっていた。

 マカオの有力紙「澳門日報」は11月30日、台湾メディアの報道を引用するかたちで、タイガーエア台湾が今年12月末までにマカオ路線に参入、最安値運賃を片道1000台湾ドル(日本円換算:約3800円)に設定する見通しであると報じた。

 マカオ政府民航局の報道官によると、タイガーエア台湾からの台北とマカオを結ぶ路線の就航申請があったとし、現在、台湾当局からの技術関連書類の到着を待っている段階とのこと。書類が無事に受理されれば、速やかに就航許可が出るだろうとしている。

 マカオと台湾の間を結ぶ路線には、マカオ航空、台湾のエバー航空及びトランスアジア航空の3社が就航している。タイガーエア台湾の参入が実現すれば、両地を結ぶ初のLCCとなる。

 タイガーエア台湾はシンガポール航空傘下のタイガーエアウェイズ・ホールディングスが10%、チャイナエアラインが90%を出資する合弁会社で、設立は2013年12月16日。IATAコードは「IT」。同社が台北と成田を結ぶ路線開設を予定しているという報道もある。








【台湾ブログ】東京・青山で出会った故郷・台湾の名菓に感動!

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【台湾ブログ】東京・青山で出会った故郷・台湾の名菓に感動!


 
台湾名物のひとつとして広く知られている、鳳梨酥(パイナップルケーキ)。日本人の台湾土産の定番菓子だと言えるだろう。台湾では味を競うコンテストが毎年開催され入賞した店や、歴史のある店は大人気で、多くの客でにぎわっている。人気店で知られる「微熱山丘 SunnyHills」は、パイナップルを始めとした材料すべてにこだわり、素朴ながら上品な味と確かな品質を誇っている。

 台湾の人々の支持が高い上、旅行客も訪れ海外進出へと広がる中、「SunnyHills」の東京店に注目した台湾のブロガーが訪問記を載せた。ハンドルネーム・蝶さんは、「SunnyHills」東京店はブランドショップが集まる街・南青山にあり、「日本の著名建築家である隈研吾氏が手がけた建物で、すぐに人目を引く」と紹介。

 にぎやかな青山通りを過ぎた静かな通りの路地に建ち、木を組み合わせた外観で「見えると好奇心がわく。こんな複雑な建築物をどうやって作るのか、誰もが知りたくなるだろう。看板は小さく、店だと気づかない」など、初めて店舗を見た感想をつづった。店内に入った筆者は、組み木の隙間から日が差し込み光って見えると驚いた。

 「ダイヤモンドのようにキラキラしていた」といろんな場所に移動し夢中になって観察したそうだ。そして「中国語を話せる日本人スタッフが案内してくれる」、「商品は並んでおらず、見えるのは大きなテーブルでケーキとお茶を味わっているお客様だけ。台湾のおもてなし文化が体感できる」、「建物の影が湯呑み茶碗に映って魅惑的」と感動したポイントをあげた。

 重要なパイナップルケーキの味だが、台湾より少し甘いと感じたそうだが、日本人の好みに合わせて味を変えたと知った筆者は納得し、高級バターを使っている情報も得る。「私には違いが分からなかったが、とてもおいしかった」と試食の感想を述べた。この店は試食用としてケーキ1個をまるごと提供し、お茶を添えてサービスすることで知られているが、東京店も同じシステムを取り入れているとのこと。

 「ケーキは台湾よりも大分高額だが、食べたほとんどの人が購入して帰るだろう。店のサービスが素晴らしいので、買おうと思わせる価値が生まれるのだ」と筆者は強調した。商品は布製の手提げ袋に入れてくれるが、「東京限定と刺繍を施したり、色違いなど種類があればさらに多くの人が買う」と、台湾人でも欲しくなる包装に関するアイディアも述べた。

 最後には「もし東京を訪ねたら、ぜひSunnyHillsに行って台湾店との違いを感じてほしい」と、筆者は勧めた。日本に行ってまで地元メーカーの品を買ったりする必要はないと思うのが一般的だが、この店は別なのだ。東京のおしゃれスポットに建ち、奇抜で独創的な建物、魅力あるおいしいパイナップルケーキを、台湾人は誇りに感じているに違いない。故郷の自慢を日本の中心地で実感したい台湾人の観光名所になりつつあるようだ。



【台湾ブログ】日本人が必ず聞いてくる「3つの質問」

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【台湾ブログ】日本人が必ず聞いてくる「3つの質問」


 
日本人と交流があると思われる台湾人女性が、「よく聞かれる3つの質問」というテーマでブログにつづった。同じことを何度も聞かれ、戸惑っているようだ。ブロガーのgirl(ハンドルネーム)さんは、よく「日本料理と台湾料理はどちらが好き?」と質問されるとのことだ。

「地元の料理は何でも食べられて、最高だという思いがあります。なので台湾人の私が選ぶのは、台湾料理!」と、当然ながら故郷の味を選ぶとした。質問してきた日本人に気を遣って日本料理と言う必要はない、と思っているそうだ。もし日本料理と答えたら、日本の友人は得意満面になるだろう。「自慢するかのような顔は見たくない」というのも筆者の本音のようだ。

 日本料理という答えが返ってくると思っている相手を、ギャフンと言わせ驚かせたいというちょっとしたイタズラ心が、筆者にはあるようだ。続いて、どうして日本が好きなのかとよく聞かれるらしい。「簡単に聞ける話題かもしれないが、答えがとても難しい。料理やアニメ、はたまた文化と答えても日本人は満足しない」そうだ。

 かと言って、筆者が日本好きになった理由を話すと長くなるため、「聞いてくれないだろう」と思っているという。また、お気に入りの日本の芸能人を聞かれるケースも多々あるが、断定できずに困ったことがあったそうだ。「好きな歌手や俳優は、台湾にも日本にもアメリカにもたくさんいます。特定するのは困難。みんなのことが好き、と答えてもいいですか?」と、逆質問したい気持ちになったという。

 気が多いと思われるかもしれないが、例えば面白いドラマがあれば主役を演じる男優に心底惚れ込むそうだ。だがドラマの内容や役柄でその時好きになっているので、ずっとその男優のファンであるという点では自信がないようだ。「好きなドラマもたくさんある」という。正直な思いだ。

 3番目に挙げたのが、「日本人男性が好きなの? 結婚したいの?」という質問。「国籍にはこだわらず、容姿と性格が重要!」と断言する筆者は、恋愛関係を意識する日本人男性との出会いは今のところないようだ。知り合った男性といえば、ジロジロ観察するような不気味さのある男性で、「気持ち悪かった」という。

台湾の男性は女性を不快にするタイプは少ないとのことで、「心の中で思っていても表には出さない。そしてユーモアもある」と述べ、威圧感を与える日本の男性よりも、リラックスできる台湾の男性の方が筆者にとって心地良さを感じるらしい。日本人と結婚したいかと聞かれても答えられず、「交際したい気持ちは今はない」という本音をこぼしているようだ。

 結局のところ筆者は、台湾人というプライドを持ち続けている女性で、何かしらの縁で日本とつながったのだろう。だが強いこだわりはなく、広い視野で行動している人物だと思われる。日本人男性と結婚したいとか、日本の芸能人が好きだとかそういった気持ちを持たない状態で、日本という国を愛してくれているようだ。




「国民党歴史的惨敗」の衝撃:「筆頭戦犯は馬総統」:台湾

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台湾「国民党歴史的惨敗」の衝撃:「筆頭戦犯は馬総統」


中華民国副総統を兼任する呉敦義・国民党第一副主席は1日午前、党主席である馬英九総統に辞意を伝えた。11月29日に行われた統一地方選挙で国民党は大敗し、翌30日に台北市長を兼任する郝龍斌・党副主席が辞表を提出したばかり。また馬総統も3日に党主席の辞任を表明するとみられており、党内では混乱が続いている。
党内では、馬総統が党主席を辞任した場合、新しい党主席が決まるまでの間、第一副主席である呉敦義氏が職務を代理する予定だった。このため、呉敦義氏の辞意表明は今後の党主席人事に大きく影響することが予想される。

経済界、地方選結果受け対話促進を提言[経済]

11月29日の統一地方選挙で与党・国民党が惨敗し、馬英九政権に厳しい評価が下されたことについて、台湾の財界トップが相次ぎ工商時報に寄稿し、与野党を超えて話し合いを進めるよう提言した。

