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京都市の歩道橋、半数撤去へ 老朽化進み景観に影響

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京都市は市が管理する歩道橋のうち、通学路になっている箇所などを除いて原則撤去する方針を固めた。18基を撤去対象とし、本年度は3基程度の解体を予定する。市建設局は「景観保全や歩行者優先のまちづくりを進めるため」としているが、住民からは横断歩道の安全対策を求める声も上がっている。

 市が管理する歩道橋は、国道、府道、市道に40基ある。8割以上が1960年代から70年代に造られた。2年前の市調査で数年以内に補修が必要な歩道橋が38基にのぼるなど老朽化が進み、地元住民から「街並みの景観を阻害している」との苦情も寄せられている。

 市は2002年以降、利用者の少ない5基を撤去したが、目立った反発はなかった。市は「車の通行のために歩行者に苦労をかける歩道橋は、『歩くまち』を目指す京都とは方向性が違う」(土木管理課)とし、駅や商業施設に接続する7基と通学路となっている15基を除く18基を原則解体する方針を決めた。

 市は今後、周辺住民の理解を得られた箇所から撤去を始める。手始めとして中京区堀川通蛸薬師交差点の歩道橋(長さ50・7メートル)の解体を決め、今秋をめどに工事着手する。

 歩道橋の北側約10メートルに横断歩道があり、近くにある堀川高の谷内秀一副校長は「生徒の大半は横断歩道を使い、撤去されても大きな影響はない。信号の順守をさらに呼びかけたい」とする。

 近くに住むカーペット販売業の男性(66)は「なぜ歩道橋があったのか不思議なくらい」と理解を示しながらも、「横断歩道は長く、撤去するなら、道路の中央部に退避場所を設けるなど高齢者への配慮も必要ではないか」と話している。






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