中華民国全国商業総会(商総)の頼正鎰理事長は、今年7月に開催した「国是会議」を再度開催し、国民党と最大野党の民主進歩党(民進党)のトップが話し合いに加わるよう促した。頼理事長は「2016年には総統選挙が控えている。台湾経済にとって15年が重要な1年となるだろう」との見方を示した。中国との市場開放の促進や、他国・地域との自由貿易協定(FTA)に当たる経済協力協定の推進を急がなければ台湾は国際社会で出遅れると警告する。

中華民国全国工業総会(工総)の許勝雄理事長も、与野党や財界など各界による対話を求めた。経済面で台湾の競争相手である韓国が他国・地域とのFTA締結を進めていることに危機感を示した上で「過去10年間、台湾では対立と争いが繰り返されてきた。今こそ各界が力を合わせる時だ」と強調。併せて政府には国際競争力を強化する施策の推進を求めた。

中華民国工商協進会の林伯豊理事長は、与野党が対中政策について協議するべきだと主張した。中国とのサービス貿易協定や物品協定の後続協議について「台湾が譲れない部分を先に決めておき、それ以外の部分の開放を進めればよい」と指摘。中国との交渉が進まなければ、競争相手の韓国にも出遅れ、台湾経済は「周辺化」する恐れがあると危機感を示した。

次期台北市長の柯氏、「8年後にシンガポールを超えたい」

次期台北市長の柯文哲氏は1日、メディアのインタビューに応じ、市長職を2期8年務めたい考えを示すとともに、「8年後にはシンガポールを超えたい」との目標を改めて表明した。

外科医の柯氏は、先月29日の統一地方選挙で無所属候補として初めて台北市長に当選した。この日のインタビューでは今後2~3年間、与党・国民党と最大野党・民進党によるイデオロギーの対立が続くだろうと指摘。無所属である点を生かして最初の4年間は真剣に取り組むと意気込み、部下などほかの人からの指摘にはきちんと耳を傾けると語った。

また、市民ひとりひとりの声をしっかりと受け止めて問題解決を図りたいと強調。一方、自身が財政面に弱いと認めた上で、市政会議や市議会などを通して多くの知恵を持ち寄りたいとする認識を示した。

台湾初の動画アラームアプリ、セクシーな台湾美女が目覚めをサポート

セクシーな美女が目覚めをサポートしてくれる台湾初のスマートフォン向け動画アラームアプリ「ハニーアラーム」がリリースされ、人気となっている。8月末のリリース以降、ダウンロード数は4万回を突破した。

同アプリにはタレントやネットアイドルなど10名以上の台湾美女のアラーム動画が搭載されており、起床やデートなどの使用シーンにあわせて好みの動画を選択可能。設定した時間になると、「おはよう!早く起きて!お腹すいたよ!」などと呼びかける動画が自動再生される。

また、同アプリはクーポンアプリ「Qbon」と提携しており、アラームを使用するとファストフード店や温泉旅館の優待などの各種クーポンが取得できる仕組みになっている。

クーポンの提供により、アプリの使用頻度を増加させるとともに、提携店側もオンラインから店舗への集客アップが期待できることから、「Qbon」では消費者、アプリ開発者、店舗それぞれが恩恵を受けられるのではと話している。

「アンドロイド」および「iOS」搭載の端末で利用が可能。現在のところ、日本語には対応していない。

天安門事件指導者、ウアルカイシ氏が台湾の国会議員補選に出馬へ

中国大陸で1989年に起きた天安門事件の指導者で、現在は台湾籍を持ち台中でIT関連の企業を経営するウアルカイシ氏(46)が1日、同市の立法委員(国会議員)補欠選挙に無所属で出馬する意向を示した。

補欠選挙は、台中市中区、西区、東区、南区から選出された林佳龍氏が先月29日に行われた台中市長選への出馬のため辞職したのを受け実施されるもの。

同氏は、台北市で無所属の柯文哲氏が、与党国民党の候補に大差をつけて当選したのに刺激されたという。台湾では与野党の間でイデオロギーをめぐる対立が長年にわたり続いており、さらなる民主化のために現状を突破したいとしている。

同氏は台湾女性と結婚し1996年から台湾に移住、3年後に台湾籍を取得している。有権者から台湾の代表者として認められるかとの質問に対しては「私は2人の台湾人の子供の父親で、台湾で仕事をし、納税もしており、献血も50回以上した」と語り、「このような質問は私を傷つける」と答えている。

台湾でブラックコーヒー好きが増加中 コンビニが攻勢

台湾で、昨年消費されたコーヒーは1人当たり約100杯で、市場規模は600億台湾元(約2300億円)に上った。近年ではブラックコーヒーの消費量も増えているため、ファミリーマート(全家)ではコーヒー豆の品質向上を図り、消費者を引き付けたいとしている。

店内でひきたてコーヒーを販売している同社の関係者によれば、以前はカフェラテが一番人気だったが、コーヒー自体の風味を味わいたいとする消費者の増加により、ブラックコーヒーの売り上げが前年同期比で80%近い成長をみせているという。

台湾では、ひきたてコーヒーの消費量がここ15年で4.5倍に成長。同社は、ホンジュラス産とブラジル産の豆を使用することで、消費者の好む「香り」や「甘さ」を提供し、売り上げの増加につなげたい考え。

台湾の被雇用者約4割、月収11万5千円未満 転職の条件は高収入

行政院(内閣)主計総処が発表した最新調査で、台湾に871万人いる被雇用者の今年の平均月収は3万5986台湾元(約13万7500円)で、約4割に当たる348万3000人が3万元(約11万5000円)未満だったことが分かった。台湾の複数メディアが伝えている。

今年の平均月収は前年より435元(約1700円)上昇したが、物価上昇に賃上げが追いついていないとの声が一部からは上がっている。また、今年5月の失業者は約44万3000人で、そのうち1年以上仕事に就いていない人はおよそ7万5000人と前年より1000人増加した。

一方、今年5月時点で転職を考えている被雇用者は全体の5.56%に当たる61万4000人だった。求職サイトの「1111人力銀行」が今年初めに行った調査では、転職希望者のうち44.65%が「福利厚生に不満」、43.12%が「高収入を得たい」などの理由を挙げており、77.06%が転職先に求めるものとして「待遇のよさ」と答えている。

台湾最高峰・玉山で積雪1.2センチ うっすら雪化粧

寒気団の南下により、2日朝は台湾全土で冷え込んだ。中央気象局は、台湾最高峰の玉山(3952メートル)で積雪を確認したと発表した。午前6時25分から降り始め、同9時までの積雪量は1.2センチだったという。

台北郊外の淡水では12.7度と今季最低を更新した。淡水以外にも、桃園で13.3度、宜蘭・新竹などの地域で13.5度を観測した。

気象局では、3日には一時的に暖かさを取り戻すものの、4日から5日にかけて再び寒気が流れ込み、台湾北部の平野部では13度まで下がる見込みとしている。

管理所や警察は登山客に対し、十分な備えで臨むよう呼びかけた。経験が浅い人は下山するよう注意を促している。玉山では11月14日に初雪が確認されている。

日航B777が松山空港に初着陸 放水アーチの歓迎受ける

日本航空のボーイング777-200ER型機が1日午前、台北松山空港に着陸した。同空港に777シリーズの機体が降り立つのは初めてで、到着後には放水アーチの歓迎を受けた。台湾の複数メディアが伝えている。

日台間の相互訪問者数は近年急増しており、今年1年間では過去最高の400万人を突破すると見込まれている。航空需要の増加に伴い、日航ではこの日から羽田―松山線の一部で従来機よりも大型の777による運航が始まった。

777の初飛来を一目見ようと、松山空港の展望デッキには100人近くの市民が詰めかけ、初便が滑走路に降り立つと拍手が沸いた。日航では毎日2往復のうち1往復が同機で運航されるという。

台湾と日本、ワーキング・ホリデー制度のビザ手数料免除に

外交部は1日、台湾と日本の間で実施されているワーキング・ホリデー制度の査証手数料を、免除することで合意したと発表した。

対象となるのは、台湾側では今年10月27日~31日に申請手続きを終えた申込者からで、これまで必要だった1100台湾元(約4200円)の支払いが不要となる。

双方は今年9月に年間2000人としていた受け入れ人数の上限を5000人(前・後期2500人ずつ)に引き上げている。外交部では青少年の経済的負担の軽減につながると話しており、日本の対台湾窓口機関、交流協会も若者同士の交流や相互理解がさらに促進されると期待を示している。

台湾を訪れる旅行客 明日にも900万人を突破へ

交通部観光局は1日、2014年の台湾への旅行者数が明日の午後にも900万人を突破する見通しであることを発表した。これを受けて、松山空港や桃園空港などの主要空港や港では900万人目の到着を祝うセレモニーの準備が進められている。

2014年の訪台旅行者数は、11月27日までに887万人を上回っており、過去最高を記録している。

台湾「国民党歴史的惨敗」の衝撃:「筆頭戦犯は馬総統」

民進党が「歴史的敗北」を喫した2008年の立法院選挙から6年。あのときと同様、再び、台湾のメディアは、台湾政治におけるこの地殻変動を「変天」という言葉で言い表すしかなかった。

 11月29日に投開票が行われた台湾の統一地方選の結果を受け、同日夜に記者会見した馬英九総統は、「人民の声は、聞き届けた」と苦悶の表情を浮かべながら、絞り出すような言葉で、こうコメントするのが精一杯だった。

 国民党主席を兼務する馬総統は数日内の党主席辞任が伝えられる。馬総統に忠実な「政策の執行長(CEO)」と目された江宜樺・行政院長(首相)はすでに辞任を表明。ほかにも国民党陣営の幹部クラスが相次いで辞表を出し、国民党は大揺れに陥っている。

 翌30日の台湾の各紙の見出しには、こんな文字が躍った。

「国民党大潰走」「藍(国民党陣営を表すカラー。民進党陣営は緑)大崩壊」「人民は投票で馬英九に厳しい教訓を与えた」

 そう、国民党はまさに雪崩のような負けっぷりだった。

 22市・県の首長ポストのうち、民進党は選挙前の6から13に大躍進。うち、人口の7割を占める台北、新北、桃園、台中、台南、高雄の6大直轄市でみても、国民党は4市のポストを有していたが、今回、辛勝だった新北市以外の5市で敗北を喫し、ポスト数は15から6に激減。特に、国民党の地盤である事実上の首都・台北を失ったのは1994年に党内分裂で民進党の陳水扁に敗れて以来のことである。

 しかも、敗れた相手が、立候補当初は泡沫扱いだった外科医で政治素人の柯文哲という無所属候補で、楽々当選と見られた国民党長老・連戦元副総統の息子・連勝文は25万票という大差をつけられてしまった。

 国民党の劣勢は事前の情勢判断から明らかではあったが、ここまでとは誰も予想していなかった。事前に不利が伝えられた台北市や台中市だけでなく、国民党が有利と見られた桃園市、新竹市、嘉義市などでも民進党候補が勝ち、圧勝を期待された最大人口の新北市でも2万票差の大接戦。いろいろな意味で台湾政治の想定を超えた現象が起こり、選挙の恐ろしさに国民党は震え上がっただろう。

■大敗した「3つの理由」

 国民党大敗の原因について、現状で言えるポイントはいくつかある。

 最大の原因は、馬総統の不人気である。「筆頭戦犯は馬総統」という声は、すでに党内でもあちこちから上がっているが、馬政権の支持率低迷は2009年の水害対応の失敗以来、4年間も続いてきた。その間、支持率回復に有効な手を打てず、数々のスキャンダルや政策の失敗で徐々に生命力を削り取られてきた。党内の融和に背を向けて王金平・立法院長との不仲を解決しようとせず、選挙応援でも党内に一体感や明確な方向性が見られず、国民党全体を窮地に追いやった形である。

 もう1つは、基本的に反国民党勢力が中心となった3月のヒマワリ運動の「成功」によって、それまではまとまりを欠いていた民進党や市民団体の反国民党陣営が結束し、勢いを得たということだ。馬政権が学生たちの要求に屈した運動の結末が敗北の導火線になったことは明らかである。

 そして3つ目は、中国との関係において、一貫して「対中融和」と経済関係の強化を唱えてきた馬政権の路線に、有権者が待ったをかけたことだ。ヒマワリ運動の問題とも通じるが、対中関係の急速な進展は台湾に利益ももたらしたが、反作用として台湾が中国に飲み込まれるとの不安が広がり、対中関係により慎重な民進党に票を集める結果となった。

■総統選は五分五分の戦いに

 いずれにせよ、いったん背を向けた民意を振り返らせるのは大きな難題である。台湾の有権者の志向性は、過去を振り返ってみると、およそ10年ごとに変動してきている。1990年代後半から2004年の総統選(民進党の陳水扁が勝利)までは、民進党の優勢、国民党の劣勢というトレンドであった。一方、2005年に入ってからは、陳水扁総統の資金疑惑などもあって民進党の退潮傾向が強まり、一方で、歴史的な「国共和解」を演出した国民党の声望が高まり、馬英九というスターの登場とあいまって、国民党優勢の時代が2012年の総統選までは明確だった。それがこの2014年をターニングポイントに、今後国民党は再び低迷期に入る可能性がある。

 目前の政治スケジュールは、予定としては、多少時期が前後する可能性があるが、2015年末には立法院選挙、2016年初頭には総統選挙という2つの大きな選挙が控えている。残り1年あまりで国民党が立て直しを図ることは、常識的には相当に至難の技だろう。

 しかも、日本の統一地方選と違って、台湾の統一地方選は国政に直結する要素が大きい。「行政中立」があまり要求されない台湾においては、市・県長のポストを握ることで動員される行政リソースは、国政選挙においても大きな得票の原動力になることはかねてから言われている。

 また、得票率についてみると、民進党陣営が47%の得票率で、国民党の40%を大幅に上回った。親・民進党である無所属候補の台北市の分を加えればゆうに5割を超える。今後はこの数字を下地に総統選の動向が占われていくが、国民党は政権喪失を目前の現実として受け止めざるを得ない状況であり、逆に言うと、民進党の政権復帰がぐっと現実味を帯びた。ただ、組織力や地方議員の数など地力の面では国民党はなお民進党を上回っており、これで五分五分の戦いになったと見ておく方がいいだろう。

■民進党は「蔡英文」体制か

 それでは、この統一地方選の結果は、これからの台湾政治にどのような影響を及ぼしていくのだろうか。これから短・中期的に予想される事態をいくつか並べてみる。

・ 党主席として選挙に敗北を喫した馬総統は、後継指名を含めて、「馬英九後」に向けた発言権を大いに弱めた。支持率回復は絶望的で、今後は対中関係を含めて、重要政策の遂行はまず難しくなった。

・ 国民党の総統候補選考は今後、この選挙でかろうじて生き残った朱立倫・新北市長と、無傷で力を温存してきている呉敦義・副総統の2人を軸に進んでいく。下馬評に上がっていた江・行政院長はこの辞任でレースから外れた。馬総統の党主席辞任などに伴う求心力・発言力の喪失によって、今後の党内選考がもつれる可能性もある。

・ これまで改善局面にあった中台関係は今後調整期に入り、現状よりマイナスになることはないだろうが、当面進展も期待できない。また中国も台湾と距離を置き、次の総統が決まるまでは「観察」を基軸とする対応になるだろう。

・ 民進党の総統候補は今回の選挙で党主席として勝利を導いた蔡英文になる蓋然性が高まった。もちろん今回の選挙で圧勝した台南市の頼清徳市長や高雄市の陳菊市長などの名前は上がるだろうが、蔡氏のこの選挙での的確な戦略立案や精力的な選挙応援が評価されており、今後は将来の組閣も睨んだ「チーム蔡」の体制構築を含めた総統選への準備が焦点になりそうだ。

台湾で吹き上がる「反中感情」より強烈なもの

11月29日に投開票が行われた台湾の統一地方選は、馬英九総統率いる国民党が総崩れとも言える歴史的敗北となり、強い衝撃が広がった。「表の敗者」はもちろん国民党なのだが、国民党と長く蜜月を続けてきた中国政府が「裏の敗者」ではないかという問いが、否が応でも浮かんでくる。

 今回の選挙結果を、習近平・総書記をはじめ、中国の指導者たちは暗い気持ちで受け止めたに違いない。あるいは、これまで丁寧に積み木を組むように築き上げてきた中台関係の土台が、一度の選挙でガラガラと崩れてしまったような徒労感に襲われたのだろうか。

■ 「投票の動機は、単なる反中じゃない」

 彼らが思い浮かべるフレーズは想像がつく。「だから民主主義(あるいは選挙)は恐ろしい」だろう。香港雨傘運動の引き金となった香港特別行政長官選挙に民主的な「普通選挙」を与えなかった自分たちの判断を、改めて「やはり我々は正しかった」と再確認し、胸をなで下ろしたかもしれない。

 そんなことをあれやこれやと想像していた29日の深夜、台湾の政府機構で働く高官の女性から、私にこんなメールが送られてきた。

 「外国の人たちは、これで台湾は反中になったなんて単純に思わないで欲しい。私たちの投票の主な動機は反中じゃないの。反馬(反馬英九)なのよ。でも、台湾に選挙があって本当に良かったとも思う。台湾の将来を決めるのに、人民が主役になれるということが証明されたわけだから。これこそが老共(中国共産党)がいちばん恐れていることなのよ」

 確かに、彼女の言うとおりなのだ。
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 台湾の人々は、反中のために国民党を負けさせたわけではない。人気の著しい低迷が続いていた馬英九政権にとって「対中関係の改善」はほぼ唯一、世論調査でも7~8割の人々が「評価する」と回答する項目である。台湾経済の対中依存度は日本の比ではない。中国は台湾企業の生産現場であり、市場であり、「飯の種」だ。そんな中国とケンカばかりしている民進党を嫌ったからこそ、2008年の総統選で台湾の有権者は馬総統を選んだのだった。

 しかし、台湾の人々が無条件に中国を歓迎していると考えたら、それは間違いだ。中国の一党独裁政治体制への恐怖感、言論や人権弾圧への嫌悪感、中国経済に飲み込まれてしまう不安感。これらは台湾社会に根強く広がっている。何より、中国と台湾は60年以上に及んだ分断の末、中国は台湾の人々にとって「他者」になり、一方で「中国は台湾の一部」として将来の「統一」を求める中国とは、あくまで未来へのビジョンを共有していない。

 中国の政策決定レベルではその点に気づいている人も少なくなく、台湾へのアプローチは、丁寧に、丁寧に進めてきたはずだった。しかし逆に、馬総統のほうが急ぎすぎてしまった感がある。馬政権の失敗は、中国とは「付かず離れず」でいることを最善とするデリケートな台湾人の対中観に反するように、中国との関係深化を性急に進めようとしたところにあった。

■ 実を結ばなかった中国政府の労力

 馬総統は、今年11月の北京APECに出席し、習・総書記との「歴史的会談」の実現を“執拗に”求めた。しかし、馬総統の足元が固まっていないことを見透かされ、中国側に「国際会議の場はふさわしくない」と拒絶されてしまう。また、3月には中国とのサービス貿易協定を立法院で強引に審議させ、「ヒマワリ学生運動」を引き起こしてしまう致命的ミスも犯した。

 もちろん、今回の選挙における国民党の敗北の要因は複合的なものだ。最大の原因は馬総統自身の不人気であり、それが国民党全体に累を及ぼしたことは確かで、国民党の幹部たちからは大っぴらに「筆頭戦犯は馬総統」という声が上がっている。最初に高い人気と期待で登場した分、失望の落差が激しくなるのはオバマ米大統領と似ている。

 また日本と同様、台湾でも中間層と呼ばれる特定の支持政党意識が弱い若者が増えており、長く続く国民党の天下に嫌気が指した気まぐれな世論が民進党に流れた部分もあっただろう。

 ただはっきり言えるのは、これまで、「親中国」勢力を育成するために、国民党に対して、陰に陽に支援の手を差し伸べてきた中国の努力が、今回の選挙ではほぼ役に立たなかった、という現実であろう。

 象徴的な例として、今回の選挙において、国民党の劣勢を救うために選挙戦終盤にフル回転し、「国民党が負ければ中国との関係が悪くなる」と叫び続けた2人の大物がいた。1人は、国民党の名誉主席で元副総統の連戦だ。彼は2005年に訪中して胡錦濤氏と歴史的な国民党と共産党の「国共和解」を成し遂げ、その後は台湾政界における中国とのパイプ役として重用され、中国の指導者に会うためには連戦を通さないと会えない、とまで言われていた。

そしてもう1人は、台湾企業「ホンハイ」の郭台銘会長だ。中国国内に巨大工場をいくつも有し、iPhoneやノートPCなどの生産を大量に請け負い、世界最大のOEM企業として15兆円に迫る年間売上高を稼ぎ出している。彼の共産党首脳との太いパイプはよく知られており、中国市場の安価な労働力を存分に活用できる特権的地位が与えられてきた。

 しかし、政治、経済の両輪とも言えるこの2人の危機感あふれるアピールにも、台湾の有権者は反応しないどころか、かえって「中国の手先がまた何かを言っている」という冷淡な受け止め方が目立った。

 つまり、たとえ中国が台湾の政治・経済エリートを利益絡みでいかに取り込んで「親中派」勢力を巧みに作り上げていったとしても、このような全国規模の民主主義的な選挙に与える影響力は限定されることが証明されたのである。要するに「カネで人の心は買えない」ということであろう。

 これこそが、台湾における直接選挙の最大の意義であろう。この民意という「最強の盾」がある以上、中国がいかに経済力や軍事力の規模において台湾を圧倒したとしても、台湾の人々の意思に反して台湾を中国のものとすることはできないのである。

■ 中国の描く「シナリオ」はつまずいた

 このことは、習近平指導部にとって極めてやっかいな課題を突きつけている。昨今、習指導部は「中華民族の偉大なる復興」を国家目標に掲げている。「復興」が目指すのは中国の領土が最大化した清朝末期の状態であり、日清戦争で日本に奪われた台湾や、アヘン戦争で英国に奪われた香港が「中国の大きな懐」に円満に復帰することが欠かせないパーツであると見られるからだ。

 しかしながら、この半年ほどの間に起きたことは「偉大なる復興」とは正反対の方向の出来事ばかりであった。3月には台湾で中国とのサービス貿易協定に反対した学生・民衆が立法院を占拠する「ヒマワリ学生運動」が起き、8月には香港で中国に抗議する「雨傘運動」が勃発して香港中心部が長期間にわたって占拠された。そして、この台湾での「変天」(世の中が変わる)と呼ばれるほどの国民党の大敗北。

 これらの一連の事態を、単純に反中行動と解釈するべきではない。それよりもむしろ、自らの未来を自らが決定する「自決」を求める人々の欲求とつながっており、中国が信奉する共産党独裁のエリート統治システムという価値観そのものに対する拒絶に等しいので、単純な反中感情よりも、実のところ、はるかにやっかいで根の深いものであると思える。

 2008年の馬英九政権の誕生以来、雪解けと関係強化が進んできた中台関係は、この選挙によって停滞期に入ることになるだろう。少なくとも、2016年の次期台湾総統選まで、中国は身動きが取れなくなったわけだ。その間、中国は中国と距離を置く民進党政権の誕生に備えて、新しい台湾政策を練り直さねばならない。それはとりもなおさず、国民党への強いサポートによって、中台関係の果実を台湾社会に実感させ、「国民党の一人勝ちの長期化→中台関係の安定化と緊密化による中台一体化→統一へのスムーズな移行」という中国のシナリオのつまずきを意味する。

 次期台湾総統選の結果を見ない限り、そのシナリオが完全に破綻したとは即断はできないが、少なくとも、今回の選挙の「裏の敗者」が中国であることは間違いないだろう。

台湾の女子高校生が被写体の写真集 発売 | Fashionsnap.com


女子高校生をフェティッシュな視点で切り取り、映画化もされたベストセラー『スクールガール ・コンプレックス』シリーズをはじめ、女の子を被写体にした数多くの作品や写真集を発表してきた写真家・青山裕企。同人物による新作写真集『台湾可愛 Taiwan Kawaii School Girl』が、12月10日(水)、美術出版社より刊行される。

今回の写真集ではタイトル通り、日本では失われつつある女の子の素朴な輝きを求めて、台湾の女子高校生たちを被写体として設定。『女子高校生 制服総選挙』が開催され、個性的なデザインの制服も次々登場している台湾では、制服美少女ブームが到来中であり、40万票以上を集めたという制服総選挙は、日本でもインターネットを中心に話題を呼んだばかり。

そんな台湾の女子高生の中から、今回の写真集には現地でも話題の制服美少女16人が日本初登場。発売にあわせて個展やトークイベントも開催されるそうなので、ファッションと女の子を愛するEYESCREAM.JP読者諸君も、飾らない「カワイイ(可愛)」にあふれた「台湾可愛」を様々な角度から堪能してみてはいかがだろうか。

【『台湾可愛 Taiwan Kawaii School Girl』】
2014年12月10日(水)発売
青山裕企・著
美術出版社・刊
仕様:B5 判変形 総136 ページ カラー
価格:2000 円 + 税

「孤独のグルメ」台湾でドラマ化 大ヒットの“夜食テロ”

スポニチ本紙で異色のグルメ連載「全国ジャケ食いグルメ図鑑」を執筆中の久住昌之さん(56)原作の人気漫画「孤独のグルメ」が、台湾でドラマ化されることになった。

 「孤独のグルメ」は久住さん原作、谷口ジローさん(67)作画で1994年に連載開始。これまでにフランス、イタリア、スペイン、ブラジルなど世界6カ国で出版され、来年1月から台湾でも発売予定。テレビ東京の深夜枠で2012年に松重豊(51)主演で始まったドラマは、深夜には禁断の“メシもの”作品であるため「夜食テロ」と呼ばれ、今夏の最新シリーズもヒットした。

 台湾版ドラマも、中年男がひとりでメシを食っているだけの世界観を踏襲するとみられる。映像化契約を既に済ませていることから、現地の俳優を起用して来年中に制作することになりそうだ。

 日本国内では、今夏の最新作「孤独のグルメSeason4」のDVDが来月17日に発売されることが決定。これに先駆け、ドラマのサントラ盤が同13日に地底レコードから発売される。

 収録される劇伴(ドラマの劇中音楽)36曲は全て、ミュージシャンでもある久住さんが率いるバンド「スクリーントーンズ」の作品。発売日には東京・青山CAYで記念ライブを開催する。ドラマで紹介された「わさび丼」などの食事も出てくるようで、久住さんは「僕は漫画家としてデビューする前に、小劇団の劇伴をやっていたのが原点。特に今回は名曲ぞ ろい。全てJASRACに登録しな いフリー楽曲なので、みんなで自由 に使ってほしい」と話している。










馬英九総統 国民党主席を辞任:台湾

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馬英九総統 国民党主席を辞任

 
台湾の馬英九総統は3日、与党・国民党が先週末の統一地方選挙で大敗した責任をとり、党のトップを辞任した。

 台湾の馬英九総統は、国民党の中央常務委員会に出席し、統一地方選で大敗したことを支持者らに謝罪したうえで、「私は深く反省し、選挙の失敗に対し最大の責任を負うべきだ」と述べ、国民党のトップを辞任した。

 馬総統の辞任について、中国政府は2日、「中国と台湾が各領域で引き続き交流と協力を深め、関係の平和・発展が推進されることを望む」とコメントしている。

 しかし、馬総統は台湾トップとしての任期をあと1年半残しているものの求心力の低下は避けられないものと見られ、今後、対中政策を大きく進展させるのは難しい情勢となった。

台湾の馬総統、国民党主席を辞任 党内で激震続く

 台湾統一地方選での惨敗を受け、馬英九(マーインチウ)総統は3日、与党・国民党の主席を辞任した。辞任を求める声を抑えきれず、2016年5月までの総統任期で「レームダック(死に体化)」が進むのは確実だ。後任主席選びは次期総統選もからんで駆け引きが活発化。党内で激震が続いている。

 馬氏は党中央常務委員会で「選挙で国民党はかつてない挫折に見舞われた。最大の責任を負う」と辞任を表明した。先月29日の選挙結果を受けた当日の会見では自らの進退に触れず、批判が噴出。「馬氏への政治的な死刑判決」(落選した胡志強〈フーチーチアン〉・台中市長)との声も上がっていた。

 国民党は昨年の党大会で、党員が総統在任中は党主席を兼ねるよう党憲章を改めた。後継の総統候補選びで主導権を発揮するためだったが、もくろみが外れた。馬氏は中国の習近平(シーチンピン)国家主席との会談を目指していたが、絶望的になったとの指摘も出ている。中台はお互いに政権を認めておらず、総統や国家主席の肩書では会談できない。党トップとしての会談は可能との見方があったが、主席辞任で不可能になった。

ネット商店のPChome、ニュースアプリ事業進出

ネット商店大手の「PChome(網路家庭)」傘下の飛数国際資訊が2日、スマホアプリ「Yiabi新聞(ニュース)」をカットオーバーした。大型の総合ニュースアプリとしてはGoogle、Yahooに続き台湾で3つ目となる。ネット上の各社のニュースをカテゴリごとに表示し、オープン当初で320万本、今後は1日に3万本のペースで追加される。
会員は、登録した関心分野やキーワードにより検索された記事が閲覧できるほか、会員自身が執筆した記事を投稿することも可能だ。繁体字・簡体字・英語に続き、来年1月には日本語や韓国版も開始するとし、国際的な展開を視野に入れている。広告は表示されておらず、現在のところ収益モデルは未確定。まずは認知拡大に注力し、広告以外の収益獲得方法を検討するという。

《日系進出》和食の王滝、台中に海外1号店[商業]

長野県内で回転寿司や居酒屋、炉端焼などの和食レストランを展開する王滝(長野県松本市)は8日、台中市にそば専門店「純蕎麦処 信州王滝」を正式にオープンする。同社初の海外店舗で、11月29日から試験営業を始めており、7日まで全品10%引きのキャンペーンを行っている。

王滝は11月、完全子会社の台湾王滝を設立。台中市第7期再開発エリア(台中7期)の百貨店「柏地広場」の地下に営業面積40坪の店舗を設けた。そば粉と日本酒、食用油を日本から直輸入し食の安全に配慮したほか、台湾人は伝統的に麺を汁とともに食べる習慣があるため、かけそばのラインアップを充実させた。

王滝は2008年にも台湾出店を準備したが、適当な出店場所を確定できず断念。今年4月から計画を再開した。台湾王滝の永瀬篤代表は、「既に日本料理店の激戦区となっている台北市ではなく、あえて地方都市からの展開を決定した。台中市内で来春までに2店、来年中に5店を開くのが目標で、そば専門店のほか海鮮居酒屋や鍋をメインにした業態も含めて検討している」と話した。

台湾プロ野球、初の海外トライアウト実施 ロッテも視察

台湾プロ野球史上初めてとなる、海外でのトライアウト(入団テスト)が2日、米ロサンゼルスで実施された。中信兄弟、義大、ラミゴのほか、日本プロ野球・ロッテの関係者も視察を行った。

トライアウトに参加した選手は27人(うち投手は10人)で、半数以上がマイナーの2A、3Aでプレーし、中にはメジャー経験者もいる。

中信兄弟の謝長亨監督は、野球には技術や性格などで考慮すべき点があり、実際に選手に会わないと分からないこともあると述べ、今回のトライアウトは選手を理解するのに役立ったと語った。

台湾、新型の地対空ミサイルを製造へ 中国の脅威に対抗

台湾の兵器開発責任者は2日、新型の地対空ミサイルで台湾の空域を「最大で20年間」防衛することが可能だと語った。台湾は、中国の軍事的脅威に対抗するため兵器の刷新を目指している。

老朽艦いまだ現役、独自開発の行方は 台湾海軍の潜水艦

「天弓3型(Tienkung III)」は台湾が独自開発した防空ミサイルの最新型で、製造は2015年から24年まで行われる予定。台湾議会が最近、748億台湾ドル(約2900億円)の予算を承認した。

 台湾の兵器開発の拠点、中山科学研究院(Chung-Shan Institute of Science and Technology)のミサイル計画責任者は「このミサイルは短距離弾道ミサイル、巡航ミサイル、戦闘機を迎撃する能力がある」とAFPに説明した。

台湾・猫空の「ハローキティ」ロープウェイ 来年5月まで延長

猫空ロープウェイを運営する台北メトロ(MRT)は3日、サンリオの人気キャラクター「ハローキティ」のラッピング車両の運行を2015年5月5日まで延長すると発表した。本来は今月までとしていた。

特別デザインのゴンドラは、赤字にあえぐ同ロープウェイの経営立て直しのため、昨年12月6日に運行を開始した。旅行客の人気を集め、乗客数は今年10月末までで前年同期比53万人増の270万8000人となった。ハローキティのイメージキャラクターとしての使用延長は、大きな集客効果を受けてのもの。

可愛らしいイラストは一部のゴンドラのほか、猫空ロープウェイ各駅の入り口や切符料金表などにもあしらわれている。ゴンドラには、ロープウェイ近くにある台北市立動物園で人気の子パンダ「円仔」やペンギンのイラストも描かれている。

同駅では12月6日から来年1月4日まで、ハローキティと猫空ロープウェイのコラボレーショングッズの一部を2割引で販売するキャンペーンを実施するとしている。

汚職などに関する「清潔度」調査、台湾は35位に改善も日本下回る

世界各国の汚職や腐敗を監視する非政府組織(NGO)、トランスペアレンシー・インターナショナルが3日発表した175カ国・地域の「清潔度」を表す2014年の「腐敗認識指数」(CPI)で、台湾は35位に格付けされた。前年より1ランク上昇したものの、東アジアでは4位となり、シンガポール、日本、香港におよばなかった。

このCPIは各調査対象の政治、経済、司法に関する国際機関やシンクタンクの評価データなどに基づいて清潔度を数値化したもの。百点満点で点数が低いほど腐敗度が高いことを示す。

台湾はマスコミが権力や圧力に臆することなく不正を暴く点や、警察などの関連当局による取り締まりや摘発の強化などが評価され、2012年から毎年1ランクずつ順位を上げており、得点は61だった。

清潔度ランキングの上位5位は順にデンマーク(92点)、ニュージーランド(91点)、フィンランド(89点)、スウェーデン(87点)、ノルウェーとスイス(ともに86点)。アジア最高のシンガポールは世界7位(84点)、日本は15位(76点)、韓国は43位(55点)、中国大陸は100位(36点)だった。

台湾・総統府、次期首相に毛治国副首相

総統府は3日、先月29日の統一地方選での与党・国民党の惨敗を受けて1日に行政院長(首相)を辞任した江宜樺氏の後任として、毛治国・行政副院長(副首相、66)が昇格すると発表した。

総統府の報道官は、毛氏はこれまで行政副院長を2年近く務め、政務に精通していると説明した。

毛氏は過去には通信最大手・中華電信の董事長(会長)や交通部長(交通相)などを歴任し、2013年2月に行政副院長に任命されていた。

台湾美女を集めた客室乗務員のカレンダーを発表

トランスアジア(復興)航空は2日、同社の客室乗務員から選抜した6名の「カレンダー大使」をモデルにした2015年卓上カレンダーを発表した。チャリティーの一環として作られ、一般への販売はされない。

カレンダーは笑顔をテーマとしており、同社の乗客に対するサービス精神を表している。大使は約300名の客室乗務員の中から選ばれ、その一部は同社の広告などに登場したことがある。

本カレンダーは、同社がグループ企業と推し進める貧困家庭の児童に対する公益活動の一環として作られた。同社は、企業カレンダーを通じて経済的に困窮する家庭の子供が受ける教育に対する関心が高まればと話している。

台湾の航空会社では、チャイナエアライン(中華航空)も客室乗務員をモデルにしたカレンダーを発表している。

米国から購入の多目的ヘリ「ブラックホーク」 高雄港に到着

陸軍が米国から購入した多目的ヘリコプターUH-60「ブラックホーク」4機が3日朝、高雄港に到着した。陸揚げと組み立て作業が行われた後、台南の帰仁基地に向けて飛び立った。

陸軍は計60機のUH-60を米国から購入しており、2018年までに全ての機体が引き渡される予定。うち15機は災害救援活動などの任務を担っている内政部空中勤務総隊に貸し出し、有事には軍が使用する。

過去には、2008年に30機を購入した攻撃ヘリコプター「アパッチ」の最新機、AH-64 Eも高雄港に納入され、帰仁基地で試験飛行などが行われている。

台湾・阿里山で山火事 老木への被害なし

樹齢1000年を超える老木が自生していることで知られる嘉義県の阿里山で1日に山火事が発生し、5ヘクタール以上に延焼したが2日午前に鎮火した。消防局などによると、燃えたのは大部分が草地で森林への被害はほとんどなかった。火災による負傷者・死者は今のところ確認されていない。

火は1日午後から延焼し始め、地面が乾燥していたこともあって激しく燃え広がり、一時は幹線道路付近にまで火の手が及んだ。同地の山間部ではここ数カ月間、雨が降っていなかったという。

嘉義林区管理処は、山火事は2日午前1時から降り続いた雨などにより、同4時半ごろに鎮火したと話している。

警察は当初、出火は乾燥によるものとしていたが、それ以外の原因も排除できないとして調査を続けている。また、山火事の影響で1日夜から通行止めとなっていた幹線道路も2日午前から開通している。

福祉団体が農家ら支援 選挙で使われた不要自転車を回収・寄付


台北市内に本部を置く福祉団体「好人会館」は、先月29日に投開票された統一地方選挙で候補者らが街頭活動などで使用した三輪自転車を回収する取り組みを行っている。農家や低所得家庭などの生活支援に役立てる考えだという。

台湾では選挙期間中、運動員らが三輪自転車に乗って町中で「お願い」に走り回る。だが、選挙後には売却されたり、倉庫にしまわれるなど再び使用される機会は少ない。好人会館ではそんな自転車を回収し、必要とする人たちに再利用してもらう計画だ。

発起人の黄栄トンさんは、集めた自転車を改修し、寄付した先では同団体で製作に取り組む廃油から作ったせっけんや野菜などを販売してもらうという。現在は各選挙陣営に提供の呼びかけをしており、最終的には100台を回収したいとしている。(トン=土へんに敦)

同団体ではこのほかにも、食品安全問題の拡大で、多くの菓子業者が生産休止に追い込まれ、原材料を生産するタロイモ農家の減収にもつながっているとして、同食材を使った料理の普及にも取り組む予定だと話している。

全日空、台湾でクレジットカード

全日本空輸は2日、台湾大手の中国信託商業銀行と提携し、台湾向けのクレジットカード「CTBC ANAカード」を発行すると発表した。全日空の外国人向けのカード発行は初めて。台湾からの訪日客需要の取り込みを狙う。

 JCBのブランドで、「プレシャス(上級)」と「プラチナ(一般)」の2種類を発行する。決済は台湾ドルで、台湾の居留証があれば保証人無しで入会できる。カードの決済ごとに中国信託銀のCTBCポイントがたまるほか、全日空のANAのマイルに交換することも可能だ。日本旅行の際はANA系列の空港売店や免税店で10%割引優待が受けられる。

 全日空の稲田健也上席執行役員は2日に台北市内で開いた中国信託銀との共同発表会で、「1~10月の台湾から日本への旅客数は前年同期比26.4%増の238万人になった」などと語り、訪日客が多い台湾でのカードの需要拡大に期待を示した。

「ブラックサンダー」がPV数トップ 2014年台湾オークション番付

ヤフー台湾オークション(雅虎奇摩拍売)は1日、2014年ヒット商品ランキングを発表し、日本の有楽製菓が販売するチョコレート菓子「ブラックサンダー」がページ閲覧数トップに輝いたことが分かった。1日付の中国時報が伝えている。

ブラックサンダーの姉妹品である「ビッグサンダー」は、昨年9月に台湾で発売されて以来、今年3月までに300万個が販売された。スーパーでも同商品を求める買い物客が行列を作り、コンビニでは欠品状態が続くなど、空前のブームとなっていた。

ページ閲覧数の2位以下には韓国風トレンチコート、韓国製タンブラー「MY BOTTLE」など韓流製品が並んだ。

年間ヒット商品の1位は「iPhone6」で、ブラックサンダーは2位だった。アニメ「美少女戦士セーラームーン」と日本のメーカーによるコラボレーション下着も8位に入った。

タンブラーといった生活小物は今回初めて10位以内にランクインした。電子商取引(Eコマース)市場の成熟により、消費者が衣食住に関わるすべてをネットで済ませるようになったことがその要因であるとヤフー台湾は見ている。

HTC、小型カメラ「RE」を台湾で発売

 スマートフォン大手の宏達国際電子(HTC)は2日、小型アクションカメラ「RE」を台湾で発表した。きょう3日から発売する。
 HTCはREを米国で先行販売しており、台湾市場への投入時期に関心が集まっていた。REは手のひらに収まる小型サイズで、使いやすさと高画質、スマホとの連動が容易なことが特長。有効画素数は1,600万画素で、146度の広角レンズを採用した。電源ボタンがなく、触れるだけでスイッチが入る仕組みで、背面のボタンを押して撮影する。ボタンを長押しすると動画モードに切り替わり、スローモーションや水中での撮影も可能。スポーツをしながら鮮明な映像が撮影できるとしている。また、近距離無線通信規格「ブルートゥース」を搭載し、専用のアプリケーションをダウンロードすれば撮った写真や動画をスマホ上で楽しむことができる。
 同社の董俊良・北亜区(北アジア地区)総経理は発表会で、「革新的な技術を投入したREがカメラを変え、画像や映像の楽しみ方が違ったものになる」と述べ、売れ行きに自信を示した。HTC販売店とオンラインショッピングサイトの「PCホーム」で販売され、小売価格は5,990台湾元(約2万2,900円)。

台湾訪問旅行者900万人達成、歓迎受けた香港人「驚いた!」

交通部観光局は2日、桃園空港で今年900万人目となった香港からの旅行者、羅迪標さんを迎えた。花束を受け取り、獅子舞で歓迎を受けた羅さんは、驚いた表情を見せながら「とてもうれしい」と喜びを語った。

羅さんは2人の子どもと共に同日午後台湾入り。その息子は、以前から台湾旅行はとても面白いと友人から聞いており、父親にも体験してもらおうと、妹とともに訪問したと今回の訪台理由を説明した。3人の台湾訪問はいずれも初めて。

観光局は3日午前、一行を歓迎するための記者会見を開いた。台湾名物のパイナップルケーキやHTC製スマートフォン、エイスース製ノートパソコン、手作り石けんなど台湾各地の特色やソフトパワーを象徴する9つの記念品を贈られた3人は、「うれしい。あちこちを回って台湾のグルメを試してみたい」と訪台900万人目としての感想を語った。

海外から台湾を訪れる旅行客数は4年連続でほぼ100万人単位で増加しており、今年11月末時点の年間訪台者数は過去最高の887万人を上回った。早ければ2015年に年間1000万人の旅行者数達成、2018年には台湾にもたらされる観光収入の5000億台湾元(約1兆9200億円)突破がそれぞれ見込まれている。

世界の優良航空会社ランキング=7位は台湾・エバー航空 全日空は9位

航空会社評価サイトの「エアライン・レイティングス・ドットコム」が2日に発表した2015年版「世界の優良航空会社ランキング」で、台湾のエバー(長栄)航空が7位に選ばれた。全日空は9位だった。

1位は2年連続でニュージーランド航空。サービスや経営状況、スタッフの積極性などが高く評価された。2位以下はエティハド航空(アラブ首長国連邦)、キャセイパシフィック(国泰)航空(香港)、カンタス航空(オーストラリア)、エミレーツ航空(アラブ首長国連邦)などが続いた。

エバー航空は同時にアジア太平洋地域の最優良長距離路線運航会社としても選ばれた。同社は今年1月には安全度ランキングで世界第8位に選出されている。

エバー航空について関係者は、1992年に競合他社に先駆けてプレミアムエコノミークラスを導入し、2005年からはボーイング777-300ER型機を積極的に採用するなど、安全運航への取り組みや堅実で斬新な経営が評価されたとしている。




毛治国・行政院副院長が院長に、総統府が発表:台湾

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毛治国・行政院副院長が院長に、総統府が発表


総統府は3日夕方、毛治国・行政院副院長(副首相。66歳)の行政院長(首相)就任を発表した。総統府報道官は、毛治国氏が副院長を1年10カ月にわたって務めており、政務に精通しており、前内閣との切れ目のない行政が可能であることを行政院長就任の理由として挙げた。

台湾の行政院長はこれまで江宜華氏が務めていたが、11月29日に行われた統一地方選挙で与党・国民党が大敗した責任を取り、今月1日に内閣は総辞職した。なお毛治国内閣では、江内閣の閣僚の大半が留任すると予想されており、曽銘宗・金融監督管理委員会主任委員、張盛和・財政部長、葉匡時・交通部長、管中閔・国家発展委員会主任委員は留任に同意しているもよう。また経済部長については、杜紫軍・部長に代わって振中・政務委員(無任所大臣)が就任するとみられている。

1万3千体超の神像が大集合 ギネス記録樹立

台湾南部・台南市内の廟、南鯤[魚身]代天府で3日、道教の神の像を一堂に集めた数の多さでギネス記録に挑戦するイベントが開かれた。会場には1万3637体が持ち寄られ、認定員から新記録として認められた。

この催しは同廟で11月27日から行われていた祭事の一環として実施された。これまでの最多記録は2013年の北港朝天宮(雲林県)で集められた4643体で、同廟の侯賢遜総幹事によると、今回の挑戦のためにタイ、日本、中国大陸、シンガポールからの神像も“駆けつけた”という。

集められた像には記録認定の対象外となる仏教のものも136体あり、会場には合計1万3773体が集った。全て異なる形や衣装を身にまとった神像らが集合する厳かな雰囲気に、ギネスの認定員も驚いた様子だった。

日本統治時代に開校の小学校で郷土史の特別授業

日本統治時代に開校した台北市内の小学校で、地域の文化や発展の歴史を伝える特別授業が行われている。

同市大同区内の太平小学校は1898(明治31)年創立。当時は「大稲テイ公学校」の名称で、台北4番目の初等教育機関として台湾の児童たちが通った。校内には日本統治時代から残された数々の資料があり、特別授業でも活用されている。(テイ=土へんに呈)

游鴻池校長によると、昭和初期の大稲テイを拠点に活躍し「望春風」などの台湾歌謡を作曲したことで知られるトウ雨賢に関する授業や、日本統治下における台湾エリートの文化、教育面への取り組みを紹介する授業などが行われるという。(トウ=登におおざと)

また、同校の倉庫に保管されている動物標本は、児童以外に地域の人に向けて展示し、在校生と卒業生らの思い出を世代を超えてつなぐ取り組みも行われている。

当初は数人の教員が始めた特別授業だったが、現在では学校一丸となり、国語、社会、音楽、美術などの科目でそれぞれ行われ、地域理解に役立っているという。

和食の王滝、台中に海外1号店[商業]

長野県内で回転寿司や居酒屋、炉端焼などの和食レストランを展開する王滝(長野県松本市)は8日、台中市にそば専門店「純蕎麦処 信州王滝」を正式にオープンする。同社初の海外店舗で、11月29日から試験営業を始めており、7日まで全品10%引きのキャンペーンを行っている。

王滝は11月、完全子会社の台湾王滝を設立。台中市第7期再開発エリア(台中7期)の百貨店「柏地広場」の地下に営業面積40坪の店舗を設けた。そば粉と日本酒、食用油を日本から直輸入し食の安全に配慮したほか、台湾人は伝統的に麺を汁とともに食べる習慣があるため、かけそばのラインアップを充実させた。

王滝は2008年にも台湾出店を準備したが、適当な出店場所を確定できず断念。今年4月から計画を再開した。台湾王滝の永瀬篤代表は、「既に日本料理店の激戦区となっている台北市ではなく、あえて地方都市からの展開を決定した。台中市内で来春までに2店、来年中に5店を開くのが目標で、そば専門店のほか海鮮居酒屋や鍋をメインにした業態も含めて検討している」と話した。

汚職などに関する「清潔度」調査、台湾は35位に改善も日本下回る

世界各国の汚職や腐敗を監視する非政府組織(NGO)、トランスペアレンシー・インターナショナルが3日発表した175カ国・地域の「清潔度」を表す2014年の「腐敗認識指数」(CPI)で、台湾は35位に格付けされた。前年より1ランク上昇したものの、東アジアでは4位となり、シンガポール、日本、香港におよばなかった。

このCPIは各調査対象の政治、経済、司法に関する国際機関やシンクタンクの評価データなどに基づいて清潔度を数値化したもの。百点満点で点数が低いほど腐敗度が高いことを示す。

台湾はマスコミが権力や圧力に臆することなく不正を暴く点や、警察などの関連当局による取り締まりや摘発の強化などが評価され、2012年から毎年1ランクずつ順位を上げており、得点は61だった。

清潔度ランキングの上位5位は順にデンマーク(92点)、ニュージーランド(91点)、フィンランド(89点)、スウェーデン(87点)、ノルウェーとスイス(ともに86点)。アジア最高のシンガポールは世界7位(84点)、日本は15位(76点)、韓国は43位(55点)、中国大陸は100位(36点)だった。

台湾のフライドチキンチェーン、タイに上陸

 焼き肉レストラン「BBQプラザ」を運営するザ・バーベキュー・プラザは、台湾のフライドチキンチェーン「ホットスター」のフランチャイズ(FC)権を取得したと発表した。3日付ポストトゥデーが報じた。
 FC権の取得額は6,000万バーツ(約2億2,000万円)。来年3月にバンコク中心部の商業施設「エンカルティエ(エンポリアム2)」に1号店をオープンし、来年中に5~10店を開設する計画。向こう5年で35カ所への出店を目指す。
 ホットスターは1フィート(30.48センチメートル)のラージサイズが売りのフライドチキンチェーン。台湾を中心に世界9カ国・地域で117店舗を運営している。
 メニューはフライドチキン、サラダ、デザート、飲み物など。販売価格は19~119バーツ。顧客ターゲットは18~24歳の若者で、初年度の売上高1億バーツと年10%の増収ペースを目指す。
 ザ・バーベキュー・プラザの今年の売上高目標は前年比15%増の26億バーツ。






【台湾ブログ】日本の弁当は冷たい・・・やっぱり温かくなくちゃ!

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【台湾ブログ】日本の弁当は冷たい・・・やっぱり温かくなくちゃ!



 日本在住の台湾人女性が、有名レストランの高級弁当を食べて感想をブログに書き込んだ。見た目は良いが、不満な点があったという。友人が持ってきた“謎に包まれた黒い箱”を見つけたAuthor(ハンドルネーム)さんは、和菓子を入れた箱だと思ったそうだ。だが医師たちの研究会で配られたもので、横浜の和食屋で作られた1個2525円もするお弁当だと知る。

「外食1回分の費用より高い!」ととにかく驚いたそうで、中味が気になるとばかりに筆者は「牛ステーキに大根おろし、煮物に焼魚にたまご焼きが揃い、添えられた野菜の彩りが美しく名店の心遣いを感じる」と、感動したようだ。だが「見た目は100点」をつけつつも、「香りは普通で冷え切った味覚」と冷静に意見した。

 温かな台湾の弁当が、思わず恋しくなったそうだ。最近保温できる弁当箱の存在を知ったという筆者だったが、「でも日本には、冷えた料理を食べる習慣がある。冷たい弁当文化があるなんて、理解に苦しむ」と述べた。料理人の気持ちを無駄にし、申し訳ないという気持ちになってしまうそうなのだ。

 小学生の頃まで記憶をたどった筆者は、母親が毎日愛情込めて作ってくれた手作り弁当を思い出し、後方に銀色の蒸し器があった教室の風景を目に浮かべた。弁当を蒸して温かくするために使っていたらしく、「白い煙が出て味のある特別な香りがした」とのことで、懐かしさが増したという。台湾は学生が自宅から持参した弁当を、温めて食べる習慣があるのだろうか。

 そして日本のお弁当と比べ、「盛り付けは何の工夫もなく、箱に入れてゴムで止めるのが台湾。でも温かさが何より重要なのだ」とまとめた。細かいことにこだわらないのが台湾人のライフスタイルなので、生きる上で欠かせない食の部分はシンプルなのが気楽でいいのだという。

 冷たい高級弁当の良さがわかる「セレブなマダムにはなれない」という筆者だが、冷たくても美味しく食べられる味付けや食材が選ばれていること、また温かい方が好きな日本人が少なくないことなど、日本の弁当文化も理解していただきたいものだ。



【台湾ブログ】日本茶の産地と言えば静岡、訪ねて飲んでみた

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  【台湾ブログ】日本茶の産地と言えば静岡、訪ねて飲んでみた



 美味しい日本茶が飲みたくて、静岡県を訪ねた台湾人がいる。お茶の文化が根付いている台湾の人々は、一風違う日本の緑茶にも興味があるようだ。冬に静岡に行ったという千里文化(ハンドルネーム)さんが着いた日は快晴で暖かかったとのこと。

 住んでいる台湾の南部都市・高雄と静岡は気候が似ていて天気に恵まれた都市だとイメージしていたそうだ。日本茶の産地と言えばとにかく静岡、というのが筆者が以前から知っていた情報で、静岡駅に着くと早速「大型の急須からお茶が注がれているオブジェが目に入った」そうだ。

 その光景が印象深く残り、ついに日本茶の名産地に来たのだな、と実感したようだ。駅の地下街で静岡茶をメニューにした喫茶店を見つけた筆者は、早速入ってみた。「どんなメニューがあるのか、どんな食べ物を揃えているのか」とワクワクしたようで、お茶とお菓子のセットメニューを注文したそうだ。

 「店の中でくつろげる。歩いて疲れたらこの店で休憩して!」と、ブログを目にする友人たちに薦めた筆者は、日本茶を味わいながらくつろぎ、まったりとした至福の時間を過ごしたようだ。また持ち帰りメニューや、お土産にぴったりの袋に入った茶葉なども見つけ、嬉しい気持ちになった筆者は「値段が手頃! 茶葉は安く、何でも高額な東京と比べると買い物が楽しめる街」と、すっかり気に入った様子だ。

 ウーロン茶を中心に家庭でたしなむ庶民向けから高級なものなど、お茶の種類も値段も豊富でお茶の文化が浸透している台湾。筆者は旅行で訪ねた静岡の日本茶カフェの味が気に入ったようだが、飲み方や味わい深さなど台湾茶との違いを比較した感想も聞いてみたいものだ。




台湾ブログ】日本の美容院を初体験!  また行きたくなる美しい仕上がり

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  【台湾ブログ】日本の美容院を初体験!  また行きたくなる美しい仕上がり


 髪の毛が伸びて睡眠中でも触るなど、気になって仕方なくなった台湾人女性が「日本で美容院初体験」とばかりに、意気込んで出向いたという。日本の美容院にあこがれ、もしくは不安な気持ちもあったのか“実験”という気持ちだったようだ。一体どんな風に仕上がるのか、期待いっぱいだったという。

日本在住の歪(ハンドルネーム)さんは日本の美容院での洗髪方法について、「寝ているような姿勢で髪を洗うのが珍しくない」と感じた。またカットなどを担当しないアシスタントのようなスタッフは、「お客様を退屈させない任務がある」ことに、気付いたそうだ。

 シャンプーしたり、タオルで髪の毛を拭いたり、床を掃除したりなど細かい仕事に追われるアシスタントだが、「着席したお客様がヒマだと感じたら失礼にあたる。なのでヘアスタイリストがほかのお客様に対応している間、ゆっくりと作業するのだ」と述べている。台湾ではこのようにこまめに働くスタッフは、あまりいないのかもしれない。

 アシスタントに髪の毛をタオルドライしてもらったという筆者だが、「まるで一本ずつ拭いてもらった気分になった」とのことで、動作があまりにも遅いのが気になったそうだ。スタイリストが取り掛かるまでの場つなぎだろうが、丁寧すぎたのか「いじられたような、変な髪の毛になった」らしく、泣きたい気持ちになってしまったという。

 その後スタイリストがカットなど技術を施すと、筆者の髪の毛は見違えるように美しく仕上がったとのこと。待ち時間にアシスタントに髪を拭かれ(?)不満に思った筆者だが、カットの出来映えなど利用した美容院のサービスに満足したようだ。「またこのような素敵なヘアスタイルになるのは、次にここに来る時!」と、楽しみになったそうだ。

 台湾旅行の経験がある日本人女性は、現地の美容院を利用した経験がある人もいるだろう。これから旅行という人も、台湾に着いたら行ってみたいと考える人もいるのではないだろうか。旅行者向けのガイドブックの多くには台湾の美容院情報が掲載され、椅子に座ったまま髪を洗ってくれる“台湾式シャンプー”も紹介されている。

 しっかりと洗ってくれ、きめ細かい泡で頭を包んでくれるが、水もシャンプー液もたれない見事な技だ。日本では経験できないので、試してみたくなる。同じように台湾人女性も、日本に旅したら美容院に行ってみたいのだろう。流行最先端とか、おしゃれだという感覚もありそうだ。外国に旅した時の美容院利用は、日本や台湾に限らず現地の技術を知る楽しい体験になりそうだ。



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